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вечеринка:酒宴

【沖縄県 石垣島 字桃里】


 昼間、安里オバーがついた嘘によりパニックになった島人(しまんちゅ)達、夜になり気づけば大勢の人が集まりなかなかの(うたげ)になっていた、だが、日本語がわからないアレクとエカテリーナはどうしてこうなったのやら、安里オバーに訊ね(たずね)てみても「Не () беспоко(ビスパコー)йтсь,(イチェスィ) Всё в(フスョ フ)порядке(パリャートケ)(大丈夫、大丈夫、私に任せなさい) 」と悪戯っぽい顔で言うだけで、答えてくれないのだ…

ーーーーー

 「おいおい、大丈夫なのか?このおばぁさん、(アレク)」

 

「…(エカテリーナ)」


「誰がおばぁさんじゃい、お姉さんとお呼び!、(安里)」


「…そうだ、このオバ…お姉さんは我々の言葉がわかるんだった…(アレク)」


「まあ、お飲みなさい、これは貴方達の歓迎会です、Давай!!!(さあ、飲みましょう!)


「しかしなぁ、レーニナ中佐は今、飲まず食わずで大変な思いをしているのに、悪いなぁ、部下がこんな…」


ーー【そのころ、東京では】ーー


「抹茶アイス美味し~い!」


「よかったねソフィア(レーニナ中佐。)」


「うん!幸せ!」

ーーーーーーーーーーーーーーー


「まあまあ、飲みましょう、大尉!」


「…そうだな、飲むか!!」


《アレクの頭の中》

…異国の酒…一体どんな味がするのか…というかいっぱいあるな、どれから飲めば良いんだ?、瓶のと、缶のと…やはりここはウォッカのような瓶に入ったやつが無難か……ん?、おやおや?、この缶、よく見ると赤い星がっ!!、しかも3つも!!(オリオンビール)。

これは…ソビエト人の誇りにかけて、我々はこの缶に入ったやつから飲まねば!!


「おい、エカテリーナ、これから飲むぞ!」


「ほぇ?」


「!?、もう既に飲んだのか!?、何を飲んだんだ?」


「おお、アメリカぁさんが《与那国の花酒》に手ぇつけたぞ!!」


あぎじゃびよ~(おいおいマジかよ)!?、アメリカぁさんはお目が高いね~」


「アメリカぁさん、きっと飲んだら口から火が出るさ~!?」


《与那国の花酒》

 おそらく国内で作られているお酒の中では最高級のアルコール度数を誇る泡盛、税法上では45度以上は泡盛に含まれないので、正確にはスピリッツである。値段もアルコール度数もとんでもなく高いのでガブガブ呑む酒ではないのだが…

 花酒はアルコール度数60度以上、しかもエカテリーナが手に取ったのは「初垂れ七十一度」その名の通り、アルコール度数71度、ウォッカの最高アルコール度数は一応96度だが、これはポーランド、しかも2011年の記録であり、エカテリーナの普段呑むウォッカは「ストリチナヤウォッカ」で、度数は40度、


 花酒のラベルは漢字で書いてあるので、エカテリーナは何もわからず普段の酒より約30度高いお酒を選んでしまったのだ、

しかもよりによって安里オバー、トイレタイム!!

かわいそうだが、もう誰もエカテリーナを止めることが出来ないっ!!

 一か八か…皆の注目が集まる中、ソビエト代表、エカテリーナ、呑む!!


За() СССР(エスエスエスエル) и() Ленина(レーニナ)!(祖国ソビエトと、レーニナ中佐のために、乾杯!!)」


ーーーーーー【数分後、安里オバー、帰還。】ーー


 「!?(オバー)」

  

  《♪Катюша(カチューシャ)(ロシア民謡)♪》

  

       「♪Расцветали яблони и груши,

     ♪Поплыли туманы над рекой

    ♪Выходила на берег Катюша,

   ♪На высокий берег,на крутой…」


 オバーが帰ってきてみれば、誰かが持ち込んだカラオケマシンによってカラオケ大会が開かれていた、しかもカチューシャ(エカテリーナ)による「カチューシャ(曲名)」!!


お酒に強いカチューシャは、与那国花酒を飲み干し、良い気持ちでカチューシャを熱唱!!

島人(しまんちゅ)達も大盛り上がり!、歌詞はわからないけど三線(さんしん)(沖縄の三味線みたいな…)や四つ竹(よつたけ)(カスタネットみたいな…)、パーランクー(太鼓)や指笛で参加!!

ロシア民謡の(あい)の手にまさかの「イーヤーサーサーっ!!」

 そして、カチューシャ(エカテリーナ)によるカチューシャの後はカチューシャ(エカテリーナ)島人(しまんちゅ)達による「カチャーシー(沖縄のリズミカルな音楽のジャンル、みんなで輪になって回りながら踊る!)」、

国境、時代、イデオロギー、言語を越えた大きな輪を作り、頭に泡盛の瓶を乗せ、踊る!! 


 この宴会は明日の夜明けまで続き、ソ連人二人と島人(しまんちゅ)達の間に絆が生まれた。



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