#791 スペースレール株式会社設立のご案内なのじゃ
#791
「このスペースレールシステムはこの宇宙最大の発明と言えるであろう、そしてスペースレールを張り巡らせることができるのは宇宙広といえどもこの惑星エリシアなのじゃああ!!」
うおおーー
大きな歓声と拍手が再び沸き起こる。ミーナミはその反響の大きさにがんばってよかったと改めて実感する。
「そしてじゃ、我はここに大きな提案をすることになる」
おおー、それはなんだ?
「それはであるな、スペースレール株式会社設立のご案内なのじゃ」
エリオットはさらりと重大な提案をする。ハルトはすでに相談済みなのか、にやにやしている。
「このスペースレール株式会社は、宇宙にスペースレールを敷設し、定期列車を運用する会社じゃ、そして我惑星エリシア政府はこの会社を後見し投資をしようと思う」
うおおおおーー!! エリオットの演説にまたも大きな歓声と拍手が沸き起こる。
「現在エリシア政府が保有しているスペースレールとコスモ1号、保線車両は全てスペースレール㈱に無償で譲りたい」
おおーそれはすごいな。
「その見返りとして、定期運航運賃など売り上げの10%をエリシア政府に支払うということでどうじゃ?」
それって、エリシアとスペースレール会社のどっちがもうかるんだ?、ひそひそ話が伝わる。
「ここまでにかかった経費は莫大なものじゃからのう、黒字になるまでには孫の代までかかるかもしれんがな?」
スペースレールに一体いくらつぎこんだ、疑問がささやかれる。実際はアリスが気の向くままに生成したので、どれほどの資金が必要なのかは不明だ。
強いて言えば惑星を丸ごと3つくらい買える金額になるかもしれない、とはノバのつぶやきだ。
「それでじゃの、スペースレール株式会社設立にはみなさん賛成ということでいいかの?」
ハルトにしてみれば、フェニックス隊司令長官であり、妻ティアナの父つまり義父でもあるエリオット国王の提案に反対する理由はない。
「エリオット国王、承知、しました」
ハルトが大きな声でそう宣言すると、会場から拍手が沸き起こる。




