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   ー リオンある日の冒険者活動 ー

 《無自覚者お節介リオンはフラグを立てる》

      ーその3の2ー



僕達は準備が整った、いつでも行ける。後は他のパーティーに合わせて突撃だ。



んっ!?



「何だ!?」



忍スキルで敵の気配を察知した。突然敵の気配が現れたのだ、気配の方を見ると10階層の扉の前にいるはずのないボブゴブリン18体程の集団が揺めき現れ始めた。



ーーまだ、実体化してない、どういう事だ!?



周りを素早く確認するが、まだ誰も、、カゲロウのパーティーの1人が気付いたみたいだが驚いて1人でパニック気味に見える、メンバーに伝えようとしているが時間がかかりそうだ。



ーー話している暇はないか、なら、少しでも数を。



 僕は急いで小さな小石を数個拾うとそのまま、ボブゴブリンの集団に近い踊り場の端に向かった。



「コラ、リオン作戦前に勝手な行動は、、、!?」



 僕の行動でララも気が付いたみたいだ、幸いこちらが階段の上段になりボブゴブリンを見下ろしている。ボブゴブリン達もまだ自分達の置かれた状況が分かっていないのかゴブゴブ言って周りを確認している。



ーー今のウチに、、。



僕は全力で小石を投げつけた。



ビシュ!!



僕の投げた小石はとんでもないスピードでボブゴブリンに命中した。



パーン!!



命中したはボブゴブリンは声を発することなく体が弾け魔石になった。

僕の行動で既に他のパーティーの冒険者達も駆け寄り、階段を上ってくるボブゴブリンに魔法を放つ準備をしている。

疾風姫の4人は早い、既に魔法を放っていた。



「「「「ウインドカッター!!」」」」



4つの風の刃がボブゴブリンを貫いていく、流石疾風と呼ばれるパーティーだけあって、行動が早い、僕も負けずに拾っていた小石を競い会うように投げていく、気付けば瞬く間にボブゴブリンを片付けていた、他の冒険者達が魔法を放つ事なく片付いたのだ



「何だったんだ今ボブゴブリンは!?」



僕は扉の側まで近寄ってボブゴブリンの現れた場所を調べるが何も分からなかった



「10階層の扉はちゃんと閉まってるのに。」



「うかうかしていると何が起こるか分からない、準備が整っているならそろそろ10階層に突撃しようじゃないか。」



腕を組ながらララがオアシスのリーダーに向かって言葉を投げ掛けた。



「ああ、そうだな。それじゃみんな、作戦通りウオッカが一番右手に、その次に中央右手に俺達オアシス、そして中央左手にカゲロウ、疾風姫が一番左手を頼むぞ!!」



「ああ」

「おうよ」

「任せときな」



リーダー達の掛け声と共にみんなが扉の前に集った。

1度皆に頷くとオアシスのリーダーが10階層の扉に手をかけ押し始めたが10センチ程の隙間しか開かなかった。他のリーダー達も一緒になって押し始めたが開かない。

 そうボブゴブリンが扉の前に群がっているので押してもボブゴブリンが邪魔で開かなかったのだ。



ギィィィィ、、!!

ギャーギャー!!



「ぐっ、ゴブリン共が邪魔で開かねー!!」 



目一杯力任せに扉を押していて反応が遅れたのか、扉の前に押し寄せていたボブゴブリンが突然、隙間から剣を突き出してきた。



ビシュ!!



「痛っ!!」



オアシスのリーダーは腕を少し切られ慌てて後退した。そしてパーティーメンバー達に膝枕をされ手厚い治療を受けだした。開いた扉もボブゴブリンに押し返され閉まってしまった。



「おいおい、大丈夫か、、でも、そんな大した傷には見えんが。」



ウオッカのおっさんリーダーが呆れて自分のつるつるの頭を撫でている。



「よし、待たせたな、もう大丈夫だぞ。」



ーーイケメン君、少しやつれたかな?



「おいおい何が大丈夫だよ、あの扉、ボブゴブリンが邪魔で開かないじゃないか!!」



ララが扉を指差し、どうしたもんかと腕を組んで考えている、みんな黙り静まりかえった。



「じゃあ、僕が開けますよ、こう見えても力はあるんですよ。」



「おいおい坊主、冗談は辞めてくれよ。」



「俺達が少ししか押せなかったのを見てなかったのか、、もう一度みんなで押した方がいいに決まってる。」



「それだと、押しているメンバーがまた攻撃を受けるだろうが!!」



「でも何時までもこうしてはいられないでしょう、1度だけ試させて下さい。体術得意なんですよ。」



僕は早く寮に帰らないとみんなが起きてしまう、朝帰りなんてしたら、、恐ろしいじゃないか。



「リオン本当にやれるのか?」



「はい、多分大丈夫ですよ、、イッキに扉を開きますので皆さんいいですか?」



「ああ。」

「やれるならいつでもいいぜ。」

「リオン!!」




 ◇



「ん、外が騒がしくなったか。」



黒髪の少年がゴブリンの群れの奥に辛うじて見える扉の方を眺め気配を探っていた。



ーー20人くらい?いるか?



「思ったより早かったな。冒険者達がもう来たのかよ、、はあ、ここまでか、、アイツみたいに上手くいかないな、ちょっと人手が欲しかったのだが、、あっ、こいつら人じゃないか。」



黒髪の少年が右手の使役の指輪を眺めて呟いている。



「ここのボスも、この魔素玉で発生させたボブゴブリン共も、たかだか使役に失敗したくらいで僕から逃げるように部屋の壁際にいきやがって、、。

 それにしてもこの部屋50体を越えると勝手に弱いやつから外に放り出すから丁度よかったのにな。いくらでも使役出来ると思ったのに、、、それが蓋を開けるとどうだ、成功だろうが失敗だろうが1度しか同じ奴に使用出来ないなんて、、、全くこの使役の指輪使えねぇ。1体も使役出来なかった、やっぱり適性いるじゃねぇかよ。はあ、今回は仕方ない魔装で何とかするか、、、、んっ!!そろそろだな。」



扉が激しく開いた音が響いて来た。



バーン!!




 ◇



「じゃあ、行きます!!僕が開けたら作戦通りでお願いします。」



ーー本当は自分で魔法を放った方が早いのだよな



僕は身体魔強化して扉を力一杯押した。



「はぁっ!!」



バーン!!



扉が勢いよく開きボブゴブリンの集団はドミノみたいに後ろに倒れて行く、扉に挟まれたボブゴブリンは光の粒子となり魔石が転がった、扉が開くと同時にそれぞれのパーティーが駆け出し戦闘を開始した。



「まじかよ。」

「おいおい、本当に開けやがった。」

「リオンやるじゃねぇか流石あたいの見込んだ男だよ。」



リーダー達は呟きながらも定位置にパーティーを移動させ、指示し始めた。



「ほら、リオンこっちよ。」



疾風姫が部屋の左手の位置で戦闘を始めている中、ルルが僕をこっちこっちと手招きしている。僕は疾風姫達の所だから左手に行かないといけないが、真ん中で扉を開けた為、皆の移動の邪魔にならないようにその場に待機していたのだ。



「今、行きますよ。」



あれ、ボブゴブリンの奥に人の気配がある、、ボブゴブリンの群れでよく見えない、、黒髪が見えたような。



!?



なんだ奥におる黒髪らしい人物から凄い魔力を感じる、だが何時も直ぐに分かる相手の魔力属性が何故か分からない。



「魔装ジーク!!」

「ディゲート!!」



ーー何っ!?、、、魔装した?のか、、消えた。



「何ボッーとしてるんだ、リオン危ないぞ」



ガシッ!!

ばふっ!!

ブン!!



ボブゴブリンのこん棒が空を切った。ララが自分の懐にリオンを引っ張ってくれたのだ。だがララの胸にダイブする形になってしまった。



「ら、ララさんごめんなさい、もう大丈夫です。」



慌ててララから離れる。数も多い、集中しないといけない、顔を大きく振って気持ちを切り替える。



「はあぁぁっ!!」



夢中になってボブゴブリンに打撃を与えていく、一撃粉砕である。



 リオンは気付かないがその体術があまりに見事で、まるで演舞のようであった。蝶がフェロモンも振り撒くように流れるような舞が彼女達の心を掴んでいくのだ。



グオオォ!!



「ジェネラルゴブリンが来たぞ!!」



 あの声はウオッカのリーダーの声だ。その声を方を見るとボブゴブリンの2倍程大きなゴブリンいた。重厚な鎧兜を着てゆっくりと近づいてくる。



周りを見渡すとボブゴブリンは居なくなっていた。



「流石DランクとCランクの冒険者達だねもうボブゴブリンを片付けたんだね。」



「はぁあ?、何いってるのよ、リオンがほとんど1人で倒したのよ、、、その体術が、、不覚にも見とれてしまったんだけど、、。」



「えっ、何?」



「何でもない。」



リリがバンッと背中を叩いた。



ーー痛いんですけど。



ジェネラルゴブリンは戦闘能力100の階層ボスだったが、ベテランのウオッカパーティーが危なげ無くあっさり倒してしまった、階層ボスも1体だと立ち回り次第では簡単に倒せてしまうのだ。



「部屋の奥に魔素玉が落ちていたよ、殆ど魔素は抜けているけどね。」



オアシスのリーダーが魔素玉を布に包み持ってきた、素手で持つとダメージを受けるからだ。



「魔素は魔物の源になっている。もしかしたらこれが原因だったのかも知れんな。でもおかしいよな、この王国では製造されていないし、販売もされていないはずなんだが。」



「どうしてここに、、?」



「それはギルドが考える事さ、これで俺達の役目は終わりだ。一旦ギルドに報告するぞ。」



僕達は今回の事をギルドに報告し、魔素玉を提出した。それぞれのパーティー250000ダネずつ報酬があった。



「あれ、カゲロウパーティー居たの?」



「・・・。」



カゲロウパーティーはルルさんの言う通り本当に影が薄かった。



ーーああっ、まずい、



気づけば、既にうっすらとお日様の光が昇り始めている。



ーーいざ学園に、、。



「それじゃあ、ララさん、ルルさん、リリさん、ロロさんありがとうございました、僕はそろそろ帰ります。」



僕はピシッと敬礼をして逃げようとした。



「何いってるの今からあたい達と打ち上げに決まってるだろ、問題も解決した、報酬も頂いた、当然だろ。」



ガシ!!



ララさんが僕の右腕を掴んだ。



「そうよ、リオン打ち上げは大事よ。」



ガシ!!



ルルさんが僕の左腕を掴んだ。



「そうよ、それとも私達と打ち上げなんてしたくないの。」



バフッ!!



ロロさんが背中に乗ってきた



「ロロさん、おもー。」



ぎゅう、ロロさんの両腕が首を締め付けていく。



「おも、、何?」



「く、苦しいです。」



だき、だき。



意識が後ろに行っていた僕に、リリさんが無言で前から抱きついた。



「ちょっと、、リリさん何して、、、。」



「「「ちょっと、リリィィ何してるのよ」」」



ララとルルとロロの声がハモッた



「えっ、だってここしか空いてなかったし。」




「ちょっとあなた達ギルド内で何やっているんですか!!」



後ろから声が聞こえた、恐る恐る振り返るとそこには鬼のような形相のマインさんがいた、リオンが心配で夜勤担当とシフトを代わってもらっていたのだ。



「リオンさんは、こんな明け方までダンジョンに入って、しかも女性パーティーに入ちゃって、もう、私がどれだけ、、、決めました一度冒険者の心得を勉強してもらいます。こっちに来てください。」



僕はその後1時間みっちり勉強ではなく、説教と正座をさせられた。疾風姫はマインさんに追い返されていた。



 その後スキル全開で何とかバレずに寮に帰ったが、その1時間後カイルに叩き起こされるのだった。眠いです。



 それにしてもあの黒髪の少年は見間違いだったのか、気になったが休み前の事を思い出し、そっちの方が気になりすぐに忘れてしまうのだった。




ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーー

  ギルドランク F 王立学園1年生

 名前 リオン・ガーディン 

 年齢 15歳 男性 


   戦闘能力 172【344】

    〈魔装時+700〉


  《スキル・魔法》

  隠蔽・暗黒魔法:極 

  隠蔽・魔神:大

  隠蔽・同属魔法発動  

  隠蔽・合成魔法    

  隠蔽・並行魔法

  隠蔽・武神:中   

  隠蔽・二刀流 

  隠蔽・忍     

  隠蔽・超人

  隠蔽・身体魔強化 

  隠蔽・毒耐性:上

    ・神聖魔法(魔神)

    ・料理

    ・収納 

    ・鑑定:下

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