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#796 さーて、愛しのダーリンに思いっきり可愛がってもらおっかなあ

#796


「おい、アリス、なんで?なんだよ」

「へっへ、アリス特製装備を増やしておくからねえ」


「うっ、わかった、けど、くれぐれもやりすぎるなよ」

「まあ、まかせといてよ」


「それと、明日の昼過ぎからスペースレール㈱の経営戦略会議をやるからちゃんと出席するようにな」

「えーっ、会議は嫌い、だけどね」


「まあ、そういうなよ、アリスに頼みたい物もあるからね」

「・・・わかった、前向きに考えておく・・よ」


「では、頼む」

 ハルトはアリスへの依頼を終えてほっと一息をつく。


 アリスは非常に優秀かつ貴重な技術中佐で眷属にマイクロマシンを持ち、思ったとおりにものづくりを行うことができる稀有な才能の持ち主だ。


 だが、その分頑固者で自分が気に入ったことしか引き受けてくれない職人気質も併せ持つ。

そのためにアリスがちゃんと会議に出席してくれるか不安だったのだ。


 まあ、それは杞憂だったようで安心したのだが。明日の会議では重要な提案をするつもりなので、アリスにはぜひ出席してもらいたいのだ。


「うーん、着いた着いた、ひっさしぶりのフェニックスベースだねえ」

 真っ先に下船用カートに飛び乗ってソファにどーんと座るのはティアナだ。


 ティアナは惑星エリシアの正真正銘の跡継ぎなので、モノホンのお姫様でもある。そしてハルト・アマギ隊長の左夫人だ。


 ティアナはお姫様であるにも関わらず、ざっくばらんで気さくなので、実は人気が高い。だが、その役割は事件が発生すればそこに真っ先に突入する突撃隊長なのだ。


「さーて、愛しのダーリンに思いっきり可愛がってもらおっかなあ」


 思わず赤面しそうなセリフをさらっと叫んでいるが、身長170cmほどの素晴らしく均整がとれたボディの体重が3t越えと聞けば、抱き寄せることさえひるむ男性がほとんどであろう。


 そんなボディであっても境界宇宙をさまよったおかげなのか、二回りほど小型化しているのだ。


「あのティアナさん、旦那様にそんなに引っ付かないでいただけませんか?」

 そういってティアナをけん制するのは右夫人であるルミナだ。


 碧の黒髪、髪と同色の瞳を持つルミナは異世界のニホンジンを代表する美人らしく、ハルト自慢の妻である。


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