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бог:神様

【ソビエト シベリア連邦 クラスノヤルスク工科大学 地下研究室】


「…あ、あの、ラスプーチン博士は、エカテリーナ博士の祖父に当たる人なんですよね?」


左様(さよう)、いかにも、ワシは可愛い可愛い孫娘、エカテリーナのお爺ちゃんじゃ。」


「エカテリーナ博士は軍の研究施設で瞬間移動の極秘プロジェクトをしていました、ラスプーチン博士はここで、どんな研究をされてるんですか?」


「ほっほ、知りたいかね?…イヒヒヒヒ、それはもう、面白い研究じゃ、いろいろあるがのぉ、まあ、一番は「神との対話実験」じゃ。」


「??」


「神と対話なんて馬鹿げていると思うじゃろ?、だがなぁ、少し昔からソ連ではこの研究を機密でやっていたのじゃよ、最初の責任者は…イワノフ…アイツはちょいとやらかしてのぅ、表向きにはそこで研究が止まったんじゃが、シベリアの奥地で、このワシがその研究を引き継いだ、」


「…」


「その研究内容はいたって簡単!、そもそもこの世の中というのは3次元的空間で、ヒトはこの3次元空間を五感と呼ばれる、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚でのみ、感じとることができる。

他の動物はこれらの五感と違う方法で空間を認識したり、第六感というのを持っていたりするが、ヒトが感じとることができるのは先程あげた5つだ、

ヒトの持つ能力のほとんどは普段使われていない、普段使っておる能力以外は全て人間の中に眠っておる、それは人間が100%の力を出すと疲れてしまうんじゃな、五感を使うだけで精一杯なんじゃ。

そして、

"神"という存在は、一部を除いて、とても一般人には感じとることが出来ない存在、ヒトの持つ五感では感じとれんのじゃな、そこで、ヒトの中に眠る"潜在能力"すなわち第6,7,8…n感を呼び起こすことで、これらの能力のうち1つは、"神"を感じることが出来るのではないか、という実験!ウヒヒヒヒ」


「ですが、どうやって眠っている潜在能力を引き出すんですか?」


「簡単!、ヒトが使える能力が5つまでなら、今ある五感全てを断ち切り、三次元空間という幻世界を感じとることが出来ないようにすれば、かわりの"感"が働き始めるじゃろう。」


「…え?、つまり…視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚が全てを感じれなくなるということですか?」


「左様。」


「そんな実験…人間では実験しませんよね?」


「いや、したよ?」


「ええ!?、そんな…ひどい」


「ひどくない、被験体が自分から名乗り出たんだ、神と対話出来るなら、と。」


「…で、どうなったんですか?」


「どうやら、対話できたようだ、最初のうちは「やっぱり嫌だ、なにも聞こえないなにも見えないなにも感じれないのは怖い、寂しい、真っ暗の中に独りぼっちはもう耐えられない返してくれ!!俺の五感を、人生を返してくれ!!」っとわめいておったが、数ヵ月後には何も喋らなくなったと思ったら、「…やっと神が私に話しかけて下さった、天国なんて無い、死んだらみんな、地獄へ落ちるんだ。」っと言って死んじまった。…なんで死んだんじゃろな、栄養も与えておったのに…もったいない、せっかく対話に成功したというのに、」


「………」


 ニーナは背筋が凍りついた、恐ろしい、非人道的、人殺し…

見るとラスプーチン博士はニタニタと笑っていた、瞳孔(どうこう)は開き、口からヨダレをたらし、不気味な声をあげて…その様はまさに悪魔、妖怪、


「ウキキキキキキ、カッカッカッカッカ…ああ、考えただけでワクワクしてくる、まるで初めて外に出た子供のように、ああ、この気持ちの高ぶり!!、これだから自然科学者はやめられん!!、ウヒョヒョヒョヒョヒョ」


「……」


 ニーナは手足の震えを押さえるので精一杯だった、ブランコのフラフラとした不安定感がさらに恐怖心を刺激する、まるで中に不安定に浮いているような気持ち、


「なぁ、エリザベータよ、お前もワクワクするだろう、科学を愛す、科学に人生を捧げんとするものならばなぁ、クククククク」


「…はい、ワクワクします。」


「お前も、神と対話してみるか?」


「いいえ、私ごときに神がお話かけて下さるとは思えません、」


「クククククク、」


「……」


気づけば、ピンクだったマロウブルーティーも青くなっていた。


「教授、良い子はそろそろ寝る時間では?」


「おやおや、本当だ、もうこんな時間だったとは、科学者にとって、1日72時間じゃ足りんな。」


「はぇ?、24時間じゃぁ?」


「…教授は3日に1回しか眠らないのよ。」


「えぇ…」


「じゃ、おやすみ!」


「はい、おやすみなさい」

「おやすみなさいませ教授。」

ーーーー

「…貴様の寝床はこの研究室をでて左側、1番の部屋は教授、2番は私、3番が貴様の部屋だ。」


「はい。」


「教授はだいたい研究室で寝、朝になれば起きる、夜中はあまり研究室には行くな。」


「はい、」


「食事は上の大学の食堂で食え、わかったか、わかったら荷物を持ってとっとと自分の部屋へ行け。」


「はい。」



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