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武器を手に入れた。異世界転生だか転移したのに、一個の現地武器で喜んだ記録。



 そんな二人の会話を置いて長老が語りだす。



「そうじゃ。過去に無制限回も出会ったもしれんが、お前の中でじゃが、救世勇者様じゃ」


「うひょ、すげ、サイン貰おうかな。

 あ、貰えます?

 ここにお願いしますぅ。

 あ、でもサインって、69454507211919回貰ったきもするしぃ~いらんかな?」


「……」


「あ、でもお願いしちゃおう。

 今回は記念になるかもだし。

 ここ、ここに、

 救世主メシアの勇者蒼紅の無影君はネオ君の為に降臨しちゃったぞ♪

 ここ、ここにお願い。

 指でなぞるだけでサインできますので」


 と、どうみてもア〇ぞ〇タブレットみたいなのだされて、


 ――え、指でなぞるだけでいいの?

 と、蒼紅がサインしようとしたら。


「ストップ!

 やめ!

 先生、マジやめ。

 世界の初心者に、

 FせっXの申し込み記入欄にサインさせない。

 あっという間に資産50万から開始だったのに、

 残高マイナスになって、

 借金2億くらい秒で作って、

 謎の黒服取立人に永遠追いかけまわされるから。

 電車に飛び込んで自殺者多数の仲間いりになるから!

 バブルすっ飛んだ時に電車とまりっぱ連打は、それが原因。

 言われてるから!

 自分の老後の貯金の為に救世主利用しない!」

「……」


 こっわ!

 どうやら、このお兄さんは信用してはいけない系らしい。



「あっはっはっは、バレたか。

 これで自分の身を守りながら、タブレットやらネットでサインした馬鹿の貯金残高利用して、運よく金稼ぎできるとおもったんだが。

 ついでに指紋も盗めるしね♪

 黒服に追われて正当性を掲げて無残にも基地外どもに殺されるのは、

 つかえん女、

 神に使いっぱにされた勇者様。

 これらだから、全然平気かと思ったんだけど」


                  挿絵(By みてみん)




 ――だめだ、こいつ。

 一回殺そう。

 勇者の運命なんだと思ってるんだ。



「ええええい、もうええわい!

 話し進まんから、ちゃっちゃ、いうぞ。

 よーきけ」

「はい」

 婆絶叫。

 そして秒で返す先生とかいう見た目メカニック・ネオ。


 壁によりかかり殊勝にも話しを黙って聞くスタイルをとるお兄さんは、とても笑顔で眼差しを閉ざした。


「での、女神様から派遣されたので勇者様の実力計ってみたいんで降りてきた。

 お前さん、救世主様はまだこの世界にきたばかり、

 軽く戦闘の基本を教えてやれ。

 一応敵の武器とかを拾って持ってきちょるから、

 救世主様ように設定変更もじゃ」


 その言葉に、メカニックの黒髪お兄さんの、髪の色が変貌した。

 ブルーに!



 ぎゅいんぎゅいんぎゅいんぎゅいん



 なんか体中から赤から青へオーラと蒼髪が逆毛になって効果音。

 もともと長い髪全部が天井にぶつかるほど上がってしまい、

 ちょっと散髪いかない?

 そう聞きたくもなる。

 

 ついでに大地が地鳴りで崩壊するほど揺れだした。

 大きな女の子みたいな眼差しを見開いて、お兄さんは驚嘆の絶叫を上げた。

 そして――


挿絵(By みてみん)




「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」



 その腹から出す叫びで床に置かれた工具やタイルがはがれて浮かんでいく。

 まるでこの星の重力が、

 彼の周囲だけ無くなったかの如く!

 その中で、全部が天井にぶつかりだした時だ――


 ――かっこ悪いな。

 とか思っていたら。



「ウホ、

 つまりオラにそいつの武器をいじれってことだなや?」


「あ、うん、これだ


 背負ってた銃砲を渡す。


「頼むぜ、こいつには命を懸けてる相棒なんだ――

 下手にエンチャントされても、

 真が置けない武器に命は預けられん。

 ほんの少しの改良なら、すぐ馴染むだろうから……まかせた」


 と、ばかりに、渋い影背負って受け渡す。

 それを汲んだのか。


「おK、

 オラは別にかまわねぇ。

 つえー奴は大姦ゲイだ!

 まさか胡散臭い女神とかいう造作物が本当にいて、

 勇者伝説を本物にするとは――勇者が降臨した?

 ふぅ、何度この時を歩んできたのだろう。

 ああ、6945451919回か」

「69億4545万1919回?

 あれ、9999億8千万回?

 わすれたw」


「お、数字を読みやすくしたか。

 それ、音訓読み間違えたら大変な言葉だから気を付けろ」


「まったく……おもしれーやつ。

 だが、オラ、嫌いじゃねぇ。

 全て女神さまのいうとおりか。

 ふふ、なんかオラわくわくしてきたぞ。

 始めまして勇者さま。

 俺は滅びたホモゲイル国出身の王国最後の生き残り、

 メカニック国の神にして、ハッキングの神!

 ――人は俺を、真の名前ではなく。

 ネオ。

 ネオ・安打村ってよぶ。

 よろしく」


 と、気さくな笑顔のイケメン青髪。

 ぎゅいんぎゅいん逆毛モード、

 こいつは髪の毛染めてねぇ――と、わかるほど不似合いな髪色で、

 逆毛燃え上がり状態で握手を求め――


 ――俺は敢えて力強く握り返した。


「始めましてだネオ。

 俺はみんなから世紀末救世主メシア勇者伝説とか、

 いろいろいい名前あったと思うだけど、

 記憶なくなって、

 伝承の名をつけられて、

 まさにこれ幸い。で。

 蒼紅の無影……

 そう名付けられた――

 あれ、そういえば本来の名前も思い出せねーし」


「マジかよ、でも新しいのだってすげぇ名前だ……でも、そんな名前だった気がするよ。きっと現世もそれだよ、絶影とか無影とか、そんな感じ!」


「はは、超DQNネーム、マスゴミ発進キラネームやで。

 マジ勘弁。

 就職試験も落ちちまう。

 前世の当時テレビで言ってたぜ、

 大企業の人事の奴が、

『そんなアホな名前ひっさげてきたら、速攻落としますわ、いらねーし、親の環境一目瞭然でうちの会社のいい迷惑になるわw

 これで企業相手に摂剣泡姫=ソープだの、一等星=シリウス とか名刺ださせたら、馬鹿にしてんのか! で、取引終るwwww』

 だってさ。

 この名前がマジ、そのまんま!

 人事のあんちゃんとマジ同意見」


「なら変えたら?」


「だめだ」

 それはリリキャルの言葉。

 しかも一蹴。


 だから蒼紅もため息一つ。


「な、できないらしい。

 んで、女神にいつも記憶を完全デリートされてる、

 もう従者のロリエルフがママァになってくれて、

 おっぱい吸わせてもらいながら、ポコりンシコリティしてくれる子募集ってな求人広告マジ出して―。

 な、お子様脳みそ勇者です。

 首相と呼んでくれてもいいです。

 そういえばてぃンゴしこりてぃ乳首吸引は、

 できればリリキャルレベルの美幼女でメスガキにしてもらいたいけど」


「リリキャル嬢ではだめなんですか?」


「性病持ちになるくらい男経験人数3桁余裕超え後半って噂なんだぜ?

 いらねーよwマジでw

 しかも、こいつ加減しらねーから、

 ペ・ニス燐握りつぶされ睾丸二つを鬼クルミ爆散握力で潰されそー。

 というか全生命奴隷にでもして、

 今よりもっと逆らえなくして、ゴム手袋でならいいかもだが、

 こいつ最初から嫌悪してるの丸わかり。

 レーザーナイフで切除、されそうで怖いので止めておきます。

 妄想でも。

 なので可愛い年上彼女募集中!」


 背後ですげー殺気を感じた。

 けど、振り向かない。

 俺、見えない系で、

 え、なんだって?系、

 ぼんくら系でいいですから。

 

 そこでネオが、

 あはははは、

 と大声で笑い――


「あっはっは、何言ってるか全然わかんねーや。

 勇者、今代の君は実に謙虚だ。

 君は間違いなくこの世界の住人ではないんだな。

 僕は同じ装備を創ったり直したり、

 たまに新兵器が発想考案提出ゴーサインでたら、

 また世界に新鮮味が沸くけど。

 いつも普段と同じ。

 いつもいつも同じ事の繰り返し。

 これが人生だというなら……ここは地獄だと思うなぁ……」


「……」


 ――どういう意味?

 ちょっと理解に苦しむ無影だが。

 忘れるな相手はガイジだ。


「おk、わかった。

 そんな訳ワカメな顔はしないで、流して、忘れてくれよ勇者。

 ははは。

 えっと、改めまして。

 こんにちは僕らの守護神。

 これから君に守ってもらう一人として、この世界をも代表して歓迎するよ。

 ちなみにオラは職場は事務で兵器開発部門。

 現場で開発もしょっちゅう。

 大がかりな戦闘が起こった後は、武器や防具の修理にもまわる。

 マルチコンサルタントコーディネイターだ。

 よろしくね」


 と、気さくに再度握手を求める。

 すさまじく爽やか笑顔マンだった。 


 ――でも髪色戻してくれないかなぁ。


 爽やかイケメンになれただろうに。

 残念なお兄さんにしかみえない。


 いい加減日本人顔で染めたかのように青髪やめろ。

 似合わないんだよ、

 眉もチンゲも黒いくせに。

 アジア人ののっぺりイエローモンキーが、

 髪までイエローやらブルーにして逆毛にすんなよ、

 三白眼の金髪乎乎的日本足球小子め!


 ――おっと、思わず中国語が流れてきたぞ。

 いっつ、まいゆーもらすマン。

 でもあれはキモかったなぁ。

 だが、そんな毒電波を一蹴した時だ。



「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「あああああああああああああああああああああああああ」


「ぎいいいいいいいいいいいいいいいゃああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいいおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああ!」



 と、いきなり左右の電磁バリアな柵格子の中から絶叫。

 暗くて奥が見えないが何があった?

 とてもまともな人間の声ではない。

 というか人間の柵格子でもないのはわかりきってる、

 どこの世界にレーザーと石器の鉄格子二連打を使うか。



 想像したくはないが。

 どうやら病気か薬の実験被験者。

 たぶん叫び声で判断するなら放射能受けてまともじゃない、かたーい、骨になって都合よく爪がのびて、


 ――x――

 に、切り裂くミュータントとかだろうと、

 蒼紅はすぐに直感予想。


 まぁ、ここにいるのはそういう実験扱いされた……

 つまり敵国の捕虜だとは見ないでもわかっている。



 それかもうすでに色々終わって廃人状態の生命体、

 訳もなく唸るか叫ぶかしてるエルムの同胞なのか。




「ああ、ごめん。

 そこ、初見殺し部屋でね。

 驚いたよね。

 こいつらは敵国の捕虜で病気や薬の実験体」


 ……やっぱりじゃねえか。




     *****





「あとは色々終わって、もう廃棄物。

 って言っちゃっていいんじゃないかな。

 放射能エンジンを搭載した、色々キャンセラーな生命体を造ってるんだ。

 邪魔だから、

 装置いれて、

 放射能せっかく浴びたんだから自家発電とか、出力を機体の動力源にー、

 って考えたんだけど。

 ここロボ世界はとっくに終わった終焉世界でロボなんて性欲はけ口ロリロイドで作成究極系完結してね。

 みんな、そこに売ってもらった卵子の集合体、通称卵巣を二個入れて、

 ぱこつきながら中で受精。

 ロリロイドの栄養補給機能で妊娠。 

 つまりロリロイドと結婚できる時代があったんだよ。

 女はショタロイドで受精。

 とかね。

 まぁ、本当に生殖本能が壊れて新たな子孫が完全に創れなくなった世界が今現在ってわけだ」

「なるほど、そういう意味でも終焉世界な訳か」


 とても分かり安い説明だと思えた。 

 人類はロリ、ショタ好きの二強に分かれて、

 そして異性よりもロリ異性ロイド受精型を作り。 


 人のつながりが消えて生殖器も本能も失せたのだろう。

 だから亜人が〇う姦する阿呆な世界になったと。


「で、古臭い考えなんだけど。

 放射能発電で生きる生命体を作りたいんだ」


「……マジか」


「うん。でも、ま、なんどやっても――失敗しちゃった☆彡」


「核エンジンも生命体にいれて?」

「うん」


 にこ。

 こっちもニコ。


 でも、



 ――あっかーん!

 ……ダメだこの人、

 いや、この人もダメな人だ。



 もう牢にいる生命は、

 廃人状態の生命体。

 訳もなく喚く系だ。


 少し聞くならば、敵兵どもは、

 実験で廃人になり、

 やらされたことをたまに夢にみて、こうなるらしい。


「ここマッド・サイエンティストの『工房』だから。

 あ、僕は違うよ、兵器部門だから。

 こんな彼らを敵だからと非人道的に扱うのは、気持ちわ――」


 想像したくない事、肯定しやがった。

 でも本人は違うらしい。


 部門違い。

 でもその証拠か?

 笑顔のまま近くのバケツに。



「おええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」



 たっぷりさんだった。

 檻の叫びが悪臭もつれてきて、

 うぷっ、とはしたんだけど、

 彼には無理だったようだ。


 どうやらこの人だけは、……一部まともらしい。


 お婆も護衛もリリキャルも全部無視して、


「うぇ、汚いモノみせたね。あれ、もうみさせられたからお相子か?

 とりあえずそっち進んでね。実力実験するから」


「わかりましたネオさん、じゃ、ちょっといってきます。というか背中さすったほうがいい?」


「へへ、やめときな。男ってやつは一人で堪えなきゃいけない時もある。だから、オメェはオメェだけを見据えて進むんだ。

 オラたちはオメエを援護する。

 背後は見るな。

 仲間が倒れても、

 誰が死んでも、

 オメェは前を見続け進んでいけ……

 そしていつか、世界を救い、エルムを救い、

 星すらも救ったら――

 帰ってきてこの場所あたりの大地を掘って、作物を育ててくれ。

 まだ成功してないが、なんとか作物ができるように種子を電子で創るから。

 そして掘り出した大地から赤い血が大量にでたら、

 それは俺たちが、ここで戦ってた証だから――」


 なんか不気味にカッコいい事言った。

 ――彼は999という数字を思い出したけど、

 忘れることにした。


 イケメンは微笑み……


「あ、やっぱり自分のゲロリンで、無理!

 おっええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」


 彼のリバース再び。


「さぁいけ、行くんだ。ここにいたら、君らもまたもらい●●しかねないから。とくに勇者ロンダルキア君は、これから戦うんでしょ?

 なら体力は温存しなきゃ。

 そんで冷静に、敵を、的確に狙ってね。

 それが基本だから、

 ヒント、微風は右から左に流れている戦闘エリアだ。

 超遠距離砲するなら、覚えといて、おええええええええええええええええええええええええええええ!」



 うん、もう聞くのやめとこう。

 行った方がいい。

 どこまでお人よしなんだか。


 ありがとう……

 そしてさようなら。

 二度とこねーよ。


 そして去る直前だった。


「あ、ごめん勇者。忘れるところだった、ちょっと血液頂戴」

「何、やべーこと言ってんのお前!?(裏声)」


 そこで助け船はリリキャルさんだ。


「あ~、ちゃうちゃう蒼紅・イエス・ファザー・イエス!

 おまえは使わなかったから知らんかもだが、

 基本認証の血っていうのが武器に認識させるの。

 遺伝子構造ってやつだ。

 で、一度入れるともう誰にも書き換えできない、使えない。

 お前が後生大事に持ってる敵の銃がいい例」


「え、これ使えないの!?」


「当たり前、個人の武器は他人に扱えないように、

 認証に血の遺伝子構造を記憶させる。

 女神が創ったお前に遺伝子構造あるとは思えんけど、

 使い捨てのホッカイロみたいな扱いだから、

 ペ・ニス燐もちっこいのも理由がつく。

 別に遺伝子、子供、残さないでいいよ?

 っていう女神の宣託だとうちは判断した」

 そこでみんなが、『ホットビーンズ!』っといった瞬間、笑い出した。

 ばっちゃも、巫女様がたまで!


 ――ぶっ殺していいかな、このメスガキりりきゃるちゃん。

 俺のは刳ろ民射精ご●姦解放記念日になると、超巨大化するんだよ!

 いいたい!

 そういいたい!

 けど、意味が通じないから言っても意味なし!


 だが、さすがに顔にでたのか。

 この、メスガキ。

 ふ、っと確かに笑いやがった。


 なのに。


「はい、乳繰り合わないで~」

 と、メカニックの彼は針を腰の工具箱から出して。


 チクン。


「ちょっと指先ちくんさせて」


 ――もうしてる!?


 垂れた血をパネル版のもろだし部に流し。

 どうみてもプラスドライバーで放銃イジって。

 なんかの端末つなげてタイプ。


「はい、初期化。で、これは壊して、こいつに付け替えて、新しいデータを入力、新マスター認証っと」


『――マスター認証、完了――』


 ――機械音が鳴った!


 どうやら戦地では無理でも、メカニックの工房ならこうやって武器を自分の物にかえられるらしい。かなり部品外して、全然違うのつけてたけど。

 

 これでは新しい武器を貰った方がいいに決まってる。

 

 おぼえとこっと。


 ちなみに砲銃の横に文字が現われ、

 マスター認証完了!


 と、トリガ本体部分に文字が流れ込んでいった。


 あ、この世界の文字俺読めるんだけど、何故?

 と思う間に。


「トリガおしてみ」

 リリキャルに、そう言われて押してみると、

 トリガー部位に、


『マスターよろしくお願いします』


 音声が出る場所でもあるのか、声が出て、

 放銃のグリップ側面に文字も表示された。



「こいつは元々言語発生装置がない旧型ですね。

 今、新部品を装入して固定。

 完全に君の銃にしたよ。

 これからも気に入った兵器を見つけたらもってきなよ。

 こっちの新部品で組み込み、

 さらに威力を上げる、対応の――シャイン・チップ――ここ、この黄色い菱形ね、と同調。

 色んなことができるようにするから」


 そこで蒼紅はピンときて。

「あの、だったら……」


 と、もにょもにょ。

 おK

 と、彼は親指を出した。



「ほりゃ、救世主、いくぞ! 実力みせろ!」



 婆が切れた。

 扱いも一ランク下がった気がするのは気のせいじゃないだろう。

 ネオに軽く礼を告げて、あっという間に認証してくれた銃を持って、

 蒼紅は出陣。

 ついに通路を抜け、そこであまりに強大なドーム。

 もはや、

【コロッセオ】

【コロシアム】

 的な

【コロシアイ】

 な、場所にでた。



               挿絵(By みてみん)

           

                  


 さて、どう描写するかな。

 ここはドームの中心が望める、コロッセオ闘技場の選手入場口手前。

 周囲は、円形の、通路の清潔な白、ではない古い鉱石を削ってできた、それがたまたま白色だった、なにか。メタリックありあり科学技術の世界が、彫刻芸術に目覚めた系。みたいな壁、


 上に視線を上げれば、壁の上には観客席――全方位斜め奥までずらっと闘技場閲覧席がぎっしりだ。

 全長かなりあるコロッセオで、マジで遠くまで客席が広がり見えている。


 遥かなる究極の未来都市だった名残の世界なのに、

 こんな原始的な、それでいてみんなで観れるように、

 客を絶対入れる!

 金をとる!

 という姑息な国家の思惑びっしりな座席の、

 もう誰もここで観客満員になる事は無いだろう廃墟で無人の座席群に見送られて、蒼紅出陣。


 ただ、疑問もある。

 壁の向こうの客席だが、

 どうにも壁が厚いのか、席の一等席が壁内周部から随分離れている。


 なぜこんなに離れているのか。


 ――これでは鑑賞しずらいのでは?

 というかそもそも、ここって選手用の修練場所?

 違うよね、

 観客席、もうそれいらないよね。

 ここは当時の血の気の多い民族と国王の、つまりばっちゃの先祖のお楽しみ場だったのだろう。


 だが、今でもその無人の観客席をつけるなら、もしかしたら別の意味があるのではと、蒼紅邪推。



 ここは金を融資する金持ち招待場で。

 実験体試験的殺し合い的、敵生命体合法的に処理――殺す施設なのでは?


 ――ネオさんの言う通り、

 お婆の、

【実力見せろや――】

 という言葉の意味は早く本気の殺しあい見せろや!

 という野蛮な先祖の血が騒いでいるのだろう。

 だって、ここ、みんな頭おかしいから。

 なのだと実感してきた。



 いきなりレベル1勇者を殺しにかかるこの世界は、なんだかんだで狂っている。


 ――と、気づいた時に、逃げ出さなかった俺が悪いのか。

 それともただの運の尽きだったと後で酷く後悔するのか。



 ――両方だな。



 とか思ってたら場内アナウンスが流れた。


「さて、伝説歴史上最強様!

 もしくは最恐様!

 あるいは災凶様!

 終焉を救う者、

 救世主メシアか、

 勇者なのか、

 蒼紅の無影か!

 どうでもいいか!」


「いろいろと名前が変わるねばっちゃ」


「うむ。もう名前や伝承名がどうたらなどと、子供っぽい話しの事態ではなくなるからのぉ」


「なんで?」

「それを言う前に、――蒼紅の無影様よ」


 隣にいるリリキャル、反対側の婆。

 護衛は周囲にたくさんだ。


 その中で、ケツをリリキャルに叩かれる。


 ――こいつ、立場!


 いや、たぶん。

 ――俺ここで殺されるんだ。

 だからこいつも、もう知ったことじゃねーよ。

 からの蹴りだ。

 いつ誰が襲ってきても戦い!

 と言う事実に気づかなかった俺も甘かった。


 そんなヤバイ空気が漂う中、

 婆が言葉を止め。

 思わず彼が見たら、

 リリキャルより小さな体の背骨を丸めて下から上目遣い――というよりも矯めつ眇めつな眼差しで。


「うん? なんですか?」


 蒼紅の前で、婆はその質問でええとばかり。

 一つうなづき。



「前世で人殺しの経験は?」

「ねーよ」



「それは困った」

「困らねぇよ。なんでだよ!」



 ざわざわざわざわ、と、周囲のリリキャルやら傭兵やら御婆の付き人やら、巫女とかいうダンサー衣装のお姉さんたちも動揺。


 ――良いとこ見せないと!


 みんなおっぱいボヨンボヨンだ。


 ――良いとこ見せないと!


 ざわつく。

 皆も、

 蒼紅の脳内も。



                挿絵(By みてみん)




「――なんでよ、なんで人を殺した経験きいてくんのさ。

 俺の前世を大量殺人鬼か何かと勘違いしてないか?

 ねーよ!

 〇〇の〇〇じゃねえんだから、

 浮気相手の未成年溺酔させて、車で持ち帰ろうとか思って事故ってシートベルトさせてなくて、自分もだけど、エアクッションでて自分だけ助かり、隣席の女の子を殺すとかもねーよ!

 暴力団が裏にいて裁判官や上に圧力というか、脅しをかけて刑期楽々数年未満♪――もねぇよ!」」



 そんな不遜に鼻を鳴らして『何言ってんのお前』顔を見せてたら。



「あのさ、無影」

「なんだよリリたん」


「これからお前、死合いに出るんだよ」


「へ?――と、いいたいが、知ってるよ!

 試合って書いて殺し合いの死合いだろ?

 解ってるよ!

 さっきネオさんの口ぶりからもうわかってたよ!

 もっとかかるかと思った銃の調整さっさと初期化して渡してきて、

 パワーアップさせるとか初期化の時点で、あ、これ、後で直す話だな。

 つまり、今は使え! 本格的なパワーアップはまた今度!

 ってことだな!

 殺死合いがあるから!

 ってな!

 実力みるとかじゃなく、

 いきなり殺し合いの死合いにだすんだろ!」


 もう、蒼紅は色々諦めていた。

 それを汲んでなおメスガキは続けた。



「ああ。他の国家に負けないために、

 うちらの国の戦士たちが、

 これから命を預ける事になるだろうリーダーは救世の勇者様!

 ――共に戦いリーダーシップをみせるであろう伝説の勇者様!

 の凄さを、

 今後何かを信じたいが為に観にきてるんだ。

 まわりを見ろよ凄い歓声だろ?

 ガッカリさせんじゃねーぞボケ」


「うっせペタ胸!」

「ああ?」

「立場!」

「ぐ、汚ねぇ……」


 すごいシャクれ顔になった。

 やだ、可愛いメスガキって、ドス顔になるとマジ怖い。

 だがそれより早急に理解必須な状況発生。


             

「ところでリリ坊、あれはどういうことだこれは」

「あにがだよ?」


「観客席だよ、さっきまで無人だったのに観客席にぞろぞろ生命体が蠢いて、あれ、いつから集まってた?

 さっきいなかっただろ?

 すっごい遠くから聞こえる歓声、

 どんどん増えてて、

 なんで入ってくる気配なかったぞ。

 こいつらどっから――」


「あ、転送魔法で戻ってきたんだろ?」


 ――魔法?

 なにそれ、この世界に必要なの?

 文明極限の世界まで言った星だよね?

 言ってみたらここはプ※デターの惑星みたいなもんでしょうよ?


「おい、ちょとまて、ここ魔法もあるの?

 機械文明の最先端の終焉じゃねーの!? 

 世界観どうなってんだよ!?」


「お前の知らない世界だ、すこしづつ学べば?」

「それを後だし設定っていうの!」



「知らんよ。確かに魔法は存在したが、魔法なんて科学で簡単に防げるし、自分の魔法を大気中にまき散らしたナノマシンが吸って、そいつのケツの穴の中に突貫させて、どかん!

 意味なんかねーんだよ、ファンタジーすぎて現実的じゃねぇ。

 目に見えない魔法なり科学が最強なの。

 せいぜいあいつらができるのはウィルス魔法で勝つくらいで、そんなん予防接種で全悪玉菌殺せるわ!」


「……」


「つまり魔法なんざ、どっかの神を崇拝するカルトより雑魚。

 で、それより、オッズはお前の即死に90ってとこだ。

 ちなみに10の方にはウチが賭けている。

 これでも信頼してる。

 下らねーこと考えないでそれを覚えておけ」


「え、おま……」


 なんだよ、こいつ良いやつじゃねぇかよ。


「勝てよ。

 死ぬな。

 死んだらウチの小遣い全部なくなる。

 昼飯なしの一か月地獄の生活がまっている。

 メスガキ胸B地区ちらちら服が買えねぇ。

 だからふざけて戦うなよ。

 本気で敵を殺せ。

 性格【臆病】、今だけは【凶狂戦士】になれ。

 じゃないと、お前の死体はゴブリンの糞貯めゴットん便所に入れて、腐敗したあと、そのまま女神様のいる天界に転送してやる!

 女神も神も全員ゲロさせてやる!

 一週間は飯が喉を通らないようにしてやる!

 おっこられるぞ~。

 でもいやなら、お前はただ死ぬ気で勝てばいい!」



「お前、この世界、どんだけゲロ好きなんだよ!

 観客含めて人類、いや生命体全員戦闘狂なんだよ。

 観客席全部埋まっちまって、立ち見まで出てるぞ!

 昭和の何時間でもいていい、ごろつきが煙草の灰皿満載にして、映画飽きて寝てるだけの場末の映画館みたいになっちまってるぞ!

 この異世界もんじゃ大好き狂乱野郎どもが!

 しかも、どこのどいつだ、こんな世界考えたの!

 いきなりラノベ的勇者の記念すべき異世界転生、いや、転移か、初めての戦闘が!

 ただの狂気の沙汰に行きついた糞共の賭博死合いになってるじゃねーか!

 そういうの第二期の中盤とかのストーリー展開なはずだろ。

 序盤で、

 今始まったばかりで、

 いきなりおっぽり出す系とか、異世界物でやっちゃだめな奴系だからねこれ!

 賭け事とか、オンラインだとか、奴隷がもらえるとか!

 お子様だまして後で、

 そう言う世界もあるんだよ!

 戦闘本能洗脳戦略じゃねーか!

 このノリで世界が続いたら、

 序章の序盤で禁書目録扱いだぞ!

 どうなってんだこの世界!?」


「そんなチョベリバモードで、キレて、グレるなよ」


「死語!

 ええぃ、そうじゃない!?

 というかオッズ90敵、って事は、

 救世の勇者の死を90%望んでるってどんだけだよ!

 イカレ通り過ぎて脳ミソ高放射能雨と超強、いや超狂酸性雨の気化した大気吸い込んで頭の脳みそ脳汁に変換されて鼻から全部流れ落ちたんじゃねーか!?」


 と、絶叫してたら、

 そこで婆が割って入った。



「勇者様、続きは儂がお話しましょう。

 勇者様の降臨を疑っておる者が兵の中には大勢いますのじゃ」



 ――あ、それは確かに。

 いきなり、ちーっす、勇者でーすw



挿絵(By みてみん)





 じゃ、やりちん竿役が、主人公役のひょろがりチビから、くっついてる幼馴染とか友達をペ・ニス燐で楽々堕とす!

 の、主人公と同じだ!

 最低レベルだろ?

 って疑う!

 おれでもだ!



 ――で、婆が無視して続けた。

 メガホンで。

 この時代にメガホンで!


 俺は耳だけ傾けた。


「あ~あ~。

 耳とケツの穴と泌尿器のアナのカスをこそぎ落としてよーきけ、この糞っ垂れ共!」


「……」


「こちらにおわす御方をどなたと心得る!

 畏れ多くも口先の救世勇者!

 メシアたられるあらくれ勇者!

 悪・即・射精!

 ――蒼紅の無影様にあらせられるぞ!

 己ら頭が高いわ!

 控えおろう!

 クワ!」


 と、婆が怒髪天衝く勢いで成敗!


 みんなが、へへーと、座席座ったまま平伏。

 そこに婆が続けた。



「よいか!

 伝承は真実!

 女神様の言葉は儂の妄想でも幻聴ではなかったわ!

 ほんに神代の時代から伝承されたり、

 されなかったり、

 口伝された伝説の御方。

 この方を殺さないと殺される世界!

 そう、敵軍は恐慌必須!

 まさに自分らの命を絶対絶命に至らせる存在!

 とはいえお主たちもこの地で生き残ってきた猛者!

 勇者様はまだ降臨成されたばかり!

 色々試練という罠が隠されておるやもしれん!

 一刻も早く世界に慣れていただく必要もある。

 困りごとなどが勇者様に起こる前に貴様らは命を賭して守れ!

 その間にこの地の情勢や勢力は、この婆が口伝を行う。

 その為に貴様らは壁になって――

 死ね!

 それが貴様らの使命じゃ!」


『おっす!』


 なんかどこかの大陸の喉ちんこの南出身が造った、

 力だけ、

 32歳前後でみんなやめてく、枯れてく、

 パワー空手道場の集会のノリだ。



「うむ、良き挨拶よ。

 勇者様、皆が守ってくださる間に慣れていただきますぞ。

 もしも彼らに、

『おい、あいつまだひとりも【殺した事のないチェリーだってよ!】ぎゃははは、等と知られては大変ですじゃ。

【こんなチキンチェリーが勇者な訳ない、

 助けてくれる訳がねー、

 というかそんなモヤシ魂しか持ってない奴に助けられたくねぇ!

 自分らが一番情けねぇ!】

 と、暴動がおきて、

【期待させやがって鼻っ垂れが!

 ちょっとヤブシ区の公園の便所いこか?

 発展しよか?】

 と、ケツを群衆から求愛されて、

 掘られるほどの、まさに吸精手に語呂が早変わりですじゃ!」

 婆が可愛く叫ぶ。


「上手い事いったつもりか婆!?」


「とにかくマジ発展しかねーから!

 婆から世界を、世間の流れを知って吸収すんだよ!」

 で、リリキャルさんも叫ぶ。


「だから言ったじゃん。

 うちの武器は魔挿ゲイ掘る具!だって。

 もうあの時から敵はああいう感じなんだ!

 って理解しなきゃ!

 ヒントはだしてたんだから!」


挿絵(By みてみん)



「つまり負けたらケツを掘られると?」

「そゆこと」


 そこで蒼紅、深呼吸して――




「――還る!

 天でも、お家でもいいから、ぼきゅ還る!

 元の世界に返して!」




                 挿絵(By みてみん)





「無理」

「無理ですじゃ」

「無理ですなぁ」


 リリ助に婆、傭兵までがやれやれ、っと肩を竦めて、

 AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA、

 と、朗らか笑顔で苦笑う。


 いや、破顔しながら爆笑する。

 だからもう思念強めで、闘いたくないよ嫌だよ。

 の意味を込めて、強い思念で。


【……外人か、お前らは……】

 と、突っ込むのだが。



「という訳でもうすぐ始まるので、先に説明しときますじゃ」

【え、うそ、ほんとに大会やるの?】

「大会?」


 婆、無影、そこでリリ助、が、は?――てな顔をしたので。

 婆も衛兵どもも、

 は?

 観客も、

 は?


 ――なんか嫌なかんじ~。


 露骨に顔に出した。

 で、それみて婆が。



「相手は、全生命破滅願望志願者が創り出して野に蒔いたとされる豪の者、その軍勢。

 つまり100%敵国兵。

 その勃発した小規模、だが多数の乱において敵国壊滅攻めでの捕虜。

 エロい物語では雌共は肉玩具よ。ぐっへっへ」


 ……。

 ……。

 ……。


 この三点リーダーは、この場の全員です。

 しかも婆の妄言はまだ始まったばかりだ!


「戦闘で倒したおなごを襲おうとしたり、

 襲ってた凶悪重犯罪者。

 全員超極刑レベル。

 その中で敵味方問わず、

 エロい事、略奪する事、殺戮し続ける事、それだけを支えに俺は殺人鬼として生きてきた――な、奴は、全員とっ捕まえて、今実験材料のキメラにされたり、勇者殿のウォーミングアップで殺される。

 それが連中の運命・ディスティニー。

 で、今回はさっ処分待ちの黒墳墓より先に、

 メカニックボーイからも紹介のあった相手。

 別名、やばやばオーガ超軍団。

 じゃが脳も精神も記憶もナノマシンを色んな穴からアヘリ顔になるまでこっぴどく突っ込んで、じんわり破壊で初期化・再再起動済み。

 無実の感覚で怯える超極刑確定刑務所囚人たちですじゃ。

 さっきの檻の通路の奥におって泣き喚いたり、元の感覚に戻って覚醒した超オーガ化したのが奴ら。

 超オーガ戦士――つまりスーパー・バーサーカー。

 狂暴すぎて、そのオーガ危険につき。

 と、名札がつく始末。

 取り扱い間違えて油断すれば殺害事件多発ですじゃ」


【は、はぁ……つまりオーガ、人食い鬼だけに人間を喰う奴らか】


「ほぉ、前世でもそのような輩がいたのですな。

 人種ですか。

 うちらデコイ種みたいなものですね。

 確かに奴らは人種に似た我らデコイも亜人も食いますじゃ。

 一般家庭に押し入り強盗殺人やらかす大量殺人鬼や、

 押し入り強盗ご〇姦大量殺人鬼。

 まぁ、ある意味食いますな。

 性的に喰っちまう!

 でもある連中なのですから。

 おなじですの(にっこり)」


【……】

「……」


【……、

 ……。

 ニッコリ。じゃねぇよ……

 オーガも大概だが、婆も最低だな、

 最低な悪畜の外道の最低最悪救い無しだな」


 蒼紅の言葉に、婆がうんうん頷いて。


「そうはいうても、連中はひどいですぞ。

 例えるなら他国から来る侵略移民と同じですじゃ。

 あんなの入れたら国が亡ぶ。

 餓鬼でも解る現実ですじゃ。

 それを正しいとかほざきだす馬鹿は、

 知能がチンパンジーより足りないマジもんの馬鹿かど阿保。

 分かり安く、スパイ法さえ必要ないレベル。

 連中の奴隷が、自国から湧き出してくるですじゃ。

 正体判別は簡単。

 突然白髪になったり、

 髪を部分染めたりデブったり、

 へらへら自国の法を馬鹿にして、民衆に俺はすげー!と、認めさせてちやほやされたい、ただの承認欲求だけが自身の存在意義!

 と心を満足させる小珍もの!

 おっと失礼、

 小心者。

 まさに馬鹿が露呈してるので、

 国民も認めて侵略移民連中排除の暁には、そいつらも極刑当たり前。国の中にいる裏切り者は売国糞野郎様ですじゃ。

 ゆえにいずれ極刑。

 しかもそういうのが一番器が小さく、ブロークンアイデンティして首つりでも起こすメンタル豆腐なインフルエンサー馬鹿」


【……】


「そういうやらかす輩は侵略者ども、オーガみたいな連中でも知能はある。

 ゆえに裏で金を貰ったか、洗脳されたか、脅されて媚びる小市民な上級国民。

 そういう雑魚が国には現れる。

 国民は皆知る。ならばこそ国を動かす者は、不動の覚悟と自害の決意が必須。

それなくして上に立つは売国洗脳奴隷につき――で、処罰。

 それを受け入れる覚悟も必須。

 ゆえに儂が元老院最高議会長老を、やっておるのじゃ。

 不退転の決意と、痴れ者を速攻殺す覚悟で!

 自分らが推奨する売国で来た輩に、

 自分らの大切な物を奪われ、凌辱されて、

 どっかにもっていかれて、自分は殺される。

 何もできずに殺される、それが売国奴の運命。

 自分らと大切な者は大丈夫と思ってる、日和見馬鹿。

 じゃが、儂は違いますぞ。

 命を懸けて、勇者様をみつけました。

 じゃから――がっかりさせないでほしのですじゃ。例え性格

【臆病】

 でも、ですじゃ。

 人はいつか、怯えようが恐怖しようが、やらなきゃならない時も、来る。

 人生は、そういうものの繰り返しですじゃ。

 頑張ってほしいのですじゃ」


【……】


【……】


「ちなみに、売国奴になりさがらなくて、

 婆のように不退転の覚悟がない奴の……運命は?」


 そこで婆さんがふっと笑い。

 細めてた柔和な眼差しから、

 睥睨状態。

 その落差に、蒼紅さん、鳥肌。

 だって眼光から青白い青白い薄く闇を光にした発光状態で――



「例えるなら、

 そいつ――夫は半殺しで手足ぶったぎられたあと、

 刃を心臓すれすれで、

 肺に貫通させて、

 顎を土台に乗せた後、

 目の前で捕まった嫁さん姪っ子さん、娘さん、とかを、

 旦那の目の前でレ※プ!

 涙流してやめろおおおおお!絶叫をききながら、連中は笑顔で

【俺たちをこの国に招いてくれてありがとう、

 お礼はお前ら招いてくれた侵略移民からのだくだくプレゼントだ。

 上級国民のお前らの雌は等しく家畜国民の雌同様に全部レ※プ!】

 レ※プ!

 ついでに娘さんや姉妹さんの場合は、

 顔面殴って意識朦朧とさせてから、手足を折ってレ※プ!

 その子らが、

『なんでこんなの国に入れたのパパ!』

 と叫んでもレ※プ開始。

 夫、パパ――上級国民たる国の要は、

 国籍なくしてあげよう。

 みんな入れちゃって雑種作って、世界平和!

 とかいう、基地害軍団洗脳組。

 洗脳フラッシュ炸裂連中。

 そんなのに招かれたオーガみたいな蛮族屑。

 家畜だろうと上級国民だろうと等しく同じ。

 それに連中にとって上級の女をレ※プするのは格があがる。

 だから入国させてくれてありがとう礼にお前らの大切なもの奪って、

 レ※プ!

 とにかくご〇姦、

 いやでもご〇姦! 

 泣き叫ぶ女は4歳からレ※プ。

 気に入れば8歳で結婚。

 30で婆、いらね、で捨てる。

 エラの張った魚人系顔なら、

 中年でも熟女でも、

 新妻でも若妻でも少女でも幼女でも赤ん坊でもレ※――」



挿絵(By みてみん)



【あの、ストップ、ストップ、

 もういい、ききたくねぇ。

 ストップ。で、そいつらは極刑にしろよ!】



挿絵(By みてみん)




「ええ、ですから極刑の刑務所に捕まえておきました。

 それがここですじゃ。

 そして実験材料で今は貴方の目の前よ」


【は?】

「ガンバレ、連中を処刑するのはなんと貴方ですじゃよ勇者様!ア、キモイの想像しちゃったでしょうから、儂の若いころの映像でも見て、こころをなごませてくだされ♪」


              挿絵(By みてみん)




【【へ?】


 うわ、現実を認めたくない映像を空間に投影された。


 さすが未来科学文明世界の崩壊後、こういう映画見たいのあるんだね~。




「へ?――じゃねえよ! 嘘つけ! ばっちゃが、こんなきゃわわ系なわけない! 嘘つき!」


「そこまでいうか!リリキャルや!」



 ――俺が突っ込む前に、リリキャル絶叫。


 自分より可愛い子が過去にいた事への募りらしい。



「ふ~、いずれにせよ、じゃ。

 自分の手を穢してなお、

 言葉で止めずに、

 その血塗られる手で相手の息の根止めて、その血で手の血を洗うのですじゃ!」


【え?……】


 なんだろう。

 嫌な予感しかしない。

 裏で洗脳しようとしてた連中の筆頭の婆。

 油断ならねぇ相手だ。

 全面のクレイジーオーガに、背面のサーベルタイガー。

 そんな感じ。



       *****




「それでも今連中が大人しく檻にいるのは見せしめがあったればこそ」


【見せしめ?】


「前回、こやつらの前で雌と雄を殺したですじゃ。

 適当に、お前らの中で雄雌二人を我らの実験道具に捧げろ。

 いやなら無作為に100匹殺す。

 足りなければ一気に桁を増やす。

 でも、お前らが雄雌選べばそれだけの死人で済む。

 さぁ、実験させろ!とな」


【……】


「レーザー拘束器具を付けた、見捨てられた二匹。

 そいつらに言い申した。

 もしも儂らを怒らせたら、まずは珍個からシュン! 

 満湖に溶岩炉から出しためちゃ固いクロムリウム合金の熱望をマンマンに入れて、しょじょんかんつうどころか痴きゅうにかんつう。

 で、切断されて、

 で、マンマン貫通されて、

 たまたまんが二つ。

 マンは、さらに二つにされる断面図リアル公開、棒、真っ二つ断面。

 数人気絶者出ましたが、

 悪人なので人権は無い。

 なので、それを目の前でやってみせたら、

 それからはイカれた連中も、

 みんなおとなしかったですじゃ~、今日この時まで。

 ふぇふぇっふぇ

 ふぇふぇっふぇ

 ふぇふぇっふぇ

 も~~っひょっひょっひょっひょっひょっひょっひょ

 も~~っひょっひょっひょっひょっひょっひょっひょ

 も~~~~~~っひょっひょっひょっひょっひょっひょっひょ」


 婆の高笑いが臨界点を突破した。

 瞬間だった。

 目が、白目がもう漆黒よりもさらに仄暗く闇色で、

 瞳孔は紅闇色に発光している。


 周囲で観客席に移動する、リリキャル達も同じ眼光に見えた。

 


 ――この婆、狂ってる。

 うん、絶対おかしい。

 みんなもおかしい。

 それとも俺だけがおかしいのか。

 もう……それすら……わからない。



「てなわけで、これから出てくるオーガ共が、

 全員が過去に犯罪経験者。

 犯罪大好き更生不可当たり前。

 一家皆殺しでもレ※プしまくった!

 レ※プした女もみせつけられた涙目旦那も一緒に証拠として食った!

 お腹の中で再会できてよかったね♪」



【……】



「連中、もうお腹いっぱい。

 オーガ一体で、軽く300件を同じ目に合わせてますじゃ。

 17時が退社時間だからレ※Pの時間だよが合言葉」


【……】


「わっはっは。

 と、この小粋な話で笑う輩。

 ちなみに雑魚モンスターとしては、

 連中は最強最高レベル雑魚モンスター種族――

 エンシェントブラックポイズンドラゴンが先代までの最強ですが、

 自然の無い世界に生えた貴重な毒キノコ喰って最近死にましてのぉ、

 最強雑魚の位に連中が昇格しましたですじゃ」



【エンシェントで、

 ブラックで、【ポイズン!】で

 毒殺?????????

 どこ行ったのポイズン!

 どこいったのブラックの意味!

 なんでポイズンの王様が毒キノコ喰って死ぬの!?】



「なので今最強はオーガ。それらを100万人以上、あれ140万?

 ザガザガザうるさい180万侵略オーガもとっ捕まえて今捕虜にして集めましての。

 奴らはいわば、

 金とご〇姦と殺戮の戦いを求め、

 その合間に殺した国や町や村の女を喰う!

 ――性的な意味合いと空腹の意味合いを重ねて!

 いわば連中は極悪非道の魔族方面的勇者軍団!

 こっちが狩られる側の経験値――みたいな最強雑魚モンスターなのですじゃ!

 しかし!

 伝承の通り!

 遂に勇者様はこちらの陣営にも表れた!」


【え?】


あした!

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