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たのしい?おいもほり1

「皆おつかれさま。さあご飯にするよ!」


夢中になってお芋を掘り続けていると、カレンさんからお昼を告げられる。

汗を拭くとタオルが茶色くなった。あらら土まみれだ。

あちこち汚れた僕をリンクスがきれいにしてくれる。

すると感じる視線。それはサム君から。

僕がサム君の方を見るとすぐぷいっと顔を逸らす。さっきから何度もこんなことをしてる。

うーん警戒心の強い猫さんみたいだな。仲良くしたいんだけどな。そう思いつつテーブルにつく。

今日のランチのメインは鶏肉とさつま芋のクリーム煮です!

ぷりぷりの鶏肉にホクホクのさつま芋、塩分不足にならないように濃い味つけにしてあるのがまた美味しい!


「おいちー!」


「はっはっはっ!そうかいそうかい!たんとお食べ!」


「あい!」


うまー!労働の後のご飯は最高だね。もぐもぐ。

お土産に持ってきたチーズケーキも食べて、しばらくすると眠気がやってくる。


「おやおや、おねむみたいだね。リンクス、ベッドまで連れてっておあげ」


「おー。ノア、一回着替えるぞ」


皆は畑に戻るからそのままだけど、さすがにこの格好でベッドには入れない。

さすがリンクス(お兄ちゃん)、テキパキと着替えさせてくれる。


「うし、ベッドいくぞー」


「おやしゅみなしゃいー」


皆にバイバイと手をふってベッドまで連れていってもらう。


「またあとで来るからなノア」


ぽんっとひとつ布団を叩いてからリンクスは出ていった。

いつもの布団と違う匂いにちょっと落ち着かない気分になる。

何度か寝返りをうっているとドアが開いた。そこにいたのはサム君だった。おやおや何かご用かしらん?


「おまえ、ちょーしのるなよな!さっさとかえれ!」


ぽかんとしてるとサム君はふんっ!と言って乱暴にドアを閉めていった。


「…えええ…?」


どゆこと?とは思いつつも子供の体は睡魔に勝てず、あっさり陥落した。


◇◇◇


目が覚めたので起き上がってベッドから降り、側に置いてあるオーバーオールにもう一度着替えて部屋を出る。


「おや、起きたのかい?」


キッチンの方へ行くと晩御飯の下ごしらえをしているカレンさんがいた。


「あい、おはよーごじゃましゅ」


「おはよう。丁度良かった。もうすぐ蒸かし芋ができるから皆を呼んできてくれるかい?倉庫にいるはずだからさ」


はい喜んでー!

ふたつ返事で倉庫へと走って向かう。

そして倉庫まであと少しというところでサム君に遭遇した。


「おまえまだいたのかよ!かえれっていっただろ!」


「えっと…」


そんなこと言われましても。今日はお泊まりすることが決まってるし、お迎えは明日だし。

何よりまだお芋を堪能してない!

今まさにカレンさんがお芋を蒸かしてくれてるし、焼き芋もまだ食べてない。それにカレンさんなら芋料理のレパートリーもきっとまだまだあるだろう。それを味わわずして帰れるか?否!

石にいや芋に噛りついてでも居座ってやる。

そんな僕の態度に焦れたのか、ずんずんと近寄ってきたサム君に思いきり突き飛ばされた。


「かえれったら!」


「あう!」


「サム!」


ズベンと尻餅をついたと同時にリンクスの声がした。

駆け寄ってきたリンクスに起こされる。


「大丈夫かノア?」


「あい、だいじょぶー」


「サム!お前ノアを突き飛ばすなんて何考えてんだ!怪我したらどうするつもりだ!」


いつもと全然違うリンクスの様子に驚いて固まってしまった。

そしてサム君も同じように固まっていた。

おやおや、何やら不穏な様子…

今日もお越しいただきありがとうございます

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