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#827 ハルト隊長、もっちろーん、アグリーですよん

#827


「ハルトさん、気にすることないですよ」

 ルミナは平然と艦長席に座って小惑星衝突までの時間をカウントダウンしている。


「衝突まであと、10,9,8・・・」


 ソラナはカウントダウンの緊迫と恐怖に耐えることができずに気絶したのか、ぐったりとしてシートにもたれかかったままになっている。


「おっまったっせー」

 そのタイミングでモニタに大写しされているのは、20mサイズのティアロイドLにビルドアップしたティアナだ。


「えっ、ティアナ?」

「ティアナお前、姿が見えないと思ったら・・・どこへ行っていたんだ?」


「ティアナより、もっちろーん、周囲を哨戒していたんじゃないですかー」

「ほんとうか?、嫌になってそのへんをほっつき歩いていただけじゃないのか?」


「えへん、まあその辺はまた後でいいじゃないですか」

 右夫人であるもルミナがティアナに助け船を出す。


「それでだ、ティアロイドで小惑星の軌道をそらせそうか?」

 ハルトはさらりと恐ろしいことをティアナに尋ねる。


「ハルト隊長、もっちろーん、アグリーですよん」

「ハルト隊長、これよりフェニックス2号改ティアロイド用ブースタを放ちます」


 助け舟を出したのは旗艦ルミナスものづくり担当アリス中佐だ。アリスは言うが早いか、左デッキよりフェニックス2号を射出する。


「ティアナ、ブースター射出、受け取れ」

「オッケー、助かるよん、ブースターカモン!」


 射出された2号はすぐさまティアロイドと合流合体して、ティアロイドのブースタと化す。


「じゃあ、いきまっせ!」


 ブースターを装着したティアロイドはすさまじい勢いで加速すると、迫りくる小惑星の正面に立ちはだかる。そして、ティアロイドは腕を前面に突き出して、小惑星を、ぶん殴る!


どごーん・・


「よっしゃー、向きがちょこっと変わったよーん!」


 ティアナは威勢よく叫ぶと、今度はブースターを全開にして小惑星の向きをさらに変えようと踏ん張る。


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