↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/4

其ノ弐 一、千年桜と学生

裏庭に、大きな櫻の樹が一本植わっていた。

その樹は何代も其処に在り、家の人々を見守り、又、見守られてきた。

家の表は垣根が覆って、その櫻の樹を隠す様になっていた。

垣根はコンクリートと木々で出来ていた。





「千年桜はーー俺です。」


「櫻! 」


「言って良いの? 」


「大丈夫なのか? 記憶もーー……。」


「ーー大丈夫なんだね? 櫻。」


「この界隈あたりじゃ有名だし。」


「……。」


「なぁんだ! 有名なんじゃん! 」


「心配しなくて良かったんだな。まぁ、それでも心配はする……。」


「確かに、心配はおれもするし……。」


「有名でーー隠してない事なら大丈夫なのかな……。心配は必要無い? 」


「……。」


「それ、狡くないか? 」


「櫻は心配して欲しいに決まってる! ーーだろ? 」


「二人の言う通りーー心配はして欲しいけど、大丈夫、今回は」


「櫻、今回も、だよ。何度目だと思う? オレたちが出会ってからーーもう何度も、こんな事があって……。」


「ごめん……。」


「ーー櫻はそれが狡い……。良い所でもあるけど、さ。」




俺は現代ではない、ーー昔の千年桜だ。今の世代の千年桜の先輩と言えるか……。

力は衰え、時空を越えるなんて、殆ど使えなくなっているらしい。いわゆる能力よりも妖力が底を尽きている感じだと言われた。




そういえばーー……。


「百目に呪われると身体中に目が浮かび上がるんだけど、それが無いからーー呪ってない? 」


「実は呪おうとしたんだけどさ……。」


少しだけ申し訳無さそうに百々目木が言った。


「櫻には効かないんだよねーー弾かれてるのか、そもそも呪いの効果が出ないのか……。そんな感じで。」


「ーー効かないって感じじゃない? 」


「俺もそう感じる……。」


学生たちが百々目木の言葉に続けた。


ーー俺たちの出逢いは百々目木と俺が出逢うところから始まった……。

2026.1.24

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。