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モノクロ写真

 不思議な写真を見つけた。古びたモノクロ写真の中の本棚に、色とりどりの本があるのだ。 

すべてがモノクロの中で、本棚だけが色彩を放っている。今にもそこにあるかのようにして。

一体どういうことだろうか。謎である。もしかしてこの写真は加工されたものなのかもしれない。本棚だけに色を付けて、あとはセピア色にしただけの。

 しかし、そうだとしても、この写真の意味は何なのだろうか。何かのテストだろうか。考えてみても分からない。あるいは答えがないものだろうか。そうだとすると、不気味に思えてくる。

 アルバムに化けた怪物なのだろうか。そうだとするとこの写真が怪物なのだろうか。

だとしたら小さな怪物なのかもしれない。けれども、それを証明することもできない。弱いフリをして相手を油断させてから、一気に襲い掛かる強い怪物の話を最近見たからだ。

 この写真もそれと似ているのかも知れない。今のうちに破り捨てるべきだろうか。

迷いが生じているなか、不思議なことに本能からの警鐘が無いことに気づけた。考えすぎていたからかもしれない。深呼吸して心を落ち着かせる。本当にヤバいものは、本能が警鐘を鳴らすものだから。

 ただの加工された写真かもしれない。撮った人が悪戯を仕込んだだけなのかもしれない。

恐怖に駆られるようなものを。ただの悪戯心なのかもしれない。だとしたら心臓に悪い。

しかし、なぜあんなにも考え込んでしまったのだろう。それが不思議で仕方ない。

 刺激に飢えているからだろうか。退屈な日常を過ごす日々の中で。真相は謎のままにしておこう。そうしないと、またあのモノクロの写真について考え込んでしまうのだからーー。

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