第93話:水着選び
「オワルー。これどう思う?」
「……旦那様……批評してください」
「遠藤はモテモテだね」
キラとキワミ、ミズキが水着を選んでやいのやいのしていた。ちなみに俺とマスラオはトランクス型の水着一択だ。さすがに男の娘であるマスラオは上半身もシャツで隠すらしいが。水着専門店に行って、色々と三人が選んでいるのだが。
「……ほら……これ」
マイクロビキニを選んだキワミの常識を疑う。未だ成長途上のEカップがバインボイン揺れて、下のアソコもギリギリ見えない程度。こんなもん着てプールや海に行ったら男の股間に特攻攻撃。究極少女アルテミストが男に負けるとは思わないが、余計な問題は頻出するだろう。
「もうちょっとおとなしめで頼む」
「……旦那様がそう言うなら……」
何故不満そう?
「俺の前でだけなら着ていいから」
「……じゃあ一緒に買っちゃいましょう」
嬉しそうにマイクロビキニを買い物かごに入れる。あ、買うのね。
「ほらほらー。オワルー。V字水着」
キラもキラで大胆な水着を着ていた。
「んなもんネタだろ」
「アレがおっきくなったりしない?」
「するけどさ」
「じゃあ買っちゃおっと。あ、もちろんオワルとの二人きりの時だけね♡」
そうして海に行く時のための水着を今度こそ選ぶ。
「遠藤。これとかどう?」
で、ミズキが無難な水着を着て、俺に批評を求めてくる。
「いいんじゃないか? スクール水着以外も似合うな。ミズキ」
「あれはお仕事だから」
正確には労働ではないんだが。
「そう言えばレコンキスタドーンの首魁は見つかったか?」
「全然」
まぁ俺はここにいるんだが。んなことを言うつもりも無いし。
「ま、とにかく水着は似合ってるぞ。いいんじゃないか?」
「…………ありがと」
小さくそう言って、シャッとカーテンを閉めて試着室に引きこもる。
「オワルー」
「……旦那様」
そうして試着室の二人に呼ばれ、そっちへ。
「どう?」
「……どうでしょうか?」
キラはワンピース。キワミは花柄のビキニ。どっちも身体のラインを隠していないので健全なエロさがたまらない。
「……いいと思います」
グッとサムズアップ。実際にエロイんだよなー。二人の水着姿って。特にキワミっておっぱい大きいし。
「そう? じゃあこれにしようかな?」
「……ボクもこれで」
海にでも行けば注目を集めるだろう。ちゃんと俺がナンパ避けをしないとな。とか思っていると。
「遅れて申し訳ありません」
最後に壱岐尾先生が合流した。
「仕事があったんだろ? 仕方ないんじゃね?」
「ご主人様はお優しいですね」
「お前には攻めない方が罰になるみたいだしな」
「もっと辱めてください♡」
「じゃあエッチな水着を着て俺に見せろ」
「承りました。ご主人様」
そうして陳列された水着を見て、いくつか手に取る。
「え? 壱岐尾先生も来てるの?」
驚いたのはミズキだった。他の連中にとっては当たり前だが、ミズキには寝耳に水だろう。もちろん太陽少女オーバーサンについては黙秘で。
「これとか……どうでしょう?」
言われて壱岐尾先生が見せてきたのは巨乳専用のスクール水着。爆乳の壱岐尾先生はパッツンパッツンのスク水を着て、恥ずかしそうに俺に見せている。
「かなりグッジョブ」
鼻血が出ないのが不思議なくらいだ。
「ただしそれで海には行くなよ」
爆乳女教師のスク水姿とか需要がありすぎて俺の股間が膨張しているが、それを体外的に言うわけにはいかず。
「じゃあこれとか」
言われて次に出て来たのはパレオ付きの水着。
「お、いいな」
俺はうんうんと頷いて水着姿の壱岐尾先生を論評する。
「ところでなんでここに壱岐尾先生?」
ミズキの疑問は御尤もだが。
「まぁまぁ」
「……色々ありまして」
「そうそう。色々あるんだよ」
さすがにミズキに壱岐尾先生が俺のメスブタ奴隷だとかそんな性癖を暴露させるわけにもいかず。言葉を濁しながらバーゴストライクが誤魔化していた。もちろん海水浴に行くときは壱岐尾先生も一緒だ。今日はそのための水着選びであるのだから。
「さて、じゃあお茶にしましょうか。先生が奢ってあげます」
そうして困惑しているミズキの肩をポンポンと叩いて、俺はタクシーに乗る。近くの喫茶店まで。水着は店員に頼んで、それぞれの家へ配達ということになった。
「ところで何故壱岐尾先生が?」
「これでもごs……遠藤くんたちとは仲良くしているんですよ? 星崎さんや二江さん、斑鳩くんともね」
一瞬ご主人様って言いかけたか?
「いいんですか?」
「まぁ別に条例違反なことはしていないし……」
あくまで皇帝特権のおかげでな。
「須久留さんはスクール水着仮面二号ですよね。大変じゃないですか?」
「もう慣れました」
「そっかー。でも勉学も疎かにしてはいけませんよ?」
「奮励します」
そうして全員でお茶を飲む。俺はアイスティー。キラがアイスココアで、キワミは紅茶。マスラオと壱岐尾先生はコーヒーを頼み、ミズキはジュースを頼んだ。ストローでチューとアイスティーを飲んでいると、ミズキと視線が合った。
「遠藤は……この五人と海水浴に行くの?」
「ああ、そうだが?」
何か問題あるか? と俺が聞く。
「贅沢モノ」
「んなもん言われ慣れとるわ」
俺のスマホに恥ずかしいバーゴストライクの写真と動画がたくさん保存されているからな。誰かに見られた瞬間終わるが。俺じゃなくてバーゴストライクが。
「今もこうして壱岐尾先生にお茶奢ってもらってるし。ヒモ?」
何とでも言ってくれ。ただコイツ等に金を出しているのは俺の資本だ。




