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Land of the Rising Sun



「え、あ、うん。

 えと、ユダの人類殲滅希望帝国軍は、

 デコイも亜人も皆殺しにして、

 全部世界から声明を消して、

 その後に、綺麗になって静かな星になったと天界の神々に告げてから、

 自分らも後から死のうって――

 危ない思考の連中だ。

 だからうちらの先行く武器をどんどん強化、進化させている。

 だからエルにいる科学者は。

 異常者だけど。

 自分らの体を改造して喜んで繁殖して、

 どんな放射能世界でも呼吸器無しで、

 無制限増えて生き残ろうとしてるGみむしどもだ。

 もしかしたら最終的に星を抜けて別の惑星に巣食う気なのかもしれない」


「そっか――確かに命がけの世界だからな、

 でも、互いの目標は理解した。

 エルム、この星での生存。

 エルは繁殖して宇宙に出て、壊れる星より別の星へ。

 ユダは全部殺して、この星を神々に捧げて、消え去る。か」

「だいたいそんな感じだ」


「なるほど、こりゃ、この武器の性能だけでいけるかとおもったが。

 やはりハイ・文明世界。

 とっくにレールガンなんて子供だましと対抗防具開発されちゃってるわけだね」


 辟易とした想いと、

 やれやれとしか思えず。

 ただ彼は深くため息を吐くしかない。


「そもそもさ、あの330万のオーガの亜人どもだって、

 あれはどの国にも属さない野良亜人の軍勢。

 別名中立軍団だ。

 だから武器防具の概念が無く素手。

 その証拠にそのレーザーを跳ね返せる大佐クラスの軍服着てるのはいなかっただろ?

 全員囚人オーガ裸だったし。

 ビックコックさんだったし!

 ビックいぼいぼコックコックだったし!」



「やかましい、ヴィッチ!」



 ごちん!



「いたっ! ぶったね! パパにもぶたれたことないのに!」


「やかましいわ、叩かれたこともない奴が戦争なんかすんな!

 次、次も猥褻発言きたら、輸送物資同盟軍きたら、全裸で磔にして、正面に突っ立て、エルムがこいつごと国を捧げるってよ!

 って、勘ちがいさせるからな!」


「やめろよ、しゃれにならねーだろ! 

 そんな馬鹿な国いねーよ!」


「そう信じたかった」

「え?」

「なんでもない」


 そこでまだこない動く鋼鉄城列車を、

 線路はないがくるらしいので、まだまっているのだが。


「確かにあのオーガども、武器らしいのはもってなかったなぁ」


「一応後続のオーガたちはもってたはずだ。

 武器とか鈍器かえしてたから。

 お前がどーなるかしらね。

 だったし」


 挿絵(By みてみん)


「マジかよ、あの婆」





「最後のテストだろ、いきなり救世主はやはり信じられないからな。

 だから大昔の初歩武器はもってた。

 まぁレーザー射出斬撃光速螺旋丸――いきなり遠距離攻撃で焼かれたから、使えはしなかったみたいだ。

 そもそも射程ないから近接用だし。

 あとは連中が手足に付けてた鉄球の錘?――分銅鉄球としてつかえたかな。

 やっぱり近接。

 勇者は近接得意だ、

 って噂があったから。

 そして勇者を倒せば釈放。

 これが連中を夢中にさせた案件だったんよ。

 そんでお前は近接見せずに終わらせた。

 すげーと思ったのは、ユダの武器がすげーってこと。

 おまえも、まぁ、倒してはいるから。

 この世界初めての初陣で。

 だから、ついでにすげーだ」



「そっか。接近、確かにあの巨躯で人間相手には近接武器としてなら役に立つのは間違いないな」


 レーザーでぶっ殺してよかった。

 ただただ安堵する蒼紅だが。


「お前、人間って言葉好きだよな」


 そこでリリキャルが不遜に鼻を鳴らした。

 だから、なんでよ、と蒼紅は尋ねる。


「そうか?」

「ああ、人間って単語、無影は自分の種族名――を言ってんだろ?」

「それはそだけど――」


「それ間違ってる」

「は?」


「夢衛は――ニンゲンって単語の生物じゃない、

 うちらビーストの亜人でもない。

 前世ではお前らの種族をそう呼ぶのが普通だったのかもだけど、

 ここでは――デコイ――デコイ種だ」


「ああ、言ってるな、デコイデコイって……言い方か。

 何かこの名前に云われでも?」


 んん、っと考えるリリキャルが。


「えっと、つまり無影や、ばっちゃたちのような普通に二足歩行型で、立って歩いて、座って横になって喰って糞する、

 ケモノ遺伝子の無い、

 牙や獣の印が無い普通過ぎて本来なら使い道の無い奴。

 大昔は動物植物なるものを摂取してた形態生命物体」



「……」


「お前が吐き出したヘドロ中にあった、

 データベースの授業で習ったけど、

 落葉樹の葉や動物の死骸。

 それらが世界で一番ちっこい微生物に喰われて、

 糞になって、

 腐って柔らかな土になる」


「……」


「成分によって黒とか赤とか肌色とか粘土。

 黒土は貴重って聞いた。

 それが無影の前世で普通にある世界なら植物とか、それを食べる動物が至って証じゃん? つまりうちらの世界ではそれをデコイと呼ぶ」



「まぁ、人間は、

 特に日本人は侍ジャパンとかいって、マスコミに踊らされてたが、

 実際は侍って、ただの刀持った公務員だしな。

 それに戦後から、

 世界の雑魚扱いだったし、

 他に特徴がない種族だし……な」


 思わず忘れてた過去を思い出す。

 しみじみする。


 ――よかった、永住権ちゃんに近づいちゃダメ!

 雑魚種族なんだから、ベトんに女を差し出しなさい。 

 処女で若い子を!

 そんな思想で蠢いていたお姫様気分の人種国籍無い社会とかふざけたことを抜かす用は雑種にしてしまえば系のカルトに洗脳された婆を思い出した、が。



「あ、消えた」



 忘れた。



「よくわかんね。

 で、だ。

 ウチみたいにビースト系でもない。

 うちらは敵種族を昔は食う事で生きてた種族だから」

「はい、カニバリズムは勘弁してください!」


「カニ場?」


「共食いのこと!」


「共食い!? どんだけイカレてんだあんたの前世!?

 しねーよそんなこと!

 食べるのは他種族だ、敵の! 

 殺して、勝つ!

 活を入れる!

 そういう意味もある!

 がるるのる~」


「怖いわッマジで!

 でも生きるためには、

 生き残るためには、

 お前ら何でも食うのな。先祖から。

 会いたくねー

 関わりたくねー

【僕の彼女はカニバリズム!】

 ……。

 ラノベの新タイトル?

 焚書(ふんしょ)されそ~」



「やかましいわ!

 虫の一匹もくえなそうな、お前なんぞぜってー彼女になりたくねー!

 奴隷の方がまだましだ!」


「似たようなものだろ……

 前世も、こっちも。

 まぁ、って、虫なんか喰うなよ!」


「は、高級珍味だぞ!」


「おま、ぜって、キスするなよ、ぜったいキスするなよ! これ芸人のふりじゃねーまじ話だからな!」


「世界に男がお前ひとりになっても、ぜってーしねー!

 自殺願望主義者に蹴り入れて、自殺するわ!」


「え、そこまで嫌う!?

 雄的に、ちょっとショック!」


「やかましい!

 お前が救世主じゃなきゃ球潰して、

 エルムからとんずらもしてるわ!

 こんなオニチクが救世主だなんてよ!

 うちの生殺与奪権利返しやがれ!」

「だめ」

「真顔!」


「あ、で、……、だ。

 話もどす。

 他者を喰うのは当たり前だったの。

 じゃなきゃ、こんな世界で生きるにゃ滅ぶだけ。

 でも、正直、なんで神託で【蒼紅の無影様】が、」

「おい、やめろ。

 その名前フルネームは、ちょっとクルんだよ。

 いまもなれてねーんだよ」

「知ってる。だから使ってる」

「く……」


 むかつく、

 本気でむかつく。

 いつか敵が来たら、

 戦闘になったら、真っ先に見捨てよう。

 そう心に誓う夢衛だが、


 リリキャルも同時に同じことを考えていた。

 それを無影は(夢衛でもいいが)

 その真実をまだ知らない。



       *****



「でもなんでこれなんだ。

 女神様は何考えてんだ。

 こいつが呼ばれたのか解らない。

 デコイ族はまとめ役みたいなリーダーに適してる種族。

 戦闘力も野生性能がなく、この世界で一番弱い人種……デコイ……なのに、 他の種族に比べてスピードも耐久力も力も弱い。

 リーダ―シップだけ張りたがる馬鹿種族なのに」


「おい、言い過ぎ」


「は、知るか。

 でも昔、一人のデコイが現れ、

 科学を操り、

 真っ先に大昔他種族を殺せる武器を作った。

 他種族怯えた。

 大大戦になりかけた。

 で、和睦開始。

 会談の後に握手。

 お互いの贈り物は互いの武器。

 で、亜人たちは結論に達した。

 それの風習で、今現在だ」


 ――あ、そういう流れ。

 そこまで理解して。

 こうなったのかと夢衛も感心した。


「本来のデコイは、嘘か本当か、

 亜人や獣人を生かす為のオトリに使う二足歩行生物。

 平和な時代のまとめ役程度。

 そのうち武器も解析されて、殺し合いに――

 だから捕まったデコイどもは、元々違う名前だったらしいが、

 いずれにしろ敵と戦うおとりにでもなってろ……とかって、

 意味からきたとか。

 ちなみにあたしは亜人獣種ふぁぷりんだ」


「ふぁぷりん。可愛い名前だな」


「これでも亜人の中では最強の種族だよ。

 基本、太陽光か、光と熱のエネルギーを体内から照射できる種族だったらしい。今の私らは劣化したからそんな芸当できない」


「よくわからんけど、かめはめや、波動の力が使えたってことか、昔は凄かったんだな」


「うん、意味わかんないけど、そんな感じ。だから亜人は純血種になると、凄かったらしい――で、」



 どうもこのメスガキは、種族の先祖を誇らしく思ってるらしい。

 延々と語りがあった。

 そして代わりに夢衛も前世の伝承に出る亜人、

 吸血鬼や狼男、銀の弾丸と、ユダというどっかできいた名前の奴が、あのペテン師やべー事考えてますよ!

 良し報酬銀貨30枚!

 だから神の子を銀貨で売れたの!

 BY当時の教会!

 だから亜人も殺せるの!

 になった、お笑い話をきかせてやった。

                  挿絵(By みてみん)


「理解した。

 程よく狂ってる。

 夢衛の前世の世界。

 というか語り過ぎ」


「やかましいわ――で、ここでいいのか、目的地」


「ん?」


 タンデムしてたリリキャルがちょうどエアバイクを止めたのだ。

 

 多分ここかと質問。


 ビーコンが光る。

 ドラゴボのマップとボールの位置を測定する感じの。


 その空間ウィンドウ。

 それが薄い青輝きを放って、丁度自分らのビーコンと合致したのだが。


「なんぞここ……」


 だが、現状は違う。

 マップ測定器みたいに平らではない。

 ここは、どうみても巨大メガトン級の爆弾がさく裂して、

 周囲を円形上のクレーターにする、

 澱んで腐って高濃度放射能と、超強酸性の水が集まる――マジで死の湖になりかけてる爆心跡地だった。


 端的に言えば、


『ダメ、この海は危険なの、あ、あああああああああああああああ!』

 らんらんらららんらんらんで、

 あの台詞で20回以上は抜いたっけ。


 ふっ……


 そんな思いでは加味しつつ。


「すっげ体に悪そ」


「うん。ここは――完全にビル群から離れた、

 かつて昔、つっても数十年前、うちらが生まれる前。

 原爆だか水爆だかなんかよくわかんない核兵器があっちこっちに落ちて直撃したところ!」



 どうやら正解だったらしい。

 体に悪そうだ。

 あと、二万年くらいはやばいだろう。


「この世界にも原爆って言葉あんのな?」


「え、そっちにもあったんだ――正式名は、ゲンダイトウリョ・ウアメ・リカメ・リケン・チッコ・イチンコノジャ・ップキイロイリ・トルボーイシメツシロ・バクダンハッシャ・ボムだ」


「ああ、そっちもスゲェ名前だ、

 うちらも似たような爆弾ネームだったよ」


「そか。まぁ危険な兵器さ。人の粒子の分解と蒸発!

 熱量での空間湾曲。

 ここ在住の原始人デコイの事はどうでもよくって、

 なんか空間を割りたかったとか」


 そこまで聞いて無影は納得した。


「こっちもだ」


「そか。ご愁傷様、な世界だったんだな。でも、こっちはメリットもここにはあるんだよね」


「核爆弾落ちてメリットとか、どんだけイカれてんだこの世界は」


「だって、この爆心地は被爆地だからこそ、世界一の被爆地だ。

 他の国の監視もない。

 誰もいない。

 仮に攻め込んでもみんな被爆で死ぬ。

 一個の核で2万年はやばい土地に変貌する。

 半径数百キロはデコイなんかは入っちゃダメになる。

 唯一ここにこれるのは各勢力の幹部クラス。

 ほら、無影を救助した時に無影は指揮官の軍服をちゃっかりちょろまかせたでしょ? レア物なのにいきなり見つけて、ちょろまかして、今の衣装とフードマント作ったでしょ?」


「言い方がひっかかるけど、まぁそうだな」


「あれがない生命体にとって、ここはあっという間に被ばくして死ぬ。くらいやばいとこ。この土地全体の完全な回復には、計算だと、数億年は放射能をまき散らしまくる――」


「土地に価値がない?」

「うん。どうせ世界終るし」



 そんな会話をしながら、少し待機。

 補給物資交換部隊も背後で次々到着する。

 

 ちなみにここはエルムという部落集落渡りの集合王国から、

 北東に1万2000kの地点。

 ホバーバイク――リリキャル。

 エアーバイクの方が高性能だが――、蒼紅の無影・専用隊長機。

 のんびり会話で理解不能かもだが。

 速度計が1

 としかでてないが。

 たぶんマッハだろうと無影は理解。

 でも全体的にキャノピーで囲われ、空気が吸えないわけでもない。


 すっげ速度でぶっ飛ばしてやってきた――


 ――まぁ、自動操縦なのだが。


「さすが終焉する世界の文明の乗り物か。

 かっこいいし、洗練されてる」


 そんな彼女とタンデムで、

 夢衛は彼女の腋だし服が気になって、


 キャノピーが開いて――


 つい到着した安堵からだろう。

 性病怖くてお手付きなし娘。


 でも腋臭はないだろうと、

 唐突に自分の鼻をリリキャルの腋に埋め、

 すーはーすーはーくんかくんか。ぺろん。

「!?」

 して味見をしてみたのだが、

 いまのはリリキャルさんの反応。


「キモ! 死ね!」

 ――ご主人様に一喝!

 +

 奴隷娘のエルボー攻撃炸裂。


 夢衛の顎が天空を仰け反ってみさせるほど、跳ねあがった。

 その威力は、マッハ級だった。


「今の威力ダイヤモンド破壊級じゃね?」


「しんねーよ、ボケ!

 マジ死ねよ、ご〇姦魔!

 こいつ乙女の腋の臭い嗅いであげく、舐めやがった!罰ちゃに言いつけてやる!」


「いや、それ当然、お前、俺の所有物」


「……」


 と、たわいない会話しながら、

 リリキャルに連れてきてもらった夢衛君。


 

「別の国の、いや、もうかなり大昔に滅ぼされて消滅した大国の亡骸か。

 そしてこの星一番の被爆巨大クレーター。

 リリキャルガイドさんの一番の観光【スポット】は、

 被爆の【ホットスポット】じゃん♪

 って、誰が上手い事いわせんねん!」


 ぺち。

 っと、手の甲をリリキャルさんの肩に当てると。



 凄い変な顔された。

 というか憐みの眼差しと、うわぁ~引くわ~的な顔された。


 やる事ないので、思わず場を和ませたかったが。

 もう一人漫才はやめようと心に誓った。



「ふぅ、まったく過酷な世界だ」


 だってこの世界は狂ってる。

 だからギャグもないらしい。

 

 さて、本題に入ろう。


 ここに来た本当の目的だ。

 それは一週間前に遡る。



 ――。


「よいかリリキャル、つい先ほど再び女神様の御神託がおりたぞ」



 ――俺の前世を確認したい。

 知りたい。

 というので囲炉裏のお婆とリリキャル、

 他護衛交えて話をしてたんだけど、

 いきなりお婆が糸切れ人形になって――婆沈黙+顔面から囲炉裏に突っ込んだ。

 なので、慌ててみんなで助け起こしたら目覚め開口一番がこれだった。



 またあの発光女神がなんか言い出したらしい。

 長老婆が滔々と語りだした。



「耳の穴かっぽじって、聴けい、皆の衆!

 ――天の女神様はおっしゃられた!」


 ごきゅり。

 皆が何故か喉を鳴らす。


挿絵(By みてみん)



「皆よ、この方は間違いなく女神様の使者であり、救世のモノ。

 メシアであり、

 終焉世界の救世主様じゃ!

 今確認取れた!

 よいかリリキャル、蒼紅の無影様を連れて、

 補給物資交換会。

 会場、北東へ12000kの地点、地図で経緯23……」


「……」


 そこで婆沈黙。

「……」


 でも婆は続けた。


「よーわからん。とにかく例の入らずの都の地点。

 二人と補給物資をもって急いで交換会をしろとのことじゃ。

 エルにも向こうの神のお告げが降りたそうじゃ。

 同盟の交換部隊逗留地の者らにも通達を入れよ」



「あの、わざわざ戦地に女連れとか。

 しかもこいつ幹部クラスなんだろ。

 マジで連れてくの?

 交換会?

 クリスマスのプレゼント交換会のノリは、やばくね?」


「知らん」

「……」


「とにかく連れていけと。

 ほんで武器が手に入る。

 仲間のパワーアップ。

 無影様のお嫁様の一人にも出会えると」

「え、まじで!」



 それが無影が戦闘でもないのに来た理由。


 そんな訳で、

 列車が通るという線路――のない、荒野に来ていた。

 敵から見たら射殺してください、言ってるような場所だ。


 でも、夢衛はネオからとある物をもらっていた。


 それは、接近戦用武器。

 このレーザー光線だの毒ガスの大気の中で、

 わざわざ敵に突っ込んでいって倒せば?


 そんな意味を込めてもらったもの。

 拳の布の上に鉱石。

 つまりメリケンサック。


 ――材質は、ゴッキン鉱石という、これで殴れば相手は死ぬ。

 でも、近づく前に殺されるので意味がないともいう。



「どうしろというねん」

「え、なにが?」

「あ、いや、なんでもない、あ、来たか!」


「ああ、あれだ!」



 遠くで何かが動いている。

 雨だまりだろう、水滴をめっちゃ爆風にまきあげ、

 大海を咲くようにウェーブ左右に決めて何かがやってくる。

 目がよくなったのか、計測のレーダーでみれば、

 まだ数キロ。

 だが見える。

 のどちんこないけど。

 


「見渡す限り地平線の荒野。

 何の利用価値もない大地。

 前世の中華かメリケンみたいな大地……でも、なんか来る」


 夢衛が警戒して無影モードになり、

 とりあえず銃砲を構えてしまうが。



 ガスガスガスガスガス――



 それはとても電車が通ってくるような音ではなかった。

 そもそも音の出どころも無影にはわからない。

 空を見上げてもヤバ雨が降ってきたわけではない。

 なら、これから来る存在の音だ。

 でも、いつ来るか解らないからマスクはしている。


 ただ、この子型バックパックからノズルでマスクをしてるが、



 ――中身何が入ってんの?



 出発前に何げなくメカニックのネオに聞いた言葉だ。

 帰ってきた言葉は――


「トイレの脱糞、放尿したものたちは、どこへ行くと思う?」

「え、下に下水があって配管流され地下処理場で処理され、

 どこか遠くの海――はないんだっけ、

 大地にばらまかれるとか?」


 そんな風に和やかに返した言葉にネオは笑みを消して――

 初めてニコニコ笑顔から、

 真顔になって――


「その溜まった場所。

 仮に命名、肥溜め――として、その中身が消える日は、

 自然消滅話として、

 あたらしい対放射能強酸防護マスクのバックパックの中身が新鮮で満載になるとしたら?」


「……」



 ――え、



 と返したかった。

 でも、真顔で。

 彼は真顔で。

 死んでいった兵士や、

 メスガキども、

 今生き永らえさせられてもらってる者。

 皆の生きた証が――


「おい、それって、言い方神聖視してるが、ただの――」


「心して吸い込め」



 と、返っててきた。

 だから夢衛は、


 ――何かを知るのを、

 やめておくこと、

 かかわらないでおくこと、

 知らないほうが幸せである事。

 俺はそれだけを支えに生きていこう。


 そう思った。



 ぶんおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!



 意識逃避話で引き延ばして、

 それは来た。


 汽笛?

 だが鋭い音ではない。

 重々しい音。

 ともに大地が揺れ、


 地平線、未だ明かり無し。

 上空、

 空を飛ぶ存在も無し、

 終わりなき闇と灰色の渦巻く天空のみ。


 なら、水しぶきは、

 この音の意味は――



「下か!」



 と、叫ぶ夢衛は一足飛び、

 その場を飛び越えれば、

 夢衛の立っているクレーターの脇から、


「ち、おしい!」


 と、呻くリリキャルの声。


 ――はい、こいつ出現知ってた!

 俺の足場に出ると知ってた!


 彼女は勇者を殺そうとしてた。


 今までなんだかんだで、わちゃくちゃして、いちゃちゃもあったのに!

 本気で殺そうと、

 この瞬間、

 立ち位置まで誘導して――



 足場から出現するとんでもないものの真上に立たせ――



 ――よし、アイツ殺そう。



 いや、割とマジで。

 世間がヒロインだから生かさないと、

 なにもそこまでしなくても。

 とか、ではなく。

 こいつヒロインじゃねーよ!

 性病持ちのヴィッチだよ!

 ヒロインはきっと婆のとこの巫女様たちだよ!


 さりげに複数形!

 夢衛の覚悟!


 それらを全て吹き飛ばすように、

 何かが巨大なオロチのように大地から化け物シルエットとして飛び出してきた。



 一瞬見えた先頭車両はどうみても、頭蓋骨の超巨大版カバ!

 でっけぇ鎖骨に肋骨、四本の手足、

 指先は四本。

 ド〇クエなら、どっかの暴力団関係団体の圧力に負けて書き替えられる前のゾー〇な四本指。

 でもカバ!

 

「この骨は、ベヒーモス、カトリの人類が食料生物食いつぶした後に最後の食料として現れる全ての生命に慕われる、結局人間の食い物――ベヒーモス。

 綴りで――Behemoth

 読み間違えてバハムート。

 スクウェアイコールスク―ルウェア――つまり株スク水着時代の……エロゲー会社もやってた頃の、負の遺産か!」


 それが巨大なカバ――ベヒーモス。

 

 地中深くからずるずる飛び出し、幾つも連結した巨大な滑車。

 なかに満載兵士たち。

 巨大なカバは起用に連結車両?――浮遊してるが――反時計回りにまわって、体を寝かせて車両をコの字。


 動きがとまった。


 頭蓋骨頭が肋骨事見せつけるようにこっちを睨んで直立してるなか、

 長い連結背骨から。



『ハニトラ―~、

 ハニトラ―~、

 三番線ホームに超過載積車両で無駄な努力の物資交換会会場到着~

 56時3710分に発進~

 裏切り駅方面のお客様はお乗り換えデス』


 ホーム案内が骸骨の無い喉から、

 巨大な顎骨かっぴらいて、そこから流れ出る。


「うん、やべー駅ばかりだ」


 そう呟く夢衛の目の前で、背骨が中から横開き、

 背骨の骨は15mくらい。

 兵士たちが降りてくる。


 全身黒づくめのムキムキマッチョの団体も。

 どうやらあれがエルの兵士かと、無影も緊張が走る。


 マッチョの団体が、大勢――約200の兵士。

 おそらく特殊部隊的な存在ではと、初めて敵になるかどうかの相手に。


 ――敵だな。


 蒼紅は理解を、そして断定して。

 そう接することにした。

 こちらは100人。


 超巨大な列車の最後尾から数十人が降りてくる。

 なにもされなかったのか、

 されて洗脳されたか。

 チェックが行われている。


 というのは、チェック係もいる事をリリキャルに聞いていたからだ。



「じゃねえだろ、どうみても洗脳されてんだろ、こっちのは女子とかじゃねぇか!

 向こうはムキムキマッチョ、汚ペ・ニス燐で調教されちゃ――」


「――夢衛、そこまで」


 小さなフェザーガンが側頭部に当てられた。

 険しい顔のリリ助だ。


『――思念会話も止めろ。

 聞かれる。

 このチェックが一番ここでやばいんだ。

 最高級の先生特別製が作動してる。

 完全看破の超技術集大成だ。

 うちも新型は初めてだ。

 洗脳されてる奴が一匹でも紛れてたら即戦闘になる。

 そう、取り決めだ。

 だから連中は銃を下げ、

 うちらは構えてる。

 そういう取り決めだ。

 先制攻撃は、看破あり、と、判断したほうだと。


 銃も最新型。

 物資は――』


 そこで止まった。

 読まれてる、という事は、そういう装備をしている特殊部隊で間違いないのだろう。

 ゆえに夢衛に戻り、わざと戦闘顔はやめた。

 いきなり勇者だとバレると、今後がヤバい事になるのでは。

 そう危惧したからなのだが――



「リリキャル!」



 それは、

 まるで男らしくないひょろがりのっぽ。

 女子共と降りてきた野郎のエルム交換補給兵だ。

 

 関係ないが後続部隊が連れてきた中に、

 マッチョ黒ぴっちりスーツもいた。


 それが、エルム陣営らしい女たちとヒッピーらと交換。

 互いに検査が交互に始まり。

(やってきたエルム側に洗脳、その他、裏切りに関する心の隙間まで看破)


 誰もなにもなかったらしい。

 ついでに記憶までモニターされている。


 小便から大までだ。


 そして銃を下ろせば、連中の銃が向けられ、こちらから来てた黒ぴっちりマッチョが検査され。

 それも何も妖しい点なしと承諾された。

 


 ただ――



 ヒッピーが平和の歌とラブアンドピースの――円に三股造ったペンダントでも装着してそうな

 気合の気もない、

 まさに武器は捨てよう、

 国籍も捨てよう、

 雑種を造って国は平和。

 国境線は無いんだよ、

 敵はいないよラブ安堵ピース。


 ――って、どこのお姫様気分の糞婆だよ!

 ただの売国奴じゃねーか!


 平和主義のやせっぽち糞ったれ。

 どうみても、チャラい。

 というか、世界を舐めてる?

 この世界ではきっと頭イカレテル部類を連想させる、

 端的に言って気色の悪い優男。

 そこから発せられたさらになよってる声で、気しょい!


 ――え、これが前世でいう、

 ここのイケメン?


 え、でも、これ城壁の守護神キャプテン・ジェネラルなら即撃ちしない?

 脳みそパーンって。

 彼に休暇があるのか知らないが城壁に降りたらC・Gなら渋い顔で場末の酒場に行って、何も言わずに数枚の硬貨をバーテンに渡し、

 強めの酒を飲んでる、

 ――最中、

 こいつが入ったら無言、

 振り向かず、

 腹の下から短銃で、

 ばきゅん!

 ――おしまい。

 ならなぜ、こんなのがいる?

 敵国スパイ?

 リリキャルの好み、ってこういうタイプ。

 あ、セックスだけ上手くて、雌イキしたメスガキさん!

 って名前が変わるほどだとか? 性病持ちだし!

 こいつなら、ヤリチンで性病もってそ。


 ――いやぁ……


 ――うん。

 ないな。


 無影はもう忘れる事にした。


 降りてくるメスガキや野郎共の人並み、

 姿はとぎれとぎれに見えるひょろのっぽで、一人浮かれて空を仰いで、

 ナマステ―と、両手を合掌。


 キモイ!!!


 生理的嫌悪。

 例えるなら、ギターもってゾンビの世界を歩く脳内お花畑。

 なら、きっとタフガイが【根性】と【教育】を叩きこんで――


 そこまで考えた無影さん、

 そこでリリ助さんの奇声が上がる。


「きゃー。私の未来のダーリン、クレーバー」


 喜色にケツ振り、

 調教中のヴィッチが黄色い声を放った。


 クレーバー。


 なぜか過去世界の土地しかない、雑種だらけの人の尊厳も血筋も守れない子氏埜民にケツ掘られた大統領が独立射精解放宣言した国の地名を思い出す。


 しかし本気で彼氏いたんだ、こいつ。


 夢衛は大きくため息。

 双眸を静かに伏せ、

 再び開くと矯めつ眇めつきゃんきゃん騒がしい声に注視するまもなく――



「へ~い、ぼーい☆彡

 らぶ&ぴーず。

 そんな怖い顔しないで、

 りら~っくす。

 りらああっくす、

 あなるんせ~っくちゅ

 ナマステ―」


 ――なぜナマステ―!?

 さっきも言ってたけど、何故!

 というか、言葉遣い!



 ――ばきゅーん!




 それは、突然夢衛の腰から引き抜かれた。

 S&Zコバルトマグナム4000!


 普通の人間が使ったら、撃った本人の上半身が吹き飛ぶって代物だ。

 と、メカニックからもらっといた隠し武器。


 そして当たらなくても衝撃波でミンチになるほどの威力が。

 あれ、天賦の素質ってあるんだね。


 見事に弾丸クレーバーの眉間に着弾!


 瞬間、

 それがリリキャルの前で両手を広げたヒッピー野郎の顔面、どころか上半身を衝撃波が広がり爆散、血飛沫がリリキャルに降りかかってリリキャルも吹っ飛ぶ。

 知らん。

 どうでもいい。

 他人にはぁはぁする裏切り雌豚はいらん。



 そしてそのヤバい銃をぺいぺい、っと空中で振って、消炎を消して、腰に戻す。



 血みどろの顔のリリキャルは、転がりまくったあと、座っていて。

 ヒッピー野郎の糞ったれの平和主義とか言う糞の雑魚のどっかの肉片が髪からボトリと落ちて、

 目の前にはクレーバーの下半身しかなくて。

 中から臓物が焦げて蒸気が出てて、

 リリキャルの髪からさらに肉片が地面に垂れて。


                    挿絵(By みてみん)  


「い、い、いいい、いいい、いいいいいいいいいいい、いいいいぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――(うっせーので割愛)」



「おし、みんな、あいつスパイだった。

 だから俺が殺した。

 何故か?俺は神の国から来た、神の使い、つまり神の意志、女神の意志、そして奴は裏切り者と俺の心を見抜く目で貫いた。

 ゆえに裏切り売国糞野郎スパイは全員等しく極刑だ?

 みなさん、おK?」



「いえす、勇者様」



「誤解の内容に言っておく。

 証拠。

 マジもんのヤバい世界で、ギター一つで世界を渡る。

 ケツを捧げて生きてき――

 そこで俺も気づいたんだ。

 ――あああああああ、そうっか!

 こいつ、そういう役割か!

 ――そうだよ、

 こいつは、

 ――スパイなんだ――

 体を売りながら内部情報を盗む人畜有害ペ・ニス燐の交換会!

 この物資交換会も、こいつがここにいるのは、

 互いのペ・ニス燐を交換し続ける部隊だからだ!

 ケツを敵軍に捧げて内部に侵入。

 ラブアンドピースを掲げて、

 保釈してもらい、

 酒場で歌い、

 囚人を免れ、

 内部調査。

 スパイ!

 ゆえに殺害した。以上」




『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』

『おおおおおおおおおおお、勇者! 勇者! 救世主様!』



                      挿絵(By みてみん)



「……」

 この三点リーダーは、現状を理解できてないリリキャルだ。



「我が戦友の名、リリキャルの生命にかけて……俺は……必ず、彼女を騙して利用してたスパイを殺す!

 もしかしたら、このためにここに来たのかもしれない。

 ただ、今の奴がスパイで友達でもあったという奴がいたら、前に出て来てくれ。少しは無しお合う。禍根を残す訳に行かないからな」


 殺してしまった方が、後腐れねーんだよ。

 さっさとでてこい。

 笑顔の無影さん。


 だけど、だれもかれも、

「あれにダチ何かいた?」

「いや、アイドルリリキャル様の体目当て、ってのは知ってた糞野郎だけど」


「よかった、悪は死んだ」




 瞬間、


 ――ぼしゅん!


 変な破壊音。

 そしてどこからか声が響いた。



「ぐわ、なんだ、何が起きた!」


「戦闘力測定スカウターが、暴発した!」

「なんだと、なんで!?」

「わかんねーよ、何かの戦闘力に触れて、くそ、完全にスカウターの故障だ!」

「方向は!」

「え、」

「壊れる瞬間、スカウターが方向を示しただろ!」

「ああ、あっちだ!」


 皆が一斉にこちらを向く。

 俺に視線を向ける。

 どうやら敵の同盟でも敵のGキ野郎らからみたいだ。

 黒い皮膚が気色悪い。

 ゴキブリが仁王立ちになって会話して言える。

 夏の台所、今ならギリ間に合うだろう、ちょっといって暗闇から電気つけて、台所確認、GO!

 こんにちはしてくるはずだ。

 連中の中には空飛んで滞空して、目線の前にくるのもいるから、きをつけろよ!


 無影は戦闘モードを消して、


 驚愕して尻もちのママの仲間娘らと、

 助けた馬鹿に洗脳されたたリリキャル。

 視線を向けた。


「いま、あっちの、あいつらだ、あの男二人、だったけど、一瞬で上半身ばっかーんになった、のと、ビーストメスガキから」

「なんだ、何が起こった。今旧式を作動させてるが、男一人と、破壊された半壊死体、その男二人とは別。

 戦闘力10と3、ゴミめ!は、ほっといて。

 あれだ、あの メスガキビーストは戦闘力250だ。

 だが、どれもどっちも脅威じゃないだろ!」


「わからん、最新型だったのに、突然だ、突然一気にメーター振り切って爆発した!」


「馬鹿な、戦闘力9999万9999まで到達、測定可能なはずだ!」

「故障だ! ただの故障に決まっている!」


「なにごとだ」

「マッチョ隊長、スカウターがあの雑魚三匹から反応を示して暴発しました。最新型全部です」


「ほぉ、おい、スカウター最新型の保管空間から新しいのを出せ、俺が使う」


 突然黒スーツ連中が慌てだし、

 黒スーツ、毒ガス全面覆うフルフェイス、さらに頭までぴっちりの司令官らしき男が、こちらをみている。

 そして無影と視線がぶつかった時、


 司令官の手に最新型が装着、作動。



「ふむ、座り込んで上半身無くなり死体が戦闘力0、立っている男は戦闘力10……ずっと固定? 環境で1,2の差異はでるのに、10で固定?

 倒れた男に寄り添うメスガキは戦闘力、ほぉ、たかがビーストにしては高い271まで上昇だ。

 だが、スカウターを壊すほどじゃない。

 この危険大気の中だ、おおよそ放射能汚染で機器が狂っちまったのだろう、

というか喚いている連中を黙らせろ、

 あれは脅威にすらならん!」



 敵味方が阿鼻叫喚!


 ――いずれにしろ、

 あのおっさんは、リリキャルの戦闘力を大したことが無いといった。


 ――なら、実力者で間違いはない。

 ここであいつに並ぶ者は、俺以外にいない。

 つまり、信じられないがクレーバーをさっさと射殺した時、

 ちょっと俺のすかしっぺくらいの力が漏れて、連中の機器を破壊した。

 そう考えるのが自然。と同時に、俺のリリキャルに男がいた。

 嫉妬した!????????????????・




 ありえん!

 他の事を考えよう。

 リリキャルの戦闘力を見て、たかが、といった。

 あの爺はかなり実力がありそうだ。

 へたすりゃライバル関係になりそうなおっさん。


 無影は無言。


 そのまま、


ここまで読んでくれたみんな!ありがとう!いや、別に終了するための告知じゃないんだけど!

知っておいてほしいんだ!こんな奴がいたってことを!


 一日、10pv!


 10人!


 こころもおれた、誇りも糞もなくなった。

 あとに残ったのは、剥き出しの俺だった。


 おっぱいおもっきりのせまくって、バンでもされたほうが、いさぎよくない?

 とかナイーブ思考になっちゃうときもあるけど、僕は元気です!

 ぽじてぃぶ、ぽじてぃぶ!ないーぶいくない!



それだけ!


またあした!

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