61
久しぶりの更新となりました。ごめんなさい。
「ショウヤが来たという事はいよいよか?」
「リオンすまん、時間がない直ぐに行けるか?」
「ああ、大丈夫だ。」
何時も必要な物は収納スキルにしまっている。慌てて準備する物はない。
ーー‥!?
ショウヤに近づくと余計に顔色の悪さと疲れているのが気になった。
よく見れば誰の血か分からないがあちらこちらに付着している。
「ショウヤ、その血!!何かあったのか?」
「ああ、決着はついたが、、、すまん。話は後でする直ぐにいいか?魔力が切れそうだ。」
「分かった。」
ショウヤの重い口調にそれ以上に何も聞けなかった。
ショウヤに皆のいる天幕に転移してもらった。
「「「あっ、リオン!!」」よく来てくれた。ショウヤ助かった、ありがとう。」
転移して直ぐ、3人の無事な姿を見てホッした。
ーーショウヤはどうして?
「ああ。‥‥皆すまんが、僕は席はずすな。」
ソウタがショウヤに頷いていた。
何かがあったのだろうと思っているうちにショウヤは直ぐに天幕を出ていった。
3人は悲愴な面持ちでショウヤを見送っていた。
「ソウタ。ショウヤに何があったんだ?僕は正直、皆が無事でホッしたんだけど。」
「ああ、それがなーー」
ソウタの話では、エリーナ率いる白揮騎士団とキュロット率いる黒揮騎士団は、両王女殿下を含めた全ての騎士団員に身体欠損がでる甚大な被害があった事。
白揮騎士団、黒揮騎士団は実質解体となるだろうとアーサー殿下から伝い聞かされた事。
アーサー殿下の青揮騎士団については、死傷者は出たものの白揮騎士団、黒揮騎士団、程の被害ではなかったとの事を聞いた。
「そんなことが‥‥。」
「それでね、リオン。ここからが重要な事よ。」
「うん。」
「ショウヤはね。エリーナ殿下とキュロット殿下から好意を寄せられていたのよ。真剣にね。」
「へぇ、、えっ!!ショウヤ、そんな事になってたの!?
この世界でも仲良く出来る人が出来て良かったとは思ってたんだけど、、。」
「やっぱり、リオンって鈍すぎだよ~。ねぇ、ユイ?」
「へっ、イロハ何言ってるの?リオンは今のままでいいのよ。(変に感が良くなったら大変じゃない。)」
「もう~ユイたら。」
ーーんん?
ユイがコホンと可愛く咳払いをすると続きを話し出した。
「それでね。今回の決戦は天魔族の予想外の奇襲から開戦になったんだけど‥。」
「うん、それでどうなったの?」
「結果としては上級天魔族はショウヤが討ったんだけど、、エリーナ殿下とキュロット殿下、、違うわね。、、エリーナ殿下とキュロット殿下を含めた全ての白揮騎士団員と黒揮騎士団員は両足欠損する被害にあったのーー。」
「ええっ、天魔族の氷魔法で凍結していく身体を、自ら切断!!」
「ええ。エリーナ殿下とキュロット殿下が率先して自ら切断しらしいわ。
皆の命を繋ぐために‥‥。自害に走ろうとする騎士団員もいたらしいけど、殿下達が決断した行為に反すると思い留めさせたらしいの。」
「じゃあ殿下達は?」
「殿下達はショウヤが王族の天幕に、騎士団員は重傷者を扱う天幕に移しているわ。」
「そうだったのか。」
「ショウヤは後悔していたの。もっとちゃんと向き合ってればと、、でも、ちゃんと決断したみたいよ。」
「決断?」
「ショウヤも男になったよね~。」
「男?」
「こら、イロハ。ユイが話してる。変なこと言うとリオンが混乱するだろ?ただでさえに色恋に鈍感なんだから。」
「うん、リオンはそれでいいのよ。それで話を戻すね。王族は身体に欠損が出ると、今後かなり婚姻が不利?致命的になるそうなのよね。でもショウヤは二人とも責任を持って幸せにするんだって、、、まあ、今はまだ落ち込んでるけどね。」
「ショウヤ。」
「あっ、でも。アーサー殿下が責任持って全ての隊員に義手、義足の提供補償すると言っていたわ。それで見た感じは分からなくなるみたいだけど、それでも、今後騎士としてやって行くのは厳しいみたいね。」
「‥‥‥。」
ーーどうする、僕の|極上回復魔法〈エクスヒール〉なら欠損も治せるはず。でも、これ、やったらどうなるか想像つかないな。毒溜病だけでも大変な事になったよな、、。
「リオンどうしたの?」
「リオンすまんが、話が終った事だし、治療が必要な人がかなりいるんだ。先ずは重傷者の所から診てくれないか?応急措置程度しか治療してない筈なんだ。」
「‥‥‥。」
ーー急に両足失ったら‥‥嫌だよな。
「リオン?」
ーーショウヤの顔、疲れていたよな。
「リ~オ~ン~?」
「おわっ!!イロハ!?」
イロハが僕の顔の前で手の振っていた。
「どうした、急に黙りこんで。調子悪いのか?」
「いや違う。ソウタあのさ僕はーー。」
僕は皆に身体欠損を回復出来ることを話した。
「あはは、そんな魔法あったのかよ!!俺も錬金魔法でどうにか出来ないかと考えていたが、イロハ!ユイ!!ショウヤの、殿下達の所に先触れしてくれ。」
「「わかった」わ~!!」
イロハとユイが急ぎ殿下達の天幕に駆けていった。
「リオン。お前本当チートだな。」
ソウタは呆れた様な顔をしていたが、先程と違って笑みを浮かべ嬉しそうだ。
「これ、複合魔法でね。1度だけ身体欠損回復魔法を使った事があったんだよ。勿論、口止めの約束したけどね。」
「なるほどな。それはかなり大事だな。、、、でも、知れ渡っていないって事はよっぽどお前との約束を大切に思ってくれているんだな。」
「う~ん。そうだね。約束守ってくれてるんだね。」
ーー今頃どうしてるのかな?上手くやってる筈だよね。
「そいつ男か?」
「ん、女性だよ。」
「やっぱり。」
「何?」
「お前いい性格してるよ。」
「出来ることをしてあげたかっーー。」
ソウタとの会話の途中でショウヤが凄い形相で駆け込んできた。
「リオンっ!!治せるって本当なのかっ!?」
「ああ、僕の魔法なら回復できる筈だよ?」
「ははは、マジか。」
ショウヤは1度天を仰ぐと、僕に真剣な面持ちを見せた。
「‥‥頼む。姫さん達を治してくれないか?僕に出来る事なら何でもする!!」
「勿論だ。それに何でもするって何だよ。僕もショウヤ達に助けられているんだ、気にする事ない。それより早く行こう?」
「ああ、ありがとうリオン。」
ショウヤに追従し王族の天幕に入ると、二つの寝台にエリーナ殿下とキュロット殿下が、その側にアーサー殿下、ユイ、イロハ、女性衛生騎士が二人待機していた。
「リオンっ!!本当なのか。妹達の足を治せると言うのは!?」
天幕にに入って直ぐアーサー殿下が近づいてきた。
アーサー殿下の顔色も悪い。余程心配したのだろう疲れの色が見える。
現場で指揮をしないでいいのだろうかと、思ったが確か副隊長に凄い人が居ると、聞いた事があるのを思い出した。
「ええっ、本当です。」
僕の言葉に女性衛生騎士が驚愕の意を表していた。衛生騎士はその道のエリート。
欠損回復魔法等聞いたことないはずなので無理もない。
ーーあ~これは平気で王族に嘘をつくのかと思ったのかも知れない。
「リオン、私達に嘘は良い。大方ショウヤ殿に頼まれたのだろうが、安心しろ私達は自害なんて考えてないからな、な。キュロット?」
「はい、お姉様。」
エリーナ殿下と、キュロット殿下は顔だけをこちらに向けた後、隣のショウヤの顔を見ていた。
顔は青白く、今はそっとして欲しいのだろう。無理をしているのが分かる。
ショウヤは慌てて違うと首を左右に振っていた。
「ちょっとエリーナ殿下!!リオンが出来るって言ってるんだから出来るのよ。」
「ユイ‥‥すまん。でも欠損回復魔法なんて私達は聞いたこともない。そこの衛生騎士にも確認した。変に期待してしまうと‥‥これ以上は耐えられないのだ。」
「エリーナ、キュロット、、リオンは僕達に嘘はつかない。信じてくれ。」
「ショウヤ殿‥‥。」
「すまないが、リオンは後に他の騎士団員も治療する事になる。
四の五の言う前にリオンに回復魔法をさせろ、話はそれからしだ!!
リオンいいか?イロハ、ユイ、こちらから見えないように布を殿下に当ててくれ。アーサー殿下、今はこちらに。」
「ソウタお前な。不敬罪になるぞ。」
「不敬罪になんてならん。リオンが出来るって言ってるんだ。どうせ感謝することになる。」
「ソウタ~布準備したよ~。」
「衛生騎士の二人は足に巻いてる包帯を外してくれ。」
衛生騎士の二人はエリーナ殿下とキュロット殿下に同意を求め包帯を外して行く。
「リオン!!頼む。」
「ああ。」
僕はエリーナ殿下と、キュロット殿下の寝台に近づいた。二人の足は回復魔法で元々足が無かった様に綺麗に治療されていた。
二人は改めて膝から下が無い足を眺め顔を歪めていた。
「リオン!!女性の足を長く眺めるのは失礼よ。」
「ユイそんなんじゃないって。もう、、では、失礼します。」
僕はエリーナ殿下の両足に手を当てると足が綺麗に元通りに治るようにイメージする。
始めて使った頃よりするりと発動した。
「|極上回復魔法〈エクスヒール〉!!」
目を開けていられない程の光が天幕に広がった。
欠損して直ぐだったのもあり、前より魔力消費も少ない。綺麗に足が治っているのが分かる。
ーこれでよし。次だ。
完治した感覚に光も静かに治まっていく。
「うわ、うわ、うわぁ~。凄~い足が治ってる~。」
「何!!!!本当か!!」
イロハの声にアーサー殿下と、ショウヤが近づこうとしたが、ソウタが腕を掴み二人引き止めた。
「アーサー殿下、ショウヤまだだ。」
「ぐっ!!」
僕は直ぐにキュロット殿下も同じように回復魔法を使った。
「|極上回復魔法〈エクスヒール〉!!」
先程と同じ様な目を開けていられない程の光が天幕に広がり、綺麗に足が治っていた。
ーよし!!
「ほら、エリーナ殿下、キュロット殿下。私のリオンは凄いんだからね。」
ユイは得意気に胸を張ったが、誰からも反応がないため顔を真っ赤にしていた。
イロハだけがユイ可愛いと小さく声をかけていた。
固まって動かない衛生騎士と、エリーナ殿下、キュロット殿下を他所にイロハとユイは手に持っていた布を足に被せた。
「無事終わりましたよ。」
エリーナ殿下と、キュロット殿下に声をかけ、ショウヤ達の所まで向き下がった。
アーサー殿下とショウヤは気になってしょうがないのだろう。視線はエリーナ殿下とキュロット殿下に釘付けだ。
「アーサー殿下、ショウヤもう大丈夫だ。」
ソウタが掴んでいた腕を放した。
二人はゆっくり近づいていくと、固まっている二人に尋ねていた。
「本当に治ったのか?」
アーサー殿下の言葉に我に返ったエリーナ殿下が驚愕の表情のまま頷いた。
「はい、お兄様。ショウヤ殿。信じられないが私の足はこの通りだ。」
「うん。私も元通りちゃんとあるのよ。お兄様。ショウヤさん。」
エリーナ殿下とキュロット殿下は布の上から足を触ってみせた。
「ほら、そこで泣いてないでショウヤも声をかけたら?」
「ばっ、、ユイ。僕が泣いてるわけないだろ!!」
「ふ~ん。」
「嬉しい癖に~。」
にやにやと、満足そうに頷くとイロハとユイはこっちを見ていた。
「ソウタ、僕は他の騎士団員を治療してくるよ。その為に来たからね。」
「ばか、お前一人で行ったら混乱するのが目に見える。俺も一緒に行く。」
「私達もいくよ。置いてかないでよ~。」
「そうよ。」
泣いて抱き合ってる殿下達から、そろっと離れてきたイロハとユイは嬉しそうにそう言った。
「疲れてるのにありがとな。じゃあ行こうか?」
「うん。」「気にするな。」「行こ行こ~。」
この後、全て騎士団員の欠損を治療したリオンは、後日今回の所為で、前回以上に凄い数の書簡が、お父様の所に届く事になるのだが、今のリオンはこれっぽっちも気にしてなかった。
ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーーー
ギルドランク E 王立学園1年生
名前 リオン・ガーディン 年齢 15歳 男性
魔装武器:暗黒の剣・暗黒の盾
戦闘能力 672
身体魔強化時【1344】
身体魔強化+無属性身体強化時《2016》
暗黒魔装+1000《3016》
《スキル・魔法》
・暗黒魔法:極 ・魔神:上
・同属魔法発動 ・合成魔法
・並行魔法 ・武神:中
・二刀流 ・忍
・超人 ・身体魔強化
・毒耐性:極 ・大地の加護
・料理 ・収納
・鑑定:下
二つ名:道具屋のパシリ :ボッチ王子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




