#838 フェニックス隊で頑張りたい学生さんがいるといいなあ
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ミーナミも嬉しそうにしている。ハルトが続ける。
「この人数だと、予選は相当に絞らないと本戦が大変になりそうだ」
「そうですね、でも参加チームが多いほど、決勝が盛り上がりますし」
「うん、そうだね、どうしたらいいと思う?」
ソラナはハルトに言われてしばし考え込む。
「こうしたいと思います、明日の正午から、500チームになった時点で締め切ります、予選は100チームずつ5日間で行います、本戦は予選上位100チームで上位32チームまではタイムアタックで、優勝決定はトーナメントで行う、これでいかがでしょうか?」
ハルトはソラナの口からすらすらと案が出てくることに驚きながらも頼もしさを感じて、うなずく。
「ソラナさん、それでいいと思うよ、ミーナミ社長、どう?」
「その32チームがわが社に推薦されるわけですね、大会運営費の一部はわが社で負担しますね」
「それでは私は大会公式ページを修正しますから、これで失礼します」
そういうとソラナは端末を抱えて講堂の控室でさっそく作業に取り掛かる。
「ハルト隊長、ソラナさんて、すごいですね」
ルミナが感心して言う。
「ああ、そうだね、でもあの若さであんな企画ができるんだから、将来は有望なんじゃないかな」
ハルトもソラナの才能を高く評価しているのだ。
「さて、その32チーム96名の中にフェニックス隊で頑張りたい学生さんがいるといいなあ」
「きっといますよ」
「なあに、少々物足りなくてもこのティアナ様が鍛える予定だからな」
ティアナがなにやら物騒なことをつぶやいているがきっと上手に対応してくれると今は信じたい。
デブリ回収ロイド大会はソラナの尽力により準備が完了し、今日、めでたい大会初日予選第1日目を迎える。
ここはメイン会場となるスペースレールベータステーション駅駅前広場空間である。ここに約500チーム1500人を超える宇宙大学生選手が集合している。




