第53話:魔法の一号、魔法の二号
「闇あるところ水着あり!」
「悪あるところ仮面あり!」
「スクール水着仮面一号!」
「スクール水着仮面二号!」
「「見参!」」
そうして苦戦している罠娘少女ダーンディアナに対するフォローとして、スクール水着仮面が参戦した。相手はスチール缶型メターマン。あらゆる電気を吸収保存する。そんなメターマンに電磁魔法を操るダーンディアナを宛がうのは采配ミスだと思うんだが。
『キター!』
『スクール水着仮面!』
『一号ペロペロ』
『二号も可愛い』
『仮面付けてるけど』
「GHIAAA!」
そのスチール缶型メターマンはブレスを吐いて。
「電磁フィールド」
ダーンディアナのプラズマ誘導によって散らされる。こういうところは普通にすげーよな。罠娘少女ダーンディアナ。というか斑鳩マスラオ。
「行けるか二号?」
「もちろんだ。一号」
そうして俺とミズキはメターマンの傍まで転移する。
「「リープリッパー」」
唱えたのは魔法の起動呪文。メターマンの腕と脚が切り裂かれて千切れ飛ぶ。このままでは負ける。そう判断したメターマンが巨大化する。後は何時もの通りだ。
『来るぞ!』
『魅せてみろ!』
『俺らのダーンディアナ』
『電磁魔法!』
『その奥義!』
「ファイナリティマジック……」
さて、後はダーンディアナことマスラオに任せるか。
「二号はどうする? ここにいるか?」
「見届ける」
「じゃあ俺は先に帰るわ」
スクール水着仮面も魔法を使える。それは既に世界中の人間が知っている。別に知られなくてもいいが。そうして空間転移。スクール水着仮面のまま家に帰って。
「ドレスティック・インバータ」
スクール水着を解除する。もちろん仮面も量子化だ。そうして裸になるのだが。俺の身体は女体化していた。流石に男がスクール水着を着るのはキモいので、変身中は女体化することにしていたのだが。ドレスティック・インバータのたびに、女の子の身体になっている自分自身に困惑する。とはいえ、今は誰もいないし。俺だけが俺の裸を見ている。と、そこで思い出してスマホを取り出す。バーゴストライクチャンネル。そこを見ると、今まさに決着の瞬間だった。
「ポジトロンサモナイザー!」
陽電子をメターマンの内部に召喚する。核兵器よりも強大な爆発が、だが電磁フィールドによって上空へと放出される。それは見る者に神聖な光の柱を思わせる。空まで届く極光の柱。そうして戦いが終わると、罠娘少女ダーンディアナとスクール水着仮面二号が固い握手を交わしていて、しかもその映像がドローンカメラに映っている。
『ダン二?』
『二ダンだろ』
『ダーンディアナ×スクール水着仮面二号』
『一号どこ?』
「一号はどうした?」
「帰っちゃった」
「お礼言いたかったのに……」
「こっちから伝えておくよ」
「一号のこと知ってるのか?」
「知らないけど」
ガクッとダーンディアナがズッコケた。まぁそれはそれでいいだろう。そうして超強力なラースボースの後の等量のホロウボース。
「ピスタキオン・サルベーション」
メターマンに滅茶苦茶にされた都市が復元していく。さすがピスタキオン・サルベーション。死んだ人間まで生き返っているぜ。あとは真犯人の処遇をツインクイーンに任せるだけだ。
「じゃな! 高評価とブックマークも忘れるなよ?」
ドローンカメラにそう言って、ニッと笑うダーンディアナ。そうしてスクール水着仮面二号とともに空間を転移する。
キター! そうして俺はスマホのカメラを動画撮影モードにする。座敷部屋に魔法陣が現れ、罠娘少女ダーンディアナが転移してくる。さらに彼女のブローギアがドレスティック・インバータを強制的に始め、ドレス姿のダーンディアナを全ラに剝いてしまう。
「いいよー。いいよー。いいですよー」
罠娘少女ダーンディアナこと斑鳩マスラオも、すでにこの展開には慣れているらしい。ドレスティック・インバータが終わるまではマスラオの身体は女体で、貧乳ながら超絶可愛い乙女である。そもそも男の娘として超絶可愛いのに、股に――――がついていない今の女体化マスラオは反則的なまでに愛らしい。
「して欲しいポーズあるか?」
「M字とか?」
「本当にオワルはエッチなんだから……」
とか言いつつ、スマホで動画を撮っている俺に指定のポーズをしてくれるダーンディアナちゃん。
「ああ、最高、すっごいシコい」
「別に示威行為しなくても俺がいるだろ」
「してくれるのか?」
「むしろ俺がしたいというか♡」
なわけでドレスティック・インバータの時間を引き延ばして、全ラのダーンディアナちゃんとシルエットを重ねる。ダーンディアナちゃんは貧乳なのに胸のポッチが弱点らしく、弄ると可愛い声で鳴く。
「そこ♡ なんかビリビリ来る♡」
「もっと弄ってやろうか?」
「うん♡ お願い♡」
「全ラってことはこっちも」
――――に手を添えると、そっちもそっちでグチョグチョになっていた。
「ダーンディアナちゃんはドスケベだな」
「オワルのせいだぞ。俺は悪くない」
「じゃあ止めるか?」
「だ、ダメ! 今お預けされたら……ッッ」
「じゃあ。俺はオワルに全ラを撮影されて――――をビチョビチョにした変態です、って言ってみて?」
「う……ぐ……言わないと……いけないか?」
「やめて欲しいなら言わなくてもいいぞ?」
「俺……ダーンディアナは……オワルに全ラを撮影されて――――をビチョビチョにした……変態です……うぅ」
顔が真っ赤になりながら最後まで言ってのけたダーンディアナに俺はキスをする。
「よく言えました。可愛がってやるからな?」
「オワルぅ……♡」
俺がスクール水着仮面一号であることは秘密だ。とはいえとっても愛らしいダーンディアナが俺の――――を求めて羞恥プレイをするのは筆舌に尽くしがたく。
「俺を求めてくれ♡ オワル♡」
「都合のいい女になってくれるならな」
「妊娠しないからいくらでも出していいぞ?」
あくまでマスラオが女体であるのは魔法少女の時限定だ。変身が解かれれば男に戻る。だから俺はダーンディアナと身体を重ねて彼女を楽しんだ。細い腰。アツアツの――――。それから蕩けるような瞳。全部が男子にとって特攻だ。
「じゃあ五億円も入金されたし。贅沢しようぜ」
「贅沢って?」
「俺の親父が懇意にしている魚料理店があるから、そこで飯食おうぜ? 刺身も煮つけも思いのままだぞ?」
それは……美味そうだな。




