いがいなとくぎ
やっぱり王道の香りといえば薔薇や百合だよね。あとは柑橘系とか。
その二種類はマストだよね。あと何種類、あるいはどのくらい作るのか。バザーまでにどのくらい準備期間があるのか、予算はどのくらいなのか。色々確認した方が良いかな。そんなことを考えながら中庭をぽてぽてと歩く。
遊歩道沿いの花壇にはたくさんお花が咲いている。お花ってなんだか見ているだけで嬉しくなっちゃうから不思議。時折り吹く風にのってお花の香りが鼻をくすぐる。
目を瞑って立ち止まると、ぽかぽかとした陽気と風の匂いがより強く感じられる。
「あれーノア君じゃないっすか。どうしたんすか?」
声をかけられて振り向くと、バケツを持ったヘンリーさんがいた。
皆覚えてるかな?リンクスのマブダチ、春祭りでは綿あめを担当し、その練習の際に色々とやらかしたお兄さんだ。テオバルトさんの部下さんでもある。
「ヘンリーしゃん、こんちわー」
「こんちわっす。図鑑なんて持ってどうしたんすか?」
「しゃシェちゅくるのに、おはにゃみてりゅの」
「そういえば前に間引いた花持っていってたっすね。また作るなら、花集めるの手伝うっすよ!」
そういえばヘンリーさん、お花のお世話を担当してるんだよね。色々相談にのってもらおうかな。
「いいかおりのおはにゃがほちいんでしゅ」
「オッケーっす!香り重視でいいんすか?」
「う?」
香り以外に重視するものがある?…食べられるとか?…いやいや冗談だよ。冗談。
「例えばリラックスできるとか、リフレッシュできるとか、集中できるとか、花の香りによって色々効果あるっすからね!それに、もし必要ならハーブもあるっすよ!」
アロマテラピーというものについて、僕は最低限の知識しかない。お花やハーブの組み合わせ毎の効果についてはちんぷんかんぷんだ。
もしかして、ヘンリーさんって実は凄い人なのでは?
これは新たな教室「教えて!ヘンリー先生!」開講しちゃう?
ヘンリーさん結構好きなんですよね。
再登場出来て嬉しいです。
今日も読んでくださる皆様に感謝いたします
ありがとうございます




