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посуда:器

【過去 ソビエト連邦 軍事司令部】


〔コンコンコン〕


「どなた~?」


「ソフィア・ウラジーミロヴィチ・レーニナ大尉、入ります!」


「どうぞ~、あら、いらっしゃい、何しに来たの?お茶?」


「いえ、今日の大隊の訓練の報告書です。」


「あら、真面目ね~、偉いわソフィア大尉!」


「いえ、(わたくし)はまだまだです。」


「謙遜する必要なんて無いわ、あなたは私のマリア大隊の中でもトップレベルの腕を持った兵隊さんよ?」


「…マリア・アンドロポワ中佐に比べたら…まだまだです。」


「…それもそうね!、でも、あなたいつも真面目よね、何て言うか…真面目すぎるのよね~」


「…?」


「ほら、あなた訓練の時もそうでない時も、後輩にはもちろん、同僚のヴィクトーリアの前でも常に隙が無いと言うか、あなた疲れないの?」


「ええ、私は誇り高きソビエト連邦軍人として、常に気を引き締め、敵にも味方にも、隙を作らぬ"強い"模範的軍人を目指しております!」


「…あなた…実は悩みとかストレスとか、沢山抱え込んでいるでしょ?」


「!!」


「それを誰にも言わずにグッとこらえ、溜め込み、必死で堅物キャラを守っているわね」


「…」


「お見通しよ、このマリア・アンドロポワにはね、ヴィクトーリアをご覧なさい、あの子何ていつも弱音を吐いて、泣き叫んでいるわ、この前も戦車に乗ったまま演習場から逃げ出したし…」


「ヴィクトーリア・ウスチーノヴィチ・チェルネンコワ、彼女は軟弱すぎます、名誉あるソビエト連邦軍に必要無いでしょう、」


「名誉あるソビエト…ここには"誇り"も"夢"も無いわ、」


「!、ま、また、およし下さい」


「小学校でね、「モスクワは世界一大きな、栄えた町だ!、未来都市だ!」って習ったけれどね、そんなの嘘よ、世界にはまだまだ夢のある、モスクワなんかよりよっぽど大きく、美しく、多様性に満ちた町が沢山あるわ、モスクワ、確かに高層ビルも多いわ、でもどれもおんなじ形じゃない、色だって、薄暗い悲しい色、華やかなのはクレムリンと各地にある古い宮殿だけ、」


「…モスクワを超える町なんて、あるんでしょうかね、」


「あるわきっと!いや、必ず!!…話がそれたわね、今日私が言いたいのはそういうことじゃないわ、ソフィア、」


「はい、すいません(?)」


「とにかくね、あなた、私でもヴィクトーリアでも、誰でも良いから誰かに相談してごらんなさい、溜め込みすぎたらいつか、思わぬところでスイッチが入って溢れ出てしまうわよ、貴女(あなた)みたいな人は一度スイッチが入ったら多分泣き止むのに時間がかかるわね、もう何年も泣いてないでしょう?その溜め込んだ分の涙がもし、戦場とかで込み上げて来たら…どうするの、硬派に行くのも良いけれど、たまには泣くのも大事なことよ、上手く生きるためにね。」


~~【東京スカイツリー 展望デッキ Skytree cafe】~


「…うぐっ、えっぐ…うぅぅっ(…硬くなりすぎていたのか、私は…マリア中佐にあの時、「誰かに相談なさい」と言われたけど、結局堅物キャラを守り、相談なんか出来なかった…)」


「…少し落ち着いたかしら?、ソフィア、ごめんねこっち(東京)にいきなり飛ばされて、混乱していたのに無理につれ回して…私、嬉しかったの、私もこっちにきてからずっと友達が出来なかったの、だから…」


「…凛は悪くない…私も、ソ連にいた頃、変な堅物キャラを演じて…友達が出来なかった…だから…私も嬉しい」


「ソフィア…」


「ご注文のスカイソフトお二つ、お待たせしました~」


「(え、今!?)…どうも~」


「ごゆっくりどうぞ~」


「さ、ソフィア、食べよ!」


「うん!!」


それから二人は、展望デッキを一周し、その上の展望回廊へ行った。


「ソフィア、ここ、おいで!」


「?…ってうわぁ、床が無いっ!?」


「ガラスの床~、」


「わ、割れないの!?」


〔ギュっ(ソフィア、凛にしがみつく…)〕


「なんだなんだ~、ソフィア、怖いの~?、え~い!!」


〔ピョーンピョン!〕


「あぁあぁああぁあ~、割れる~割れぢゃう~あぁぁぁ」


「あはははは、大丈夫、割れない」


「ほんと?」


「ほんと!(あぁ、かわいいなぁ、ソフィア…)」



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