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「リオン、ショウヤ、ユイ、先に謝っとく。すまん。」
「はいっ私も。ごめん。」
「「「は?」」」
ボーリングサイズの玉は地面に弾け、地面に大きな魔法陣を描いた。それは天魔族と魔族全てが余裕で入るほどの大きいものだった。禍々しいどす黒い濃霧が立ち上って全体を覆い隠していく。濃霧で見えない先には天魔族と魔族から悲鳴の様な唸り声の様な、魔物の雄叫びともとれる咆哮が、視界の悪い魔法陣の中から響き渡った。
「ちょっと待て、ソウタ、イロハそれってどういうことだ!?」
「あれは自分の魔力を溜めて一時的に全能力をアップをさせる、まあ、自分の魔力が尽きるまで覚醒状態で戦える創作道具だったんだよ。天魔族対策だったんだ。」
「何で天魔族対策の創作道具を天魔族にやるんだよ!!」
「使うと、魔力枯渇するまで解除出来ないように調整し直したから自滅してくたらいいと思ったんだよ。」
「なるほど。」
「おいおい、納得するなよリオン。それなら覚醒って何れくらい効果があるんだよ。」
「知らん。通常の効果は身体能力2倍アップだったんだ!!」
「通常で2倍って、、うげぇ、じゃあ、今まさに覚醒中ってこと?」
「分からん。」
「「「えっ?」」」
「あれは、多分魔物の魔石を使ってる。相当な数だ。そうでないとあんなサイズの魔法陣を発動なんてさせれない。というか、魔石を取り込ませる危険な発想誰が考えたんだ。自分の体内に相当数の魔素を入れるんだ、ただではすまないと思うが、、。」
「それって、かなりやべぇじゃねぇか!!もう逃げー。」
「ほらぁみてぇ、黒い濃霧が晴れるよぉ。」
イロハが何かの魔法陣を描きながら霧の晴れ具合を気にしている。
気にしているイロハを察してかユイが一歩皆の前に出た。素早くツーハンデッドソードを左手に持ちかえると、右手を真っ黒なドーム状になった魔法陣に向けた。
「じゃあ、私が今の内にまとめて始末する。重力魔法!!」
魔法陣の上空から地面に向け空気の歪みが降り注ぐ。
グワァァン!!!!バチンッ!!
「えっ!!」
「「何!!」」
「グラビィティプレスが弾かれたぞ!!」
何事もなく魔法陣には影が蠢いている。徐々に広がっていた黒い濃霧は、中の天魔族と魔族に吸収されて薄れていく様に見える。晴れていく濃霧には赤く光る不気味な何かが増えていく。
「霧が晴れる!!」
『ーーーッ!!』
『グハハハッ!!』
『アハハハハハッ!!』
『ブワハハハッ!!』
『ハハッ凄イゾォ。力ガ溢レテクル。』
不気味な笑い声が響き渡った。魔法陣は既になく天魔族、魔族は姿を露にした。その中で一際、異様さが目立ったのはラインガンだった。その姿はどす黒く全体が1、5倍ほど膨らんでいる。腕や脚、顔や翼に至るまで赤黒く脈打つ血管が浮き出ており充血した眼球が今にもとびだしそうだ。他にもラインガンほどではないが、タイラスやガロン、その他の魔族にも同じように異様さが目立った。
『コレハ良イィ。気分モスガスガシイゾ』
『ヴヴウウウゥガァァ』
魔族は体を震わせ唸り声を上げている。狂ってしまった様な自我があるのか判断がつかない。そんな中イロハの元気な声が響く。
「ソウタぁ、みんなぁ防御魔法陣だよぉ!!」
責めて罪滅ぼしに、とばかりにイロハの魔法陣が皆の足元から発動し、数秒後には皆の回りをうっすら白く光る大きな亀の甲羅が3つずつ回転し始めた。透明なため視界には影響がない。
「亀の甲羅が壊れるまで、物理攻撃や魔法攻撃を弾いてくれるよぉぉ。」
「イロハ、ありがとうね」
「ありがとう」
「サンキューな」
だが、イロハの魔法陣が誘因となり戦況が動きだした。
狂った魔族3体が飛びかかってきた。それは今までの魔族と思えない程素早いものだった。
『ガァァァ!!』
魔族は自らの爪を武器として襲いかかる。赤黒く鋭利に尖った魔族の爪は1メートルほど伸びていた。
「貴方たちの相手は私なのよ!!」
前に出たユイは重力魔法を発動した。重力の壁が魔族の強襲を妨げた。
「ガロン!!今度はきっちり仕留めてやるよ。」
『フヘヘヘ、良イダロウ。』
ショウヤは混戦を避けるためにガロンの背後へジャンプし両肩を掴むと1キロ程離れた場所へと移った。
魔族の後に続き、ユイを強襲しようとしたタイラスにはソウタがガンブレードで魔弾を放ち動きを止める。そしてその間に割って入った。
「お前の相手は俺なんだ。」
『俺は殺レレバ誰デモイインダゼ』
ーー!?
リオンには伸びてきたラインガンの手に足首を掴まれ地面へと叩きつけられた。
「ぐぅっ!!」
『銀髪!!マズハ、オ前カラダ。コノ前ノ借リハ返サセテモラウゾ。グハハハッ!!』
◇
〈ショウヤ視点〉
ーー!?
ジャンプしたショウヤだったが、ガロンの妙な気配に素早く後方へ再ジャンプした。
『相変ワラズ、勘ノイイヤツダ。』
ガロンの手には赤黒い薄く長剣位の仕込み刀が握られていた。ショウヤも勘が働なかったら薄く透き通って見える仕込みの杖の刃で深い傷を負っていただろう。
「ちょっと強くなってやがる。けど、、。」
ショウヤはハルバードで突きを放った。体重を乗せた重みと威力のある突きだ。
『グフッ!!』
深々とガロンの腹部に刺さった。手に持っていた仕込みの刀も地面に落下した。
「あれっ」
あっさりとハルバードが刺さり、拍子抜けしたが。ショウヤの何時もの悪い癖が出る。元々下級天魔族だからこんなもんか、とショウヤは油断した。
『ブヘヘヘッ』
ガロンが不適に笑うと腹部から真っ黒い魔素が漏れだしハルバードを包み込んで行く。
「何っ!?」
ショウヤは咄嗟にハルバードから手を離した。ガロンは魔素で真っ黒に染めたハルバードを自分の体から引き抜くと空中に浮かべ操りだした。
『中々良イ武器ダナ、コレハオレノダ、ブヘヘヘッ』
ハルバードを操りショウヤの上空を旋回し始めた。
「くっ、、ハルバード、、ならば!!」
ショウヤが光と火を魔力を練り始めるとニヤリと不気味に笑うガロンの黒く侵食した左手から闇魔法がショウヤを襲う。
「ぐぬっ」
黒い獣の牙の様なものが素早く噛みついて来る。辛うじて避けるが、イロハの防御魔法陣の1つに掠った。掠った亀さんの甲羅の1つは黒く泡立ちながら侵食されパーンッ、と弾けて飛び散った。
「何だと!!」
ーーくそっ、下級だと思って侮り過ぎた。でも、、こんな所で。
「止まれないんだよ!!」
ショウヤはガロンの上空背後にジャンプすると練っていた光と火の魔法を放った。
「火光魔法!!」
ガロンの反応は余りよろしくない。高熱の光がマトモにガロンに降り注ぐ。ガロンは咄嗟に両手で顔を塞いだ。が。
『グェェェ!!』
高熱の光にガロンの体が溶け始めた。上空を旋回していたハルバードは地面へと落下した。
「殺ったな!!」
『ハアハアッ、ヨグモヤッダナァァ。グヘッ、ダガ、ヘヘヘッ、オデハザイゼイデギル』
溶けた体が勢いよく再生し始めた。だが、歪に黒い楕円の塊に。辛うじて顔が中心に在るためガロンと分かる。脈打つ塊はあちこちで魔物の唸り声が漏れている。
『グヘ、グヘッ!!』
ーー狂ってる、ああはなりたくないな、ガロン直ぐに楽にして殺るよ。
「ハルバード!!、、、。」
ーー何ハルバードが来ない。
ーーおかしい。普通なら魔装した武器は自分の意思で手元に召喚呼出来るのだが。黒く変色した所為か?
ーーまあ、いい。
ショウヤはガロンに止めを刺そうと落下したハルバードを取りに行くと、黒く脈打つハルバードを手に取った。
ーーっ!?
ーーうがぁっ!?
バチンッとした刺激があり、ハルバードから右手にかけて黒く蠢くモノがショウヤを侵食し始めていた。
ーーーーーーーー学生証ーーーーーーーーーーーー
異世界:陣の勇者
名前 真島 彩華 年齢 17歳 女性
魔装武器:竜陣の杖
戦闘能力 250
法陣魔装+700《950》
《スキル・魔法》
・陣魔法:極 ・光魔法:中 ・杖術:極
・収納 ・魔力察知 ・魔力操作 ・魔力回復:中
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ーーーーーーーー学生証ーーーーーーーーーーーー
異世界:金の勇者
名前 日田 聡太 年齢 17歳 男性
魔装武器:ガンブレード
戦闘能力 400
錬金魔装+650《1050》
《スキル・魔法》
・錬金魔法:極 ・光魔法:中 ・土魔法:中
・剣術:上 ・収納 ・気配察知
・魔銃術:上 ・魔力回復:下
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ーーーーーーーー学生証ーーーーーーーーーーーー
異世界:重の勇者
名前 鮎川 唯 年齢 17歳 女性
魔装武器:ツーハンデッドソード
戦闘能力 350
重力魔装+800《1150》
《スキル・魔法》
・重力魔法:極 ・光魔法:上 ・思い
・剣術:極 ・収納 ・気配察知 ・危険察知
・魔力回復:中
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ーーーーーーーー学生証ーーーーーーーーーーーー
異世界:時の勇者
名前 時任翔也 年齢 18歳 男性
魔装武器:ハルバード
戦闘能力 420
時空魔装+600《1020》
《スキル・魔法》
・時空魔法:極 ・光魔法:上 ・火魔法:中
・槍術:極 ・収納 ・気配察知 ・気配遮断
・合成魔法 ・魔力回復:下 ・※限界突破:下
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ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーーー
ギルドランク E 王立学園1年生
名前 リオン・ガーディン 年齢 15歳 男性
魔装武器:暗黒の剣・暗黒の盾
戦闘能力 672
身体魔強化時【1344】
身体魔強化+無属性身体強化時《2016》
暗黒魔装+1000《3016》
《スキル・魔法》
・暗黒魔法:極 ・魔神:上
・同属魔法発動 ・合成魔法
・並行魔法 ・武神:中
・二刀流 ・忍
・超人 ・身体魔強化
・毒耐性:極 ・大地の加護
・料理 ・収納
・鑑定:下
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