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13/32

敵は330万、対するはレベル1の俺。しかも敵はスーパーオーガぼっきんき組。勝てる可能性を導け!



「さらに女神様のハンコ入り!

 これは各国に緊張を起こさせ、

 牽制させるに十分な駒――

 全ては勇者様の試練、

 勇者様の試練なのですじゃ!

 敵勢およそ180万以上、あれ、320万?

 よーかぞえてないのでわからんですが、大丈夫だ問題ない。

 腐った鬼と戦うのデスジャ!

 腐ったと言っても死肉を喰らうグールではないですぞ。

 あれはエル国のGにくみこまれておりますで。

 なので安心して、

 殺すのですじゃ!」


 婆がニッコリ。

 蒼紅さんは、顔面蒼白。

  

 ――だって、勝てるわけないじゃん!

 そんなの怒らしたら、どんな攻撃でぶん殴ってくるかわかんないし!


 蒼紅さんは、勇者だ。

 だが、勇者は恐怖した。


 だから思念会話強めも、辞めた。


「おい……

 まて……」


「ほい?」


「バカか、うそだろ、やめろ、フザケンナ!

 なんだそのカルト宗教の教祖が言いそうな台詞!

 それとさらに、ざけんなよ!

 その一家レ※P全員殺人×300件を一人が普通にやるレベルって!

 しかも、それが、180万匹!?

 赤壁の戦い葬送軍100万皆殺しの連環の系だって、

 相手が人間と船酔いでだからできた訳で!

 オーガ180万の一人300件のご〇姦略奪殺人鬼って、罪状数5億4千万だろ!

 そんな基地害モンスター最強レベル!

 相手に一人でできるわけ……え、140万もいるんだっけ?

 全員?」


                   挿絵(By みてみん)



 こくんと、つよつよツンツン生徒会長女子が、デレ期に入って、

 可愛く小首をコックンするかのように。

 婆が杖を背中の服に入れて、両拳をグー。

 そのまま両頬に軽く当てて、大きな瞳になって、雌の顔できらきら。


 ……!


 吐き気と同時に何もかも理解。


 ――ふ・ざ・け・ん・な!


「葬送軍が全員オーガだったら船が燃えたら鎖引きちぎってんぞ!

 孔明だって【あ、うん、これ無理、ダメな奴だ……】で、

 頬染めてアヘ顔でにげだしてんぞ!

 それを俺が、やれってか?

 一人でこなせってか!

 劉備玄徳もやめなよ帰ろうよ……って、逃げ腰になるレベルだろ!

 こっちは遊びでレベル1勇者やってんじゃねぇんだぞ!」



「あの、御婆様違います。

 正確には330万5784名の極刑囚人のオーガたちです」


 巫女の一人が申し訳なさそうにボソ。

『馬鹿者、正確な数字を言うでない、政府発表はいつも嘘数字!

 国民に受け入れられる優しい数字でなければ国民を破滅に導けんじゃろ、おおおお、情けない。次代を担う巫女の台詞じゃないぞ。勉強せい。

 勇者様に聞こえてはならんぞ』


『は、はい』

 ひそひそひそ。



「――おい、聞こえた!

 いまので軽く赤壁の3倍超えちゃった!?

 昨今は、あれ、今は虫下の妄想でした、80万でした?

 になったんだっけ、でもこっちはやべーことにかわりねー!

 ぶっちゃけ330万以上いるじゃねぇか!」


「とのことですじゃ」


「とのことですじゃ――じゃねぇよ!

 そんなの330万以上闊歩してる大地って、

 どんだけ治安悪いんだよ!

 それ以前に先に殺処分しとかなきゃダメだろ!

 なんなんだよ、この世界!

 よろこべ間違いなくこの星一番の危険地帯はここだ!

 この異世界という全手の中で、さらにこの世界で、全宇宙全てで、一番治安悪い星もここ!

 お前ら、あいつらが逃げだしたら逆襲の首絞めファックで、

 首おられて、

 下半身の中身からDNA鑑定で、

 連中は必死に犯人と適合されないように、

 おまえらの下半身はどぶ川か溶鉱炉にいれられ、上半身だけ玄関に内臓だだもれで飾られちまうぞ!」


「ええ、ですから、昨今。

 あれ、ちょっとこわい?

 とかって話になりましての、処分を」


 ……処分?


「いやいやいや、あれ、ちょっとこわい?

 どころじゃすまねぇ案件だろ!

 しかも処分に勇者使うな!

 もう毒ガスでも核ミサイルでもなんでもいいから、

 今のうちに330万以上のヤバヤバ凶悪極悪オーガ囚人皆殺しにしろって!」


「考えておきますじゃ♪」


「じゃ♪――じゃねぇよ!

 お前ほんと、ふざけんなよ!

 頭大丈夫か?

 ここのリーダーやってて大丈夫な人なのか!?」


「さぁ」

「さぁ、じゃねぇよ。大丈夫って肯定しろよ!」


「ふぉっふぉっふぉ、デコイ種というのは指導者になればなるほど重圧でのぉ……仲間の死の責任は何処か……

 戦を行う隣国はどこと手を組んでおるか……

 同盟をもちかける国の不信感は何故ぬぐえぬのか……

 今度こそ最終決戦か――

 と思えば、

 いきなり背を預けた古き盟友に裏切られての大敗は儂に安寧を奪って眠れない日も続けさせますじゃ。

 最近は死んだ爺様が部屋を歩いていたり、

 ユリ椅子に座ったりして、

 もう放送されていないお茶の間テレビが点いてるようにも見えて……

 一緒に座ってお茶をして……

 そんな微笑む爺様の姿をかいま視ましての……

 涙腺も緩い年じゃというのに……

 これで疲弊してないと虚勢を張っても……

 ……ちょっと、ちょっとだけ……

 弱ごと言わせて貰えば……つかれてるやもしれませんですのぉ。

 という言葉も漏らしたい時はありますじゃ。

 されどそれはできませぬ」


「……」


「儂、指導者。

 この国のリーダー。

 ならば泣き言は許されません。

 皆を死なせないためにも、

 普段から鼓舞しますじゃ。

 敵は何か、敵は何処か。

 しかし伝承の勇者様が現れたなら、

 おすがりすればたすかります――と、言えますじゃ。

 みながたすかり……たすか、り?

 り? り?りりりりっ――りいりりいりりりりりりりりり――

 リリすけええええええええええええええええええ!!!」



「ああ、はい、おばあちゃんお薬の時間ですよ。それから面会者さん、あまり患者さんを興奮させないでくださいね」


 と、看護婦さんみたいなことぬかすリリ助がナース服で現れ、

 ……え?、

 ナース服?……

 でも腰からさっと注射針、

 あんど、

 透明液体の入った小瓶のコルクを上から逆さにして、針さして吸引。


 そのまま空気飛ばして婆の首に――ぷす。


 ガクガクガクガクと体を痙攣させて、婆が白目剥いて真正面の顔面から転倒。 皆が御婆様!

 と駆け寄るが。

 既に口から泡噴いて、

 ついに迎えの爺が来たのかと皆も覚悟。

 そんな婆の遺言が、オーガ330万5千くらい余裕で殺してね?

 


「ふざけんなああああああああああああああ!

 ――うおおおおおおおおおおお、

 壊れたああああああああああああああ!

 婆壊れて、先に逝ったあああああああああああああ!

 しかも俺に丸投げしたああああああああ!

 俺も壊れたあああああああああああああああああ!

 怖いよやだよ、本気でいきなり殴ってくる系だよ!

 あんなのにマジで殴って怒らせたら……

 もおおおお――

 ダメだろ?

 あああ――もう敵が遠くの向こうで気配だしてる、

 あれ、遠方見えてる。

 すげーでかいのがうろついてる壁が開いて、向こうに鉄鋼柵。

 その向こうで!

 これ俺まで幻覚みえちゃってるじゃないですかあああああああ、

 現実だと信じたくねええ!

 あ、婆にお迎えきちゃってるじゃないですかああああああああ!

 でけぇ赤褐色肌の紫に発光した、目と、両角が怖い!

 この婆ちゃんも、婆ちゃんだ。

 リリ助の薬で顔面から地面にダイブ。

 痙攣ガタガタガタガタしてるよ!

 もう人生に疲れ切って枕に首のせるんじゃなくて、

 死神の鎌に首のせちまってるよ!

 お、上手いな! って、おい、リリキャルちゃん!」


「あんだよ?」


「悪いこと言わないからこの婆引退させろ!

 誰かほかにリーダー探せ!

 いや探そ?

 な?

 もう頭が伝承にすがる事しか皆の救済を考えてねぇ!」


 そこで婆は薬が効いたのか意識を戻し。



「剣呑、剣呑、だいじょうぶ、だいじょうぶですじゃ勇者殿。

 というわけでこの闘技場は、地下からわらわら沸いてきますので、

 ざっと100万人以上の兵士の訓練場で――」


 婆が喋りながら移動。

 何故歩いて移動する?


 そのまま通ってきた門の隣に、配備、いや設置?

 されれる何か古臭い、

 赤い丸が先端についたレバーのような巨大な棒。

 ちょっとゲーセン格闘ゲーム時代を彷彿とさせるミニレバーの巨大版。

 まさに簡易な【レバー】みたいなのを、

 握って、



「えいや!」



 下げて――



 ガコン!



 どこか遠くで何かが引き上げられたような音が聞こえた。

 蒼紅も気配を感じた。

 それも死の気配だ。

 凄い圧が全面から感じる。

 最低だ。

 そしたらドップラー効果のように遠くから、




「……、……ァ~、――ワァ――!」



 と、


「……ア、……ぅ~、――ワァ――!」

「……お、……ァ~、――ワァ――!」

「……お、……ァ~、――ワァ――オンぎゃあああああああああああアアアアアアアアアオオオオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアリリキャルたんん、んぶひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!きゃわわのリリキャルたん、リリィでブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!」



 何か聞いちゃいけない名詞が入った気をさせる雄たけびが、一気に津波のように押し寄せる。

 闘技場の遥か地平の先で、

 大地から土埃もモックモックと上空へ盛り上がりゅうう。




 そう、まさに軍勢。

 凄まじい曹群330万以上の、

 一匹一匹がデコイ300殺せる超絶鬼野郎部隊。

 いや、小国家総人口レベルの殺人凌辱略奪犯罪者軍団参上!


 陣形なしで何もかも打ち破れそうな憤怒の形相で、

 体中真っ赤にしたどでかい二足歩行の人間型が!

 発光する紫角を額に二本生やして、

 腰蓑野郎となって、

 330万越えの人数で、

 真っ平なコロッシアムで、

 遠くから粉塵大津波の如く黒い砂塵まきあげて、



「リリキャルたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!じゅってえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええむ、お嫁さんになってえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」

「僕は股間を蹴り上げてえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」

「ぼ、僕は、わ、腋を舐め、舐め、舐めたいんだなぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」



 思わず、ギギギギギ、と、

 隣のチビ助を見てしまうのは俺が悪いのか?

 世界が狂ったのか?

 あ、幻聴?


 ……でも……

 ……どういう事?

 ……あれ、明確に、

 如実に語ってるよね?


 ……僕の隣の小粒娘に、

 あの筋肉馬鹿共、

 ホの字どころか――憧れ通り越して、



 ――ファン!――



 転落坂フォティーSEXの握手会でも始まったかのように。

 男津波ならぬ巨躯!

 超狂乱オーガ軍団!


 ――そう言いたくなるアイドゥゥゥル!


 ――それがまさかの隣で、

 覇王の如き仁王立ち。

 リリキャルさんだと思わなかった蒼紅さん――


 空間に画面が展開!

 数えるのも面倒な程、超たっぷり。


 ――そこに映るは、合成だな。

 存在しないという海で座ってあんにゅいフェイス。


 風になびく髪を抑えて、うなじあたりから髪を梳いて、流して、

 黄昏目線。

 となりには楽しいバカンス。

 絶対大昔の映像からパクった合成背景のブルースクリーンの中で、


 走って、回って、海に入って、水をばしゃっと、視聴者に向けて掬って浴びせて、

 きゃっきゃっきゃ。


 ――ああ、アイドルとか、グラドルとかのイメージエロビデオか。


 ――だからかな、へへ。

 馬鹿なファン330万以上が襲い来る!

 となりにいる俺を目指して、


 ――ぶっころしに襲い来る! 

 ざっけんじゃねぇ!

 何でこいつの為に俺が狙われる???



「おい」

 だから聞くしかない。


「なんだ」

「お前、アイドルか何かなのか?」


「ああ、この宇宙最強の2000那由多年月に一人の美幼女。

 それがあたい、いやあたし、いやわたし、

 リリキャル。

 控えろよ下衆が」


「……おま……」


 ――だったら、お前が停戦呼びかけて戦争終結とかできんんじゃねぇの?

 いっそ駆虎呑狼の計(くこどんろうのけい)で、

 お前のお願い目線で世界に放送。


「たしゅけて、他の二国がスパイ送り込んで悪人カルト軍団が嫌いなものを爆破炎上殺人させてる、っておもわせる別国の輩かも?

 だから二つとも、

 他二国争わせ、

【みなごろしにして♪】

 くすん」



 これでいけるんじゃね?



 離反させて330万以上のオーガ軍団で弱ってる二国に止どめ!

 こうやって使役できんじゃねえの?

 もう前鬼と後鬼の軍団いるじゃん、

 リリキャル――役の行者・役小角。

 てか、お前が女勇者じゃねーか!



 そう思ったんだけど。

 こいつ本当にこの世界の住人か?

 飛んでもねー事言いやがった!



     *****




「あたいに頼るなよ。

 あたいはつよつよ遺伝子の男がみたい。

 あれはあくまで私のファン。

 補給物資。

 ライフライン。

 伝承に残ったヴィッチ。

 HIRあN汚あY〇――げふ――まぁ、そんなわけで敵だけど、

 あたいの魅力にやられて捕虜になった。

 一人一人金玉一度は蹴り飛ばしてやった。

 そしたら鼻水噴いて、


【ありがとうございますありがとうございます惚れまずだぁ!】


 って、言いやがった雄豚奴隷。

 時折、柵の前でコンサート開いたり、

 全員がうちの腋見て扱いたり、

 時々、従順になるよう、

 あたいだけには絶対逆らわないよう訓練されたファンになった」





挿絵(By みてみん)



 もうお前が扇動勇者になれよ……

 そうは思う蒼紅だが、沈黙は金なりに徹した。

 一言だけいってから。


「訓練?」


「あたいの為だけにサイリュームを握り、

 あたいの為だけに一糸乱れず完璧に踊る。

 声援を掛け声で飛ばせば、野郎の意識もこかんぶっぱでとんじまる。

 けっして、ほぁ、ほぁ、ほぁっ、ほぁ、――ほぁっったああああああああああああああああああああああああん!

 とかならないよう」


「……」


「だからあいつらはあたいにお手つきしない。

 だからあたいはつよつよ遺伝子がみたい。

 お前が強いのか?

 あいつら330万が強いのか?

 ここで――見ててやる。

 行け。

 そして最後の一撃喰らって脳から最高麻分汁されまくって、行け。

 魂は二度と帰ってくるな」



 糞だ……

 このメスガキ――

 糞だ。

 いや、糞が垂れっぱなしの糞ガキだ。


 でも、いやいやいや、まって、まって、まぁぁぁってぇ?


「ちょっとまってつかーさいよ!

 巨大なオーガが、腰蓑から、完全にはみでるでけぇチンコぶら下げながら、

僕のフラワーガーデンを狙って魔挿ゲイ・掘る・具!で、いままさに突っ込みに、うわ、マジで突っ込んでくる!

 いやだ、ちょっとなんか別の意味合いだけで怖くなってきた!

 このまま負けたら俺のフラワーガーデンにまでロシアが失敗した地球の核に時限爆弾くっつけて、いうこときかなきゃ星事破壊する!計画で、

 まぁ、マントル辺りで謎の破壊できない鉱石があってつっこめなかったけど!こっちはマジに突っ込んで情け容赦なく、あ、あ、アッ――!」


「ああ、まじに、アッ――!だ。

 蹂躙されるな。

 哀れお前の小汚ぇ糞味噌チャーハン一直線の散らされる花畑。

 始まるはお前がこれから扉を開ける薔薇の花園。花畑。

 フラワーガーデンだ

 よかったな」


「うるせぇよ糞ヴィッチ!

 うわ、くそ、くる、きやがる!

 掘られる光景が見える!

 花畑を掘られにくる方々の下卑た眼差しがあああああああああああ!

 中学校女子、捕まっても保釈でその日に解放、ついでに気分も解放、小学校女子をご●姦して股間の中身も解放!

 ようやく世間体気にしてまっぽが捕まえて求刑8年! でもそいつのママンがご●姦ごときで長すぎる!で、じゃ、やめよう。求刑二年未満で♪

 裏業界があるからどうせもう速攻出所!

 また今頃同じようにご●姦、警察ももう知らん顔!

 犯罪移民は糞移民!帰化得偽に号きゅーとー教祖の愛人が今や島の舵取りだ、婆に権力もたせりゃ破滅する!

 それを象徴する連中が――またやらかした。

 幼女にトラウマ永久にうえつける糞肌の移民難民特技2号無制限入国可、家族も全部連れてきな!金も保健も使い放題!経済界医学界儲かるから!その金の資金源を日本人を騙して巻き上げ、後に捨てるからどうでもいい。連中。だから搾取!で、やくしょでお前らにやるよ、この家畜元国民、もうすぐ外来種で雑種だらけ、島国人同士で結婚したら所得制限、上級国民は免税w

 お前らだけ所得制限で満足にコメも変えず、貧困にあえげ、第三低知能国民の苦しいをシェアして差し上げなさい、で、お前らが荒涼大地に還れ、そして金遣いの荒いお前らを、元国民雄豚のみが糞が払い続けた金で、ジャップの血税として女はこの国に残して外来種の糞に股を開け!

 幾らでも仲間を呼び寄せろ!

 それを象徴したのがこの状況!

 今がこの始末!

 御物な糞味噌紀元前脳侵略民がああああ、今俺の前に現れ、男は殴って殺すか刺して殺すか銃で殺すか集団で殺すも自由自在、死ねやじゃああああああああああああああああp、そんな顔できた!!!!!!!」


「長いお勤めご苦労様」


「うれしかねぇ! 事実を言ったまでた!

 連中がフラワー目指してきやがった、掴んだなら炎にしては尾の長いファイアーがフラワー手に入れ射出!独立解放宣言!

 キノコ食べてにょっきにょき!おおきくなっちゃうのは、なーんだ。星は昭和の未修正部分を隠す無敵のガード!

 そのいみなああああああああああああん、だああああああああああいいいいいやあああああああああああああ!」


 ――どうすんだこれ。

 一匹でもここから逃げ出したらダメな生物じゃん!

 それが330万以上?

 330万以上が俺を殺すのだけを目的に攻めてくる?

 駄目だ、絶対殺さないと。

 でも人殺しはいやなんですけど!

 あ、人間でもないデコイでもない亜人か?

 怖い。

 当たり前だろ、マジ怖えよ!

 この国も、

 婆もメスガキも、オーガも!

 いいのか?

 俺、あれらをぶん殴るのか?

 あ、ライフルで撃つのか、でも死ななかったら?

 大胸筋で超文明の遺産のレーザー弾いたら?

 すげー怒って余計に全員でリンチにくる?

 殺すしか、人殺しになるしか、方法がない。

 あ、オーガだから、人じゃない。

 さっきも言った。

 なら、いいの?



 とか思ってたら蒼紅さん。

 傭兵にドンと、背中を押されてコロッシアムに突き飛ばされる。



 ……戦場だ……



 ばしゅ~~~ん。

 そんな音だしてレーザー柵が展開。

 つまり入場口、つまり出口は塞がれた。


「……ふぇ?」


 とか思ってたら!

 門を閉めた守衛が片手で中指突き立て、顎を付き出し、反対の手で親指で自分の喉を掻っ切る仕草で、親指を真下に!


『死んで来い、てか、死ね。誰もお前なんかの勝利はのぞんでねーんだよ、

 リリキャルたんと会話しやがって、

 吐息をすいやがって、ぶっ殺されろ!』




 そんな顔。




 いや、今のこいつの思念!


 ――ぶっ殺してやる!


 でも蒼紅さん振り返る。

 大軍勢?に。


 違う、いきなり始まった大歓声にだ。

 しかもめっちゃ大歓声で――


 勇者! 勇者! 勇者! 勇者!

 キル! キル! キル! キル!

 勇者! 勇者! 勇者! 勇者!

 キル! キル! キル! キル!

 キル! キル! キル! キル!

 キル! キル! キル! キル!

 キル! キル! キル! キル!

 キル! キル! キル! キル!

 勇者なんざキルヤさんだ!

 死ね!

 リリキャル様こそ救世主!



 ――うん、明確な殺意だ。

 てか殺意しかねぇ。

 キルは敵をキルではなく俺がキルされろ――つまり、死ね。

 なにこの群衆。

 敵も味方もアイドル性病持ち男経験三桁後半余裕と噂の子。

 でもファンは信じない。 

 バックミュージシャンを全部、

 不細工ドラマー以外を全部性的に喰っていたとしても、

 ドラマーが嫉妬!

 始まるリベンジポルノ!

 いや、そんなのどうでもいい!

 妄想も疲れた!


 ――なにこの世界。

 まさに俺の死亡しか望んでねぇ。

 俺、期待されてる終焉文明星崩壊救世のメシア・勇者様じゃないの?




 返せ! 返せ、リリキャ! 返せ!

 返せ! 返せ、リリキャ! 返せ!

 取り返せ、キャル様!

 返せ! 返せ! リリキャル返せ!

 屍れ! 葬れ!

 どっかのヘナチョコ!



「……」



 リリキャル、リリキャル、キャル様、キャル様、

 キャル様、キルヤ様、

 きんたま蹴って!

 キャル様、キルヤ様、

 裏から蹴って!

 キャル様、キャル様、

 情け容赦なく叩き潰して!

 キャル様、キルY――



「……」


 最後の方の名前は誤解を生みそうだが。


 ……ファンらしい……

 ――あのリリ助の?


 いずれにしろ、

 何か似てるキャラ名だと今理解。


【ぶっころすぞ?】

 的なアレか?



 まぁ、あれだ。

 リリキャルのか、

 キャ●のか知らないが、

 まぁファンなんだろう。

 俺的にはコッ●●たんだが。



 キャル様、キャル様、きんたま蹴って!

 キャル様、キルヤ様、裏から蹴って!

 キャル様、キャル様、情け容赦なく叩き潰して!

 キャル様、キャ――


 キャ●だ。

 もうリリキャルもキャ●もどっちも欲しい系だ。


 思わず蒼紅は背後を振り返り、レーザー格子の向こうで仁王だって、

鼻を鳴らす小さな覇王メスガキを一瞥。



 そして観衆へ視線を戻す。

 味方のはずの民衆観覧席お座りモードの輩共からひそひそ声がしたのだ。


 声援の中で聞こえる、あれ、これってパッシブスキル?


 さっきからリリキャル様の近くにいるあれは何なんだ?

 婆様の近くにいる者なら許されるのか?

 リリ様の吐いた吐息が吸えるレベルの近さ。

 許せねぇ。

 ぶっころす!

 あれ、救世主だって話だぜ?

 え、マジ?

 ワロス!


 え、異世界でもワロスって使われてるの?

 とか想ったら、



 また群衆の声が鳴り響く!



 異世界、

 異世界

 異世界転移者、

 神の使者、

 リリ様の前にいるなら、

 破裂して死滅!

 異世界野郎は糞ったれ!



 なんかノリが最悪だ。

 無影は咄嗟に踵を返してレーザー格子の前に駆け寄る。

 そして勇者として婆やリリキャル、衛兵に巫女どもに、叫んだ!



「いれろ!

 いれて!

 いれてください、

 おねがいしゃっすからぁぁ――

 無理無理、無理だって、

 あんなん相手できないって!

 怖い、怖い、怖い、無理無理無理無理むりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」



 馬鹿じゃねぇの?

 これ勝てる奴いるのか?

 ゲーム脳とアニメ脳から離れて冷静に考えて!




     *****




 つまりレーザー格子の向こうにいる、

 リリ助とか、

 これを企てた糞婆とか、

 御付の護衛兵とか巫女さんらがいるから懇願した。

 レーザー格子なので掴めないから、周囲の壁を叩いた!


「ねぇ、ちょと、考えて。

 僕まだレベル1

 やってきたての、一般人と変わらないレベル!

 僕ちゃんレベルが1なの!

 リリ助、お前なら分かってくれるよな、この世のヒロイン!

 ヒーローをたすK――」


「――やだ、よくみたらオーガって結構イクない?

 男らしくて、

 粗野で、タフガイで、

 素敵……

 きっとあっちも絶倫確定?

 これ、旦那にするならさ――」



「きいちゃいねえええええええええええええええええええええええ!」



 隣で慟哭の叫び上げてるのに、

 雄の津波を見て恍惚系の顔しちゃって、

 ――超ビッチじゃねぇかよ!

 処女系の顔して、もう処女膜から声出てないんですよ!

 ひっぴーと、やってる性病持ちだって噂忘れてた!


「少しは話を聞けリリ助!

 死んだら化けて出てやるからな!」



 蒼紅の率直な本音。

 で、リリキャルが!



「あ?

 五月蠅えよ、弱者!

 教えたろ城門の警備オッサン。

 ――狂っちまった奴だYО!」


 すげぇ箔が付きすぎる顔のリリ様。

 勢いに押されて蒼紅が口ごもる。


 ――だって羅漢像のような覇気なんだもの!


「あ、はい……覚えてます」



      挿絵(By みてみん)




「あれの嫁さんが、デコイ種の雌が、散々レ※Pされて殺されまくったのは、

 そもそもヒョロガリじゃ守れねぇ!

 つまり今の雄がよえーからなんだよ!」


「あ、はい」


「ボケが!

 だから自分を攻めて、守れなかった奥さんと娘を想い、自分の弱さと不甲斐なさに精神崩壊、生きながら謝罪して、ああなっちまったんだろがボケ!

 ヒョロガリで髪の毛でも金髪に染めて逆毛にした三白眼の男が、

 本当につえーって思ってるのか! あ?」


「いえ、……糞拭いたティッシュ未満程度の価値すらないかと」


「そうだ!

 普段の姿じゃ、

 モテない、

 勝てない、

 かっこだけつけてやろーって!

 そんな雄は過去現在、もう無い未来まで!

 歴史が語る通り、

 かっこつけてるのは堕落の証!

 珍歩古勃てるしか脳のねぇ!

 よわよわ雑魚ちんって証明してんだよ!

 言い返せるか???」

「いえ、無理ですサーイエッスマム・サー」


「そうだ!

 理解早い良い事だ!

 お前には俺のところの親父とfァックさせてやる!」


「それは勘弁!」


「じゃあ、いけ! そして死ね!」

「ひどい!」


「行け!」

「サー・マム・サー!」




        挿絵(By みてみん)




 ――こいつ一体どっちの味方なんだろう。

 くそ、無意識にこいつの支配下の敬語で、

 軍隊用語で返してしまったじゃないか!



『聞こえますか、蒼紅さん!』



 なんとここで、たぶんこの世界で唯一の味方キャラだろう。

 ネオさんから脳内通信テレパス!




【ネオっさ~~~~~~~~~~~~ん、マジ待ってた、こういうお助けキャラ様を。助けてええええええええええええ~~~!』



 もう恥ずかしいとか、情けないとか、そんな物、彼にはどうでもよかった。

 勇者なんだからカッコいい台詞をとか――




 ――ばっかじゃねぇの!!!!!!!!!!


 ――330万人、一斉に自分一人を殺しに来てる状況で、カッコいい台詞なんかいえると思うなよ! しかも超マッチョ人の二倍以上はある、鬼だぞ?

 本気で俺は戦えるぜ!

 とか思ってる気分は惑星戦士脳お子様は、

 中国でも北朝鮮でも米国でもロシアでも軍基地にバンカーバズーカでこんにちはしてこい!

 330万は会えなくても、

 武器を担いだ兵士が一斉に弾丸か肉弾戦か、

 君に会いに突っ込んできてくれるから!

 この殺し合い、いや、殺されるだけの闘技場の空気も、

 人数少なめだけど感じられるはずだ!

 こんななのかな、うふふふふ。

 と、笑いたくなるはずだから、

 ぜひ倒してきてくれ!


 ……でもこれだけはいえる。

 俺は嫌だ。


『大丈夫です。こうなると思って、銃に細工してあります!』


【やだ、超イケメン!

 裏情報通信マジ感謝!

 で、どんな細工ぅ?】


 蒼紅さんの切り替えの早さに突っ込みなしで真剣に話してくれる、マジハートがイケメンお兄さん。

 端的に教えてくれた。

『銃口を連中の左右どちらでもいいので、

 端っこを適当にロック。

 トリガーを引いてください。

 速攻で、コロッセオ内闘技場の貴方以外の生命を自動ホーミングで放射! 横薙ぎ一閃で皆殺しにします』


【え、やだ、それだけ?】


『はい! 急いで!』



 蒼紅は速攻銃口をオーガの両端、視界左側はじっこのオーガに、狙いを定めて、ロック。


 ……なのにトリガーが引けない。


『どうしたんですか、急いでください!』

【は、弾かれて、怒らせる、とか、ない……よね?】


『大丈夫です、僕の創った改造カートリッジが、その銃の、ユダ国の上官の放銃を速攻改良、放たれたレーザーは貴方以外の敵を自動追尾で、原子分子の結合を破壊し、素粒子から遺伝子の全てを分解消去します。

 真っ黒な塵の残骸が広がり、敵の全ては死体さえ残りません。

 レーザーの速さは光です。

 愚鈍なオーガによけれるものじゃありません』


【でも、……こわい、貴方を信じない訳じゃないけど……】


 蒼紅は、どうしても、撃てない。

 過去の記憶が、前世の記憶が、蘇る。

 試合で、強い攻撃を相手に当てたら……

 どうなるか。


 その時の感覚が、昔からジムで知り合いに、

 名前をふとど忘れした、昔一緒にサンドバックを、汚いジムの中でゴングが鳴り響くまで撃ちまくった、

 蹴りまくって、そして10歳年上の、後輩にあたる、

 あの人に見抜かれた……あの日を思い出す。


 言葉を、思い出す。




『――自分が相手を本気で殴る。

 蹴る。

 すると相手は、、それに痛いと思い、

 思った相手が……

 本気で怒って、むちゃくちゃ殴られたり痛い攻撃が力いっぱい来る!

 だから……痛い、怒らせたら凄い攻撃が来る!

 だから君は怖い……。

 そう前世で見抜かれたんだね』




 ――ネオの声ではない。

 すぐにわかった。

 そしてここにきて、姿が見えないのに会話して言い合った、




【女神……か】



 ここにきてまさかの、

 人のチートというよりどころをかっぱらった……

 あの小さな幼女、

 光に包まれて幼女としか理解できない、女神の声だった。



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