#834 ハルト隊長ってあなたが思っている以上にすごい人なんだからね
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うーん、ミーナミはついこの間まで学生だったくせに、いっぱしの社長らしくなっったもんだなあ、とハルトは感慨も嫉妬も入り混じった不思議な気持ちになる。
もっともフェニックス隊と関係を持ち、あれよあれよという間にスペースレールの経験をつまされれば、達観するのもうなずけるというものだ。
おまけにうちのノバの心までつかんでしまうんだから、優秀なんだろうな、と改めて思う。
「ミーナミ社長、許可を頂き、ありがとうございます。正式な書類を作って、送りますので、契約をお願いします」
「ソラナさん、こちらこそよろしくお願いします」
ソラナはミーナミとの通信を切ると、ハルトに向き直る。
「ハルト隊長、ミーナミ社長から駅前スペースの使用許可を頂きました」
「うん、ソラナさん、見事な手際だったよ、これなら大会運営もばっちりだね」
ソラナはハルトの言葉から、ミーナミとの対応で自分が試されていたことに思い至る。
優柔不断そうに見えて、有名なスペースレスキュー隊フェニックス隊長を務めているだけあって、実はかなりのやり手であることがわかる。
ソラナもある意味ハルト隊長を値踏みしていたのであるが、その価値は計り知れないものであることを実感する。
「ソラナちゃん?」
考えを巡らしているソラナにルミナが声をかける。
「ハルト隊長ってあなたが思っている以上にすごい人なんだからね」
「はい、私もそう思います」
「でしょ、私とティアナの二人と結婚していることからだってわかるよね」
そうだ、旗艦ルミナス艦長と言えば、このあたりでは超有名人で、学生にとっては美人で憧れの人、でも実際にあった人は極少数しかいないレアな人物だ。
ティアナ少佐は、ティアロイドに変身して敵をばったばったとなぎ倒すと評判だ、しかも美人でおまけに惑星エリシアの本物のお姫様なのだ。
そんな二人と結婚しているだけでもハルト隊長が相当な大物だと想像できる。そんなハルト隊長に私は認めてもらえたんだから、まずは全力でこの大会を成功させないとまずいだろう。




