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 僕達は翌日には無事に王都アルスレイ帰還した。

 ザンクロス城内調査は断念した。瞬時に転移魔法の出来るショウヤが疲労困憊で5人を転移させる程の魔力が残ってなかったのだ。

 既にザンクロス王国側に見つかった現状では、これ以上危険を冒す事が出来なかった。

 魔装で顔を隠しているが魔力消費している今、もし何らかの事由で魔装が解けた場合、その後の展開が怖い。

 僕達は飛んで入国した。つまり密入国になる。しかも天魔族や魔族とだが一戦交えている。国際問題に発展してしまう事を恐れた。ただでさえ今のザンクロス王国は不透明な所がある。

 僕は家族に迷惑をかけたくない、ショウヤとユイは王国に借りを作りたくないと帰路に就いた。



 思っていたより体力、魔力を消費していた僕達はママール王国領に入るやいなやソウタの簡易住宅で1夜を過ごした。

 ソウタの簡易住宅は外観からは信じなれない位広かった。何でもイロハの魔方陣魔法を刻んでいる為、空間の拡張は自由に出来、錬金魔法で部屋はいくらでも増やせるそうだ。

 部屋に入って直ぐに先の戦闘でショウヤが自身の魔装武ハルバードが魔槍化したと報告があった。

 ショウヤがニヤニヤと「魔装が魔槍(・・ ・・)になった。」と急に言うものだから皆に「はっ?」と返され「まっそうか~(・ ・・  )、、。」と嬉しそうに言った時点でソウタにグーパンチを食らっていた。ショウヤが満足気だったのが悔しい。

 皆が魔装解除後に分かったが、ハルバードに魔素が混じった所為か解除が出来なくなっていた。だが驚いた事にこのハルバードは喋る。オッサンみたいな声だった。声帯変更は出来ないか?とバカな質問をショウヤがしていたが、「デキナイ」と返されていた。ただサイズ変更は可能みたいで、縮小してボールペンサイズにして胸元に差している。。何処かに忘れたり、投げても、直ぐに手元に召喚可能みたいで不自由は感じないだろうとの事だ。


 

 帰還後、数日は王国と学園への報告で一時忙しかったが、今は何時もの日常を取り戻した。

 変わった事と言えば、なんとユイの強く重い要望でソウタ、ユイ、イロハもこの学園に通うことになった。怖くて詳しく聞かなかったが、陛下と宰相が冷や汗を垂らしていたとだけソウタに聞いた。

 学園には僕の1学年上2年生として転入する。城から通うことが条件だが入学が許可されたみたいだ。ショウヤも城にと王女達に詰め寄られていたが「仕事に差し支える」と、やんわり断っていた。

 ソウタとイロハは王国魔法研究所にちょくちょく駆り出されているみたいだが楽しそうにしている。



「よお、1週間振りだな。」

「お久ぁぁ、ショウヤ!!」



ソウタとイロハが楽しそうにショウヤと話しているのが見える。羨ましい。



「ああそうだな、、でも良かったのか?」



「んっ?何がだ?」



「魔法研究所だよ。駆り出されているんだろ?」



「ああ、それか、いいんだよ。俺も調べたい事があるしな。素材も揃っている。」



「ふーん、それならいいんだが、、。」



イロハがソウタの隣でこくこく頷いている。



「そうそう、ショウヤから借りた魔力感知器を調べたが、何処にもに異常はなかったよ。」



「そうか、、、すると、。」



「そうだな、、俺も何度も動作確認したが、闇と光以外は反応がない、。」



「えっ!ないって?少しは反応しているだろ?」



「ああ、これはもともと大気中にある魔力に反応しているだけだ。」



「大気中の、、通りで、分からないはずだ、、な。」



「まあ、、考えられるのは、魔珠に魔力が溜まってないって事か、、、、。」



ソウタとイロハは顔を曇らした。



「ソウタ正直に言ってくれ。溜まって無い事はないだろう。他の魔珠は既に魔力が溜まっている。それは十分に魔力が溜まる時間(とき)が経っているって事だろ?だったら、、、つまり、、。」



ショウヤの顔色は悪く戸惑いを見せている。イロハが慌ててソウタを脇腹をつついている。



「ショウヤ!!」



「、、、?」



「そんな気の抜けた顔をするな、まだ、可能性の問題だ。それに俺とイロハは結界塔で1年近く過ごした。何もしないでいたと思うか?」



「、、、それって?」



「ああ、俺とイロハは結界塔を調べていた。当然結界の解除方法もだ。そこで少しは分かっている。あの結界塔はアーティファクトだ。」



「アーティファクト?」



「そうだ、俺達が召喚される前にも、勇者召喚が行われている。これは城にある。王国図書館で調べたから間違いない。図書館の入館が大変だったが、ユイに頼んで陛下から許可をもらった。」



「なるほどな、それで書物に勇者召喚の記述があったのか?僕達が召喚されるより前に?」



ソウタがこくり頷き話を続けている。



「ああ、やはりその時も召喚の儀式をしたのはクイール帝国だったみたいだ。まだ当時はクイール王国で西に位置し、中央のママール王国、北のザンクロス王国、南のアトラ王国、東のスカイム王国の5大王国がシカック大陸を支配していた。つまり、あのアーティファクトは俺達の前に召喚された異世界人が創ったものだ。なぜ創ったのかは記述にないが、その後にクイール王国が大陸を支配し名をクイール帝国と改めたみたいだな。今は旧クイール王国領事態が無くなってしまっているがね。旧クイール王国領が残っていればもっと調べやすかったんだが。」



「そうだな、すると何か、クイール王国は異世界人の力を借りて大陸を支配したって事かよ」



「どうだろう、そうかもしれんが、違うかもしれん。ただ、」



「結界塔が異世界人が創ったって事は、じゃあ、魔珠もか?」



「ああ、多分そうなるだろうな。それで俺とイロハはより魔珠に注力しようと、、。」



「魔法研究所なのか?」



「ああ、もうしばらく時間がかかりそうだが、なんとか成るかもしれん。そこでショウヤ。魔珠を1つ俺に貸してくれ。その為に今日は来たんだ。ショウヤが持っているんだろ?リオンに聞いた。」



「リオンに?」



「リオンには昨日会ったから話をしたんだよ。ショウヤはその時鼻の下を伸ばしながら、、たしか女子ロッカーの修理をしながら、、、。」

「そ、ソウタ勿論だ!!どれだ、どれを貸そう?」



ソウタはニヒルな笑みを、イロハがジト目でショウヤを見ている。何があったんだ。僕もそっちに行きたい。



「出来れば無魔珠を貸してくれ。」



「無魔珠?でいいのか?」



「ああ、無魔珠の方がやり易い。どうも俺達の固有魔法は無属性になるみたいだ。調べるには都合がいい。」



「なるほどな、分かった。、、、ソウタ頼む。」



ショウヤは収納スキルから無魔珠を取り出すとソウタに手渡した。無魔珠を確認したソウタは直ぐに収納した。



「ああ、何かあったら連絡する、、、所で?」



「なんだ?」



「あれは、大丈夫なのか?」



ソウタとイロハとショウヤがやっとこっちを向いた。チャンスだと思い満面の笑みで僕は3人に手招きをした。



「んっ?ああ、何時もの事だ、気にするな。」



ーーなんと、ショウヤ今なんと言った?



「さぁーリオちゃん。よそ見してないで今度はアイリスのを食べるです。」



「ぅぷっ!!あ、アイリス、僕はもうお腹が、、」



「さあ、食べるですよ。」



 にこにこ笑顔のアイリスがサンドイッチらしい物体を手に僕に近づける。



ーー甘い強烈な臭いが漂ってくる。



「はい、あーんです。」



「ちょっとアイリスそれは!!、、い、いいわ、っ、次は私よ。」



 シーラが頬を染め、そわそわと順番を待っている。さて、これは何順目だろうか、、そう、、僕の日常は変わった。



 何時も皆で美味しく食堂で食べていたのに、遠征後からは皆がお弁当を作って来てくれる。

 張り合っているらしく皆それぞれ持ってくる量が凄くのだ。自分達の分は作る暇がないと食堂から買って来ている。正直僕はそっちが食べたい。



 相変わらずシャロンの作る物は酸っぱい。シーラのは焦げてる?のか苦い。焦げが無くても苦い。アイリスのは甘ったるい尋常ではない甘さで胸焼けが。レーナ先輩のは塩っ辛い、水が凄く美味しく感じる。クレア先生のは味がない、そして口の中の水分が無くなり息が詰まる。

 そしてなぜか一緒に食べるようになったユイのは意識をもって逝かれる、、味なんて分からない。



ーーお腹がパンパンだ、うっぷ。まだ半分以上残っている。



「あ、アイリスあ、ありがとう。」



「どうですぅ。これも美味しいです?」



「ぅ、ぅん、この砂糖の塊が何とも、、飲み込みにくくて、。」



「リオちゃん照れなくてもいいです。ぼそぼそ言ってないでアイリスのが一番美味しいと皆にハッキリ言っていいです。さあ、遠慮しないでいいです。」



皆から黒いオーラが立ち上る。余計な一言でレーナ先輩から頭を捕まれているが、、。



「なあショウヤ、あれが何時もなのか?」



「ああ、何時もだ。」



「あのお弁当凄い色だな、単色で、、毒々しい。」



ソウタの額に汗が浮き出ている。イロハが「あれはないから安心して」とソウタの汗をハンカチで拭いてあげている。



「ああ、リオンは強いからな。(毒に)」



ーーショウヤの返す言葉も意味が分からない。僕が強いって?それより僕もそっちに行きたい。



「ショウヤ、リオンが仲間になりたそうにこっちを見てるが、、。」



「さ、さて、俺も昼食だ、、姫さんの使いがお弁当を持って来てくれたんだ。俺だけ何もしてあげれてないからってさ。」



「ふーん、そうなのぉ、まぁ、確かに私達は豪華な部屋を貸して貰ってもんねぇ、、、でもぉ、私はソウタの簡易住宅の方がいいんだよぉ。」



「ふん、しょうがないさ、王国は俺達を手放したくないんだろ、警戒だけはしとくけどな。」



「ソウタぉ、そろそろ研究所に行こうぅ、無魔珠調べたい。」



「そうだな。ショウヤ何か分かったらまた連絡する。」



「ああ、ソウタ、イロハ。その頼む。」



「ああ。」

「にししぃ。」



ソウタは右手を挙げ、イロハは小さく手を振ってその場を去っていく。ショウヤはニヤリと笑いその場を去った。



「は、はいリオン。つっ、次は私が、、はい。あーんして、ね。」



ーー、、、、ぅっ!?



「ふふふ、リオンくん次は私のよ」



僕は残りのお弁当の量を確認すると、その量に天を仰いだ。



ーー目から汁が、、。



多分太陽が眩しかったからだろう。リオンの苦悩は続く。



ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーーー

  ギルドランク E 王立学園1年生

名前 リオン・ガーディン 年齢 15歳 男性 

    魔装武器:暗黒の剣・暗黒の盾


    戦闘能力 672

   身体魔強化時【1344】

 身体魔強化+無属性身体強化時《2016》

    暗黒魔装+1000《3016》


  《スキル・魔法》

  ・暗黒魔法:極   ・魔神:上

  ・同属魔法発動  ・合成魔法    

  ・並行魔法    ・武神:中   

  ・二刀流     ・忍     

  ・超人      ・身体魔強化 

  ・毒耐性:極   ・大地の加護

  ・料理      ・収納 

  ・鑑定:下

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