第52話:最近の風景
「……あ、……起きましたか。……旦那様」
裸エプロンで俺の目覚めを喜ぶキワミは、エプロン以外何も身に着けていなかった。
「……今朝は香鳴さんが朝食のおかずを持ってきてくれましたよ。……サラダと……それからベーコンの卵とじだそうです」
すでにちゃぶ台に朝食が用意されていて、裸エプロンのキワミは俺にコーヒーを淹れてくれる。勝手知ったるとばかりに、俺の家のキッチンを使いこなし、コーヒーもお茶も自由自在だ。そうして俺が朝起きて、コーヒーを飲み、朝飯をモグモグと食べていると、ニコニコ笑顔でキワミは俺を見つめている。
「俺を見て楽しいか?」
「……というか嬉しいですね」
そんなもんかねー。
「……ほら、……旦那様♡」
エプロンを少しずらす。そうしてEカップのおっぱいのビーチクが見えて、俺の性欲を刺激する。
「キワミのエッチ」
「……旦那様が魅力的すぎるのがいけないのですよ?」
「あとで揉んでいいか?」
「……ええ……お好きなだけ♡」
タプンと巨乳を揺らして蠱惑的にキワミは微笑む。女子高生でこのおっぱいは反則だろ。それこそキレイさんとか壱岐尾先生みたいな大人の女性ならわからないではないが、高校二年生で持っていいおっぱいではない。
「もぐもぐ」
とりあえず朝飯を食う。性的なことは後ででいいだろう。
「……旦那様♡ ……あとでしましょうね♡」
「いや、学校があるし」
「……ブローギアの空間転移で登校時間をゼロ秒に出来ます。……登校する時間をセクロスに使いましょう?」
「そんなに俺が好きなのか?」
「……ボクの事を唯一知っている男の人ですから」
「相談すれば理解者はいるんじゃないか?」
「……旦那様だけで十分です」
まぁお前がそう言うなら、俺から言うことはないが。
「ご馳走様でした」
そうして香鳴キレイさんにお礼を言うことを決意し、皿洗いをキワミに任せる。
「……旦那様♡」
皿洗いも終わって、そうして全ラになったキワミはとても魅力的で。とてもではないが性欲が支配する男子高校生の衝動を抑えることは出来ず。
「マジでブローギアで空間転移して間に合うまでだぞ?」
「……大丈夫です。……旦那様は起床が早いですし……時間計算はしてあります♡」
ならいいんだが。
「……旦那様♡」
そうして俺とキワミのシルエットが重なる。そのままいたして、さすがにそのまま学校に、というわけにもいかず。二人でシャワーを浴びて、そういう匂いを洗い流す。そこでも一緒にシャワーを浴びたが故にキワミの全ラが見られて……まぁ色々と。そうしてスッキリした後、消臭剤を制服に振りまいて、この案件を証拠的にもみ消す。それから究極少女アルテミストのブローギアを召喚して、キワミと俺を学校のトイレの一室に転移させ、遅刻をせずに学校まで。一応バーゴストライク同士で連絡は取り合っているのか。今日の担当はキワミだっただけで、バーゴストライクは全員俺にお熱らしい。そうして俺の机に隣接している左右のキラとキワミ。後ろから殺意の波動を感じるが、まぁマスラオとしては面白くないよな。
「じゃあホームルーム始めますよー」
ニッコリ笑顔で教師職をしている壱岐尾先生だが、心の内はざわついているだろう。ご主人様の俺がキワミに朝食を作ってもらって、その後一緒に登校ではな。セクロスしたことは黙っておこう。そうしてホームルームが終わり、授業の間の隙間時間。
「次のバーゴストライカーズのブースターパック! シークレットが須久留さんってマジ!?」
「えーと。そうらしいです。スクール水着仮面の一号と二号のサイン入りがトップシークレットらしく」
「依頼が来たの!?」
「まぁ」
三美姫から四美姫に昇格した独富学園のヒロインたち。三人は俺にべったりなので男子の人気は四割五分くらいミズキに集中していた。
「一号のシークレットもあるってこと!?」
「そう相成ります」
「ちなみに一号って誰なの? 須久留さんなら知ってない?」
「実は知らなくて。いきなり私の元に現れて『君もスクール水着仮面にならない?』って勧誘されたって感じ」
特に俺がミズキを指名したのには理由は無いのだが。必然性はあるがな。
そうしてやいのやいのとしながら時間は過ぎ。昼休み。
「オワル先輩!」
学食に顔を出すとカレンが現れた。キワミと一緒に来ていて、弁当は却下して、今日は俺が学食をキワミに奢ることになっていたのだが。
「奢ってくださいっす!」
キラキラした瞳でそう言うカレンに、俺は黒ゴマ担々麵を奢ってやった。俺は海鮮丼で、キワミはとろろそば。
「うーん。美味いっす」
「キレイさんに伝えておいてくれ。いつもお世話になっておりますってな」
「うっす。伝えるっす。でもお母さん、先輩にご飯作るのが趣味っぽいっすよ?」
「いつも美味しいご飯をありがとうございます」
「さすが元人妻っすよねー」
「……実際に美味しいですしね」
「二江先輩、最近オワル先輩の通い妻してるらしいっすね」
「……旦那様ですから」
「むー。おっぱい大きいのは認めるっすけどー」
Eカップだしな。
「なんでお母さんはあんなに大きいのに、あたしは……」
遺伝が影響するなら今後に期待ということで。別に貧乳がダメとか俺は言ってないからな?
「でも二江先輩にデレデレしてるっす」
「シテナイヨー」
「してる奴の言い方!」
「しょうがないだろ。俺だって健全な男子高校生なんだから」
「健全な男子高校生……っすか」
まぁカレンにしてみれば、俺がそう言うことに納得がいかないのは認めるが。
「ところで……この前の究極少女アルテミストの戦闘動画は見ましたか?」
「無論だ」
「エッチかったすよねー」
パスタ型メターマンに触手プレイされていたしな。全世界の男性諸氏が興奮したことだろう。その当の本人であるキワミは微妙な顔をしていた。まぁ元々「おっぱいが大きい」だの「挟まれたい」だの「けしからん」だの色々と言われているのだ。セクハラの一つや二つ。受け流す術も覚えているはずで。
「きっとアルテミストはドスケベですよ」
「身体はドスケベだがな」
「淫乱だと思うっす」
「そこまでは言わんが」
となりでとろろそばを食べているキワミが微妙な顔をしている。辱めを受けているも同然だが、俺から言えることはそう無い。だってエッチなのは本当だから……な。




