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覚醒――Tears of God



「――彼岸へ滅せよ! 天崩頑撃!」



 夢衛が叫んだ言葉は心からの慟哭!

 このヤヴァヤヴァ世界で喉を失い、肺を壊しかけ、

 挙句にイカレタ番兵だの、

 必死に気が狂っても生きてる仲間たち?

 そして無慈悲に軽く330万前後の鬼皆殺し。


 いい加減殺伐としてくる世界の中で、

 奴隷にしたリリキャルを勝手に、

 僕のリリキャルとか言い出した瞬間……この下半身残し男の汚物ごと、地に一撃で。それらがすっ飛んでしまったのだろう。



 叫んだ言葉に、

 周囲がふっとび、リリキャルも吹っ飛び、補給物資の方々も、

 倉庫もコンテナもふっとび、



 もうわちゃくちゃ。

 これが自分が起こした力だとは信じきれなくて、


 夢衛は自分が天空へ上昇していたのを理解した。


 ぶん殴った衝撃の反動で、そのまま中に浮かび、武空術発動!

 これで完全に空も飛べるようになったのだ。


「ぬぅ!

 あれは」


 ちゅぼん!


「ぐは、新型スカウターが!」


 視界はしっかり音をとらえた。

 敵の補給物資黒ぴっちり毒ガスマスク司令官の、さっきの爺の声、

 そして驚愕の敵軍、その視線は皆こっちを向く。


 それを畏怖させるには十分な、蒼紅の無影のマジ天ごと破壊!


 手を天に掲げた夢衛の掌に凄まじい気が集まり球体となる。



                  挿絵(By みてみん)



 それを連中は敵対行為と認識したのだろう。

 色んなもので打ち抜かれるが、

 めっちゃ硬い金属骨格は健在だった、幾ら何かにえぐられても、骨がはじき返し、皮膚が蘇生する。



 瞬間、その強大な球を、



「股間が元気でいらいら睾丸玉!」



 そうさけんで、連中に堕とす!


 ぎゃあああ!

 と、叫ぶ彼らの前に瞬間的にテレポート、

 黒いゴキブリ人間の爺に、


「冥土の土産に勇者様から一撃!プレゼント!」


 拳で顎から頭頂部よ破壊せよの、ぶっちゃければしょーりゅーけー!――だ!



 めっちゃ久しぶりの拳を握りこむ感覚は前世以来。



 記憶の片隅がに転がっちまった何かが、

 怒りと憤怒と、

 ヒッピーでラブアンドピース。

 ギターと麻薬で終わる世界をたのしもうぜ。

 必死に生きようとしてる人々を見て、

 あざ笑う聞こえの良い反戦歌という馬鹿にして見下す、

 もう戦時下です。

 ――死ねよ。

 そう思う戦闘民族蒼紅さんの怒りが眼光に宿った、まま。



 端的に言って、イライラ収まらないから、同盟どうでもいいので殺させろ。

 の、一撃!



 掲げたこぶしの先には衝撃集約の一点、

 拳の先で顎を割られたまま拳が敵をぶちあげる、のではなく、日本刀で真下からこんにちは状態で、老将軍をぶった切る!



 光が一閃!

 駆け抜ける!



 天空高く舞い上がった無影が、遅れて地上から切り離され死んだ老将軍の体、他、取り巻きの体全てに。



「ほぉたたったたたたたたたたたたったたあったたたたたあったたたたたたたったたたたたったたたたたたったたたたたたあったたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたったたたたったたたったたたたったたあたあったたたったたあたたた、あたああああああああああああああ!!」



 蒼紅の情け容赦ない上段から下段への破砕蹴り空中無限連コンボ!

 クレーバー、

 敵は全部クレーバー、

 そう思い情け容赦なく拳を蹴りを連中全てに叩き込み、

 一緒に巻きあがった仲間はほっといて、


 最後は肉塊に固めた敵兵を、両拳を握って上段から、叩く!

 落下とは違う、

 衝撃波が周囲に波紋を起こす!

 凄まじい落下速度の勢い、

 周囲へのソニックブーム。

 刹那の勢いで、



 大地に激突!すべてぐちゃぁ!


 天空から飛来する無影が――


「きいいぃいぃぃぃえええええええええええええええええええええい!」



 クレーバーの肉片と敵兵の肉片が渦巻く大地へ。

 体をミンチにされて、腐敗するだろう液の水たまりの中に埋没した、様々な連中が、蒼紅さんの愛と怒りと嫉妬と涙の大地粉砕、星の爆発よりこっちをきをつけな!の一撃!



 拳の刺さった大地は原子分解、

 衝撃波、リリキャルも転がって、

 みんな転がって、


 原爆より強大なクレーター創って陥没、

 周囲に毒液を吹きまくらせキノコ雲が変色発生!


 ふっとばされたリリキャルたちの上に降り注いで悲鳴。

 絶叫。

 阿鼻叫喚。

 また大量に流れ込んでくる。

 が、



 ――そんなの知らん!



 上空から側転数回で転がって来る輩を、気の力でうけとめ、

放り投げ、

 汚水など意にも介さず。



「狩殺【かっさつ】――地砕招雷波【ちさいしょうらいは】!」




 巨大なクレーターの中心部、

 突っ立った蒼紅さんの拳が光り輝き天を穿つ!


 その凶刃を握った拳が天空の電離層を破壊。強大な雷雲の天空を渦と化して、降る雨を大嵐に変える。



 運搬作業員もリリキャルも、

 補給物資もふっとばされ――

 仲間の陣営も敵の陣営も、

 現在フッ飛ばされ中。

 下手をしたら原子分解で塵になりそうな衝撃波。

 これで敵にやべー奴がいる、

 噂のエルムの救世主、天よりの救いの使者――

 実物発見しました!――状態!


 これは、

 雑魚に本気になっちまった大人げない彼の責任か――



 それでも彼の脳裏にあるのはレ※P娘&妻で気が狂った番兵狙撃手さんや、平然とオーガ330万と、心のエンジンの暖気まだだよ?

 状態で、戦場に放って戦わせるイカレタこの世界か。

 転生いきなりで現実叩き込まれた故の結果。


.「ヒッピーに喝を入れて、

 ――ぶん殴る!

 ついでに嫉妬で世界の敵もぶんなぐる。

 これが、この世界での悪だというのなら、

 ……俺は悪でいい】



 それは、蒼紅の無影の声なき叫び。


 そしてこれは、

 あんなメスガキでも、

 本当はお馬鹿ロリ、リリキャルの運命の危険性。

 それを重んじた行動の一環でもあった。


 こいつにも現実教えとかないと不幸になる!


 例え一生嫌悪されてもかまわないから、

 一発、このお馬鹿娘性病持ちに、

 教わった現実の恐怖を、目を覚まさせてから再認識の一撃!

 叩き込む。




 二種類の猛毒水たまりも、

 ヒッピー野郎の肉も消え。

 敵も消えた。


 リリキャルもベヒーモス骨型!列車も、

 運搬コンテナも、

 デコイら輸送兵も、

 エルの軍勢も、

 天空高く飛ばされて周囲360度方向へ放射状に吹っ飛ばされた。


 

 大地破砕の衝撃は、のちに、

 ……悪魔が降り立った大地を強大な魔法がえぐった。

 と、称される事になる新クレーター。



 凶悪力、つよつよ蒼紅さんの創ったクレーターの中心で、

 何もなくなった大地の上で、左拳を天に掲げたまま。

 一瞬視えそうだった、上空の青空は消えてなくなり闇になり。

 


「……ウヌは我の敵として匹敵すら値わず……」



 誰も聞いていない。

 周囲に人も何もかもないから。

 だから天空に、

 雷雲しかないけど。

 彼の眼差しの向こうにはきっと満月さ!

 赤色の!

 異世界だし!

 雰囲気解ってくれてるよ!

 三つあったらかっけー!っとくらぁ。

 だからこそだ、



「我、覚醒せり!――」



 テンションがどっぱーんと、何か黄金の気が柱となっておたっていく。


 そんな世界の景観を眺める遠い目で――



「……我が死合相手はいずこか……」



 そうつぶやき、静かに無影は夢衛に戻り、

 眼差しを閉ざし、

 姿を、

 まるで陽炎のように、



 ――消し去った。



 空中から落下する物体たち。

 コンテナが先頭におっこってきたため、返ってそれがクッションか。

 皆が「ぐぇ!」とか、「あぎゃ!」と降る中。


 リリキャルは運が存在しないのか。

 かなり離れた大地めがけて背から落下。


 そこに雌の王子様、蒼紅さん出現、天空に突き上げた拳のまま。


「ぎょへ!」


 落下地点に現れたので、リリキャルの背骨に突き刺さった。

 天空アへ顔、強制ブリッジさせられたリリキャル――


 雌豚としてかな。

 穴という穴、全部からそれぞれいろんな液が噴き出した。

 鼻水とか涎とか、涙とか耳から脳汁とか、

 小便、脱糞、

 雌液、

 なぜか乳液、

 全部の穴からなんかでた!



 まぁ、そんな感じ♪


 アイドルの皮を被った雌奴隷。

 国内男子の裏切り娘――永住権ちゃん状態……リリキャル(元彼・アイドル活動中に存在。淫猥な関係と状況証拠有り)


 正直、

 ――きめぇ。

 それが夢衛の本音。


 ――このメスガキがアイドルファンを騙して、裏で万湖接待みたいに、こんなヒッピーとまで麻薬絡みでやっていた可能性。

 これは俺ではなく、事実を知ったものらが決めて、裁くといい。

 応援アイドルファンは全員ライフライン。

 水着を逆さにつけて、そう言いだしそうな、バックミュージシャンもドラマー以外のイケメン全部喰ってます。



 知らないのは、応援するファンだけ~ちょろすぎ。

 今度タクシーのったら、私様の為に使いまわしてやろっと。

 とかいいそうなノリのメスガキだ。

 さて、そこらはきっといつか平和になった時代でテレビ出演でもして、いらんことしゃべって自滅すればいい。

 ファンが全員アンチファンになる瞬間だ。



 と、過去の事例を混ぜながらの結論だが。


 もう一度言う、ヤリマン女、きめぇ。



 てか、こいつが過去も未来も現在も、何しようがしらんが、

 こんなに液漏れ起こすとは思わなかった。

 さすがに地上30M弱の高さから落下して、

 背骨に拳一個で支えたのは糞餓鬼には無理があったか。


 でもお姫様キャッチで、噴き出した液に触れたら、肌から感染、空気感染。

 超怖い。


 とか考えたので、

 せめて!

 夢衛は奴隷解除すらしたい――下衆糞豚メスガキを優しく降ろす事にして、

 大地に寝かせる状態――仰向けになるよう大地へ――叩きつけた。

 てか、捨てた。


 ガツン!


 とてもやさしく降ろしたとは言えない効果音。

 すると空中背骨一本磔で、えづいてたリリ助が今度は大地で。


「ぎゃふん!」


 豚が腹を蹴り飛ばされた時に放つ声。


 ぎゃふん――と、敢えてかわいらしく描写したが。

 彼女の名誉のためです。

 実際は、


【――ぶごっひいい!】


 が、近いです。

 バラしたので名誉は失墜したが。

 そんなひき肉にされた雌豚に向かい、

 冷ややかで、

 超優しくない怜悧な眼光で見下ろす夢衛さんがいたからこそ。



 ――もう俺の奴隷。

 浮気、死すべし!


 彼の眼は、そう語ってた。

 そして告げる。



「どうした陸揚げされたレーションがピチピチ跳ねて、熱量無くして萎びれていく。まさにそんなじゃないか。

 仕事に取り掛からないでいいのかリリ助?

 それとも敵の内通者クレーバー。

 俺が見つけてなければ、トロイの木馬の如く領土に連中を招き入れて中から、外から教わりエルムは奴隷か皆殺し。

 それをいち早くかぎつけ敵を看破!

 エルムをいきなり初陣前に救ってしまった俺勇者。

 滅ぼした裏切りモノバークレー、それを推していた同盟国という敵の化けの皮を剥ぐ行為に成功。

 これだけでも階級制度なら二階級特進もありえる。

 敵、つまり殺すべきもの。

 ここの常識。

 それらと同じく、お前も裏切りモノかな?」



 感情無しで言い放つ。

 それに背中を抑えながら、

 瞬間夢衛が長いツインテール紫さんを片手でつかみ、

 コンテナまで歩き始めるからリリ助さんも堪らない!

 無い胸を反らして。


「いぎゃあああああああ、髪、髪、つかんで、

 やめ、ちょ、おま、え、

 ちょ、マジふざけんなよ!

 てか、おま、痛いんだってばよ!

 ふざけんなよ、この喉無し!」


「ふざけた覚えはない。

 お前が敵に寝返った裏切りモノか。

 真にエルムに忠誠を誓う者か、

 おれには調べる権利がある。

 勇者だから。

 この国エルムの守護者たらんと神が使わしたのだから。

 救世主だから。

 これで婆と裏で取引してるリリキャルさんだったなら、国をひっくり返るほどの大騒ぎになるなぁ。

 暴くのは聖者アヴァタールで人心掌握余裕存在。

 俺があの時、エルムで倒れてる時の、お前らの会話、言葉、聞いてなかったと思ってたか? 俺は天使だぞ?」


「――!?」


「――!? じゃねえよ。

 なんで、といいたそうだな。

 お前はこれから俺流の捕虜、全部吐露したくなる拷問方法で全穴を使って弄り回す。毛穴から鼻の穴まであらゆる穴全部!

 赤んぼスロットイジェクトホールもヤバい事になる。

 小便うんこぶっぱ口にも等しく悶絶止まらないモードで地獄を見せる。

 下の穴という穴を弄り回して泣いても笑っても奥歯ガタガタいいだすまで、俺専用にしてやるから覚悟しとけ裏切り者!」



 さらに力強く引きづっていく。

 まさにつよつよの雄にはメスガキじゃ勝てなかったよ!


 ――動けない美少女を現場に連れてく俺優しい。

 とか浸ってたんだけど。



「――痛いってば!

 ばっちゃとの事は認める、お前を利用してた!

 ごめんなさい!

 ばっちゃにも告げる!

 もうバレてて、下手をしたらお前を敵に回して、エルム滅亡もありうるともいっとく!

 でも、誤解ないよう言っとくが、クレーバーとはまだ知り合って間もない!

 これマジ、同僚に聞き取り調査すれば一発確定だから!

 しかも変な関係じゃない。

 ただ、出会ったらこんな時代だ、誰かにとられる前に異性はキープ。それが、この世界の下級民の常識なの!」


「だからダーリンとかいったと?」


「そうです!」

「だから敵と通じてたと?」


「それは違う、マジ知らなかった!

 クレーバーがエルムを売ってるなんてしらなかった!

 後でうそ発見器にどっぷりつかって廃人にされても構わない! 私はマジエルム裏切らない! てか知ってて協力者してるなら、ばっちゃとお前を利用してエルムの人心掌握で確固たる絆計画とか企まない!

 だって連中をエルムに入れたらその野望も瓦解じゃないか!」


「なるほど。こざかしい生き物だなお前。

 今さり気に独裁者関係の思考思想ぶっぱしやがったな!」


「――やかましいわ!

 こざかしいとか堂々と言い切るな!

 とんでもねー力を私の一応恋人になってたクレーバー相手に発現しやがって、

 しかも大地フッ飛ばして、天空ぶんなぐって!

 クレーターどころか土砂巻き上げてぶっ壊して私の背骨をさりげにヘシオリに着ただろ!どこの世界に主人公を助けたヒロインにアバラ砕きの拳叩き込む奴がいる!幾らビースト系だからって限界あるんだからな!、

 てかお前の覚醒のせいで、これ糞泥液まで天空にまきあげちまったぞ、

 敵国のセンサーに反応しちまう!

 友好関係亀裂上等だぞ!

 てか全員フード被ってたから被害はないだろうが、

 ここ、もろ敵地なんだからな!

 敵国の補給交換係まで道連れにして、

 これユダにばれたら――

 って、ダーリンどうなった!?」



「知るかよ、糞ヒッピーの事なんざ。

 時代に合わない輩は淘汰だ。

 必要なのはタフでガイだ。

 真にボコれるマッチョボディマンだ。

 ヒョロガリで大剣でも、ふったら背骨折れる――それ現実、子供用ゲームの主人公じゃないんだ。

『想い出の中でじっとしていてくれ』

 とでもいうつもりか?

 奥さん騙して二人以上愛人つくって、

 全員に未婚とかいう10年物と15年物、裁判余裕価値で、悪いのは未婚を見破れなかった女二人、馬鹿声の声優もどきの下衆糞っぷり見抜けなかった女が悪いと判決は出た!女の人権は、女の人権も豚の存在も許さないカルトの軍門に司法が下った。

 シネ!

 女馬鹿にしてんじゃねぇよ!

 慰謝料請求、ちゃっかり弁護士つかって無罪にしてんじゃねえよ!

 糞が。

 てなわけで、俺の知ってる下衆と、あれは同じ臭いだ。

 他に女がいる。

 だれともつきあってないよぉ~とかいいながらな。

 俺はお前を助けたんだ。

 遊ばれてるだけの無能メスガキをな」


「おま、おま――」


「はやく性病なおして、ヤクも止めておけ。人生まで辞めることになるぞ。そんじゃ」



 そう吐き捨てると夢衛は陽炎。

 その状況に目を見張ったリリ助の前で、

 陽炎は残影となって、夢衛はそこから消滅した。




 ――小一時間後――



「タイムリミットです、蒼紅様」


 そう言ってきたのは搬送部隊の子。

 ――俺たちが現地に到着後ピッピー野郎をぶちのめし、

 敵が落下後、

 司令官が現れた無影にライフルで銃撃。


 手刀一撃で、後頭部で気絶!

 のはずが、首が飛んでった。


 もうだめだこれ――


 と、判断して、全員無影は、殺した。


 描写省けるほど、一瞬で全員殺害。

 補給物資運搬もベヒモス骸骨も落下破壊。


 腕の振り被る風圧だけで物資を全部得とく。


 そのまま夢衛がもう一回ジャンプからの大地にグーパン。

 垂直に吹っ飛ぶ物質は、補給コンテナとベヒーモスの残骸と黒スーツ全員の首なし死体。

 それらがクレーターに落下後。

 夢衛が上から埋めた。


 ……。


 補給物資両軍の物全部貰って、

 蒼紅は笑顔でみんなに告げた。


「みんな、俺たちは普通に交換会を終えて、帰宅した。

 ここに残った連中の後の事は、知らない。

 全員チェック機能作動、

 遠方からここを見てる奴、素粒子レベルのドローンとか、ああ、名前が違うかもだが、無人偵察の有無を確認。

 EMP作動して、

 全部の俺たちの痕跡をなくせ。

 帰還する部隊は帰還――で、いいな」


 ――何故か怯える我が同胞たち。

 適宜指示を出して伝達。


 この事は極秘になった。



 ――てな過去話は、正直どうでもいい。

 飛ばして行こうぜ!


 で――


 無影はとある方向を目指して、補給物資の女の子がついてきていた。

 

 金髪碧眼の明るく元気な女の子。

 この糞地獄で笑顔ではしゃげるのは、

 サイコパスか、ヤンデレか。

 

 向日葵のように明るい笑顔は、股間に来るが、

 何かヤバいと直感も告げている。


 そんな女子がホバーバイクで夢衛の周りをうろちょろしているが。

 敵がいないのを確認してから本部連絡も完了。

 帰還命令にしたがっている。

 ほとんどの部隊が。

 ベヒーモス骸骨列車の搬送物も、こちらから出すはずだった交換物質も、

 全部受け取り。

 今回の交換会のエルから帰還した女性たちの中にこの子もいた。

ちょっとロリから良い感じに雌になってきてる交換会にてエルムに帰還する予定の女の子リーダーだった。


 ちなみに、爆心地にうずめた敵兵の中に、

 こちらのエルム側の予備スーツを持ってる子から、受け取り、それは地中に自然を装って埋めてある。



 まさか垂直爆撃クレーター発生にエルの生命体が全員殺され埋められましたとは、通常なら想像しない。

 だが、一応こちらにも被害がって、原因不明で全滅した。

 ユダだろう。

 それしかいないだろう。

 

 交換会会場がバレてたんだ、シッツ!

 の、小細工もしておく必要があって、

 後でバレてもその時はその時。

 幾らでも言い訳は創れる。

 

 時間稼ぎはいつでも必須。

 と、無影の言葉に皆従って、それぞれが動き出す。



 てなわけで、今度は新しい女の子とタンデム走行。

 聞けばこの子も、

 元はメスガキとして部隊の覇者。

 戦闘を指揮していたという。


 実際撤退戦状態で周囲を警戒。

 彼女はてきぱきと無影の指令を配下へ伝令飛ばして、

 隊員は皆で右往左往することなく任務終了。

 移送用コンテナにもエンジン速攻かける様は優秀だと無影も舌を巻く。


 きっと野郎の下っ端に情けない【教育】を施し、

 彼女を怒らせたら男は捕まり壁に手を付けさせられ、

 両足を除雪車並みの馬力機械に左右へ各々出発、

 股が極限まで開いていき、

 でも両腕壁にめり込み逃げ出せない。


 そこへ情け容赦なく、


「ふん!」

 球潰し!


「おむん!」

 男の尊厳は蹴り破壊だ。


 玉がなけりゃ雄遺伝子消滅、

 つまりごく潰し。


 でも終焉世界でどいつもこいつも種切れ生物。

 もう股間のダブルボールに使い道は無いんだよ!

 まさにそんな調教が行われたのだろう。


 そんなダメ大人を量産するメスガキロリバトル姫。



 ――将来俺の嫁候補にしてもいい。

 本気で無影はそう思い。

 ああ、彼女がここで出会う運命の子だったのかと理解。


 楽しい夫婦生活になりそうだ。


 でもこのヤバヤバ世界で中古なら、隣で転がってたヴィッチ・リリキャみたいに性病粘液でも股から噴出しそうでちょっと怖い。


 ――てか。

 あれ、

 あいつ、いなくね?

 そこで走行しながら、後からついてきてるはずのリリ助を探すのだが。


「あれ、俺の奴隷、糞ヴィッチリリ助がいなくなっちまってるんだけど」


「あ、はい。搬送班の工作活動主任リリキャル様ですね。

 彼氏、いや元彼ぶっぱで消滅したので、

 死体の残骸から敵の情報サルベージの為に持ち帰り、皆とエルムへ帰還してます」


「勝手に許可なく帰りやがって、糞餓鬼が。

 で、そのあと病院で死んだヒッピーに股間代わりのドリルペ・ニス燐をつけて、しっぽりしゃれこもうとしてるわけか。あいつらしい」


「し、しっぽ……」


 と、頬を染めたのは、

 元メスガキ戦闘指揮官――勝手に想像。


 この子もデコイ以外の亜人だ。

 驚いた事に天使族らしい。

 綺麗な白色の天使の翼を付け、

 黒と濃い赤色の明細が施された縁取りの黄金鎧装備一式を纏っている。

 だが、

 肩だし、へそ出し、太ももだしで、どこを守れっていうのな、ほぼ黄金のビキニアーマー。

 パーツでみれば、

 肩と腋マンもろだし、

 腕に精緻な黒赤模様装飾施されたガントレット。

 チェストプレートは胸だけ、

 腰に至っては黒パンツ、

 前掛けと左右の腰ガード。

 そんでブーツの黄金装備だ。


 ヘルムは背後に倒されていてバックパックからノズル伸ばして小型のマスクを――咥えるタイプだ。


 背中の翼は見せてもらったが、広げると巨大で、また今は小さく背中に収容されて、そもそも邪魔にならない程度のバックパックとガスマスクは彼女ら天使族専用装備らしい。


 ――俺には黄金のエロ装備を着て、

 もう任務良いから天に帰ってきていいよと女神の使いで天使様が俺を迎えに現れたのでは?

 と、本気で疑ったほどだ。

 もっとも天界でまだ天使はみていないのだが。



 そう思える、美しくもきゃわわな天使元メスガキだった。


 かわいい。後で嫁にしよう。


 ただ武器は肩に携えている。

 サブマシンガン。

 おそらくこの世界では何か別種のものを放出する武器だと思われる。


 追記するなら、

 どうやらオボコらしい。

 さっきまでの会話で顔真っ赤になった。


 ――いいな、こういう子。



                      挿絵(By みてみん)


 こういう子がヒロインにならないかな。

 あ、運命の子って言ってたし、やはりこの子だ!



 あのビッチはもうどうでもいい。


 馬鹿な奴め監視カメラをネオさんにもらって、

 アイツの車両に放り込んで録画中だ。


 何か裏切り行為したら即世界中継で、そのまま処刑してやる。

 仮に何か凄い蘇生装置で、粉微塵で消え去ったクローンクレーバーでも創ってみろ、手足をのパーツをEMPで破壊。

 手足を分解したあと、

 目の前でリリキャルファックで、寝とって――俺様のがいいの!――って叫ばせるのも一興か。

 あ、性病がある!

 やっべ、あぶね!

 伝染させられるところだった。


 誰か別の化け物、

 醜いデブモンスターに種付けさせよう。

 たぶん、あいつの性病は年期物だ。


 速攻相手モンスターは死に絶えるだろう。

 この世は弱肉強食。


 勝てば姦軍、負ければ賊軍、笑うPニスに福来たる――だ。

 でもいまはあの糞餓鬼はどうでもいい。



「君、名前は?」



 ――はい、ナンパです。

 他に楽しみないからです。

 リリキャル張り倒したり、甚振りまわすのできないし。

 勝手に主人を置いて、

 野郎としけこんでる時点で、

 死刑――

 戻ったら、

 ――うちの奴隷が性病すぎて生殖行動優先で、どこぞにしけこみました――

 ――ラノベタイトルじゃん!

 ――エロブルーレイみたいじゃん!


【救世勇者の雌奴隷が、元カレぽこち◎欲しさに脱走開始!

 捕まえたら椅子羊侵略ゴブリンの洞窟に放り込んで、

 どちゃくそきたねー孕み袋に至るまでを全公開!

 録画時間、なんと480時間!!!】

 3800円から!



 あいつの周囲につけた素粒子ドローン監視カメラで動画撮影リアルタイム。



 あとであいつが、

 ここに来なかった理由をあーたらこーたら付けようが、

 簡単に電離層からの受信で現地にいたまま録画。


 と、あいつに、

 この動画が証拠と突き付ける。

 ぐぅのねも出ない元カレ死亡死体ファッキン映像みせて、


『この変態が!』

 と、甚振りまわしてやる。

 罪状。

【勇者を放って指揮官失格メスガキ逃亡】


 ――だから俺はこの子と結婚する!と。


 あれ、これおめでた会見?



「……あ、えと、はい、勇者様、私は第五独立警護部隊・部隊長――ティナといいます」



 突然彼女に言われて、あれ、あれ、と思い、思い出した!

 そうだ名前きいてたんだ。

 ナンパ!って。


 あんまりもじもじしてるから、

 色々考えて現実逃避しちゃって忘れてた。


「ティナちゃんかいい名前だ。結婚しよう」

「え!?」



 年のころ、12か、3?

 もっと若い?

 おK、結婚だ。いますぐ。

 ここで挙式と子作りすっか?

 前世ならJCに見えるが、そろそろメスガキ成分ぬけて、

 良い感じのフェロモンを出す年齢娘。

 なら12歳でもいいじゃん。

 孕めて家事もできるなら、いいじゃん!

 うるせーんだよ、前世の法律!


 ファッキン、ジャップ法律ケツの穴に、ファック!



 精緻な造作で創られたような、フランス人形を思い出させる目鼻立ちの整った美少女金髪小さなツインテール娘だ。

 コバルトの瞳はどこまでも澄んでいて、

 胸はささやかだが、

 プレートエロ胸鎧がそれを隠す。

 何故分かったって?

 プレート鎧がフィットしてない。

 背中を見れば長い金髪に隠れて下に布巻。

 だから胸がちょっと大きすぎる。


 そして綺麗に流れる柳眉は幼い素顔の中心を通って鼻梁を美しく彩り、小さな鼻頭に収まっている。さらに化粧っけはないが、ぷくりとした唇は純粋に赤い艶をみせつけ、美少女です。


 リリキャルがいたら、

 ――美少女って私が基準だろ?――

 とか抜かすだろう。

 そんな事言ったら一撃でひっぱたきだが、

 この子は違う。

 なぜかもじもじと、しっぽ、しっぽ……り、と、まだ言葉でもじってる。

 むっつり地味子エロ子と判明。


 きっと部屋に戻ったら、

 そのまま◎淫モードもおかしくない欲情っぷりだ。

 ハードかもしれない。


 言葉一つで忙しいんだな。

 昨今のこの時代の雌共は。


 そう思いながら、



「よし、俺権限において皆に通達。撤収だ。

 先にエルムに戻った部隊。

 そして俺たちの痕跡。

 これらが先の敵軍エル補給物資壊滅に、俺たちが絡んでない!

 だって、色々動いてそんな暇ないから!

 殺す気なら、さっさと殺して皆で退去してる。

 おそらくユダだよユダ!

 ね!裏切りの銀貨30枚男の伝説だから!

 伝説ではおっさんリーダー裏切ったあと、そのまま後悔して首釣ったとか、都合のいい事残ってるけどさ。

 じっさいは、ひゃっはー!銀貨30枚もろた!

 どっかの貴族に取り入って、幸せ家族計画しちゃおうかな!

 未亡人の使用人になって、

 娘と結婚!

 わけー!

 超わけー!

 年齢差やべー!

 でも神の意志!

 で余裕っすわw

 そうやって彼も本当は幸せ人生歩んだかもしれない!

 裏切りのユダだけに!

 だから、僕らじゃないよ攻撃は余裕だろう。

 というわけで、後顧の憂いも消えた。

 君は後で部屋にきなさい。

 男女の関係を詳しく教えてあげるから」


「え!?」


 ――うん、そろそろ子孫は残しておいた方がいいだろう。

 勇者の子孫、

 つよつよ遺伝子様だ。

 悦べこの国の雌共よ。

 あ、この世界もうすぐ滅ぶのか。

 でも、ま、いいや。

 この事残された星の寿命まで、皆の戦いを適当にサポートして。

「ああ、間に合わなかったね。また来世で」



 ちゅぼーん!



 ――星終り!

 その間、しっかり嫁と楽しむ!

 なんかこれでいいんじゃね?

 とか思う俺は悪い子じゃん!

 だめじゃん!

 でもこの誘惑、溜まりません!


 と、少しだけ、この暗い世界に希望を持っちゃう無影ちゃん。


 で、

 驚愕した彼女を置いて、

 まだまだ妄想開始。


 ――帰る自動運転最高。


 ……さぁって、俺を置いてった裏切り者メスガキ。

 リトルヴィッチリリ助平をどう料理しようか。


 それだけを考えながら、夢衛らは帰途に着いた。


「あ、索敵班に、リリキャルの周囲に素粒子ドローン一匹とばしてるから、あとで回収させて。俺の言葉が真実だと、信用せなくりゃあかん。と言いたくなる映像録画されてるから」


 ティナは急いで周囲に伝達。

 リリキャルの動向を探るよう、

 その手の専門兵にゆだねられた。


 見つけたらネオさんの生体感知器で、あの死体の記憶を調べてもらった。

 色々わかるはずだから。


 そう伝達を促し。


 やれやれだぜ……と、天を仰ぐ。

 そこにはいつまでも、この世界のように陰鬱な暗雲が、時折雷光を見せつけ、大地に天空を叩きつけるような轟雷を起こし、

 天がぐずつき始めていく。


 ――行く時は持ったのだが。 

 今回は、振りまくるのかな。



 結局、蒼紅の言う通りだった。

 帰途の途中。

 何度かヤバい二種類雨に降られたが、

 今回はフードもあり、ナ〇シカ風ガスマスクもあって気にもかけない。


 そして周囲から敵意ありの、

 エル勢の尾行、

 監視、

 幾度も背後を確認。

 エアーバイクからスキャニング。

 側面も大地すらも警戒しながら、

 遠方や上空の警戒もさせられながら、

 連中と遭遇してからの素粒子監視ドローンの有無を映像データに残る痕跡も確認。

 一切なし。


 ならばベヒモス骨号につけられた外部カメラ消滅が、連中に気づく前に、さっさと移動。ようやく城下町へ帰ってくるのだが。



 カサカサ。

 ええ、リリキャルです。

 なんか色々バレた事をばっちゃに告げて、

 元老院でも問題視。

 後日軍法会議に突っ込まれるとか。

 救世主を使ってメスガキとひと悶着おこして、エルムを完全奪おうとした罪。


 リリキャルも、裏切り者と通じてた可能性――ってことで、メカニックさんの拷問で、ぎゃふん。

 今焦げながら戻ってきて、内通してなかったことが判明。

 良い子扱いされた。


 ――俺もいろいろあってつやつや。

 元メスガキティナちゃんも栄養補給で幸せを教えてもらったよ。


 みんなそれぞれつやつやだ。

 俺の股間の初めて天使族に捧げちゃったよ。

 まぁ、その前に巫女さんとも色々やってるからいっか!



 軽い気分で、颯爽と決めポーズ!

 蒼紅さんはのりのりだ。



 補給物資も戦闘用コンテナも、何もかもが手に入った。

 もちろん内部外部もスキャン済みだ。

 これでちっこい黒スーツ=Gキとでも名付けよう――のスパイも亡命者も、移民も乗り込んでいない。

 いたら即ぶっ殺している。

 移民はいつの世も、名前を変えていれさせようと国が裏で糸を引く。

 ここもそうなったら


 ――ぶっとばすしかねーな。


 と、良い笑顔の蒼紅さん。


 ただ、

 ――そうだ、やる事があった。


 城塞都市でリリキャルと再会。

 みんなの前で彼は――


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