スイーツかくめい☆きゅうきょくのスイーツ、なんじのなはチョコレート!2
乳鉢の中にいらっしゃるチョコレート様は、僕の目にはとっても美味しそうに見える。
けど、皆の反応はイマイチである。
「うーむ、すげぇ色だな」
「溶けた木の根にしか見えないわね」
「雨上がりの土の色だな」
「カクの実と食品を混ぜるなんて発想はなかったなぁ」
まあ初めて見る物だし、そもそも薬として研究されてる物だし、微妙な反応も当たり前か。
ならば、味見のお役目は不肖、このノアめが引き受けようではありませんか!
「ベンジャミンしゃん、こりぇ、あじみしましゅ」
「コレをか?おいベンジャミン、大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。反応はありません」
心配そうなジンさんに問われて、ベンジャミンさんは体温計を振りながら問題ないと応えた。
「ベンジャミンしゃん、それなんでしゅか?」
「ん?これは毒の有無を調べられる簡易検査魔道具だよ。調べたい物に先端を差し込むと、色判定が出るんだ。まぁ、毒の有無が分かるだけで、その詳細までは分からないから、本当に簡易的な道具だよ」
「ふぇー」
何それ超便利じゃん!やるな体温計!
…いや見た目完全に体温計だからついそう言っちゃうんだよね。ま、まぁいいよね!
「ならまずは俺が試す」
「あら、アタシも味見するわよ」
「俺もするぞ!」
「勿論、僕もしますよ」
結局全員するんじゃん。
ジンさんは心配が先にたってるけど、他の皆さんは好奇心が隠せてませんのことよ?
さっきの反応とは裏腹に皆乗り気なのは僕への信頼の証なのかしらん。
いや、あえて言おう。スイーツへの信頼ではなく僕への信頼だと!…だよね?ね?
それはともかく。
チョコレート作りに関しては僕も正真正銘の素人、知識も中途半端なものでしかない。
いくら味を知ってても、今回ばかりは僕にとっても未知数だ。今更ながら緊張してきた。
ベンジャミンさんが人数分用意してくれた匙を手に乳鉢の中のチョコレートをひと掬い。
皆で視線を合わせて、せーので一斉に口に含んだ。
ハッとなって乳鉢を見ると、中身はきれいに無くなっていた。
そして全員が無言で手に持ってる匙と乳鉢を交互に見ている。
はて?おかしいな?確か僕たちはチョコレートの味見をしようとしてたんじゃなかったっけ?
何で乳鉢が空っぽになってるの?あれれ?
最近では産地別のチョコレートがズラッと棚に並んでいるのも珍しくなくなりましたよね
自分は、自分が好きな味がどこ産だったか思い出せない可哀想な頭をしてます←
皆さんも是非自分好みの産地を探してみてください。楽しくて美味しいですよ
今日も来てくださりありがとうございます




