#793 新婚家庭と恋仲と初々しいカップルの仲を引き裂くような人事を提案する
#793
「エリオット国王、謹んでお受けします」
ミーナミがそういい、3人揃って深々と頭を下げる。
「あの、エリオット国王に質問があります」
はいはーいと挙手しているのはハルトだ。
「なんだ、発言を許すぞよ」
ハルトはにやにやしながら前に進み出る。
「ご指名のミーナミ社長はわたくしの部下でもあるノバ少佐と夫婦です」
「うむ、わかっておる」
「ミーシャ中尉はリリア少佐と恋仲のようです」
「うむ、それも薄々とな」
「そして、アミル中尉はついこの間カノン中尉と{お付き合い}を始めたように聞き及んでおります」
「そうなのか、それは初耳じゃぞ」
「まあアミルとカノンはつい先日のようなので、知らなくても無理はないかもしれませんが」
「で、ハルト大佐はなにを言いたいのじゃ?」
「では言わせて頂きますがね、新婚家庭と恋仲と初々しいカップルの仲を引き裂くような人事を提案して、エリオット国王は悪人になるおつもりでしょうか?」
「そうじゃの、ハルト大佐の言う通りじゃな、このままじゃとスペースレール役員3人とそのスイートハート達は一緒にいられる時間が減ってしまうかのう?」
「ではこの人事を再考されるのですか?」
「いや、それはないじゃ、そのかわりな・・・」
なんだそりゃ?一同が首をかしげる。
「このエリオットよりもう一つの提案があるのじゃよ」
ほうほう、それはなんでしょうか?
「スペースレールをインターワープ3ベータ駅より延伸して、車両基地を惑星エリオット地上に設ける、ということでどうじゃ?」
ほほう、とハルトが提案に食いつく。
「ということは、運転士以下のクルーは惑星エリシアの車両基地に通勤、そこから乗務して、車両基地に戻るって感じですかね?」




