18話 ミント
助けた女の子視点のお話です
おいっ、ウチの店の近くに来るなって言っただろう!
シッシッ!ほら近くの衛兵呼ばれたくなかったら他所に行きな、商売の邪魔だよ!
ガシっと腕を捕まれて、押し飛ばされた!
〔あっ、ドスン 痛い、倒れてお尻を打った〕
可哀想だと思って1度パンあげたら、しょっちゅうくるようになったし困ったもんだよ
うぅ痛い、フラフラと何とか立ち上がりその場から立ち去る
2日くらい何も食べてないから力が入らないのよね
私の名前はミント、15歳の女の子ですよ
一応は冒険者をやっているの、両親はいないわ
数年前のスタンピードってやつで死んでしまったの
家も遠い親戚とやらに取られて追い出されたわ
街の人からは、孤児とかいわれてるわ
まっ、私はこの街の皆んなに嫌われているからね
理由はハーフエルフだからね、他にもハーフ種族って
いるのに何故かハーフエルフだけが嫌われているの
ハァ、そろそろ何か食べ物をどうにかしないと不味いわ
解体ナイフしかないけど何とかしないと!
今の時期だと森より、丘の方が安全だったはず
丘なら食べられる物がいっぱいあるかな?
うん、丘なら食べられる木の実や売れる薬草もあったはず!
無愛想な門番さんにギルドカードを見せ門をでる
街に戻るなら時間を守れ、余計な事をするなよ!
(ボソッ、このまま出ていってくれ)
ꐦ 何よ、聞こえてるんだから!と思っても口には出さない、只でさえハーフエルフって事で差別されてるんだから、それに何を言っても無駄だしね
それよりも急いで丘に行かないと
ふぅ、丘に着いたのは良いけど何も無いなぁ
何時もならこの辺に薬草とか木の実とかあるのだけど
何かに食べられた跡が有るわね、小動物なら私でも狩れるけど…この足跡大きい!
どうしよう…このまま帰っても食べ物は無いわ
中腹までなら大丈夫かな?警戒しながら行けば…
今、思えばここで引き返せば良かった!って後悔する事に気が付かなかった、お金も無いし空腹だったから
おかしいな?この辺なら何かあったはずなんだけどな
もう少し上に行ってみよう。
丘の頂上手前まで来てようやく目当ての物が見えた
あった!ヒルベリー小さいけど丘にしか実らない果実
実際には赤 青 黒と数種類な別れている丘イチゴだけど
ピンクしかないわね、レッドなら甘いし売れるのだけど…贅沢は言ってられないし!
いっぱい有るから少し食べてから収穫しましょう
ピンクは甘いけど、酸味が強いのが難点ね
数が有れば少しでもお金に成るから良かった!
両親が私に残してくれた唯一の財産!アイテムポーチ
ポーチの中の空間が広がっていて、見た目よりも大くの物が入るのよ、私のポーチはサイズがSサイズだからそんなに多くは入らないけどね
それでもこの辺のヒルベリーなら殆ど入りそうね
Σあれは!ヒルベリーのイエロー!それも10個もある
私しかいないのに急いで採ってポーチにしまう
これで帰ろう、このベリーが有れば高く売れるはず!
この時の私はイエローベリーが採れた事で警戒も何も無く丘を降りてしまった
これで暫くの間は温かいパンや食事が出来るのね
うふふ、宿とかにも泊まれるかしら!そうしたら服や
色々と帰るかもしれない、そんな事を考えると益々
警戒心が無くなる
そうだ!このイエローベリー1個位なら食べても平気かな?私が見つけて採ってきたんだものね、パクっ
ふわぁぁ、凄く甘い♡それに体も少し元気になった!
お貴族様や高ランク冒険者が買うのも納得の味ね
ルンルン気分で丘を下りもう少しで麓まで着きそう
ガサガサガサ!
ん?何かしら、周囲を見回すけど何もない
ドカン!ゴロゴロと後ろから岩が転がって来る
え?何で急に岩が!キャアっ小さく悲鳴を上げ横に避ける
あ、危なかった…早く下りよう早足になる
ガサガサ、ザザザーー折れた大木が迫って来た
何でこんなに!下まで10mくらいなら飛び降りてみる
ドス!くぅっ、着地に失敗して足を負傷してしまった
あぅ、くすん、痛いけど…街に帰らなくちゃ…ヒール
くぅ、ヒールしたけど効き目がとても低い
グスン、ヒールしても痛みが引かない
痛くて涙が流れてくる、痛いよぉ~グスン
不意に上の方から足音が聞こえてきた、はっ!誰か居るの?助けて、助けて下さーい
返事が聞こえたグオォォ!
ひぃ`)))人間しゃない!
ドスドスドスドス足音が近づくにつれ獣臭が漂う
何?何が居るの?何処に居るの?見回しても姿が無い
私の頭に何かが落ちてきた!水?ネバネバしている
液体は臭かった!上を恐る恐る見上げると岩の様な熊
キャーーーーー
岩熊!そんな、何で岩熊がこの丘にいるの?
足が動かない、どうしよう!考えてもパニックになりまともな行動が出来ない
岩熊はドスンと飛び降り、私の前まで来た
フラッシュライト!!私の数少ない魔法の1つで強烈な光で相手を目眩し状態に出来る魔法
この間に何処かに移動しないと、這って移動しようとした時だった、ガツン!うぐっ、パニック状態になった岩熊がうでを振り回して、それに当たったのだ
キャー!軽く当たっただけでも、軽い私の体は吹き飛ばされた、もうダメ体も足も動かないし逃げられない
涙が止めどなく流れてくる、お父さんお母さんゴメン
私、何もできなかったよ!
謝りながら目を瞑った、せめて痛く無いようにと祈りながら
…まだ死んでない?生きてる?そっと目を開けると
バサバサととても大きな鷲さんが岩熊を攻撃していた
あっという間に岩熊を倒して私を見る
ヒィ、熊の次は鷲!私は限界が来て気を失った
体を揺さぶられ目を覚ますと、門番さんが私を見てる
その後ろには沢山の人、冒険者も大勢いる
何で皆で私を見るの、何で私は門の前にいるの?
混乱していると、いつも無愛想な門番さんが大丈夫の大丈夫か?の一言で恐怖が蘇り体の震えが出てきた
私の背中をそっと押して街に入れ!って緊張した声で言ってきた、そのまま街に入ると冒険者からあの鷲は何だか分かるか?と聞かれ振り返る
門から離れた所に大きな鷲がいて、こっちを見てる
それから数秒、鷲は飛び上がって街の上を何回か
旋回してから丘の方に飛んでいった
その後の事はよく覚えて無いけど、冒険者ギルドに行き色々と聞かれた事を覚えている程度
その際、騒動を起こした罰とかでベリーを没収されて
解放された、その際に銀貨5枚受け取ったけど……
トボトボと歩いて寝泊まりしているスラム街に着く
スラム街と言っても、私の小屋は端っこの方
何かあっても直ぐに逃げられる場所だから少しは安全
そんな、小屋が荒らされていた
屋根や壁も壊されて、ベッドやテーブルや椅子も全部壊されていた、そんなどうしてこんな…涙がでる
ふらりとスラムの人が数人出てきた
グヘヘと笑いながら手には棒をもっていた
私はナイフを片手な持ち、それ以上近寄らないで!
ファイアボールを相手の足元に撃ち出す
ひゃあ、そんな声を出しながら逃げていった男達編
ふぅ、気を抜いた時だった!
後頭部をガツン!って目に火花が散る程の衝撃が襲った




