#797 リリアさんとは婚約まではいってないので、別室でがまんします
#797
ルミナとティアナはある時は協力し、ある時はいがみ合い、良くも悪くもいい刺激を与えあっているいいライバルでもある。
フェニックスベースにあるフェニックス隊隊舎は迎賓館と呼ばれる立派な建物だ。ここの最上階にハルトの居室をはさんで、右側にルミナ、左側にティアナの居室があり、ここでも仲良く競い合っている。
さて、迎賓館にはつい最近まで宇宙大学生であったミーナミ、ミーシャ、アミルの正式な居室は設けられていなかった。
フェニックス隊との協働作業により、無事大学を卒業した3人は、フェニックス隊入隊を目指していたが、ひょんなことからスペースレールに関わることとなり、このたびそちらに専業することになる。
そのうえ、ミーナミはノバと結婚し、ユナまで生まれている。ミーシャはリリア、アミルはカノンといい感じになっている。
「おい、ミーナミ中尉、ミーシャ中尉、アミル中尉、お前さんたちは部屋はどうしたい?」
ハルトの突然の問いかけにミーナミが戸惑いながらも即答する。
「はい、ノバさんと一緒の部屋で生活したいです」
それはそうだ、夫婦は一緒に生活するに限る。
「ミーシャはどうしたい?」
「そうですね、私はまだリリアさんとは婚約まではいってないので、別室でがまんします」
「ふーん、そうなんだ、アミルは?}
「はい、カノンさんとはだいぶ仲良くなれましたが、まだ結婚とかの段階ではないので、別室でお願いします」
「ということらしいが、ノバ少佐、リリア少佐、カノン中尉、それでいいか?」
「はい、私たちはそれでかまいません」
ミーナミ達3人が振り返ると、ノバ、リリア、カノンの3人がいつの間にか立っている。
「じゃ決まりだな、他に希望があれば言ってくれ」
ハルトのてきぱきした処理で、ミーナミたちは気持ちよく迎賓館に住むことだできそうだ。
部屋も決まって各人が落ち着いた翌日、予告通りハルトから重要な提案が行われる。
「スペースレール㈱の概要は先日話した通りだ、それに加えてさらなる提案があるから聞いて欲しい」
なんだ、なんだ、とざわざわと囁き声が聞こえる。
「提案とは、スペースレール㈱にだな、当面の間、リリア中佐とカノン中尉を派遣したい、ということなんだ」




