表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
職業なしの俺、実は“触れるだけで全職業を奪える”最強のバグ持ちでした ~ 召喚された王国に見捨てられたので、自由に生きてたら世界の勢力図が変わってた~  作者: 天音天成
第7章 第二召喚計画

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
60/100

第60話 反撃の狼煙

 廃鉱区から奪った証拠、救出した人々の証言、旧神殿の記録、召喚改造式の断片。


 それらを並べた時、ようやく見えた。


 王国の禁術はもう、隠しきれる段階を過ぎている。


「出すなら今ね」

 フィリアが言う。

「これ以上寝かせると、向こうが先に手を打つ」


 サニアも同意した。


「商会連合、ギルド連盟、学術評議会、亜人居留区。全部に別ルートで流すべきだよ。どこか一つだと潰される」


「証言者の保護は私がやる」

 美咲さんが言う。

「玲奈は?」

「私は公開用の記録整理と、必要なら現場証言に立ちます」

 玲奈は迷いなく答えた。


 ルナは短く言う。

「ルナは守る」


 それで十分だ。


 俺は机の中央に置かれた資料束を見た。


 最初は銀貨十枚で追い出された無職だった。


 それが今、王国の禁術を暴く証拠の中心に立っている。


 皮肉だ。だが悪くない。


「やるか」

 俺が言うと、全員の視線が集まった。


「これはまだ勝ちじゃない。でも、王国に好き勝手やらせないための一手にはなる」

「ええ」

「はい」

「うん」


 倉庫の外では、無職の旗に集まった連中が慌ただしく動き始めている。伝令、輸送、護衛、証言整理。小さな拠点全体が一つの方向へ動き出していた。


「コーイチ」

 ルナが俺を見る。

「これ、始まり?」

「……ああ」

 俺は頷く。

「反撃の始まりだ」


 王国は俺を無能と呼んだ。


 職業なしと笑い、切り捨て、危険物として追った。


 なら今度は、その王国自身が積み上げた嘘を崩してやる。


 無職の旗が翻る。


 その最初の狼煙が、静かに、だが確かに上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ