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更新遅くなりました、すみません。

 カルス様は暫く思考を巡らせているみたいだったが、ぽつりぽつり語りだした。自分が召喚されて殺される迄の事だ。



「輪廻転生ですか?」



「ああ、俺はそのスキルの所為で5度転生したが、今もずっと前世界での記憶が残っている。」



ーーそんなスキルもあるのか!!



「そうだったんですか。転生が1度でないとお聞きして疑問に思っていましたが、スキルのお陰なのですね。」



「うむ、どうやら、リオンは偶然転生したみたいだな。」



「そうですね。僕にはそのスキルはありませんよ。多分偶然です。思い出した時には死にかけていましたから。生き残る為に必死にもがいた結果です。前世の記憶を取り戻さなければ僕は死んでいたでしょうね。」



ーーうん、よく生き残れたなと今でも思う。



「なるほどな。だがなリオン。俺にとってはこのスキルがあるからこそ生き地獄でもあるのだ。力は手に入れる事が出来た。だが、それ以上に転生前の世界に残してきた家族の事が何時までも忘れる事が出来ん。力があるからこそ何も出来ない自分に憤りを感じる、、のだ。だからこそ、、、俺はこのスキルをどうにか、、したい。」



ーー!



 そう言ったカルスは苦痛に顔を歪ませた。震える右手を左手で必死に押さえつけ瞳を1度閉じた。暫く沈黙が続いたが落ち着きを取り戻したのか、「ふぅ」と息を吐き出し再びカルスの視線がリオンに向けられた。



「済まなかった。、、リオンお前も残して来ているんじゃないのか?家族を。」



ーー僕、僕はどうなんだ?、、分からない。



「言い難くかったらいいぞ。召還出来ぬ者同士、興味本意で聞いただけだ。」



ーー前の世界には、、何もない。



「いいえ大丈夫です。僕は物心ついた頃には両親はおらず資産も残ってなかったから、親戚中をたらい回しでした。見かねた祖父母が小学校の時に病気療養中にも関わらず僕を引き取ってくれましたが、高校入学して間もなく続けて他界してしまったのです。祖父母が生きていれば帰りたいと思ったかも知れませんが、、、、ですので、僕は元の世界に戻れなくても良いのです。」



「詰まらん事を聞いたな、すまん。」



「いえ、気にしていませんよ。僕はこの世界で家族が出来ましたから。」



「そうか。家族か、。」



「それで、カルス様はそのスキルの為に初代勇者を探しているのですよね?初代勇者はスキルを封じる手だてを知っているのですか?」



「うむ、いや、ハッキリとは言えぬが。彼奴に出来ぬとは思わぬ。俺の固有魔法は知っていおるな?」



「はい、先ほど見せて頂きましたので。」



「それを俺は魔珠に封じられていたのだ。召喚されてからつい最近までな。10の魔珠に。」



「えっ、10の魔珠!!それは僕達が集めていた魔珠の事、、ですか?」



「ああそうだ、あれは俺の固有魔法の結晶だった。」



「固有魔法の結晶、、と、言いますと魔珠はもう無くなってしまった?のですか?」



ーーええっ、それじゃ!!まて、、今回の討伐の報酬は魔珠の筈では?、、ちょっと頭が混乱してきたぞ。



「ああ。だから言ったのだ。俺が解いてやると。俺なら魔珠が無くとも解除が出来る。元々俺の固有魔法で発動するように出来ていた。」



「固有魔法で発動。」



「あれは彼奴がヒイロが、固有魔法で創ったアーティファクトだからな。」



「固有魔法で。確かに僕のクラスメイトもそうだと言っていましたが、本当だったんですね。」



「うむ、ヒイロ、彼奴だけでは強力過ぎて完成させる事が出来なかったみたいなのだ。当時のヒイロは立場も力も弱かった。その為だけに俺は召喚された。いや、違うな、俺以外にも何人も召喚されていた。俺は直接会うことは叶わなかったがな。」



「それが力をつけクイール帝国の皇帝まで上りつめたのか?」



「ああ、そして彼奴が輪廻転生スキルを完成させた。俺はそのスキルを完成させる為の道具となる筈が、いや、なった筈が何故か俺にも輪廻転生スキルが宿っていたのだ。これは転生した後に気づいた事なのだがな。」



「そんなことが。」



「まあ、話は逸れたが、当時でさえ固有魔法を魔珠に封じる術を持ち得ていた。スキルまで創ってしまっている。なら俺の輪廻転生スキルをどうにか出来ると思っても問題あるまい?」



「そう、、ですね。確かに望みはありますね。となれば問題は、、。」



「「西の天魔族。」であろう?」



「結界塔を解除すれば間違いなく、西に天魔族は、東の、こちらの大陸に攻めてくる。」



「それは間違いないのですか?」



「間違いないな。西の大陸はどういう訳か年々荒れ果て住める環境でなくなりつつある。こちらでも調べたが、結界の歪みから侵略してくる天魔族からも引き出した情報だから間違いない。」



「ああ、そうでしたね。結界の歪みから上級、中級天魔族が攻めて来てるのでしたね。僕は遭遇しませんでしたが、、。」



「だろうな。まあ、情報を持ち帰った天魔族もおらぬしな、、、。」



「んっ?」



ーー言ってる意味が分からないぞ。



「俺が、正確には俺の部下が情報を引き出したら始末していたからな。元々こちらにいた天魔族には情報操作で西の大陸に連絡がついていると思わせていた。」



ーー始末していたのか!!通りで。



「それはまた、情報操作ってそんな簡単に出来るものですか?」



「ふふ、出来るんだよ俺には。(魔眼があるからな)」



ーー情報操作って洗脳か何かだろうか、怖ぇぇ。手を貸して正解かも、、。



「兎も角、西に天魔族とは一戦交える事になる。その為に俺は準備もあるし、リオンの力も借りたい。」



ーー何を、でもこれで考えていた問題は解決する、、のか。



「はい、それは勿論です。僕達もどうにかしようと考えていた所でしたので。」



「勇者達にも説明しといてやる。確かに明日あたり会食する手筈になっているからな。」



「そんなことまで。」



「北の天魔族討伐では、勇者達にリオンも手助けするのだろう。」



ーーうわ~、何でも情報が筒抜けだな。



「はい、ショウヤ、勇者が此方に迎えに来る様になってます。」



「そうか、勇者達には魔珠の事もその時に伝えてやる。北の天魔族討伐時にまた会おう。」



「はい。」



「では、俺は、、我は失礼する。結界塔の解除のタイミングは此方からまた連絡する。」



ーー、、一人称が俺から、我に戻った。使いにくそうだな。



「はい、ありがとうございます。」



「では、、、。」



カルス様がソファーから立ち上がると、そう言えばと思いたったようにリオンに尋ねてきた。



「リオンの固有魔法は何なのだ?まだ聞いてなかったからな。今後の事を考えると聞いておいた方がいいのでな。」



ーー今後のと言われれば教えない訳にはいかないか。魔族扱いされるだろうか。



「あ、ぁぁ、、言いにくいのですが暗黒魔法です。これが原因で召喚された当時、勇者らしからぬと、殺されたんですけどね。魔族だと、、。」



カルス様を一瞥するも変わった様子も見られない。



ーーあれっ?警戒もされない?



「そう身構えんでもいいぞ、、、暗黒魔法か。なるほど勇者にしては珍しいのか。確かに魔族よりでは、、あるか。」



「は、はあ。」



「すまなかった。では失礼する。」



ーーえっそれだけ?



「お前の家族やメイド達にも宜しく頼むぞ。」



カルス様がドアを一瞥した。シルビ達の気配がある。僕の専属メイド、お母様やフローラまで、、。



「えっ!ちょっ、、。待っ、、。」



「魔装オールド!!」



綺麗な笑顔でカルスはそう言うと窓から飛び発った。



「ああぁぁ、カルス様ちゃんと玄関から出て下さいよ。、本当の事なんてとても言えない。お母様やシルビ達、皆に何て説明すればいいんですかぁ?、、、皆扉の向こうで待機してるんだよ?」








飛び立ったカルスは何か引っ掛かっていた。



ーー確か彼奴はあの時、光明魔法が手に入ったと言っていた。気にもしてなかったが、リオンの暗黒魔法と対なる魔法だな。



ーー、、、気にしすぎか。



カルスは道中気が晴れる事はなかった。



ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーーー

  ギルドランク E 王立学園1年生

名前 リオン・ガーディン 年齢 15歳 男性 

    魔装武器:暗黒の剣・暗黒の盾


    戦闘能力 672

   身体魔強化時【1344】

 身体魔強化+無属性身体強化時《2016》

    暗黒魔装+1000《3016》


  《スキル・魔法》

  ・暗黒魔法:極   ・魔神:上

  ・同属魔法発動  ・合成魔法    

  ・並行魔法    ・武神:中   

  ・二刀流     ・忍     

  ・超人      ・身体魔強化 

  ・毒耐性:極   ・大地の加護

  ・料理      ・収納 

  ・鑑定:下


二つ名:道具屋のパシリ :ボッチ王子


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








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