19話 第1の街の門番
主人公が最初に寄った街のその後のお話しです
これは魔道巨大大鷲となった主人公が立ち寄った1つ目の街のその後のお話し
大鷲が飛び去って数十分後、派手な鎧を来た騎馬が
数人の騎馬を連れて門の所までやって来たのだった
先頭の派手な騎士が声を上げた
(誰か!先程の大きな鷲の情報を持っている者は居ないか?持っている者には褒美を出す!)
周りが一気にざわめく、褒美かよ!くそ、俺しらねぇ
(ふん、知ってる者は居ないか!門番はどうだった?何か話したか?)
門番も何も知らない様ですね、いかが致します?
(知れた事よ、なにが何でもあの鳥を捕まえろ!我が居城に剥製にして飾ってやるわ!)
そ それは!領主様に許可を得なければいけません
(親父なら大丈夫だ!後で許可を貰う)
しかし、勝手に騎士や兵を出すのはいかがかと…
(貴様はあの大鷲を見たか?気品溢れる高貴な存在であろうな、あの様な物を倒してこそ我が武勇!)
では、先に領主様の許可を取って下さいませ
それならば、私も文句は言いませんぞ
(ふん、許可なんぞ取りに行ったらそれこそ時間の無駄よ、そんな事も分からんとはな!もう良い、兵なぞ当てにせん、おいお前、冒険者を雇ってこい)
1時間後、門の前には100人程の集団がいた
先頭の男が冒険者達に向けて声を張り上げる
(これより我等は樹海に向かう、目的は話した通り大鷲の捜索だ、見かけた物は至急知らせよ!いいな、褒美は充分に出す、では出発だ)
門も締め切り静まった夜
門を激しく叩く音が聞こえ、門番が高台から門前を覗く!
そこには死屍累々の騎士と冒険者の数人がいた
(俺はここの領主の息子だ。早く門を開けろ!)
門番は只事では無いと門を開けて、領主の元に伝令も走らせた
門を開けると我先にとなだれ込んでくる
はて?冒険者達を見ると15人前後しかいない、100人は居たはずなのに、ふと気になり聞いてみた
何があったのかと
しかし誰も答えず、震えているだけであった
領主からも迎えの馬車が来て息子は抱えられ連れていかれた、冒険者達もそろそろと歩きだしていった
翌日、街の広場に立て札が立てられていた
大鷲の情報を求む、些細な事でも良い褒美をだす
それから捜索に行った冒険者達の話しも噂として流れた、途中までは何事もなく楽な仕事だと思ってた
樹海に入って30分程の所で異変が起きたそうだ
見た事の無い魔物達が現れ襲い掛かってきたそうだ
音も無く木の上から大きな蛇が現れた
人と同じ位の猿が群れでやって来た
沼地に入った途端に仲間が消えた!等だったらしい
ろくに調査も出来ずに逃げ帰ってきたそうだ
領主の息子は、あれから部屋に閉じこもり今でも震えているらしい、どんな怖い目にあったんだか
翌日、早朝からワイバーンが街の上空を飛び回り
少なくない被害を出した
最近は殆ど無かったが、またワイバーンが出始めた
10〜20日に1回はワイバーンが来るようになり冒険者達も周辺から集まり始めた、中には高名なワイバーンハンターの異名を持つ冒険者もいる
ある意味、この街の本来の姿に戻った様だ
異様な連日のワイバーンの襲撃によって、周辺の村や
集落から避難して来たもの達がこの街に押し寄せた
急遽、門の付近に緊急避難所が設営され避難民の受け入れが始まる、数百人の規模だ
その中で気になる事を呟く老人が数人いたのだ
それを聞いた門番はある事を聞いてみた、大鷲を知ってる人はいるか?と
驚く事に避難民の半数が知っていたのだった
その事は直ぐに領主の耳に届けられる
領主に知らせて20分程か、領主様ご本人の登場に周辺は驚いた、そのまま避難民の方に行き情報を集める
集め終わると領主様は疲れた顔で礼を言い帰った
避難した人によると、あの大鷲は周辺のワイバーンを狩っていたのだと言う
その為、ワイバーンの被害が無くなっていたのだと
それ以外にも、他の魔獣よけにもなっていたようだ
その大鷲が最近になって、この街とは反対方向に飛んで行くのを見掛けたそうだ
その日は多分あれだな、この街に来てイキナリ攻撃されて飛んで行った日かも知れないな
まさかあの大鷲がワイバーンを押さえていたなんて誰も想像出来ない事だよな、しかもそれを率先していたのが領主様の息子だったんだから大変だろうな
俺は自分の仕事をするだけさ、今日も門番として頑張るぞ!やばくなったら逃げようかな……




