かけら
海の中に沈めよう。恋心を。異性を見ると恋愛脳に堕ちてしまうから。
彼女との繋がりは断ち切られた。もう二度と結ばれることは無いだろう。
チョコレートを食べて、そのほろ苦さを噛みしめる。カカオ70%のブラックチョコレートを。
メッセージは伝えられない。なぜならば、相手はすでに結ばれているから。
コメディもパロディも書けないし、作れない。読んだり見たりはできるけども。
海の中へと沈められた恋心という真珠を探し求めるなんて、野暮なものだろう。しかし、先へ進むためには必要なのだ。長い旅を歩むためにも。悲恋の真珠を像にはめ込むためにも。
赤い糸で結ばれてるなんて、幻想にすぎない。そのことを伝えても聞きはしないのだろう。信じ続けた先は盲信。それは誤解に基づいている。石は食べることができないと言うのに。
ほろ苦さを噛み締めた次は、どうするのか。甘いケーキを食べるのか。チョコレート尽くしの一時を。心から楽しんでいる。それは誰にも邪魔されることはない一時となるだろう。
紡がれたメッセージは誰に渡るのか。闇へと葬られるのか。闇の女王が見ているというのに。彼女とは結ばれていない。魂は後に結ばれるだろう。そして堕ちていくのだ。
闇の女王に微笑まれて。
コメディもパロディも、書ける人は尊敬に値するだろう。読んでみた評論家たちが何かを言うとしても、作られたものは、紡がれたものは、確かにそこにあるのだから。
彼はすでに自立している。彼女の支援が無くとも。彼女の心配というのは、杞憂に過ぎないのだ。むしろ、足を引っ張りかねない。なぜなら、彼女は彼のことを視ていないのだから。
ラジオから聞こえてくるのは、お悩み相談。その悩みは彼女から彼へと宛てたもの。しかし、読み上げた内容は身勝手なもの。ゆえにバッサリと切り上げられた。過保護過ぎたからゆえに。
マスクを付けても入り込んでくる。風邪に似た症状を引き起こす。アレルギーと分かっていても、辛いものは辛いのである。花粉症というやつは。
彼の痕跡を探しているのかね。しかし、残念ながら、彼の痕跡はここで途絶えている。探しても無駄なのだよ。それとも永遠に彷徨うつもりなのかね。それは君の決定だが、不毛でもあるのだということを忘れないでくれたまえ。目隠しをしているのなら、外すことを勧めるよ。穴に落ちてケガをしてしまう前にね。
何かを卒業するならば、不毛な恋心を卒業しなければならない。結ばれることの無い恋心というのは、辛いだけなのだから。それでもなお抱き続けるのならば、相当な覚悟を決めたのだろうね。永遠に卒業できないことを背負う覚悟を決めているのだから。
波の音を聞きながら、とりとめもなく紡がれていくかけらたち。それは一体どんな言葉たちなのか。
悲しげな音色を聞きながら。ハーモニカの音色を聞きながら。夏の季節に別れを告げながら。
彼ら、彼女らは、聞くだろうか。かけらたちの音色を。紡がれた言葉を。ケーキを食べながら思い馳せていくのだろうか。はめ込まれた真珠を眺めながら。幻想を抱きながら。
覚悟を決めた者は手強い者。しかし、どこか打たれ弱くもある。そこを突いていくのか。
かけらたちの言葉は、どこまでも続いていく。繋がるようでバラバラになりながらもーー。




