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каша:麦粥

【朝 東京 アパート】


…朝、目を覚ますと、隣に外国人の少女がいた…

「まだ寝てる…」

まだ出勤にも時間はたっぷりあるし、私はそのまま観察を続けることにした。

朝日に照らされ白銀色にキラキラと輝くサラサラの髪、普段は結い上げているが寝るときはその長い髪をほどいて寝ている、スタイルも良い、女の私も思わず見入ってしまいそうだ…可愛い…というより美しいと表現するのが正しいのか…いや、よく見たらソフィア、昨日のニシキアナゴ抱いて寝てる…可愛い…

「まつげ長いなぁ…」

鼻もくっきり筋が通っていて、肌も雪のように白い、そしてほんのりと赤いほっぺ…

触るとプニプニしている。

〔プニっ〕

「…нападать(なぱだーち)

!!っ、なんか言った!!!

わぁ~、何て言ったんだろう、ロシア語?だよなぁ、どんな夢見てるんだろう…

もう一回押してみよう

〔ふゅん〕

「…うっ…неотход(にあとほーど)っ…」

かーわーいー!!、何て言ってるんだろう、きっと良い夢だ~!!


(※Нападать:攻撃開始!!※Неотход:撤退は許さん、進軍あるのみ!!)


あれ?よく考えたらソフィアより早く起きたの初めて?、

そうだ、いつも私が起きたら朝ごはん作ってくれている…

一人暮らしの頃は朝御飯なんて休日の昼近くに起きて食べるか食べないかだったのに、幸せだな~…私一生このままでもいいかも、結婚しないでソフィアと暮らしてれば毎日温かいご飯も食べられるし、家事やっててくれるし、可愛いし…

にしても、昨日は泣いたり食べたり忙しかったもんね、そりゃ疲れるわ、


「んんっ…」


おっ、起きる!?


「んっ…凛?」


「おはよ!」

〔チュッ〕

「!!」


「朝ごはん…作ってくる…」


…行っちゃった…何、何今の!?、ほっぺただったけど…挨拶?ソ連式の"おはよう"!?

フラフラキッチンへ行ったけど…寝ぼけてたの!?…すごい…カルチャーショック…


「凛、朝ごはん…食べて…」


〔コトッ〕


「…ヨーグルト?」


「カーシャ…、おかゅ~…」


「お粥?」


「そう…麦粥…ソ連のソウルフード…」


「へぇ~」


ヨーグルトのような見た目の白いドロドロした何か…の上に赤いベリーが乗っている、見た目は完全にヨーグルトだ、お粥にベリー…?寝ぼけてる?

いや、百聞は一見に如かず、実食!!


〔パクっ〕


…マイルドっ!!、この見た目だから酸っぱいのを想像していたが、ほんのり小麦の香りに濃厚な牛乳とバター、うっすら甘い優しい味、朝ごはんにはこれくらいの甘さがちょうど良い、まだ半分夢の中のソフィアが作ったフワフワまろやかな味…、のあとにベリーの酸味が心地よい、目が覚める。


「ソフィア、"ふくーすな"だよ!、美味しい!」


「……よかった…本物のソ連人は寝たままでも完璧なカーシャを作る…西側のスパイ(資本主義者)はよく小麦粉の(ダマ)を作ってしまう…が、私は…作んない、カンペキだから……〔うつらうつら…〕」


「あーあー、無理しなくて良いよ、もうちょっと寝てて、」


「すぱしーば…」


「…にしても美味しい、」

癖になる味だ、ソフィアもこれを食べて育ったのかな…

ん?…口の中に何か…モソモソ…ダマ…?


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