#842 ティアナの目を盗んで不正を働こうなどと画策する勇気のあるチームは・・・
#842
ティアナの目を盗んで不正を働こうなどと画策する勇気のあるチームはいないであろう。そして、ティアナは㊙の任務をハルトより頼まれている。
ほとんどのロイドは可能な限りの速度で採取空間にたどり着き、カプセルに入れることができる最大のデブリを発見し、ロボットアームで素早く収納、最速でゴールすることをプログラムしているように見える。
順調に大会が進み、一次予選5日目となる。メイン会場であるベータステーション駅前広場に大きなモニタが設置されて、一次予選暫定順位を順次表示し、大会を盛り上げている。
さて、暫定一位はハルトがモニタを見る。
1位 デブリスレイヤーズ
2位 デルタスター
3位 ロメオマスター
4位 サンサーンズ
5位 ムーンサルター
以下、480位まで表示されている。残すところあと20チームか・・・
「ティアナよりダーリン、未確認ドローン、みーつけた、よ」
「ハルトより、捕獲可能か?」
「ごっめーん、にぎりつぶしちゃった・・・」
「おいおい、次に見つけたら捕獲して旗艦ルミナス アリスの元へ届けること、オッケー?」
「オッケー、オッケー、哨戒任務続けマース」
ティアナはそういうと、再び試合宙域へと戻っていく。
「ルミナ艦長、未確認ドローン、どう思う?」
ハルトは副審判長席にいるルミナに意見を求める。
「こういうイベントにちょっかいを出してくるのは十中八九、オウアクでしょうね」
「俺もそう思うよ、ノバ航海長、試合宙域の全スキャンを精密に頼む、メッシュはドローンサイズでな」
「ノバよりハルト隊長、了解、今日はブリッジで大会を眺めていればいいかと思ってたけど、そうはいかないみたいね」
ノバはそういうと、さっそく自分の航法ユニットの能力の一部を開放して試合宙域を含む広範囲のスキャンを開始する。
「ソラナへハルトより、聞こえるか?」




