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 全ての騎士の回復が終るり、皆の天幕に帰って来る頃には日付も変わろうとしていた。



「さすがに、今日は疲れたな。」



「俺はお前の魔力量が理解できん。」



「あれだけの回復魔法をして疲れただけで済んでるもんね~。おかしいよね~。」



「でも騎士達のリオンを見る目‥‥あの眼差しは凄く怖かったわ。そりゃあリオンの魔法を施している姿は格好よかったけど‥‥。」



 そうだ。始めこそ、泣いたり、抱き合ったりと、感謝されていたのだが。

 だんだん状況に慣れ、冷静になり事の重大さに気が付いた騎士が我先にと世話を焼こうとするのだ。キラキラの眼差しを向けて。

 女性衛生騎士なんて僕から離れようとしなかった。汗をかけばタオルを取り合って拭いてくれた。ユイとは揉めていた



「リオンの信者だな。特に女性衛生騎士。俺達が居なかったら、お前帰って来れなかったぞ。」



ーえっ怖っ。


ブルッと背中に悪寒が走った。



「全く油断も隙もない。リオンの側に近寄ろうなんて私が許さないんだから。」



「ユイが居てくれて助かったよ。」



「えへへ、そうでしょう。‥‥それはそうとリオン。こんな時間だもん。今日は勿論泊まってくよね?」



「いや、ショウヤに一苦労かけるけど。僕はそろそろ帰ろうと思う。」



「えぇぇ、そんなぁ」



「ここに居ても面倒になりそうだし‥‥。」



「あぁ、確かにな。リオンは帰った方がいいな。一応俺達は勇者だ。発言力も今のリオンより上だしな。王国には俺達の方から上手く話つけてやる。」



「そうだね~。それがいいよ。」



「今度こそ王国の好き勝手にさせないわ。それに今回は、ザンクロス王の他に殿下達も知っている。私達にも負い目を感じてるはずよね。」



「ああ、あの国王には痛い目にあって貰わんと、腹の虫が収まらん。」



「ソウタ、ユイ程ほどだよ~。」



「ありがとう。皆。」



「いいのよ。ねぇねぇリオン。私達が何とかするんだし、泊まってよ?まだ話足りないよ。」



「ごめんねユイ。外泊すると後が怖いんだよ。特にお母様。後はお父様、レインは‥大丈夫か。フローラと、メイド達も‥‥だな?」



「リオンには私達が居るから、そこまで心配することないのに。」



「家族だからだよ?それに皆の印象が悪くなっても僕は嫌だしね。」



「はっ!!そうね。それは不味いわ。」



「不味いね~。」



 イロハと、ユイが僕達から少し距離を取ると、小声で何かやり取りをはじめた。こくこくと頷きあっている。



「イロハ。第一印象って大事じゃない。」


「そうよユイ。それは大事だよ~。そうだよ今回は大人しくしないとね~。」



「お前も大変なんだな。じゃあそろそろ。イロハ!ユイ!!悪いが、ショウヤを呼んで来てくれないか?」



イロハが「はいは~い」元気よく手を上げた。



「やっぱりリオンが帰ると寂しいよぉ。はぁ。」



逆にユイはしょんぼりしながら頷いただけだった。



「ユイ行くよ~。」



 イロハがユイの手を引き天幕を出ようとすると、先にショウヤが天幕を覗き込む形で入って来た。



「リオンいるか~?」



「「「ショウヤ!?」」」



 ソウタが何事かがあったのか?と心配して身をのり出した。



「おい、ショウヤ。何かあったのか!!」



「ああ、うん。落ち着て話も出来たし、ちゃんとリオンにお礼が言いたかったんだよ。」



「なんだ、急に来るからびっくりしたぞ。」



「すまん。治療用天幕にも行ったんだぞ、もう終わったと聞いたからこっちに来たんだ。」



「そっか。」



「でも、あの治療用天幕はなんだ?」



「何がだ?」



「リオンって呼んだら、皆が一斉に僕を見てさ‥‥あの視線は正直怖かったわ。」



「そうなのよ。大変だったんだからね。」



「そうだな。あそこで休んでる騎士は、今日完治したばかりの騎士達だ。余計に‥。」



「ああその気持ち、僕も解らないこともない。今回は本当にリオンに助けられた。ありがとう。」



 ショウヤは僕な向かって深く頭を下げたが、慌ててやめさせた。



「ショウヤ気にしないでくれ。本当に困る。だからこの話はもう終わりだ。それでー。」



ー丁度いい。今後について確認しとかないと。



「皆はザンクロス王にあった?」



「ああ。」「会ったよ~」「うん。」



「それなら話が早い。じゃあ結界の解除が出来るのは聞いたよね?」



「聞いたよ~。」



「そうだよリオン。結界解除は10日後だとさ。リオンが治療中に、ザンクロス王の使者が来た。10日後早朝に結界塔に俺達とリオンは来てくれって言ってたぞ。」



「そっか皆聞いたんだね。」



「ああ。」「うん。」



「それで‥その後は「私帰らないよ。リオンと一緒にいるんだから。」



「えっユイ!?せっかく帰れるんだぞ?だって元の世界だよ?」



「知ってるよ。でも決めてたの。リオンいる世界の方がいいもん。」



「ユイ。」



「僕も帰らない。姫さん達とも約束しちまったしな。」



「ショウヤも!?ああ、そっか。おめでとう。」



「ショウヤは叙爵されるだろう。」



 ソウタが軽くショウヤの背中を叩くと、少し照れ臭そうに「そうなるとらしい。」と返していた。



「俺は‥イロハは帰るはずだったが‥結論が出ていない。実際に結界解除するまで、もう少し考えたい。」



「ごめんね~。ソウタと話してクラス皆の動向を見てからの方がいいかもってなったの~。それにリオンやショウヤ、ユイの事が心配なのよね~。ソウタは。」



「良いだろ。別に。」



「ふふふ。」



 イロハが嬉しそうにソウタに引っ付いてウリウリとソウタのほっぺを引っ張っていた。

 イロハとソウタのやり取りが、暗くなりかけていた雰囲気を払拭してくれた。



「それじゃあ。今回は僕の転移魔法で行こう。リオンの屋敷から転移すればいいな?」



「そうだな、それでいい。」



「うん。頼むよショウヤ。じゃあ僕は‥10日後に皆が来るのを待ってるよ?」



「うぐっ、私もリオンついていきたい。」



「ダメだユイ。俺達は一応アーサー王子達の護衛がある。」



「分かってるわよ。でも‥。」



「諦めろ、、。そう考えると僕達が王都に帰って、リオンの屋敷に向かうとなると、ギリギリになりそうだな。」



「怪我人は居ないんだ。少し位無理してでも急かして帰るぞ。」



「ふぇーんリ~オ~ン。最後に充電させて、充電。」



 なかなか、離れないユイを引き離し、ショウヤの転移魔法で屋敷に送ってもらった。ショウヤは直ぐに皆の所に魔法で帰った。



「ふぅ。帰ってくると落ち着くな。」



 屋敷に入ると、遅い時間なのに家族総出で迎えられた。



「リオン様遅いです!!」



皆がまだ起きてたいたことに驚いた。



「ちょっと皆何で起きてるの、レイン、フローラは早く寝ないと。」



「むう。」



 お母様とフローラからの視線が痛かったが、約束していた事なのでお父様がやんわりと間をもってくれた。





 屋敷に戻った次の日、流石に今日はゆっくりしようと考えていると、朝の挨拶に来たシルビ達に声をかけられ戦闘訓練をする事にした。



「リオン様?学園に行かれてから、また強くなってません?」



「そうかな?」



 今回シルビ達は新しい訓練を取り入れていた。

相手に触れた方の勝ちと言う。体捌きの訓練だった。

シルビ達は最後まで倒れる事はなく動きっぱなしだ。と言うのも今回はリオンが参加してるって事で特別ルール。6人がかりでリオンに触れるというもの。

 リオンに一番最初に触れたものが今日の湯浴み担当になるらしい。

 面倒な仕事が1つ増えるのに、嬉々として取り組む姿は我がガーディン家メイド?騎士?の鏡だ。


流石ガーディン領のメイド騎士は違う。



 ただ、思った以上に自分は強くなっていた様で、普段使い慣れない二刀流で手加減を兼ねて相手をしたが、二刀流はスキルを持っていたので手加減にならなかった。


 もう少し慣れたら攻撃メインの暗黒剣二刀流もやれそうだとと思った。

 新しい発見に、シルビ達とたまに汗を流すのも良いものだと思った。


 翌日にはレインとフローラの専属メイド騎士達も訓練に参加していた。キツい訓練を嬉しそうに取り組んでいるので良かった。



 訓練が終ると待ってたのよ。と仁王立ちだったお母様とフローラ。

 お茶に誘いたかったらしい。



「リオン!!どうして部屋にいないのです。母は悲しいです。」



「そうです。お兄様。お話し楽しみにしていたのです。」



「ちょっと訓練を‥「もうリオン早く私の隣に座りなさいーー。」



「お兄様ここです、ここに座るのです。」



 朝からシルビ達と訓練してちょっと不機嫌だった。

お母様とフローラの不満をお腹一杯聞くと、その後の会話に困った。

 仕方なく朝の訓練の話をした。すると、レインに剣術とフローラに魔術を教える事になった。

 フローラが小さくガッツポーズをしていて可愛かった。



 午後からは、昼食時にお父様が書簡の量が増え捌ききれなくなったと嘆いていた。チラチラと僕を見て。



ーこれって話し掛けてくれってことだよね。



「お父様。随分とお疲れに見受けられますが、どうしかしたのですか?僕で良ければ‥「おお、リオン聞いてくれるか?実はだなーー。」



 被り気味に、凄い勢いでお父様が食いついてきた。



 結局、お父様に懇願される形で毒溜病患者の治療を始める事にした。

 患者が既に外で待機していたのにはびっくりした。

 


 まあ、これでガーディン領に届く書簡も落ち着いて来るだろう。お父様の目にもやっと光が戻った。良かった?



 そして息抜きにと、お母様とフローラに再びお茶に誘われて休憩をとると、直ぐに治療を再開。



こんな感じの流れで10日間が過ぎた。あっと言う間だった。



 今日は結界塔に行く日だ。

皆が1度僕の屋敷に集まりショウヤの転移魔法で行くのだ。

 辺りもまだ薄暗く陽も昇っていない。それなのに屋敷の前が騒がしい。



「僕の屋敷の前に馬車が止まってる。」



1台じゃない数台見える。薄暗く何台あるか見えない。



「あれは、運送用の馬車だな。うちの屋敷に何か運んで来たのか?」



 数名の御者がうちの門番二人と話をしている。

門番はしきりに首を横に振っている。

もう一人は馬車の数を見てびっくりしている。

何度も聞き返して確認している。



気になったので目に力を入れ、視界を鮮明にした。



ー何々、、御者の口の動きが‥書‥簡?‥と動いているのように見える。



ー書簡!!うげっ!!



 嫌な予感がする、この場から早く逃げろと僕の勘が警告を発する。



「皆。早く来てくれぇ。」



僕は王都がある空に向かって必死に祈った。




ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーーー

  ギルドランク E 王立学園1年生

名前 リオン・ガーディン 年齢 15歳 男性 

    魔装武器:暗黒の剣・暗黒の盾


    戦闘能力 672

   身体魔強化時【1344】

 身体魔強化+無属性身体強化時《2016》

    暗黒魔装+1000《3016》


  《スキル・魔法》

  ・暗黒魔法:極   ・魔神:上

  ・同属魔法発動  ・合成魔法    

  ・並行魔法    ・武神:中   

  ・二刀流     ・忍     

  ・超人      ・身体魔強化 

  ・毒耐性:極   ・大地の加護

  ・料理      ・収納 

  ・鑑定:下


二つ名:道具屋のパシリ :ボッチ王子


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