第61話:ゆばゆば~
「うーん。美味し♪ やっぱり湯葉と言えば京都よね」
で、ブローギアの空間転移能力を利用して不法入国。無雲帝国から日本に密入国して、俺とキラは京都に来ていた。そのまま湯葉の専門店に顔を出して、一般人なら躊躇するレベルの金額の豆乳鍋を頼み、今楽しんでいる最中だ。まぁ湯葉は美味いんだけども。
「お金は気にしなくていいからねー。世界中のバカどもが私に投げ銭してくれるから♪」
スーチャしてくれる堕星少女スタッブスター推しをバカどもと評するか。まぁそういう率直な傲慢は叱るべきかもしれないが、俺としては好ましい。
「俺のスーチャで美味しいものを食べてください、とか言ってくれるバカもいるし。マジで私持ってるわ~。人生イージーモードだわ~」
魔法少女としての鬱憤を晴らす目的もあるのだろう。出ないと俺を連れて京都には来ないだろう。誰にも言えない心の内を、俺にだけ曝け出す。聞いてるこっちが辟易するのはいいのだけども、キラとしても俺以外にこういう事を言えないわけで。仮にネットで呟いたら大炎上だ。
「私のお金で贅沢してるんだからオワルも共犯だよ?」
「だから別に俺はお前を否定しないんだって。男がバカなのは俺も男だからよく知ってる」
「ほら、そうやって私を口説く」
口説いてねーよ。そうして豆乳鍋をうちわで扇いで湯葉を作る俺と、食べるキラ。そうして京都の湯葉を食べていると、スマホに通知が来た。あーあ。バカどもは本当に叩いても叩いても現れるな。俺とキラがスマホからバーゴストライクチャンネルを起動させると、今度は爬虫類型のメターマンが地球の反対側で暴れていた。俺たちがいるのが京都で夜ご飯だから。向こうは昼だろう。そうして暴れているメターマンを臨場感たっぷりに映しているドローンカメラはどうせツインクイーンが調達しているだろうし。国際魔法少女基金に入金されるのも時間の問題。
「せめて私じゃありませんように」
祈るような気持ちなのだろう。せっかくの俺との湯葉デートが台無しになるのだから。とは言っても速攻でメターマンを滅ぼして、京都に転移すれば問題ないんじゃね? ドレスティック・インバータもそこまで時間は取らないし。と思っていると。
「お、罠娘少女ダーンディアナ」
つまりマスラオだ。
「そっかー。ダーンディアナかぁ」
安心したらしい。とはいえ、だからもういいですとはならない。俺たちはバーゴストライクチャンネルを見て、湯葉を食べていた。
「レールガン!」
電磁力で街の瓦礫を加速し、砲弾の如く撃ちだす。大気摩擦で高熱になった砲弾が、まるでビームのようにメターマンを襲う。そのメターマンもプラズマのブレスを吐くが、電磁誘導で別方向に逸れた。そうしてメターマンを追い詰めて巨大化。さらなる都市の被害が広がり人が死ぬ。巨大化はメターマンの最終手段。だがデカいことは強い事だと、あのゲッタ〇サーガでも先生が言っていた。吐かれるブレスはビルを誘拐させてなぎ倒し、ビル内部の人間は焼き殺されるか倒壊するビルに巻き込まれて死ぬか。二つに一つだろう。甚大な都市への被害。人身損害。インフラの停止。もうこうなると日本円で復興には百億を超える金額が必要になる。けどまぁ今回は魔法少女が動いているし。
「ファイナリティマジック」
ポツリとダーンディアナが呟く。
「ポジトロンサモナイザー」
陽電子がメターマンの内部に召喚され、そして対消滅で消え去る。もちろん電磁フィールドでプラズマを誘導して、爆発は全て上空へと逃がされ、大きな光の柱が視覚的に演出される。
「うーん。湯葉美味しい♪」
そうして決着がついたのでまた鍋に戻る。スーチャも数千万円投げられて、ついでに正当報酬としてマスラオには五億円が支払われる。一応金の流れもジャマーをかけているので普通の手段では追いかけることはできない。というか過去のスイスより厳格に秘密主義を貫く無雲帝国の銀行は悪徳さえなければ政府の開示要求さえも突っぱねる。というかその政府というか皇帝である俺が開示請求をする理由が無いわけだが。
「オワル! 見てくれたか!?」
そっこーで俺にコメントを送ってくるマスラオ。
「ちゃんと見たぞ」
「可愛かっただろ」
「ぐうかわ」
「金稼いだから美味しいもの食べに行こうぜ?」
「今飯食ってるからまた今度な」
というわけでようやくキラと湯葉を食べることに集中できる。
「美味しい?」
「超美味い」
「よかった♪ 連れてきて」
「何か下心でもあるのか?」
「もちろんたっぷりあるよー。オワルとはエッチしたいしね」
「えーと。それって」
「もう高級ホテル予約してるから。いっぱい楽しもうね♡」
「拒否権は?」
「あるわけないじゃ~ん」
何を今更、とキラはケラケラ笑う。
「ちょっとライバルもう増えたわけだし。ここらでポイント稼がないとね」
「ポイント?」
「エッチな女の子はオワルは嫌い?」
「大好きであります!」
ビシッと敬礼。
「私でも興奮してくれる?」
「そりゃもう。アレもビンビンですよ」
「えへー♡ じゃあ思う存分まぐわおうね♡」
そうして豆乳鍋を食べ終えて、ホテルへ移動。日本のタクシーも合成燃料を前提にしているので運賃もかなりお安くなっている。とは言っても億とか兆とか稼いでいるキラにしてみればタクシー代なんて十万請求されても涼しい顔して払うだろうけど。
「さて、じゃあシャワーを先に――」
浴びようか、と言おうとした俺に抱き着いて、キラは俺にキスをする。
「もう我慢できない♡ このまま……しよ♡」
「汗臭くないか?」
「興奮する♡ 濃厚なオスの匂い♡」
そうしてシュルリと衣擦れの音がする。パサッとキラの服が床に落ちて、いろんなものが丸見えだ。おっぱいとか、アソコとか。流石にアンダーは黒なのか。別に今日知った情報でもないんだけど。茶色い髪のギャルって感じのキラだが、全ラになると日本人だなって思わせてくれる。
「私だけ恥ずかしいじゃん。オワルも脱いでよ」
はいはい。そうして全ラになって、ギンギンになったアソコを見せる。
「やっぱりオワルのって大きいよね?」
「比べたことがないから知らん」
「ほら、動画サイトのアレとかさ」
一応レーティングの問題上、それ以上言わせる気は無いわけだが。
「キラ。お前、意外とMだろ?」
「そうかも。オワルに激しくされると、征服されている気分になって嬉しくなるの♡」
そんなキラの耳元に口を寄せて囁く。
「メ・ス・ブ・タ」
「~~~~ッッッ!!!」
反応は抜群だ。真っ赤になったキラは、そのまま子宮まで震えて、俺の言葉に感じてしまったらしい。
「オワル♡ もっと責めて♡ オワルになら……いいよ♡」
「もう物欲しそうなメスの顔をしてるな。ドスケベのキラ」
「オワルのモノで貫いてもらえるなら……どんな恥だってかくからね? 何でも言って♡」




