23話 染まって行く魂
迷魂状態の太史がミントの元へ向かって行った
ーー数分後ーー
聖樹の森にとてつもない重圧が発生する、するとそこに真龍アルティマを含む3体の真龍が現れた
無論、分体として!
あら、何事かと思ったら真龍の叔父様だったのね
お供を連れて権現するなんて、どうしたのかしら?
あの子なら今は居ませんよ
誰かと思ったら、女神レイナの嬢ちゃんか!
奴は居らんのか?いやな、先程まで龍の集いをしておっての、その時にイキナリ呼ばれてのじゃ、集いの最中だから無視しておったら、突然の糞ジジイ呼ばらり
ホッホッホッ儂は別に気にせんじゃったがな
コヤツ等が聞いておっての、怒って着いて来おったわ
もう面倒だから、面通しさせて少し説教でもと思ったのじゃがなぁ、居らんのなら仕方ないしゃろ
お前ら帰れ!
〔いや、帰りませぬ!我等が長でも有る真龍様に対しての無礼は捨て置けませぬぞ!〕
ほれ、この通りじゃ!本人が良いと言っても一向に
聞く耳持たんのじゃよ、困った物よのう
あらまぁ、頭が硬いのかしらね、もう少し柔軟に物事を考えないと大変よ
〔何だ小娘が、女神とは言え真龍様の前であるぞ!〕
いい加減にせぬか!貴様が小娘と言った女神はなぁ
生命を司る女神ぞ、貴様も何れは真龍に至るならば
相手を見て物を言わんと身を滅ぼすだけじゃよ
〔ははっ、申し訳御座いませぬ謝罪を致します〕
あら、別に良いわよ!気にしてないし怒っても無いわ
その辺で良いであろう、レイナの嬢ちゃんや、奴は何をしておるんじゃ?
あら、気になるのかしら?叔父様なら教えても良いわ
かくかくしかじか…………………………………………
って事になっているのよ!
ワハハハっ、全く彼奴は退屈せん奴じゃな!今度は
混血の娘を構っておるのか
いや構ってるって、叔父様からはそうなるのかしら?
しかしのう、ハーフエルフじゃったか?その娘が気に入ったのであろう?じゃ無かったら助けたりせんわい
しかしハーフの娘じゃと番にはなれんぞ
いや、だからそう言う話しじゃないって!もう!!
これも試練かのぅ、自ら試練に飛び込むスキルとか持っとるんじゃないか彼奴は?何にせよ成長に繋がる
もう、叔父様はあの子の成長にしか興味がないの?
当たり前じゃ、ようやくじゃ!暇を潰せる奴を見つけたのじゃからな、人族や混血なぞに興味は無いわ
彼奴が何処まで行き着けるのかが今は唯一の楽しみ
嬢ちゃんこそ、分かっておるのか?誕生から今までに
位階を数段も上がった奴なぞ、そうそう居らんよ
まぁ、そうね、そこは予想外なんだけどね、何か忘れて無いかしら、位階を上げた原因は叔父様にもあるの
よ、何か加護?か何か渡したわよね!
う…うむ渡したな、何か面白そうな事でも起こればと思ってのぅ
そ、それでかの?彼奴の体を守っておるのは?そこの横に居るのがハーフの小娘か……どれどれ
ちょっと!叔父様!何しているの?駄目よ余計な事は
な〜に、ちょっとしたお呪いじゃよ、お ま じ な い
そんな目で儂を見んでくれ
どれ、ジジイはお暇しようとするかのぅ、小僧が帰ったら伝えておいておくれ、後で説教しゃとな(笑)
シュン
ふぅ~帰ったわね、全くもう!真龍の一族だなんて
私には荷が重いわよ、はぁぁ〜びっくりしたわ
叔父様も叔父様よ、生命を司る女神って、言っても畏れられてたのは母上よ、私はまだそこまでの力なんて無いんだから、プレッシャーかけないでよ
あの子は分かってるのかな?普通無いわよ!
此処には居ないけど私達の女神姉妹と真龍の叔父様が気にいってる存在なんて、すっごい贅沢者だぞ!
頑張りなさい!
ーーーー ジュダの街 ーーーーー
スラムの外れにある空き地の半壊している小屋の前
ここか?ミントの家って、こんな所に住んでたのか
おーいミントー、居るか?ミントーいたら返事くれー
居ねぇのか?そ〜っと中を覗くとベッドの上に迷魂のミントがいた、何だよ居たのか!迷魂になっても泣いてるのか、ズキッ胸が痛い 正直何を言って良いのか?
声をかける事が出来ずにいた数十分、ミントはずっと
お母さん、お父さんって呼び続けてる泣きっぱなしだ
くっ、何時しか俺も泣いていた
くそっ、なんて声を掛ける?鷲だけど今は鷲じゃねぇ
ミントを追い込んだ人間の姿だ、どうする?どうする
ゾクッとした、な 何だ?小屋の壁から黒い染みが浮き出てきて実体化した、実体化と言っても迷魂状態だな
あれも迷魂?か…
どんどん現れ10体程か、俺を無視しミントを囲んだ
ゾクゾクっとした時に、レイナ様から言われた事を思い出す、邪魂って奴か!ミント離れろソイツは…
お母さん、お父さん、皆も迎えに来てくれたの?
私、ずっと待ってたんだよ!
お、おいミント、お前一体何を言ってんだよ、ソイツはお前の両親じゃねぇ、目を覚ませ!
〔貴方は誰?何で人族が私の家にいるの、出ていって
もう充分でしょう、まだ私を虐め足りないの?
もう辞めて、お母さん、お父さん、助けて!!
人族が死んでも私を虐めにくるよぅ、うぇぇん〕
また泣かしてしまったな、ミントごめんな!
でもなソイツは違うんだ、お前を騙してるんだよ!
気付いてくれ、頼むミント話を聞いてくれな、頼むよ
〔貴方こそ私を騙して、虐めて、そんなに楽しいのお願いだからもう、そっとしておいて、私に構わないで私はハーフエルフなの、穢れた存在なんだから!〕
うぐっ、何か変な波動見たいのを受けた、俺の心に
ドス黒い何かが生まれた様な気がした
もしかして、これが魂の穢れってやつなのか?こんな
気持ち悪くて吐き気がする、黒い感情が流れてくる
アイツらミントを囲んで何してやがる、手の様な物をミントに手を向けて黒い霧を振りかけてんな
ミントの顔に黒い血管の様な模様が浮かんで来る
チッ、ざけんなーこの黒助共め、止めないと!
近づくと霧を飛ばして来た、そんなのにーーーー
当たるかよ!避けながら飛び蹴り、そりゃっ!!
当たった黒助の本体が霧散して、また集まり復活
糞が、とにかく当たる、ならやる事は単純で結構!
ミントの周りの黒助達を蹴る、殴る、そうすれば一瞬でも離れる、オラオラオラオラァー
久しぶりの人間の体での格闘戦だ、相手がお前らなら手加減無しで行くぞー、うらぁ、そりゃっ!!
ミントは斑になりながらうずくまっている
待ってろよミント!必ず助ける、救ってみせる!!
蹴っても殴っても、少しすれば復活するだけか…
何か突破口みたいな何か無いか?ウザイな
3体まとめて蹴りで霧散させる、その時に1度だけ
手応えがあった、?なんだ?小さな何かを砕いた様な
ん?復活したのは2体だけ!あの手応えか!!
黒助達の何かを砕いたんだ、思い出せ、何処を蹴った
ここか?違うな、真ん中しゃないのか?
1度離れて黒助達を見る、よく見ると1体づつ薄く透けている、観察しながら蹴る、霧散する瞬間だった
一瞬だけ血みたいな色した結晶の様な物が見えた
あれか!!
そうと分かれば、正拳で突く、霧散した!あった結晶
すぐさま蹴る!手応えはあった、どうだ!
復活しない、活路が見えだぞ




