たのしい?おいもほり2
「サム、ノアに謝れ」
「…いやだ」
「サム、謝るんだ」
「やだっ!」
「サム!」
「そいつがわるいんだ!にいちゃんはおれのにいちゃんなのに!」
…あらまぁ。つまりサム君の言動は僕にお兄ちゃんをとられると思ってのことだったのか。
それを聞いたリンクスはサム君の頭を撫でながらしゃがみこむ。
「はぁ…。確かに、今日はノアにつきっきりでお前にかまってやれなかったな。寂しくさせて悪かった。でもな、自分より小さいヤツをいじめるな。それはカッコ悪いことだぞ。ごめんなさいが言えないのもな。俺にはそんなカッコ悪い弟なんていないぞ」
「…いやなこといって…つきとばしてごめん…」
サム君はカッコ悪い弟というリンクスの言葉に思うところがあったようで素直に謝ってくれた。
「いいよー」
そう返すとほっとしたように力を抜いた。素直ないい子じゃないか。リンクスが可愛がるのも納得だ。
「サム、ノアからしたらお前の方が大きい兄ちゃんなんだぞ。しゃんとしろ」
「おれが、にいちゃん…?」
精神年齢は僕の方がだいぶ上だけど、今の僕の見た目は推定3歳児だもんな。
「サムにーたん?」
首をかしげてそう読んでみるとサム君は首まで真っ赤になった。
「ちゃんとごめんなさいが言えて偉いぞサム。ノアもいいよって言ってくれてありがとうね」
「お前も今日から兄ちゃんだな!」
静かに成り行きを見守っていたイル君とニコ君もこっちへ来てサム君を撫でたり肩を組んだりしてる。うんうん。仲良きことは良き!
さて、大団円ということで、
「おやちゅのじかんでしゅよー!」
◇◇◇
「母ちゃーん今日のおやつ何ー?」
「母ちゃん特製蒸かし芋だよ」
「えーまた蒸かし芋かよー」
「文句があるヤツは食べなくていいんだよ」
「うそうそ食べるって!」
カレンさんとニコ君のやり取りに笑いつつテーブルにつく。
僕の隣にはサム君が座ってる。
「ノア、かあちゃんのつくるふかしいもはうまいんだぞ!いっぱいくってでっかくなれよ!」
「あい!」
「おれがとってやる。あついからきをつけるんだぞ」
「あいがとーサムにーたん」
「おやまあ、甘ったれの末っ子がどうしたんだい」
「おれもきょうからにいちゃんなんだ!」
驚くカレンさんにサム君は大きな声で返す。そんなサム君を見て笑ってるリンクス。
うんうん。仲良きことは良き!
そしてカレンさん特製蒸かし芋は絶品でした。うまー!
焼くならもちじゃなくて芋にしなさい
という親父ギャグを本文に挟むかどうか悩んだ末に後書きに載せることに←
あと蛇足ですが、今話で言ってるおやつは3時の甘いお菓子ではなく虫養いのことです
今日も読んでくださる皆様に感謝します
ありがとうございます




