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#839 決勝トーナメント進出チームには、スペースレール㈱への就職推薦書を発行する

#839


「これより第1回デブリ回収ロイド大会を開催します」


 開会宣言はもちろんソラナだ。ソラナが企画し、あちこち飛び回って調整してくれたおかげで開会までこぎつけることができたのである。


「宇宙大学生の諸君、大勢の参加、余は嬉しく思います。優勝目指して全力を出して欲しい」


 堅ぐるしい挨拶をしているのは、惑星エリシア国王エリオットだ。スペースれ子キュー隊フェニックスの司令長官でもあるので、挨拶をしているのだ。


 エリオットが挨拶してくれたおかげでこの大会は王国公認大会にグレードアップされている。エリオットの挨拶はこの日までソラナに内緒にしていたので、ソラナの顔は驚きで引きつっているようにも見える。


「それでは予選の説明を、私ソラナが行います、私もこの宇宙大学6年生です、宇宙経営学専攻です」


 司会進行のアナウンスが会場に響き渡る。ソラナはエリオットからマイクを受け取ると、説明を始める。ここで拍手が起こる。


「ありがとうございます。さて、このデブリ回収ロイド大会のルールですが、スタートはここスペースレールベータステーション駅です。


競技はその先の空間にあるデブリを回収してゴールするまでのタイムを競います。エントリーして頂いた500チームのみなさんですが、予選は100チームずつ5日間で行います。


競技の日は参加承認メールの登録番号の末尾1~5が対応します。本戦は予選上位100チームで上位32チームまではタイムアタックで、優勝決定はトーナメントで行います、ここまで質問ありますか?」


ソラナは会場を見渡す。特に質問はないようだ。


「それでは、本大会のルールを説明します」


ソラナがそういうと、スクリーンにデブリ回収ロイド大会予選ルールが表示される。


・1チーム3名として配布済みのカプセルを1台使用して、デブリを一つだけ回収する。

・デブリは必ずカプセル納め、カプセルはハッチを閉めて密封した状態でゴールすること


・一次予選はデブリの大きさとタイムにより100チームを選抜する。

・二次予選はカプセルを2個として一次予選と同様のルールで行い、32チームを決勝トーナメント進出チームとして選抜する。


・本戦はカプセルを3つとしてトーナメント形式で得点を競い、優勝者を決める。

・決勝トーナメント進出チームには、スペースレール㈱への就職推薦書を発行する。


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