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夕焼け

 夕焼けの帰り道を歩いていく。いつものように音楽を聴きながら。車に気を付けつつ。

 繁盛しているのか分からないカフェを通り過ぎる。いつも閑古鳥が鳴いているから。

 今日何を食べようか。そんなことを考えながら歩いていく。聞き慣れた曲を口ずさみつつ。

空を見る。茜雲が流れている。風が吹いているから。

 ふと思い出した。職場で泣いていた女の子のことを。理由は分からないが。知る由もないことだろう。無理に聞いても辛いだけだから。

 帰ったら薬を飲まないといけない。処方された薬を。夕食前と夕食後の薬を。忘れること無く。

 沈んでいく太陽。夜の青が空を染めていく。黄昏の刻。緑の虹を見つけられるだろうか。

 ベストタイミング。曲の終わりと共に帰路につく。選曲はたまたまだが、タイミングがぴったりだった。

 彼女は大丈夫だろうか。涙を流していた彼女は。気になる。皆は知っているだろうか。ただ知らないのは自分だけで。

 ヘッドフォンを外し、家の中に入る。電気をつけ、着替える。上着を脱ぐだけだがね。いつもと変わらない日常。晩の時。

 冷蔵庫の中を見て、何を作るか考える。大体はパスタを茹でるだけ。レトルトのソースをかけて食べる。残りのお湯でインスタントのスープも作る。

 夕食前の薬を服用する。忘れることなく。無糖の炭酸水で流し込む。朝食前と比べると2錠ほど少ない分マシだろうか。それともどっこいどっこいだろうか。分からないがね。

お湯が沸く。パスタは8分かかる。アニソンだと2曲ぐらいか。適当に曲を流す。懐かしいアニソンが流れてきた。生まれる前のアニソンだろう。光の演出が多用されているから。

 光の演出が抑えられているようになったのは、ポケモンのアニメでポリゴンショックがあった頃だろう。その頃から光の演出が抑えられるようになった。注意喚起も同じく。テレビが面白くて間近で見ようとした子供たちがいたから。

 最近のアニメは分からない。知りたいとは思えない。期間限定の動画視聴は見かけるけども。

 お湯が沸いた。パスタを投入する。お玉でフライパンに入り切らなかった部分にお湯をかけていく。パスタ全体をフライパンの中に入れるために。

 ついでにスープ用にお湯を分ける。インスタントのスープの出来上がり。先にスープを飲む。美味い。

 パスタソースは何をかけようか。悩みどころである。今日はもう人に会わないから、ペペロンチーノにしよう。

 ペペロンチーノと言えば、正式名称がアーリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノらしい。ニンニクとオリーブオイル、唐辛子がそのまま名前になっているようだ。AIで軽く調べた程度だがね。自虐的には絶望のパスタだそうだ。具材は無くとも出来るパスタであるがゆえに。

絶望とは思えない程、美味しいのに。ニンニクの香りが残るのはネックだけども。

 8分経った。タイマーが鳴る。鳴り始めるタイミングでボタンを押す。1秒未満の世界。0,1秒とかのもの。

遊びに過ぎない。早すぎても、遅すぎても、良くないが。遊び人ゆえの性なのかもしれないけども。

 パスタを青皿に盛り付ける。そこにペペロンチーノのソースをかける。トッピングのニンニクも忘れること無く。

 テーブルに皿を置き、椅子に座り、夕食を食べる。いただきます。新着リストの動画を適当に聞き流す。ながら食いは良くないけども。一人暮らしだから気にしない。

 そして食べ終えると食器を洗う。それが自分の日常なのであるーー。


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