#798 ミシャリリとアミカノのペアが離れることもなくなるしね
#798
「ハルト隊長、それ今初めて聞きましたよ」
リリアが怪訝そうにハルトに尋ねる。カノンも不思議そうだ。
「うん、今初めて言ったからな」
「あの、じゃあ私とカノンはフェニックス隊を除隊するってことでしょうか?」
リリアの疑問はもっともだ。
「ああ、そこは心配には及びません、二人ともフェニックス隊から出向という形なので、身分は変わらないよ」
「じゃあ、なんで?」
リリアがちょっとだけむっとしてハルトに突っ込む。
「だって、スペースレール㈱の社長はミーナミさんがやるけど、運転士が当面ミーシャさんとアミルさんだけではいくらなんでも足りなすぎると考えたんだ」
「じゃあ、私たち二人は・・・」
「そう、ミーシャさんとリリア少佐、アミルさんとカノン中尉がペアを組んで当面の運行をすることが望ましいと考えているんだよ」
おおっ、そうなんだ、それなら・・・
「そう、それなら、ミシャリリとアミカノのペアが離れることもなくなるしね」
なーんだ、それが一番の目的かよ、どこかで声が聞こえてきそうだ。
「うん、そんなわけなんだけど、ミーナミさんとノバ中佐は会えなくなる間隔が長くなるけど、しばらく我慢して欲しいかな」
「はい、私は大丈夫です」
「私もです」
リリアとカノンは即答で答える。まあ、当然といえば当然だろう。
「じゃあ、そういうことだからよろしく頼みます」
ハルトはそういって話を終える。
翌日から早速二人はスペースレール(株)に出向する。出向と言ってもスペースレール㈱本社は迎賓館のすぐ近くなので、気負いはあまりないようだ。
なによりもリリアとカノンは愛しのミーシャとアミルと共に出勤して働けるのだから文句はないであろう。
「さて、アリス中佐、頼んどいたものの進捗はどうかな?」
「おっと、ハルト隊長、このアリス様が頼まれた期限までにできなかったことがありましたっけ?」




