第91話:試験勉強
「で、この時の式がこっちに応用されて、電子銃の定義はわかってんだから……」
で、まぁ色々と魔法少女の全ラ写真を撮ったり、スリークイーンとおせっせしたり、クラスメイトに高い飯を奢ってもらってヒモをしていたり。そんな描写しかなかったわけだが、いやいや、時間は進んでいるのだ。来週からは一学期の期末テストがあって、独富学園でも試験の成績次第では追試は存在する。留年はほぼ無いが、大学部に行くにはある程度の成績を必要とするのも事実だ。
で、俺はまぁ勉強くらいは出来るのだが。キャラブレをしていないという意味で偉いキラが俺に勉強を教えてくれ、と泣きついてきて、そのキラに泣き付かれた俺がキワミに泣き付き。ついでに「キラとキワミはズルいぞ」と言ってきたマスラオまで参戦して、テスト前の最終勉強をしているところだ。
「メスブタ。グリーンティー。アイスで」
「はい♡ ご主人様♡」
で、俺の命令は全肯定の壱岐尾先生がお茶を淹れるためにキッチンに消えていく。
「都合いいよね」
「……ボクもそう思う」
「っていうか壱岐尾先生大丈夫か?」
まぁ俺がいる限り大丈夫じゃないか? 数学に関しては普通に頼りになる知識源でもあるし。キラは普通に理系が苦手らしい。茶髪に染めているギャルオブギャルなので、キャラとマッチしている勉強できない系の方向性は間違っていない。
ちなみにテスト中にメターマンが世界各国を襲った場合の対処もすでに確立している。無雲帝国が建国して二年近く経つのだ。バーゴストライクのフォローなど容易いこと。バーゴストライクの出動がテスト中に起こったら鏡型メターマンが魔法少女の鏡像を映してテストに臨む。ちなみに学力はその時点の本人の頭の良さに準拠するので、成績は良くも悪くもならないという。
「…………」
カリカリとペンを動かして勉強をしているのだが。
「うがー。もう無理!」
真っ先にキラの集中力が切れた。どこまでもベタな勉強できないギャルだ。
「大学行かないのか?」
「お金はもう稼いでいるし」
そりゃそうだ。
「じゃあキワミとマスラオとキャンパスライフを謳歌するか」
その前に俺は死ぬんだがな。
「何ソレ! ズルい!」
「当然の権利だろ」
別に不条理を申しているわけでなし。
「私だって大学生になる!」
「じゃあ勉強頑張れ」
「うっす!」
そうして数式に立ち向かうキラはマジだった。
「内申点に関しては心配しないでくださいね。ご主人様♡」
ほどほどにな。
「トイレに行きたくなったら是非とも便器をお使いください♡」
トイレットのことだよな? うん。きっと。
「さて、そうすると」
週末の休み。誰にでも休日なので、壱岐尾先生も私服だ。始めてみたわけじゃないけど、やっぱりそそるよなー。
「…………」
キワミがシャーペンで俺の手の甲を突き刺す。
「すまんて。キワミもエッチだぞ」
「私は!?」
「俺は!?」
「平等に愛してやるから落ち着け」
とか言っていると、またもや地球のどこかでバカ発生。アフリカだった。懲りんなー。一時的に勉強を止めて、スリークイーンが中継しているドローンカメラのライブ映像をスマホで見る。
「あ、じゃあ行ってきます」
今回の出動要請は壱岐尾先生だった。一番妥当な選択だがバーゴストライクチャンネルを視聴するのは勉強より優先されるので意味がないとも言える。どうせ休憩はするのだ。太陽少女オーバーサンが戦うところを見るのもいいだろう。
「来なさい。ブローギア」
言われて現れるブローギア。そうして。
「ドレスティック・コンバータ」
衣服が量子分解されて壱岐尾先生の全ラが拝める。やっぱりデカいよなー。眼福眼福。
「「バルス」」
キラとマスラオが俺の両目にシャーペンを突き刺した。
「目がぁ! 目がぁぁぁ!」
言っとくけどバルスって失明させる呪文じゃないからな?
「じゃあ行ってきますね」
そうしてアフリカまで跳んで。だいた午前の朝頃らしい。こっちが昼だからな。
「むぅ。やっぱりオーバーサンってエッチだよね?」
「おっぱい大きいしね」
「俺にもこのおっぱいがあれば……」
マスラオはマスラオで可愛いからいいんだよ。
「フレイムバースト!」
「アイスメテオ!」
「バスターランチャー!」
おっぱいをバインバイン揺らして、太陽少女オーバーサンは戦う。彼女の魔法は冷熱魔法。炎と氷。高音と低温を操る魔法だ。そうしてゴミムシ型メターマンを追い詰めて巨大化。危機感を覚えたメターマンはブレスを吐きながらガスも噴出する。どちらも人体への悪影響は相当なモノ。まぁブレスに関しては人より建物の方が被害が大きいが。
「ファイナリティマジック……」
『よっしゃ!』
『勝った!』
『第三部完!』
『風呂入ってくるわ』
『最後まで見届ける』
「マイナスヒートランチャー!」
絶対零度よりさらに下。マイナスの温度がビームとして放たれて、メターマンを消滅させる。臨場感たっぷりのライブ映像だ。こっちの手の汗握る感じがたまらない。
「そこ! 視聴中している人! 太陽少女オーバーサンのフォローと高評価を忘れてはいけませんよ?」
『フォローだと?』
『既にしておるわ』
『高評価!』
『せずにいられない!』
『おっぱい見せて』
残念だが俺のおっぱいだ。そうして空間転移で俺の部屋に戻ってくる。勉強も座敷部屋でしているのだ。そして。
「ドレスティック・インバータ」
魔法少女のドレスを量子変換して、一時的に全ラになる。
「ご主人様♡ 写真を撮ってくださってもいいんですよ♡」
「じゃあ遠慮なく。四つん這いになれ」
「もう♡ ご主人様は本当に先生の好みがわかっていらっしゃるんだから♡」
「全ラ写真が欲しいなら私も脱ぐよ?」
「……ボクだって」
「くぅ。俺は男だからなぁ」
そこで対抗意識を燃やされてもな。
「ほら。嫌らしく尻を振って俺を楽しませろ」
「はいぃ♡ 見てください♡ 先生の無様な尻振りダンス♡」
「ははっ。人として恥ずかしくないのか?」
「先生の尊厳はご主人様に全てお捧げしました♡ ご主人様が尊厳を踏みにじると言うなら先生はその全てを肯定します♡」
「オワル。私も出来るよ?」
「……ボクだって……」
「いいから勉強するぞ」
来週の頭から期末テストだぞ。




