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〈王室〉
「父上どういう事ですか!!」
待機していた近衛騎士の遮りを強引に掻き分け勢いよくレオンが王室に入室した。その後にアーサー、エリーナ、キュロットが追従し入室してきた。
「「「父上!!」」どう言うことだ。」
レオン達の怒鳴り声にバース王は目を通していた書類から入室してきたメンバーに視線を移した。
「ふむ、そろそろ来る頃と思っていたわい。丁度よい。」
「父上、何故勝手にリオン・ガーディンを拘束などしたのです。」
「勝手にはしておらんぞ。ハウスタと話し合った結果だ。」
「ハウスタもか、なればこそ、リオン・ガーディンは唯一、毒溜病を治療出来る者です。ママール王国の医療技術の発展に欠かせない者です。この様な事をすれば王族への支持率が下がるのは勿論の事、爵位持ちの天地族が黙っておりません!!、、、、それに勇者様達ユイ殿になんと、、。」
レオンは俯き唇を噛み締めると視線を再びバース王に視線を戻した。更に口を開こうとしたが、バース王が待てと言わんばかりに右手を少し上げレオンの言葉を遮った。
「それは分かっておるのだ。いいかレオンよ、それに皆もだ。お前達はこの国を担う者として良く聞くのだ。」
バース王がレオン達一人一人に視線を向け再び話を続けた。
「勇者様達の目的は知っているおるな?」
「それは、勿論存じてます。結界塔の魔水晶に閉じ込められた他の勇者様を救う為だと。」
「そうだ、それ故勇者様達に魔珠の所持を認めていた。」
「はい、今の内に少しでも恩を売り、ゆくゆくは勇者様達をこの王国の重臣にする手筈では?」
「うむ、ワシもそう思っておったのじゃが、だがな、状況が少し変わった。」
「変わったと言いますと、如何に?」
「結界塔に詳しい者から、ある情報を頂いた上での判断だ。魔珠を使い勇者様を救うと言うことは、あの結界が消滅する。」
「はい、その事でしたら我々も存じてますが、何も心配する事はないかと。仮に結界が消滅し、天魔族が侵略して来る様な事がありましても勇者様達がおります。勇者様達は皆で30人になります故に。」
一人でもとんでもい戦闘能力なのにとレオンが呟いた。
「レオンよ、その考えがそもそも間違っていたのだ。何故勇者様達が自らを犠牲にしてまで結界を張っているか考えれば自ずとたどり着く。」
「!?それはつまり」
バース王の言っている意味を理解したのだろう。レオン達は顔色に蒼白にさせた。
「そうだ勇者様30人で抑えきれない程、天魔族の戦力が大きかったのだ。、、このまま結界が消滅すれば、間違いなく天魔族に東の大陸は支配されるであろう。」
「ぐっ、、しかし、、父上。」
レオンは現実を理解し言葉に詰まり俯いた。勇者様と仲違いするのも不味いが、このまま勇者様に魔珠を集められても不味い。
「そこでリオン・ガーディンだ。」
バース王の言葉に顔を上げたレオンだが、答えを出すことが出来ない。
「リオン?何故にですか?父上。」
「我々では一人の勇者様でさえ何も出来ん。だが、リオン・
ガーディンにはどうだ。聞いた話では前世とやらがあり、勇者様達の仲間だと言うではないか。」
「はい、勇者様達に聞き、我々もその事実を確認致しました。間違いありません。現にユイ殿は、、。」
「うむ、幸であるがリオン・ガーディンは天地族、ガーディン家の長男だ。いくら勇者様の仲間で多少の力があろうが、この世界で血の繋がった家族や守るべき領民がいる。なればこそ、リオン・ガーディンは下手な事は出来ん。この度も素直に従ってくれて助かったわ。」
「そうですが、しかし、その事と拘束することに何か繋がりがあるのですか?逆に勇者様達の反感を抱くかと!!」
「勇者様達が光と闇の魔珠の犯人じゃないかと、一部の天地族から声が上がっておるのだ。」
「なっ!!そんな事ある筈ありません。王族が力をつけるのを怖れた反王族派の仕業でしょう。」
「ぐっ、確かに考えれますね。兄上。現に我々王族がユイ殿を保護している間も難癖つけていました。ここにきて勇者様は4人となった。これ以上王族が力をつけていくのが面白くなかったのでしょう。」
「だが、その様な声が上がっているのに何もしない訳にはいかぬ。民が我々王族に不振を抱くだけだ。」
「姑息な手を、民だけでなく、我々から勇者様が離反するのを狙い流言を放ったのか。」
エリーナの言葉に、成る程とキュロットが頷いている。
「父上なればこそ、この度の拘束は反王族派の狙い通りになるのでは。」
「心配するでない。ワシにも考えがある、、。」
「それでは。」
「うむ、この事実をこの後1度勇者様達に伝える。そしてしかるべき場所、なるべく早く。そうじゃのう、混乱を避けるにも明日にでも緊急故仕方あるまい。一時的にだが魔珠を王国で預かる。魔珠を王国預かりとする事で勇者様への疑いとリオン・ガーディンの無罪を言い渡す。天地族側も警備兵を殺戮するような輩が素直に魔珠を返却するとは思わんだろうし、はなっから勇者様が犯人とも思っておらん。それに勇者様側も何かすればリオン・ガーディンがその責をおう事を知らしめるいい機会だ。」
「その様な事をお考えでしたか。」
「まあ、勇者様もリオン・ガーディンの無罪と再び魔珠を手渡す事を紙にでも認めて約束すれば悪いようにはするまい。」
「しかし、再び勇者様に魔珠を手渡すにしてもしかるべき理由がいります。またそれだけでなく、今度は魔珠を所持するママール城が天魔族に狙われてしまいます。現にハラブラク領と、ラインハルト領の魔珠は襲われました。間違いなく東の大陸を狙う天魔族の仕業でしょう。警備体制も、この王城といえども2領と然程変わりませんよ。」
「理由もある。問題ないぞ。不透明だったザンクロス王国の国王に第4王子カルス・ザンクロスが就いた。」
「第4王子ですか?始めてお聞きしましたが。」
「ワシも影からの文で始めて知ったのだ。その第4王子いや、ザンクロス王から支援要請があったのだ。なんでも前ザンクロス王とその他の王族が天魔族、魔族と結託し他国に侵略を図ろうとしていたのだと。それを現王が暴き他の王族を幽閉、天魔族、魔族をザンクロス王国北部に追いやったのだと。200人程の規模で天魔族は数十人、上級天魔族は僅か3人なのだと。」
「支援要請!?いつその様な、、。」
「それは今は言えぬ、だが確かな情報で現にこのザンクロス王からの支援要請書は本物だ。」
バース王は支援要請書を広げレオン達に見せた。
「この事を勇者様達に嘆願する。勿論、お前達も皆ではないが軍を率いて参加してもらうぞ。勇者様には、天魔族の討伐報酬として魔珠を授ける。ちゃんとした理由で授けるのだ、これで他の天地族から横やりは入れさせん。」
「その様な事が、流石の父上です。」
尊敬の意を向けるレオン達に気分を良くしたバース王が話続けた。
「だが、その魔珠は偽の魔珠を授ける。」
「!?に、偽の魔珠ですか、そんな事して。」
バース王はレオン達が予想していた通りの反応に細く笑みを上げた。
「何も問題あるまい、驚異としていた天魔族は今回で討伐する。今後天魔族に狙われる事はない。だが勇者様が結界を消滅させると、今度は西の大陸から新な天魔族に怯えねばならぬ。」
「そ、れはそうですが、しかし、偽の魔珠ではバレるのでは?」
「そこはワシに考えがある。心配ない。」
「畏まりました。」
「分かっていると思うが、今の話は他言無用だ。では、レオンよ勇者様と上級天地族にワシの名で使者を出せ。」
「勇者様達なら既にお見えです。控え室にて待機して頂いております。備えの付けの物が多少壊れてしまいましたが、我々ですら一言もなかった父上の行動の結果です。父上の給金から差し引かせて頂く。」
急に気分よく話していたバース王だが、目に見てえ焦りの色が見える。使者を出している時間に宰相と勇者対策を練るはずが予想外のエリーナの言葉に頭がついていかなかった。
「う、うむ。そ、そうか、早いの。では、勇者様をお呼びし、、い、いや、先にハウスタを呼べ。」
「はい、畏まりました。直ぐに。」
レオン達が王室から出て行き、暫くするとハウスタが入室し、その後を鬼のような形相のショウヤと般若を背負ったユイ、ソウタとイロハは感情を押し殺し入室して来た。
「バース王!!よくもやってくれたな。事と次第によっては、、実力行使をするまでだ。俺達はこんな国どうでもいいんだ。」
「さあ、陛下。私達に何か言うことあるかしら?」
「そうだな、バース王。国家反逆罪について説明して貰おうか!!なんなら望み通り、、。」
「い、いいい、いや、いや待て、待ってくれ。頼む。」
ソウタが眼鏡を直しその視線を向ける。そう言ったソウタのバース王に向ける視線は鋭く、早く言えと言わんばかりに顎で示した。
流石のバース王も滝のように冷や汗を流し、宰相のハウスタとしどろもどろになりつつも王子達に説明した通り話した。
イロハ曰く、そこには王の威厳も何もなく生き残る事に必死な中年が二人だったとか。
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ギルドランク E 王立学園1年生
名前 リオン・ガーディン 年齢 15歳 男性
魔装武器:暗黒の剣・暗黒の盾
戦闘能力 672
身体魔強化時【1344】
身体魔強化+無属性身体強化時《2016》
暗黒魔装+1000《3016》
《スキル・魔法》
・暗黒魔法:極 ・魔神:上
・同属魔法発動 ・合成魔法
・並行魔法 ・武神:中
・二刀流 ・忍
・超人 ・身体魔強化
・毒耐性:極 ・大地の加護
・料理 ・収納
・鑑定:下
二つ名:道具屋のパシリ :ボッチ王子
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