第69話:五人でホテルで
ジュージュー。鉄板から生地の焼ける音がして、それを小さなヘラですくって食べる。何をしているかって? 東京でもんじゃ焼き食べてるんだよ。
「お金稼いだからご主人様にご馳走させてください」
と壱岐尾先生からコメントが届き、それを盗み見た三人娘が俺と壱岐尾先生の逢瀬を黙って見ているはずもなく。
「……なんで星崎さんと二江さんと斑鳩さんが?」
「学校にいる間にコメントを打った自分を責めろ」
俺は餅チーズもんじゃを食べながらそうとだけ言う。クラスメイトで、俺の両隣がキラとキワミ、後ろがマスラオの時点で情報の漏洩は必然。とはいえだ。家に帰って一息つくと、香鳴さん家のキレイさんが手作りのおすそ分けを持ってくるので、そうすると壱岐尾先生のお誘いにはお断りをしなければならない。となるとキラとキワミとマスラオの参入は必然。ついでに言えば今の俺たちは不法入国者。一応無雲帝国と日本国は行き来するのにパスポートいるのだ。まぁ別にサイドシーイングとか言い訳する必要はないし、そもそも港に関税を置くわけにもいかないのだが。にしても、もんじゃ焼きは美味いな。
「せっかくご主人様を独占できると思いましたのに……」
明太餅もんじゃを食べながら壱岐尾先生が愚痴る。
「まったく油断も隙も無い……」
「……それは星崎さんにも言えるからね?」
「そういうキワミは父親にオワルを紹介しているようだが?」
「「「「…………」」」」
「せめて食事中くらいマウントの取り合いは止めないか?」
別に俺のもんじゃがマズくなるわけじゃないが、それはそれとして女の嫉妬で飯が美味くなるはずもなく。
「オワルは一番誰が好きだ?」
「みんな等しく愛している」
「うわぁ」
おう。大いに引け。これで関係が清算されるなら安いもんだ。もんじゃをヘラですくってモグモグと食べる。最後は煎餅になった食べ残しを美味しくいただきご馳走様。今回に関しては壱岐尾先生の奢りだ。というか二千億ほど稼いでおいでもんじゃ焼きで傾く経済事情でもないだろうけどな。ちなみに一人しっかりとビールを飲んでいた壱岐尾先生は、そのまますまし顔で俺に言う。
「それじゃあご主人様。ホテルに行きましょうか。たっぷりご奉仕しますよ♡」
「おーわーるー?」
キラがジト目になる。
「俺がこういう男であることは既に悟っているだろうが」
「それじゃあ皆さん解散。ご主人様ぁ。このHカップで挟んであげますからね?」
何を、とは聞かない方がいいのか? この場合。
「じゃあ私も参加する」
「……ボクも」
「俺も」
はぁ。また空母でも攻めてこんかなー。そうしたらバーゴストライクが出動せざるを得んのだが。
「オ・ワ・ル♡」
茶髪ギャルのキラが俺の頬に手を添えて自分の唇を舐める。まさにエサを前にした肉食獣。その隣でキワミとマスラオもギラギラと性欲を高ぶらせていた。
「えー。皆さんついてくるんですか?」
「っていうか壱岐尾先生が都条例違反では?」
「無雲帝国では犯罪じゃありませーん」
一応ここは日本なんだが。あと法律体系は日本に準拠しているぞ。まぁ俺と壱岐尾先生の関係をグダグダ言う奴は皇帝特権で黙らせるが。
「最高級のホテルのスイートルームを用意しましたから♡」
壱岐尾先生のご厚意は有難いが、稼いだ額で言えば俺の方が大きいんだよなー。言えるわけねーんだけど。
「じゃあそのホテルの部屋を予約して」
「……ボクも」
「俺も」
ホテルの部屋代は払うからスイートルームに突撃させろ。そう言っているように聞こえるし、そう言っているんだろうけど。
「じゃ、行きましょうか」
そうしてホテルに出向いて、もちろん壱岐尾先生は飲酒をしているので車の運転は無しだ。というか東京まで車で来れるわけも無いし、ブローギア……魔法少女のステッキでWARPドライバを実行したのだが。
「余市の十二年物を!」
ホテルに備えられているバーでのこと。嬉しそうにお酒を飲んでいる壱岐尾先生には悪いが、他の連中は酒を飲めねえ。
「何を頼めばいいんだ?」
「ジュースじゃつまらないですし。ノンアルコールカクテルとか?」
要するにアルコールを摂取しなければいいわけだ。そうしてバーテンダーにカクテルを頼んで、美味い美味いと飲む。俺は普通の服装だが、女子(マスラオを含む)はホテルからナイトドレスを借りて着用していた。特に壱岐尾先生とキワミのおっぱいの膨らみは……まぁ言わんでもわかるだろうがバインボインだ。
挟まれたい。顔だぞ。一応言い訳しておくと。
一人パカパカと酒を飲んで、へべれけになっている壱岐尾先生だが、それで参るということはしないらしい。どうせこの後ワンナイトするし、そこを楽しみにしている壱岐尾先生が酔いつぶれる可能性は無いだろうが。それはそれでちょっと危機感を誘発し。
そうして全員でスイートルームに移動。ホテル側には事情を説明しており、スイートルーム相応の値段を払うから、別の部屋を取って五人で一つの部屋に泊まらせてくれと。ホテル側も義理さえ通せば融通は利くらしく。そうして五人でスイートルームに入ると。
「ご主人様♡」
まず真っ先に壱岐尾先生が俺に抱き着いてキスしてきた。アルコールの匂いがする。
「お慕い申し上げておりますわ♡」
素面で言えないことってあるよな。まぁ壱岐尾先生は普通に言うだろうけど。
「それでー、そのー、オワル……」
「……シャワー浴びる?」
「俺はこのまましたいんだが」
既にマスラオはブローギアを握っており限定変身で女体になっていた。胸はちっぱいだが、それでも股は立派に女の子のものだ。
「全員。服を脱げ。もちろん下着まで全部だぞ?」
そう俺は命令する。ここでは誰がご主人様か。ソレを分かり切っている四人の女は全員が俺のラ体を見せる。一糸まとわぬ全ラだ。おっぱいの大きさは色とりどりだが、そこで俺が贔屓することはない。
「この変態メスブタども」
「「「「――――はいッ♡」」」」
俺が罵っても嬉しそうに全員頬を染める。俺はスマホのカメラを起動させて、全員のあられもない姿を取る。
「全員――を――して、――しながらおねだりしてみろ」
「「「「オワル様♡」」」」
命令通りに恥ずかしいポーズを取って、全ラの全員が俺を挑発する。全く愉快だ。もう俺に恥ずかしい動画を撮られることは彼女らにとって御褒美でしかないらしい。
「この恥ずかしい動画はどうしようか?」
「「「「オワル様のご随意に♡」」」」
そこまで覚悟ガンギマリなら言うことはないが。そうして前前前ギした後、さらに俺は命令する。
「全員並んで四つん這いになれ。俺に尻を突き出してな」
既に俺のアレは活ホッキ。俺っていうか、もう一人の俺は完全にやる気で、ブレーキは壊れている。四人がベッドの上で横に並んで尻を俺に向ける。四つの――が並んで、さてどれから味わおうか。選択権は俺にあるし、まぁ全員分味わうつもりだが。




