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翌朝、うっすら東の空が明るくなり始めた頃僕達は街の西門にいた。
人通りは少ないが、集まっている人は凄い。僕とショウヤ、ユイがちょっと出掛けるだけなのに。
シーラ、シャロン、レーナ先輩、アイリス、クレア先生、のいつものメンバーの他に学園長、クズン、、えっクズン?あ、ああ、ゴマすってる。
レオン王太子、アーサー王子、エリーナ王女、キュロット王女達とその護衛が20人いた。
ーーもう目立たないように出発するはずが、王族がいる時点で終わっている。
「リオンこれを、私、最近料理始めたんだ、、それでお弁当作ったから食べて欲しいの、、上手く出来たか自信ないけど、、。」
顔を真っ赤にしたシャロンがもじもじとした仕草で僕にお弁当をくれた。なんか久しく感じていなかった温かさに思わず頬が緩む。
「ありがとうシャロン、お昼に食べるよ。」
見渡せばショウヤも鼻の下を伸ばしながら王女達に豪華な重箱をもらっている。
「はっ、シャロンが料理してるです。これは不覚です。」
周りの温度が急に下がり寒気がする。アイリスが右拳を顔の近くでぷるぷるさせていた、クレア先生、レーナ先輩、シーラ達は驚愕を目にあらわにしていた。ユイは何故かキレイな笑みを浮かべていた。
「ショウヤ、ユイそろそろ出発しよう。」
「ああ」
「うん」
「依頼の件頼んだぞ。」
アーサー王子殿下が近づいてくるとそう言った。レオン王太子殿下はユイを見ながら終始無言だった。
「ああ、分かってる。」
ショウヤは依頼されなくても元々そのつもりだったのだろう。珍しくやけにキメ顔を続けてると思ってると近づいてきたエリーナ王女と握手をした。キュロット王女からは手を振って見送りされている。
「ショウヤ!!そろそろ魔法結晶地に向かおう。」
「あっちょっ、待ってくれ。置いてくなぁ。」
僕達は魔装すると魔法結晶地に向かった。
シーラ達には昨日の内に魔装の事、今日遠征に出る事は話していたから驚きはされなかったが、手を振りながら着いていけないのを残念そうにしていた。
◇
暫く西にママール王国上空を飛ぶと陸地が終わり、更に海上を飛ぶこと数時間、小さな島が見えた。ここは目的地じゃないが、日も高くなっていたのでお昼にすることにした。
「ちょうどあの木陰でお昼にしようぜ、魔力使ってる所為かお腹がペコペコだぜ。」
「ああ、そうしよう、僕もだよ。ユイもいいかな?」
「えっ、うん、私はこ、リオンとなら何処でもいいわ。」
嬉しそうにそう言うとユイは頬を染め、リオンに追従してくる。
ーー顔が赤くなった、何か不味いこといったか?
ショウヤは間近でいちゃいちゃされたら堪ったもんじゃない、がユイの怖さを身に染みて知っている。ならばショウヤのとる行動は決まっていた。
「あー姫さん達の昼飯が楽しみだなぁー。僕はあそこで食べてこようかな。なんか見られると恥ずかしからな。」
「おいおい、ショウヤ、そんな事は、、、、。」
「リオンは私とここで食べましょう。ね。」
ショウヤは二人を視線に入れない様にそそくさと奥の木陰に移動した。
「あ、ああそうだね。」
僕はユイと二人木陰で食べることになった。早速シャロンからもらったお弁当を広げた。なかなか、見た目が可愛くて美味しそうだ。
ーーんっ?ユイがじっと僕を見ている。
「ユイは食べないの?」
「えっ、う、うん、実は私もリオンと一緒に食べようと思ってお弁当を作ってきたのよ。」
さっきは恥ずかしくて言えなかったの、っとユイがショウヤがもらった重箱以上のお弁当を広げた。
ーーでかい。
「張り切り過ぎて一人じゃ食べきれないよね、お願いリオンも一緒に食べて。ね。」
ユイは恥ずかしそうなチラチラ僕を見ながら、僕の返事を待っている。凄い量だな。これはたしかに。
ーー食べないと、、いけないよね。シャロンのお弁当が少し小さめで助かった。
「あ、ありがとう、ユイのも一緒に頂くよ。」
「ほんと、ありがとう、じゃあ早速食べましょう。」
「うん」
僕はまず、シャロンのお弁当を一口食べた。
ーーうぐっ、、ぶはっ!!こ、これは。口の中に一杯に独特の酸味が広かった。何かの肉らしいものと柑橘系やお酢を絡めて炒めている。のか、、肉自体も腐る手前?で甘酸っぱい、それを柑橘系のさっぱりとした酸味でおさえ、お酢の後に残る酸味で整えている、、のか、。
まさに酸味一体、抜群の破壊力だ、、凄く不味い。
ーーうっぷ。はあはあ。
視界にはショウヤが重箱の中の物を口一杯に頬張り旨そうに食べているのが見える、僕はシャロンのお弁当を時間かけなんとか全てを食べ終えた。
「はい、次は私のだよ。これ、はい、あーんしてリオン。」
待っていたとばかりにユイがお弁当を進める。にこにこと満面の笑みで「きぁっ、間接ごにょごにょ、、かも、、」とよく聞こえない事を呟きながら進めてきた。だが、それはモザイクが入りそうな物体だった。
ーーあぅ、僕はもう、ダメかも知れない。
それから先僕は、度々意識を手放すが口の中の苦さで再び意識を取り戻す、と言う地獄のスパイラルを味わった。
「おーい、リオンそろそろ行くけど大丈夫か?、、、お前凄いお腹だな。いくら旨いからって食べすぎはよくないぞ。」
「えへへ、そうなのぉ、よかった。リオンまた作るね。」
「あぅ、、ぅん」
【リオンの毒耐性が極になった。】
なんか僕の毒耐性が上がったらしい。体のだるさがなくなってきた。よかった。
◇
僕達は更に小島を離れ海上を再び飛んだ。うっすらと結界が張っているのが見えた。
「ショウヤ、あれが結界なのか?」
「ああ、そうだ。、歪みは魔法結晶地の直ぐ上空に出来てるんだ。このまま結界まで向かって近くにまで行ったら、方向的に今度は北に向かえば、多分大丈夫と思う。」
「私も始めて見たわ結界。」
「魔法結晶地に結晶塔が建っている、結界が張って近づけないが、その中にいる皆を見ることは出来るんだ。」
「そう、なんだ、、。」
1時間位で目的地の魔法結晶地の結晶塔が見えてきた。見渡す風景は海面ばかり、うっすらと結界が見えなければ方向が合っているかも不安になっていた所だ。
昔はずっと陸つづきで、ここにはクイール帝国の帝都があったらしい。ショウヤも、ユイも時代を飛んでるから何故かは分からないらしい。
「ここが魔法結晶地だ。」
そう言ったショウヤが地面に降りた。それに僕とユイが追従した。
「ほら、あそこ、塔の一部が結界から出ているだろ、そこに中に入る扉と魔珠をはめ込む台座があるんだ。」
「ああ、たしかに一部出てるな。」
「だろ、そして、着いてきてくれ、」
ショウヤは結晶塔に近づき更に上空に羽ばたき上がっていった。
「ここが結界の歪みだ。」
「ああ、凄いな、他の結界より薄く魔力が揺らめいているよ、、これちゃんと抜けれるのか?」
「リオンどういう事だ?」
「いや、何となくだけど、結界の魔力は凄く強力みたいだね。でもこの薄くなった魔力が歪んでいる所でも、触れるものなら、かなりの魔力を纏わない飲まれると思うぞ。多分魔族じゃ抜けれない。天魔族の中級クラス以上じゃないときついかもな。」
「リオン、ちょっと待て、じゃあザンクロス王国の魔族共はどうやって、、、まさか、。」
「それはやっぱり、イロハかな。イロハの魔方陣術は万能で強力だったもんね。それに錬金術とも相性がよくて付与も出来たしね。」
「そうだよな、そうだったな、、よし確認するぞ。」
そう言ったショウヤは結晶塔の三階辺りにある小窓まで下降すると小窓から中を指差した。
「ここからなら中が少し確認出来る、、皆は見えるはずだ。確かめよう。」
「そうなの、私とショウヤが抜けたから中にクラスメイト28人の入った結晶があれば、一先ず安心するんだよね?」
「ああ、そうだな」
僕達はそれぞれ小窓から覗いて見た、紫がかった結晶が見える。それは30台ある。ちょうどクラスメイトの人数だったのだろう。人が入ってない結晶がある。
ーーえっと、人が入ってない結晶は、、4つだ!!こ、これって
「ショウヤ、これは。」
「ああ、僕とユイ以外に空きがある。ソウタとイロハがいない。」
「見て、あの結晶、少し欠けてない?」
「えっ、、ああ!!あれは、僕が脱出する時、ソウタの結晶にハルバードで切りつけた場所だ。」
「脱出する時にそんなことを?」
「ああ、皆を助けたかった。ソウタがいれば何とかなると思った。でもその時はキズすら付かなかった、と思ったんだが、直ぐに帝国軍に取り囲まれたから確認することなく時空魔法で逃げた。後は皆に説明した通りだ。」
「そのキズが原因かどうかも分からないが、二人がここに居ないのはたしかだな。」
「そうだな」
ショウヤはみるみる元気がなくなった。
ーーどうせ、自分が原因かもと責任を感じてるんだろう。
「なら、魔珠もまだ揃ってないから、ここにいてもしょうがないわね。ザンクロス王国に行ってみようよ。」
「そうだね。何か分かるかもしれないしな。ショウヤ行こう。」
「ほら、元気だしなよ、ショウヤ行くわよ。」
ーー今は情報が何もない、ここで考えているよりも、行動した方が気持ちも楽になるだろう。
「すまん、そうだな行こう。」
ーーよかった、、、んっ!!これは。
「ショウヤ、ユイ、結界が、、、結界の歪みから何か来るぞ!!」
リオンの声で緊張が走る。ショウヤとユイが上空に視線を向け武器を構えた。
ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーー
ギルドランク E 王立学園1年生
名前 リオン・ガーディン
年齢 15歳 男性
戦闘能力 672
身体魔強化時【1344】
身体魔強化+無属性身体強化時《2016》
暗黒魔装+1000《3016》
《スキル・魔法》
・暗黒魔法:極 ・魔神:上
・同属魔法発動 ・合成魔法
・並行魔法 ・武神:中
・二刀流 ・忍
・超人 ・身体魔強化
・毒耐性:極up ・大地の加護
・料理 ・収納
・鑑定:下
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