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22話 彷徨う命運

ーーーー沖合いの海上ーーーー

あはは、まさかマグロがこの世界にも居たとはね

しかもだよ、水面ギリギリを泳いでるなんてさぁ

これはもう俺に喰ってくれって言ってる様なもんだよ

人間の大人位のマグロがだよ!

大漁旗を背に立てて飛んでも良いくらい満足な結果だ

ん?まただな、何だこの感じは?

さっきから数分置きに頭の中がモヤッとするんだが…

なんだべ?

マグロに毒みたいな成分があったとか?

よく分からんな、そんな時は放置でいいやな

それよりもだ、少し休憩すっかな飛びっぱなしだし

あそこの崖なんかいいな、そこで休憩でもすんべ

バサバサ⤵︎ ⤵︎スライディング着地成功!!どや!

休憩とランチと昼寝のワンセット、贅沢な一時な!


ふぁっ!寝ながらビクッてなったし、何だかなぁ〜

ここに来て2~3日か?むむ、大鷲になってからなぁ

何か日数だの時間だのって気にしなくなってきたし

覚えても忘れっぽいんだわ、2~3歩で忘れる鳥頭かw

ふーむ悩。。oOそろそろ1度聖樹の森にでも帰っかな

そだねぇ〜、帰~え〜ろおか~もう帰えろうよ〜

って歌さどっかで聞いた事あんだよなぁ何だっけ?

あ!本当に帰りたくなって来た!帰りますか〜ー

バサバサ⤴︎ ⤴︎⤴︎あっ、またモワッと来たしぃ

何だかな、頻繁にモヤッとかモワッとすると気になる

何だか胸がザワザワしてくるし、変なフラグでも回収したんかなぁ


いつものコースで帰ろ、カニ様の海岸→森林道→街→

丘→聖樹の森!

おうおう、カニ様の数は相変わらず圧倒的な物量だわ

一年中繁殖してんのか?減ってない気がすんな


あっ、やべぇな薄暗くなって来たし、夜でも見えるから問題無く飛べるんだけどさ、嫌だよねぇ

ズキッ、痛!何だ?頭痛い違う頭の中がズキズキする訳分かんねぇ、痛くないけど痛いとかじゃねえ何だ?

ん?門の前で何かやってるのか?凄ぇ人集りだだな

なんだありゃ、公開処刑でもしてんのか?趣味悪ぃな

罪人か何かか?腕も足もねぇ…女…か?…


ん?見間違いか?…いや見間違いじゃねえ!

ミントじゃねぇか!!

何だよ、何でアイツがあんな目にあってんだ? ザワ

腕も足もねぇよ ザワザワ胸が感情がザワつく

ミントの後ろで騎士が剣を振り上げた瞬間だった

ミントをアイツを俺が助けたアイツを!殺すだとꐦ


俺の中で何かが切れた!

まず羽根を1本飛ばす、狙うのは剣を持った騎士だ

命中、羽根は騎士の右肩から左足にかけて突き抜け地面に刺さった、騎士は立ったまま絶命

次に周りに居た騎士と冒険者を標的にした

グルルル、グルォォォォオオ!怒りのと咆哮を上げる

次の標的はミントを捕まえている騎士達だ

そいつらにも羽根をプレゼントして地面に縫い付けた

次は、派手な騎士と周りの騎士と冒険者達

冒険者は咆哮からの硬直でまともに動けない様子

ならコイツらには水弾を食らわしてやる

呆気なく倒れる15人程の冒険者達、それ等を踏み潰しながら騎士達に飛び掛り鉤爪で襲い掛かる


ある騎士は、鉤爪で掴まれ爪で全身を貫かれた

ある騎士は、嘴で腕を噛まれ振り回され投げ飛ばす

ある騎士は、突然出現した槍の様な物で串刺しに

残った騎士、貴族の男、集まった住民達は想像してなかった、こんなにも一方的な状況になるなんて

目の前で繰り広げられる地獄の様な出来事が信じられずに立ち尽くす貴族グロウ

馬鹿な、馬鹿な馬鹿な、こんな事があってたまるか!

誰か、あの魔獣を倒すのだ!

このパニックの中でそんな声が聞こえるハズもなく

聞こえているのは、その魔獣呼ばわりされて本人のみ


ꐦああ!んだコラ、魔獣呼ばわりしやがってこの野郎

水弾を足にプレゼントしてやっから!大人しくしてろや。テメェには聞きてぇ事もあるしよ!


ぐぉ、私の足が!グロウの右膝から下が水弾で弾け飛んだ

魔獣の癖にこの高貴な私に攻撃するとは!殺してやる

這いつくばりながらもグロウは魔獣を睨む


このまま街全体を攻撃しかねない大鷲に誰もが何も出来ず、何も言えずに逃げ惑い、隠れ、中には諦める者もいた

そんな中、門番だった男は1人ミントを騒動の中から

抱え移動し、手当をしていた

この男はミントに対して良い印象を持っていなかった

だが、この数日間のミントを見ていて哀れにも思っていた、亜人は嫌いだがこんな扱いをして良い訳ない

見た目にももう、駄目だろう!そんなミントをみて

せめて最期だけは人並みに…


腕や足を無くして行くミントを見て、何を思ったのか同情したのか分からないが、体が動いていたのだ

この後、一体どうなるのか?分からないが少し離れた場所でミントを、そして街を見守るしかなかった


門番が見守るなか、大鷲は騎士や冒険者そして集まって煽っていた住民たちを相手に多大なる犠牲を出した

門の前に集まっていたもの達に無傷な者はほぼいない

一番軽くて部位欠損している者だ

一方的な惨劇だった、少し考えれば分かる物でもある

普段の大鷲は、この街の上空を飛ぶワイバーンをあっという間に狩る存在だと!この付近では間違いなく

絶対的強者なのである、人など取るに足らないと


そんな状況に陥った様子を見ていると何か聞こえる

(お…母さん…)

ミントが掠れた声を上げる、僅かに聞こえる程の声


ギュルル!

ミント!こんな事してる場合じゃねぇ、バカか俺は

どこに行った?

あそこか!毛布みたいのを掛けられて寝かされていた

この男が助けてくれたのか?

(おいミント聞こえるか?俺だ、大鷲だ!今直ぐに助けてやるからな、もうスグだまってれよ、死ぬんじゃねぇぞ)

収納から丈夫な毛皮を出してミントに掛ける

優しく掴み、振動が無いように魔力で飛ぶ、目指すのは聖樹だ一気に行く!頑張れよミント

風の抵抗を受けないように、魔力でガバーする


光の泉に着き、泉の水を嘴で含み優しくミントに掛ける

これで少しは回復するハズだ、後はこの聖樹の果実を食べれば欠損も治るはず

ミントこれ食え!

薄らと目を開けたが…駄目だ目に力が光がねぇ

だったら、嘴で果実を少しづつ啄む、ミントの口に直接入れる!嘴で痛いかもしんねぇけど勘弁なほれ食え

何回かやって何とか、少し果実を食べてくれた

効果は絶大で欠損した腕や足も無事に生えてきた

体の傷も綺麗になくなり、見た目には健康なミントだ

だが、何だ?違和感が拭えねぇな

目は薄く開いている、声をかけても反応が無い

あんな事が有ったばかりだからな、寝て起きれば大丈夫か?どうだ?反応無しか…


その後もミントは寝たまま起きる様子も無い

起きても横になったまま薄く目を開けるだけだった

極偶に、お母さん…と呟く程度


どうすれば良い?俺はどうすりゃ良いんだ?流石に

何日も同じ様な状態が続いたら異常だって気付く

ただ俺に出来ることが無いってだけだ、それが凄く

もどかしい……

クソっ、何かねぇのかよ俺に出来ることがよ!


そうだ!女神様がいた、偶になら相談に乗ってくれるって言ってた

レイナ様〜助けて下さい!レイナ様〜

数十分呼びかけても何も無い

こうなったらアルティマ様〜アルティマ様ー聞こえますかー聞こえたら返事を下さい


何でだよ!両方共に返事無しかよ

暇な時だけ話しかけて来て、俺の方からは返事無しか

ミントを見る、魘されているようだな

どうした?大丈夫か?俺が側にいるぞ大丈夫だぞ

今も掠れた声で…お母さん…って涙ながしながら

クソ!レイナ様もアルティマ様もどっちでも良いから返事してくれよーーーー


焦りからだろう、つい口走ってしまった失言だ

何だよ、肝心な時に繋がらねえのかよ、繋がれよこの

駄女神にクソジジイ!!


へぇ〜、随分と面白い称号を付けてくれたのね貴方!

尋常じゃない様子で呼ばれたから、これでも急いで来たのだけれど!

サーーっと血の引く音が聞こえた気がした

(すみません、ごめんなさい、申し訳ありません、本心では無いんです、焦って居たのでつい)


ふーん、焦っていると貴方は私を駄女神って呼ぶのかしら?これでも貴方には良くしているつもりなのだけれど…


(本当にすみません、それよりも助けて下さい、お願いします)


あら、早々に話を切り替えて来たわね、助けて下さいって言うのは?その後ろで寝ている娘の事かしら?


(はい、そうなんです、実は………………………)

と俺は分かってる範囲で事情を説明した


ふーん、成程ねぇ貴方はその娘を救いたいと?そう言う事よね


(はい、そうです)


うーーーーん、前にも言ったけどね、私達女神はね

下界に干渉しない様にしているの、これはわかるわよね?それを破る訳には行かないのよ


(そんな、だからってこのまま放っておくのか?)


貴方、話は最後まで聞きなさい、以前もいいましたよ

ただこの件に関しては私自身が直接干渉しなければ

手を貸して上げても良くてよ!


(何だ?何か嫌な予感がするが…ミントを見る!いや手を貸してくれるなら条件があるなら言っくれ)


ふふっ、まぁあいわ貸しを1つっ事にしましょう

まず、この娘の心を見て見ましょう

……これは酷いわね、強く生きたわこの娘

(何だよ今のは、何なんだよこの世界って)

幼少〜現在までのミントの人生を早送りで見た

こんな環境で生きてたのかよ、しかもあのモヤッと

したのって俺を呼んでたのかよ、クソ体が震える

自分に対する怒りで


落ち着きなさい、貴方が自分に怒るのは良いけどね

本来の目的は何?あの娘を救う事でしょう

大体の経緯は分かったわね、聖樹の果実も食べさせた

体は傷跡も無く綺麗になった、問題はあの娘の精神

意思 魂ね、あの娘は今、亡くなった母親を求めている

いい!亡くなった母親をよ、ここが大事なの

亡くなった人を求めるのは、自分も同じ位置場所にいるって自覚しているの、この場合はミントさん?あの娘が自分は生きているって自覚させないと駄目ね

このままだと、あの娘の意識や精神や魂が現世にいながら迷ってしまうの、最悪の自体も有り得るのよ


(最悪の自体って、何だよ!次から次えとクソが!)

最悪の自体って言うのは2つ例があるの

1つ、迷う時間が長く続けば闇に囚われやすくなる

囚われた場合は闇の住人、姿も変わってしまうわ


2つ、迷い過ぎると自我が無くなり今の状態が生きてる

続くわ

(どうやって救えば良いんだ?俺に何か出来る事でもあんのか?)


有るわ、あの娘の精神は意思は彷徨っているの

一時的に体から魂が離れて迷魂状態って行った方が伝わるかしらね、それで迷魂状態で現世に漂っていると

穢れやすくなるのよ、そこで貴方の出番ね

(この話の流れ、そうなのか?俺もあの状態に)

まぁ、流石にあの星の出身ね!そこまで分かるなんて話が早いわ

(分かった、迷魂になってミントを説得すれば良いんだな)

そんな感じかな?わかってるかと思うけど、迷魂状態で送り出すと貴方は大鷲では無くなるのよ!

あの娘から見ると人間ね、つまり前世の姿ね

(な、何だって!成程な上等だ、人になって説得か)

そうよ、それにあの娘は今、人間を信用なんてして無いわ、呪う相手になってるもの

(くっ、ハードルが高ぇな)

それに、厄介な相手も出てくる可能性も有るから

チャチャッとやっちゃいましょう、いいわね!

いくわよ!えいっ!バシィーーってビンタかよ~


ポワン、おお!迷魂状態だな久しぶりな感じだぜ


ミントちゃんの迷魂は、街の中にある家の中ね

さ、行ってらっしゃい、ここからは私の力は当てに出来ないから気を付けるのよ

後、3日よ!それ以上は穢れてくるから此処に来る事

泉に入れば穢れは祓えるから

邪魂には気を付ける事、現在の迷魂を喰らう存在よ

いいわね約束よ、無茶はしない

(ああ、わかってる無茶はしないよ)

ならいいわ、行ってらっしゃい!ここで貴方達の体を見ていてあげるわ、もし用ができても結界を張っておくわ、だから安心して行きなさい

(頼む、それじゃあ行ってくる)

ふふっ、途中から私に対して敬語では無くなったけどそれはそれで良いわね

お姉さんもっと応援したくなっちゃう♡



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