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最近更新が遅れて気味ですみません。
〈勇者サイド〉
「なあソウタ。あの話本当だと思うか?」
「ああ、俺も考えていたが多分本当だろ。」
「そうか、そうだよな。魔装まで見せられれば信じるしか、、ないか。」
「まあ、それでもママール王には嵌められ事になるな。」
「そうなんだけどね、でも嵌めらたけど、今回の遠征に参加したからザンクロス王に会えたのよね。、、ザンクロス王がその様に仕向けた様にも感じるけど。」
「考えても仕方ないか。結果的には良かったと思う。ザンクロス王が結界を解除してくれるって事になったからな。」
「不本意だが、しかない。魔珠も時間をかければ俺の固有魔法でなんとかなったかもしれんが、、それでも俺達が何かすればまた、リオンにとばっちりがいく。」
「ぐっ、だよな。腹が立つわ。」
「許せないわ。私のリオンに、、。」
「それにしても帰る方法まで分かるとは思わなかったよ。結界解除後にと思っていたからな。」
「ああ、そうだな。それに懸念していた事も分かって一先ずホッとしたかな。」
「うん、ここで起こった事がなかった事になるのよね。」
「信じられないねぇ。」
「そのお陰で信憑性があってもんだな。」
「でもユイはどうするの?リオンは転生してるから一緒に帰れないのよね?」
「簡単よ。私がこの世界に残ればいいんだもん。リオンのいない世界なんて嫌だもの。」
「そう言うと思ったぁ。でも家族はどうするの?」
「私の両親なら大丈夫よ。分かってくれるわ。好きな人が出来たら自分の思うようにしなさいって言われてたし、それに、家の両親も駆け落ちだったらしいの。」
「へぇ、凄い両親だねぇ。」
「イロハこそどうするの?」
「私はぁ、ソウタとならどっちでもいい、、。えへへ。」
イロハは照れながらもソウタを一瞥して言った。それをみたソウタは迷いながらも帰るよと言った。
「そうか、そうだよなソウタとイロハは帰るよな。」
「じゃあイロハ。家族に手紙をお願いしてもいいかな?」
「うん。分かった。」
「俺達より、ショウヤはどうするんだ?姫さん達二人に引き留められていたと思うが。」
ショウヤはザンクロス王との会食の後、一緒に話を聞いていた王女達に婚約を迫られていた。
会食は筒がなく進み話題も天魔族や結界の解除、召還魔法の事だった。
途中から王子や王女達が知らぬ所でママール王が勇者達を嵌めた形になっていることに気が付いたのだ。
その事で慌てふためく姿を披露してしまったのだが、それでも後がないと感じた王女二人の行動は早かった。ショウヤを会食解散後、直ぐに呼び出したのだった。
ザンクロス王自身が転生者という話は会食前に勇者の力が見たいと願い出たザンクロス王とショウヤ達のみでの事で、それも訓練所での話になる。
「、、ああ、、二人から残って私達の夫になってくれとお願いされたな。」
ショウヤは照れて頭を掻きながら答えた。
「はぁ、、二人からね。打算もあると思うよぉ。」
「ああ、それも分かっているんだが、、。あそこまで、、頼られたり、言い寄られると、、どうしたらいいか。正直迷ってる。好意を持っていたのは嘘じゃないみたいだし。」
「そうねぇ、二人は分かり易いかったものね。」
「ここは一夫多妻制みたいだしな。ショウヤの人生だ。よく考えて決めろ。」
「ああ、分かった。」
「着いたみたいね。ここが私達の待機場所みたいね。」
「ああ、こんな所を拠点にしていたなんてな。農村に見えるがとてもじゃないが、天地族は住めそうにないぞ。と言うか住みたくない。」
「私達は魔装してるから平気だけど、、。」
イロハはコクリと頷いて周りの騎士や、兵士達に目を移した。
「身体強化や水耐性スキル持ちで過酷な環境に耐えれる部隊でもこれだもんね。」
防寒対策をした王国兵士達だが、それでも震え足取りも重そうだ。その所為で行軍が予定より大きく遅れてようやくたどり着いたのだ。
現在、天魔族の拠点を一定の距離で包囲している。
南のアトラ王国軍、東のスカイム王国軍の行軍も急ぎ参戦した為、騎馬隊と魔獣隊のみの千人隊だったが乗っているのは天地族だ。状況は大きく変わらない。
平気そうなのはザンクロス王国軍だけだ。
「しかしザンクロス王国軍はどんな訓練したらこの環境を平気でいられるようになるのかね?」
周りからは勇者達も平気そうにしているのに驚かれているのだが。勇者達の知らぬ所だ。
「さあね。」
「作戦だと、ザンクロス王国軍から使者を送るんだったよな。」
「ああ、意味はないと思うが、、むざむざ一人兵士を減らす事もないのにな。ザンクロス王国も律儀と言うか、なんと言うか。」
「うぇ、僕は使者はやりたくないな。」
「何言ってるの?ショウヤなら平気でしょ。魔法で逃げればいおんだから。」
「それも、そうだな。それよりリオンを呼びに行った方がいいのか?」
「陽も暮れてくる。開戦は明日だろうってアーサー王子は言っていたぞ。」
「ふーん、そんなもんなのか。」
◇
〈天魔族サイド〉
『おのれぇ、あのワッパ。よくも我らを謀ってくれたな。』
上級天魔族グルグガンは手に持っていた紙を握り締め魔力の火で灰にした。
グルグガンは苛立ちを隠しもせずスッくと立ち上がり、目の前に片膝をつけ俯き震えるザンクロス王国の使者を手にした妖刀で首を切り落とした。
『ふん。相手は天地族、たったの一万二千人程だ。恐るに足らん。ベルトガン、ダダフガン打って出るぞ。』
『当たり前だ。俺は勇者を殺らせろ。』
『勇者と言うことは南の方じゃな。仕方ないのう、ワシは北と西に回り込んでいる部隊を殺るわい。』
『分かった。お前達に天魔族を着ける。我はワッパだ。奴だけは許せん我は魔族を連れていく。』
『大丈夫か、グルグガンよ。頭に血がのぼっておるようじゃが、魔族が一番役に立たんのだぞ?天地族とそう戦闘能力は変わらんからな。』
『安心しろ俺がさっさと殺って、グルグガンに合流してやるよ。』
『ふむ。だが我以上にベルトガンが一番危険だ。勇者達がいるからな。ダダフガンは北と西を片付けたら、ベルトガンと合流してくれ。』
『分かったわい。』
『ふん。余計な事を。』
『そう言うな。ベルトガンよ。』
3人が屋敷を出ると、既に屋敷の前には部下の天魔族と、魔族は隊列を組んで待機していた。
グルグガンは部隊を見渡し頷くとよく通る低い声で合図をした。
『我らを謀り、侮っている今がチャンスだ。これより打って出るぞ!!』
グルグガンの声にベルトガンとダダフガンが指示を出し天魔族を連れ飛び立った。
『残りの魔族は我に続け!!』
『『『おおっ!!』』』
誰も居なくなった屋敷に立ち上がる人物がいた。
「やれやれ、使者も大変だな。これもカルス様の為だ。そうでなければ、、。」
そう言い放った人物は何やら呟くと自身の影から7つの人物が飛び出した。
「ハシボソ、ハシブト、ワタリ、ミヤマ、コクマル、カチ、ホシこれよりカルス様の指示通りいくぞ。」
「「「「「「「はい、カラス様!!」」」」」」」
◇
僕はメイド達の訓練をボーッと眺めている。こんなに穏やかに過ごしたのは何時振りだろう。これもお母様やフローラ、レインに予定を入れてくれた執事のセバスに感謝だ。
今日とてシルビ達に訓練に誘われているが、連日お母様やフローラ、レインに振り回されツケ(精神的ダメージ)が大き過ぎて断ったが、訓練の様子だけでも見てて下さい。って事で現在に至るのだが。
ーーへぇ、皆動きが良くなってるな。どこか嬉しそうにも感じる。
ここ最近、僕の事でお父様の所に凄い数の書簡が毎日届く。近隣の爵位持ち天地族かららしいが内容についてはまだ教えてもらえてない。
心配はしている。お父様の眉間の皺が深くなったし、顔も少しやつれている様にも感じるのだ。
お母様が何時もの事だから気にしなくても大丈夫よっと軽い調子で言っていたので今はその言葉に甘える事にした。
ーーっ!!
ーーこれは、ショウヤか?
人の気配を感じ、直ぐに後を振り向くと顔色悪く疲れた様子のショウヤが姿を現した。戦地から転移してきたのだろう。
直ぐにショウヤの姿を見て近寄ろうとしたシルビ達を手で制してショウヤに視線を再び戻した。
「ショウヤが来たという事はいよいよか?」
「リオンすまん、時間がない直ぐに行けるか?」
「ああ、大丈夫だ。」
何時も必要な物は収納スキルにしまっている。慌てて準備するもの何てない。
ーー!
ショウヤに近づくと余計に顔色の悪さと疲れているのが気になった。よく見れば誰の血か分からないがあちらこちらに付着している。
「ショウヤ、その血!!何かあったのか?」
「ああ、決着はついたが、、、すまん。話は後でする直ぐにいいか?魔力が切れそうだ。」
「分かった。」
ショウヤの重い口調にそれ以上に何も聞けなかった。
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ギルドランク E 王立学園1年生
名前 リオン・ガーディン 年齢 15歳 男性
魔装武器:暗黒の剣・暗黒の盾
戦闘能力 672
身体魔強化時【1344】
身体魔強化+無属性身体強化時《2016》
暗黒魔装+1000《3016》
《スキル・魔法》
・暗黒魔法:極 ・魔神:上
・同属魔法発動 ・合成魔法
・並行魔法 ・武神:中
・二刀流 ・忍
・超人 ・身体魔強化
・毒耐性:極 ・大地の加護
・料理 ・収納
・鑑定:下
二つ名:道具屋のパシリ :ボッチ王子
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