第62話:ホテルのレストランと義父候補と
「やあやあオワルくん。よく来てくれた」
そうしてある日のこと。二江キワミの父親が俺と会食をしたいというので、キワミに連れられるままに独富島の高級ホテルのレストランに顔を出した。一応ジャケットは着てきたが、それもどこまでドレスコードに抵触しないやら。
「まずは御飯にしよう。お腹空いただろう?」
言われて、社交辞令的に肯定し、コース料理を頼む。
「キワミとは上手くやっているかい? 娘は君のことが大好きみたいでね」
「愛し合っていますよ」
「ソレは……そういう意味かい?」
「詳細は娘さんに聞いてください」
レストランの料理は美味しかった。食材も選び抜かれて、スープもカルパッチョも肉も最高級品。そうしてニコニコと微笑んでいるキワミの父とキワミと俺で食事会をする。そのまま何事もなく過ぎればよかったのだが。
「――――」
またしてもスマホの通知。ええ加減にせえよと言いたいが、まぁこれも人間の業か。
「……ブローギア」
真横に腕を伸ばして、キワミがブローギアを召喚する。国際魔法少女基金に入金があったのだろう。
「今日はお前か?」
「……うん。……ちょっと行ってくる。……旦那様は食事をしていて?」
「さっさーい」
そうしてドレスティック・コンバータを起動させて魔法少女に。その後、ドローンカメラがライブでお届けしているメターマンの暴虐。その欧州でのことに究極少女アルテミストが空間転移した。究極少女アルテミストは可愛いしおっぱい大きいし太もももムチムチだし、エロ親父の人気が高い。もちろん俺も推している。というか俺の場合は箱推しだが。バーゴストライク全体が推しだ。そうしてメターマンと戦っていると、スクール水着仮面二号まで参戦してきて、場の混乱はカオスの体をなし。巨大化したメターマンをホワイトホールインパクトで決着する。あとはピスタキオン・サルベーションでインフラを元通りにするだけだ。
「オワルくん?」
その動画の視聴中。俺に声をかけてくるキワミの父親。
「どうかしましたか?」
「キワミ以外の女性とも関係を持ったりしているのかい?」
「はぁ。まぁ」
生返事で俺は応対した。
「私の愛娘を頂いておきながら、他の女にも手を出していると?」
「そう相成りますか」
「それを私がどう思うかも分かってのことかね?」
「イエスアイドゥー」
別に後ろめたいことをしているつもりも無いし。四人とも納得ずくのことだ。
「なんで君みたいな不誠実な男にキワミは惚れてしまったのか……」
「愛人くらいにならしてあげますよ」
「法律がなければ殴っているよ」
言っておくが。俺はお前の上司だからな? 俺はエンドレース株式会社の社長で、キワミの父はとある部署の課長だ。パワーバランスは俺に傾いている。もっとも、エンドレース株式会社の社長の正体はツインクイーン以外にはあまり知られていないのだが。
「それで、キワミに近づくなとでも?」
「そう言いたいのはやまやまだが娘は君を溺愛している」
「お金も稼いでいますしね」
「財布係とか言わないよね?」
「言いませんよ。俺も稼いでいるんで」
「今日はこの後このホテルでワンナイトか?」
「それをキワミも望んでいるんで」
「……………………………………………………」
オヤジの一番長い日。
そうして一発殴らせろと言われるかとも思ったが、キワミの父上は意外と冷静だった。そうしてブローギアの空間転移で、キワミが戻ってくる。ドレスティック・インバータは俺の部屋で終わらせたのだろう。そうしてドレス姿で転移してきて、さらにブローギアを単体で転移させ、ブローギアの保管庫に飛ばす。その保管庫の場所を知っているのは俺なのだが。
「……じゃあ食事を再開しようか」
「ああ、肉料理も美味しいしな」
「……お父さん。……何か失礼なこと言わなかった?」
「いやいや。娘自慢を聞かされたよ」
「……お父さん?」
「いいだろう? 自慢の娘だ」
間違ったことは言っていない。父親がどれだけキワミを愛しているかは聞かされたのだから。
「ご馳走様でした」
そうしてコース料理も終わり、俺たちはお腹いっぱいで食事を終えた。
「……それで、……その、……旦那様?」
「ああ、今夜は可愛がってやるからな」
「……♡ ……うん♡」
嬉しそうにキワミ破顔した。その笑顔に父親は何も言えない。刃物で刺すくらいはされても正当手段と言えるだろうが、生憎と俺も刺されてやるほどお人よしじゃなく。なにより俺を刺したら娘から軽蔑されることをお義父様もよく分かっているのだろう。
「じゃあキワミ。ちゃんと愛されてくるんだよ?」
「……うん♡ ……旦那様のアレ……凄いんだよ?」
父親が一番聞きたくない情報だろう。耳を汚された父親は、だが表情を取り繕って笑顔を向ける。
「それでは私はこれで失礼するよ。あとは若い者だけで」
お見合いみたいなことを言いながら、キワミの父は去っていく。
「……旦那様♡」
そうしてこの前の京都の高級ホテルでキラとしたなぁ、とか思いつつ、今日は今日でキワミとそういうことをするのだ。
「……ん♡ ……ちゅ♡」
キワミが背伸びをして俺にキスをしてきて。そうして俺の手を導いておっぱいに誘導する。女子高生にしては規格外のEカップ。そのおっぱいの大きさは何度見ても圧倒される。何度触っても圧倒される。
「……このおっぱいも……旦那様のモノだよ♡」
「挟んでくれるか?」
「……もちろん♡ ……その代わりいっぱい愛してね?」
「それは――――でキワミの――――を貫けって事か?」
「……旦那様のものを受け入れると……幸せな気分になるんだぁ」
「キワミはドスケベだな」
「……旦那様が魅力的なんだよ」
そうしてシュルリと服の脱ぐ音がして、キワミがブラジャーとパンツだけの姿になる。
「……旦那様……ボクの全てを受け止めてください♡」
「ああ、全部いただいてやる」
そうしてEカップの胸をブラジャー越しにアレしながら俺はキワミに再度キスをする。
「……あ♡ ……旦那様♡」
「今夜はいっぱい可愛がってやるからな?」
「……嬉しい……滅茶苦茶にしてください♡」
「遠慮は無しだぞ?」
「……はい♡ ……今夜のボクは旦那様に都合のいい女ですから♡」
そうしてベッドに倒れ込んでシルエットが重なる。激しくして、一夜を共にする。高級ホテルの一室で、キワミの嬌声がいつまでも響き続けた。




