Шюли:首里
【沖縄県 首里金城町】
糸満港にたどり着いたアレクサンドラ大尉とエカテリーナ博士は東京にいるソフィアをソ連に連れ戻すべく、徒歩で東京を目指すことになった、
沖縄県は島で、東京へは徒歩で行けないとは知らず、南下政策ならぬ北上政策で、ひたすら北へ歩く二人、
ついには沖縄県、首里城継世問までやって来た。
「うぉぅ、デカイ石垣だな、」
「…その上には赤い大きな建物も見えますね、」
「城?」
「あー、日本のクレムリンみたいな場所ですかね。」
(《クレムリン》とは、モスクワの中心にある宮殿中にソ連時代は共産党中枢が、現代は大統領府や官邸がある。)
「それにしては一般人みたいなのがたくさん出入りしているが…」
「…なんか、聞こえませんか?」
「何が?」
「太鼓みたいな音です、聞こえません?」
「…はっ!!、たしかに…こっちに近づいて来てるような…」
「ですよね、心なしか、さっきより辺りも騒がしくなってきたと言うか…」
〔ぷぉぉぉぉぉ〕
「!?」
「うゎぁぁぁぁ、おい、カチューシャ、門から派手な人が沢山出てきたぞ!!」
「ほ、ほんとですね…昔の中国人みたいな…」
「あれ、日本政府のお偉いさんの行列じゃないか?」
「…なるほど、それならばクレムリンもどきから出てきたのもうなずけます」
「…逃げた方がいいんじゃないか?」
「…そうですね、ここはひとまず逃げましょう!」
【首里城の反対側 龍淵橋】
「ふう、ここまで来れば大丈夫だろう。」
「反対側まで来ましたしね!」
「…猫だ!!」
「ほんまや!!……大尉?」
「…」
「何で私の後ろに?」
「私、猫、嫌い。」
「えぇ!?、偉大なるソビエトの恐れ知らずなアレク大尉が猫を恐れているんですか!?」
「うん、怖くね?」
「いや、どこが怖いんですか?、こんなにもかわいい生き物ぉ」
「いや、なに考えてるかわかんないじゃん、猫ぉ」
「えぇ…?」
「ドイツ人、フィンランド人はなに考えてるかわかる、だからソビエトは勝った!、猫はなに考えてるかわからん、故に猫がソ連に攻め込んできたら…おしまいだぁ」
「…なに言ってるんですか…」
「〔にゃーぅ〕」
「…ほら、かわいいですよ?」
「かわいくない、カチューシャ、お前、死ぬぞ?」
「死にません。」




