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頂き

 それは頂きにいた。とある山の山頂に建てられた館。その扉の向こうにいた。

 それは待っていた。自身を打ち倒すことのできる挑戦者を。しかし、どれくらい待っても来なかった。 

 館の扉が開かれることはなかった。それは退屈を感じていた。

 その理由は、それが放つプレッシャーが扉の向こうから放たれており、開けようとした者はそれのプレッシャーに膝をつき、悟ってしまうからだった。戦う資格が無いことをプレッシャーだけで思い知らされてしまったから。それはそのことに気づいていた。プレッシャーを乗り越える者が現れないかと期待しては、溜め息を吐く日々を送っていた。

 どれくらい長くいただろうか。分からない。けれども年月を数えるのも、いつからか止めてしまっていた。どうせ待ち続けていても何も変わらなかったから。 

 裏口を作っておけば良かっただろうか。それはそう思ってもいた。しかし、裏口は無かった。作るのも面倒になっていた。

 どれくらいの年月が経ったのだろうか。それは分からなくなっていた。長い時を感じていた。

退屈な日々を終わらせる。その存在を待ち続けている。それが放つプレッシャーに屈しない者を。いつまでもずっと――。

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