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人の進化の可能性……それは女神版メスガキからの、地上のメスガキからの、恥辱!だった。



 まさに男鬼津波がやってくる。

 ――変換――

 魔物鬼津波と化して襲ってくる!




 その時間が、止まった。




 この窮地に助ける気もない存在。

 女神の力だとすぐにわかった。


【この盗人、糞女神様。ちっすちっす】


【言葉遣い!】


【ちっ、】


【まぁ、それはいいとして。

 ごほん。

 えっと、前世は前世。

 昔の記憶も常識も、どの世界でも通じるとは限らないよ】


【ふざけてるのか?生命体の本質なんてどれもおなじだ。

 怒りだせば限界突破で殴ってくるに決まってる!】


【決まってないし、むしろ起これば攻撃なんて単調にならない?

 そうは考えられない?】


 彼は不覚だと思う。

 攻撃の一つも会いないような存在に的を突かれたからだ。


【メカニックは最強銃をくれたみたいだけど、もし弾かれたら?

 もし、手足の二~三本吹っ飛んで、本気で怒らせて突っ込まれて、肉弾戦になったら! あんなのに一般人が勝てるわけないだろ!」


【いや、君、異世界転移者で、ここの重力、軽く感じるだろうし、地球の重力の半分くらい?君が自分で怖がって力をセーブしてるけど、普通に殴れば、大抵の敵は、一撃で胸元貫通か、顔面吹っ飛ぶよ?】



【え、なにそれ、知らない?】



                  挿絵(By みてみん)




【君が世界を怖がって、敵を怖がって、世界に飲まれて本来の君を見失ってるから。本当はここまで助言する気ないんだけど今回も。

 君はいつも前世で怯えすぎてたんだよ。

 だから前世でも勝てる試合に勝てなかったんだよ。

 せっかく君のファンだって、体壊れてる人も、君の応援にかけつけてくれたのに、いつも判定か、負けるか。

 絶対に相手をノックアウトできない。

 応援してくれる人がいたのに。

 できない。

 理由は?】


【……】


 蒼紅は、言葉が返せない。

 解ってるから。

 前世で共に強くなろうとした人らにも言われてた。

 共に食事にいって、遊んだ人が言っていた。

 見抜いて、先に教えてくれた。



【君は、相手を怒らせたら倍返しが来る!

 そう思って、本気で殴り飛ばせないんでしょ。

 イタイのが来る!

 そう思って……】



 その言葉は前世で、とある後輩に言われた台詞。

 年上の後輩に言われた、真実。



 その認めたくない忌まわしい前世で言われた言葉がリフレインする。



 さっきまでのふざけてた世界と一変して、暗い空間にいる気がしてくる。

 闇に閉ざされそうになる。



 けど、彼はこうも言っていた。


『それは今日の日を、闘いの日を前に練習してきた相手に対して、』



【『――失礼じゃない?――』】



 女神の声と、

 前世の見知った共に鍛えた人の声が、


 ――重なった。


【でもこれは、殺し合いだ。

 前世より、試合よりハードル高い。その状況で、怒らせるよりおっかない、

死に直面させて激昂させる。危険度マックスの脅威だ】


【なら、飛び越えればいいじゃん。

 それだけの話なのに……そんなに不安なの? 

 相手の本気パンチが?】


【……】


 ふぅ、っと、女神が呆れて溜息。

 だけど仕方がない。

 できる奴と、出来ない奴がいる。


 だから自分は前世で格闘のライセンスが、取れなかった。

 その過去が重く圧し掛かる。


 あの時の人達は、もう自分の周りから消えた。

 年齢も既に60に近くなって、何もかも諦めて。

 好きだから、ムエタイも、ジムにいるのも。


 それでいいじゃないか。

 過去に戦ったプロの試合の前座でもでれた。

 そんな過去があるのなら。


 それで――


 そこで女神の声が、最後に降った。


【殴って逆上されるのが怖い。

 ここのメカニックが100%大丈夫といってるのに、怖くて信じられない。

 まぁ、気持ちはわかる。

 私の神としての言葉すら、耳を貸さない筋金入りの、臆病者だから。

 でもさ、だからこそ逆に考えてみた?】


【……逆?】


【今回、君は、怒る側にいるってこと】


【は?】


【一方的にここの人達に実力を見せるため、

 確かめるという名目でそこに立っている。

 で、敵は君を殺しに、仲間と一緒に、殺してやる!

 この状況、むかつかないの?】


【……能力奪ったお前に言われたくない】


【そうだね。

 理解してる。

 そして今の君を見てもわかる通り、あの能力持ちには、

 ……ふさわしいと思う?】


 えげつないほどの問いに、さすがの彼も言葉を失う。テンション下がる。

 超やばい現実が、おそらく人生で一度も味わったことのない恐怖が津波となって迫る世界を目の当たりにした時間停止の中で。



【私は正しかったかな、って今でも思ってる。

 君にはもったいない能力だった。

 使うに値もしてないし。

 でもはっきりってあげる、

 一方的に喧嘩売ってるのは向こう。

 ここはこの不条理、

 アヴソリュートな状況。

 なら逆に勇気がわかない?

 ここ、君は強い力を失ったけど、まだ不思議な力は残ってる。

 それに身を任せて、君が逆上してぶん殴るシーン】



              挿絵(By みてみん)




【……それは……】


「助言はした。君の魂を担当する女神として。

 あとは、君次第。

 じゃ、ここまで助言して死ぬのもこの世界を見捨てるのも全て君に委ねられた君の自由だよ。

 君は、この世界がすきじゃないんでしょ?

 じゃ、時間動かすね。

 もう、これはできないよ。

 一回だけのサプライズだから……。

 迷わずチャチャっと、さっさと人殺しになって、何もかも蹴り飛ばしてふっとばして、どんどん未来と言う名の先に行きな!

 それすらできないなら自分の銃口を口に突っ込んで頭頂部まで貫通させな!

 それだけの存在だった!

 お前はよ!

 それがお前の価値。

 お前の自分が認めた雑魚認定。

 じゃ、ぐっばい、どうせここで怯えて何もできずに袋叩き。

 おわり。

 そしてまたあっちの世界で会おう】



 すぅ、っと世界の大気を肌で感じる。

 時間が動き出した。

 歓声が耳に響く。



 ……逆に考えれば?……

 たしかに、そう言っていた。

 脳裏に刻まれた言葉。



「やって、いいのか、俺は……」



 震えている。

 こわい、それが判る。

 もう、迷わないで殴ればいいのか!

 この世界では、このトリガーを引くだけのこと。


 なら……


 そう、放銃を見つめながら思いを覚悟にまでもっていく。

 だけど、どうしても、震える。

 怖い。

 失敗、殴られる、強く本気で殴られる。

 それが僕には……


                 挿絵(By みてみん)

                 




「おい、――なにしてんだ、この馬鹿。

 はやくやれよ」


 凄く近く、生の声が、聞きなれた少女の声がはっきり歓声を貫いて、

 完全に聞こえた。


 それは闘技場の背後。

 斜め上から。 


 振り返れば観覧席の壁面縁の真上で仁王だち、

 黒のパンティ――

 食い込みを見せつけて、

 オーガの闘気にミニスカが揺れる!

 そう、

 入場口のレーザー柵背後からいつ移動したのか観覧席へ。

 そこに不遜に小さな鼻孔を鳴らしてフンス!


 メスガキ・リリキャル様が見降ろしていた!


「お、おい、何やってんだリリ助べ! 落っこちるぞ!」


 闘技場と観覧席を区切る壁は髙さ8M位。

 あんなちっちゃなメスガキが、落っこったら、首の骨がグキっと一発で、大怪我だ。


 なのにリリキャルが、いきなりフードマントを弾き飛ばし、

 そんな事故の可能性なんざ知らねーよとばかりだ。



 同色の胴着まで脱ぎ始めて、一気に捨てて!


 フードマントの中に隠してた蒼穹の青空を思わせる美しい青髪、に近い紫髪。

 ひざ下までのびる髪が男津波の余波で波打つ。

 しかもツインテを結んだリボンを外して風にロングヘアーをなびかせて。

 流れるような柳眉とともに、

 描かれる小さな鼻頭までの稜線は見事になでらか。

 さらに小さな鼻孔。

 赤くぷっくりとした愛らしく膨らむ唇。


 完璧な美少女だ――


 ――すっげムカつく!

 さっきから気になってたが、

 巫女といい、

 出会った女は、美女とか美少女とか美幼女しかいない!

 この世界にブスはいない!


 ――しかもこいつは、なんか悔しい!

 ぺたんこ――と肩書がつく、ロリ、メスガキスキーの趣向の者なら、

完堕ち確定のまじもん美幼女だ! 

 くやしいから、もっかい!

 ――ぺたんこカルデラ湖胸の美幼女だ!


 そしてこいつは、獣族。

 猫耳が、紫の耳が、いつもは倒して隠してるのだろう、

 今はぴょんと、立って、

 紫の毛の尻尾まで揺らして、不遜顔で大人を見下す馬鹿にした目。

 かわいい、まんま猫目かちの瞳で。


「ぷ、びびってやんの。ざ~こ」


 と、唾を、いや、か~~~って、音が!

 そのまま、

 もぐもぐ、


 ――ぺ!



 で――蒼紅の鼻にくっついた。


 避ける気にもならなかった。

 可愛すぎて、変な趣味に走りそうで、セルフコントロールが忙しくて、

でも、認識して――


「うが、きたね!」


「――はぁ?

 ふざけんな!

 ビビリの雑魚助!」


「何だとメスガキリリ!」


「様をつけろデコスケ野郎。

 街ですれ違っても会話すらしてやんねーぞ!」

「な!」


 ――俺を何だと!


 そう声を出す間もない。

 間髪入れず。


「リリ様の唾液だ、お前にはご褒美だろうが!

 誰が御主人様だとおもってんだ!

 舐めろ!」


「は?」


                  <i1181205/48891>



「いい加減惨めだから、

 びびりの糞餓鬼に、その雑魚助っぷりにララバイさせてやるっつってんだよ!

 この天使の唾液を舐めろ!

 舌でみっともなく、必死に掬い取れ!

 そして、一気に飲むな!

 お口の中でもぎゅもぎゅしろ!

 それがマム・リリキャル様の命令だ、雑魚助!

 あんな、ただのマッチョ軍団330万程度にびびってんじゃねーよ、

 お前の相手は敵国二国!

 そこにいる、不思議な術と知識を持つ、化け物どもだ。

 こんな雑魚の軍団なんぞ、一撃で終わらせろ!

 あたいの軍門に、私の唾液すら満足にもぎゅもぎゅできない奴はいらん!そのまま殺されてこい!

 性格【臆病】?

 まんま雑魚じゃねーか!

 喜べ、あたいが一生ペットとして飼ってやる。

 あたいのダーリンがきたら、イチャコラみせつけて、

 やがてあんたはあたいを好きになる――

 そして、ダーリンの取られるNTR癖を植え付けられて、

 この星で一生涯、誰かを好きになってもNTR願望を持つ、

 ド変態に創りかえてやる!」


「おま!」


「いやだったら!

 その唾液くちゅくちゅやってみろ!

 あたいに興味はない、こんなもの簡単にくちゅくちゅして、ごっきゅんできる!それを照明して見せろ、雑魚!」


 瞬間、無影さんの字の如く。

 鼻の頭の唾液を舌で掬って、口の中で――


「俺は、いま、猛烈に熱血している!

 たかが、

 たかが、

 たかが糞餓鬼の

【堕液】なんぞ!

 堕液なんぞに負けてたまるかあああああ!

 こうやって、

 こうやって!

 これがこの世で最後の赤っ恥!

 くちゅくちゅ、だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」



 れろれろれろれろれろれろ――

 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。

 くちゅくちゅくちゅくちゅ。 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。

 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。 くちゅくちゅくちゅくちゅ。

 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。

 くちゅくちゅくちゅくちゅ。 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。

 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。 くちゅくちゅくちゅくちゅ。

 くちゅくちゅくちゅくちゅ。 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。

 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。 くちゅくちゅくちゅくちゅ。

 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ。 もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ

 もぎゅもぎゅくちゅくちゅうううううううううう!


「そうだ、それでいい!

 お前は今、雑魚から少し昇格して、

 糞雑魚になった!

 証明のご褒美だ。

 濃厚に粘着いた堕液を、

 皆の前でゴックンしろ!」


 生と死の狭間の中で。

 ――俺は、少しどうにかなっちまったのかもしれない。

 自称性病メスガキの唾液が、清純な、ヴァージンハーモニー。

 処女膜から声が出てる。

 そんなカッコたる自信をもって、

 ああ、この子は、ヒッピーから助けてあげないと。

 そう、何故か認識して。


 こんな子でも、俺のメインヒロインにしても、いいかな。


「……ふ、俺は、蒼紅の無影……こんな堕液なんかに、

 堕液なんかにまけたりしないんだからね!


 ……ごっきゅん!


 ほらぁ、のんだああああああああ!

 僕は飲んだああああああああああああああ!

 リリキャル様の堕めにされちゃう!

 雌液をおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」



 人間というカテゴリーには、もう全部当てはまらないのかもしれない。


 何かを捨てて、何かを得る。

 両方得るなんて、贅沢すぎてたんだ。


 それが、お口の中から鼻の奥にまで広がった、獣特有の超強い臭いが、

 いや、匂い様が。

 脳みそを下から侵食して……



 ……あッ――!



 瞬間、恍惚。



 てぃろろてぃってぃてぃー。

【脳みそに、メスガキの良さが理解、

 性癖メスガキに支配されたい!が、付与されました】


 軽快なレベルアップ音と、共に、一つ大人として成長した。



 だけどどうした事か、もう迫るやばやばオーガに、自分は掌を向けていた。

 何故?

 と思う自分、そこに銃を手にしてるのだから、ぶっぱするだけ。

 なのに掌を向けている。


 何故?

 何故・?

 何故・・?

 何故・・・?



「どした?」

 リリキャルが問う。


「いや、わからない、これが、本当の意味で正しい俺なんじゃないか、手からビームでも出て、終わらせる。

 もしくはそれいがいのなんかを発動させて……」




「いいから、撃て、このカマやろう。玉二個とも蹴り潰すぞ」


「イエス・サー・マム・サー!」


 トリガー、おん。










 ――綺麗すぎて、不細工だよね他の種族に比べてヒューマンとか人間族って!

 常々ゲームやファンタジ―ノベルやゲームブックで思ってました!

 というか俺の知ってる人間族はたぶんいないのだろう。


 まぁ、いいけど。


 で、見た目年齢10歳。メスガキ。


 ここの星、全然朝にならないし。

 この城塞都市に来るまで喉と肺をやられてから着いたのが夕方。

 それ以降、朝が来ていない。


 太陽や星を見ればわかりそうだが。

 たぶん地球より巨大な惑星、

 でもその位置の証明も、星の周回率も、はじき出すのは難しいだろう。

 月でもあれば色々解るが、無理。

 原因はあのナノマシンが天空で増殖して雷雲を創っているからだ。


 そして、それが影響してか、よくわからないが重力……軽いです。


 女神の言う通りだった。


 だから無影はジャンプ。


 砲撃をしながら、銃が勝手に左から右に恐ろしくも怜悧な音を出して、

 正面に迫ってたオーガ軍団、330万が、焼き払われて黒い塵になって蒸発していく。


 気持ちが悪くなるくらい。

 世界が異常で、

 今まで理解できたはずなのに、よくわからなかった。

 この世界の恐怖に飲まれていた。


 だが、リリキャルの痰混じりの堕液を、みんなの見てる前でもぎゅもぎゅくちゅくちゅごっきゅんショーをやらかして。


 ――うん、なんかもう、殺せばいいんだ。

 怒って強いの来るなら、金玉でも蹴り飛ばして逃げよう!

 男にもう負ける気しねーよ。



 だって、僕らは、メスガキ様には精神的に絶対勝てない。

 そう、遺伝子が教えてくれたのだから。


 小便をする真似!


 そう言って子供の頃、2リットルのペットボトルのオレンジジュースを皆の前でズボンとパンツ下ろして、


「おしっこするわ!」


 そういって、みなを、え、といわせて、軽犯罪?

 小学生だったから、低学年だったから、しらねーよ、ばーか!

 日本の法律なんて外人様相手にはなにもできねーざーこ!


 そんな事を子供同士で言い合い。

 それを利用して、二リットルペットボトルから、


 どばどばどばどば~~~~~~~~~~~~~~



 振り返ってみた時、

 皆の顔の、えがお――が固まって、

 蒼褪めていく光景。

 アレが僕は今も忘れられないんだ。


 ふひ。


 それを今、異世界で、ドームの天井まで飛んで、

 ズボンを脱いで、


「おしっこ!」


 この時点で、全仲間が、硬直した!


 びいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいむ!



 ――良い高さだ。

 良い角度だ、少なくとも背後にいる観客は、

 子供の頃に観た前世の軽犯罪小学生低学年モード。の仲間たち。


 あとで校長室に呼ばれて教頭と担任と、大騒ぎした馬鹿餓鬼が呼んだ警察と、ママンだけがごめんなさいと泣きじゃくる子供時代。

 内容をみんなが聞いて、固まって、気まずい校長室。

 あの日を思い出し。


「そうか、女神様の言う通りだ。

 ここは、あの世界でも、あの糞つまらない法律だらけの国でも。

 ましてや、殴った時に相手がどーの何て、そんなデリケートなこと、

 こんなところでまで、知った事じゃない。

 結婚するのに、年齢だ未成年だ、付き合ったら犯罪だ!

 アホか!

 若いうちに結婚して孕ませてやらないと増やせないし、健康な赤ん坊ができねーだろうが!

 腐った羊水に用はねー!

 なぜ、あの腐った、日本人を入れ替え雑種にしたい国で、

 こそこそ、ちまちま生きたたのだろう!

 だから、相手の事を考え、自分が殴ったら相手を怒らせる。

 怒らせればよかった。

 その攻撃をかわすのも、カウンターにするのも、俺次第だった!

 チャンスだった、ぶっころす!

 あれ、なんか俺、ケモノのようにワイルドになってない?」


 まぁいいや、撃ち続けよう。



「それ! どっから!?」



 リリキャルがぎょっとする。

 ようやく人に痰の唾をもぐくちゅごっきゅんさせた、

新しい性癖の門を開門させた、小悪魔が悲鳴を上げた。



「いや、さっきからマントの中に背負って、いまぶっぱしてる俺の物になったやつだけど――」


 伸縮可能だった。

 だから背中のマントの裏に隠しておいた。

 こいつ、美少女で獣で、雌フェロモンを痰と唾に隠して、男を魅了する、サキュバスビーストだ。

 よくわかりました!



「この軍服マントきてた大男がもってたライフルだよ」



「それ、その超兵器!

 それ本人じゃないと認証できないし!

 使えないし! なんで!

 あたいがほしい!」


「だめ。それよりネオさんが俺の為だけに作ってくれた」


 ドームの天井掴んで発射のまま。

 放銃から空間に投影された、


「ネオさん、遠隔操作?」

「いえ、貴方のテレパスで必要な行動を思念すれば、出てくる機能の一つですよ」


 ネオの空間画面モニター。

 そして背後でギャーピー騒ぐリリ助。



【残弾100%】

【所有者・蒼紅無影・二次認証・おおいなる天空からの勇者出現地帯・蒼紅無影の出現確認証明受諾・三次認証蒼紅無影の身体を焼いて刹那に派生した血と雨の遺伝子結合をさらに取得認証済み。血液にて三段階認証証明・完了】

 とでていた。


 ついでに銃口は止まらない。

 100%と残弾出てたから、

 これくらいでは1%も消費にならないのだろう。




 どびっしゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!



 無影は喜悦に絶叫した!


「ひぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい、っはああああ! 汚物は消毒だああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」




 絶叫絶叫絶叫。

 迸る七色のなんかヤベー光を超えちゃう超レーザー。

 まさに七色の波動レーザー――


 それが土煙上げて迫る330万以上を皆殺し。

 もう過去を引きづるのは、辞めよう。

 そう思った。


「いずれにしろオーガは死ね。

 一瞬で薙ぎ払える超高度文明はここにあった。

 僕は過去の弱い自分を超えて、超つよつよ遺伝子の蒼紅さん!

 そう、世間の女児から称えられる、欲しがられる存在になろう。

 強い攻撃?

 雄の拳なんざ、きたなくって、くらってられねーよ」



 なにか、また吹っ切れた。

 これもケモノフレンドの雌フェロ堕液痰汁入りのおかげだろうか。



「くそ、なんかうれしいな。

 これが終わったら、あいつを抱きしめてやろうか。

 前世の俺はこんな大胆じゃなかったが、今ならできる。

 おれ、生まれ変わったんだ!

 異世界に!

 実感!」


 

              挿絵(By みてみん)





 大軍勢を一撃で撫でつけるように凶悪レーザーが、


 ジュ!


 とか言って敵全てを消し去っていく。


 蒼紅は見る。

 ――これが、戦争か。

 ――と。

 

 ネオの消えた空間モニターに、

 なんか替りの文章が出ていた。


 女神様のチート能力のせいだろう、ここの文字がはっきり読める。



 ベスト・オブ・ディストラクション(破滅の胴着)

 シューズ・オブ・ルーイン    (破滅の靴)

 ガントレット・オブ・ルーイン  (破滅の手甲)

 クローク・オブ・ディストラクション(破滅のマント)


 今着てる装備らしい。

 ――あ、ちゃんとズボン履きました。

 いつまでもぷらんぷらんさせてたら、ね♪


 というわけで、この服装備。

 全部破滅らしい。

 まぁ破滅願望者の軍隊の将軍クラスのマントといってたから、破滅シリーズなのだろう。


 

 そしてこの世で初めての戦は終わった。


 生涯を終える化け物たち。

 消える命と肉体を淡々とただ見つめて――この国にいた略奪暴力の糞共は、これで消えた。


 初めて行った殺人。

 だからどうした、決行気持ちよかった。

 殺してはじめてわかるのは、映画で見る後悔ではない。

 侵略者は皆殺し!


 スカ!っとパン屋な気分だった。



「ああ、前世には法律で騙されていたんだなぁ……」



 天のドームの天蓋を仰ぐ蒼紅さんは実感に満ちた。



 ……もう、何でも殺せそうな気がした……


あした!

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